ゼンレスゾーンゼロ×仮面ライダー   作:トンファーエッジ

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リョウジくんのキャラが定まらねぇったらありゃしない


第4話 覚醒

 

クウガとゴオマが戦闘を繰り広げる中、エーテリアスの数も増していく。

 

「邪魔しないで!」

 

「後ろにも敵だ!」

 

「側面からも。」

 

「すまねぇこっちの対処で手一杯だ!リョウジのカバーには行けねぇ!」

 

ゴオマは完全に覚醒していないクウガを確実に殺すためにビリーたちに近づけまいとしている

 

「っ!!どけっ!」

 

強行突破でビリーの方へ向かおうとするクウガの隙を見逃さず、ゴオマは後ろから羽交い締めにし、噛み付く。人間の血を吸うために鋭利になっているその牙は、容易くクウガの装甲を貫いてしまった。

 

「あぁああああああ!!」

 

痛さに悲鳴をあげるクウガに対し、知ったことかとゴオマは噛むのをやめない。

クウガは何とか肘打ちで抜け出すも、腹にでかいのをもらってしまった。

何メートルも吹き飛ばされ、ガソリンの入ったタンクにぶつかり、クウガは変身が解除されてしまった。

 

「ぐっ...」

 

「ゴパシザ クウガ!」

 

ゴオマは空高く飛び上がり、生身のリョウジに容赦なく向かってくる

 

リョウジの頭の中にイメージが流れ込む

 

炎の中でグロンギと対峙する少年

 

グローイングフォームに返信した時に見たものと同じイメージだ

あの時より鮮明だ

 

“こんな奴らのために!これ以上誰かの涙は見たく無い!”

 

「なんなんだ...これ....?」

 

“みんなに笑顔でいてほしいんです!!”

 

「...」

 

“だから!、見ててください!”

 

“俺の”

 

 

 

変身!!

変身......

 

リョウジと少年の声が重なる。

次の瞬間、リョウジは現実に引き戻された。視線を落とすとアークルから赤い光が放たれている。

飛んでくるゴオマを間一髪で避け、ゆっくりと立ち上がる。

 

右手を前に出し、薬指と小指を軽く折る

 

左腕はベルトの上に

 

「ゴセビ パバデ バギ」

 

向かってくるゴオマの胴体にストレートを打ち込む。

殴った左手から順に胴体、右腕、足、と体が変化していく。

 

赤い体と大きな複眼

 

頭に生えたクワガタのようなツノ

 

リョウジは仮面ライダークウガ マイティフォームへと変身を遂げた。

 

吹き飛ばされたゴオマは面食らった様子だったが、体勢を立て直し、

お互い睨み合いながらジリジリと牽制し合う。エーテリアスを攻撃するビリーの発砲を合図に互いに走り出す

 

先手を取ったのはクウガ。ゴオマの胴体に何発もパンチを打ち込む。その拳はまるで炎を纏っているようだ

先ほどとは違う一発一発の重さにゴオマは一方的に追い込まれていく

地面に転がっているゴオマのくびを掴み、蹴り飛ばす

 

「これで、決まりだ...!」

 

大きく足を前後に開き、腕を広げる

 

右足から小さな炎が出る。足についたガソリンに引火し、右足が炎で覆われる

高く飛び上がり、マイティキックをゴオマの胸に喰らわせる。

 

ゴオマの胸に紋章が浮かび上がる

 

「バンザボ セバ...!?」

 

ゴオマは悶え苦しんだ後、爆散した

 

ほぼ同じタイミングでエーテリアスを片付けた邪兎屋の3人が駆け寄ってくる。

 

「リョ...クウガー!そっちは大丈夫かー?」

 

クウガはビリーに向かって親指を立てて

 

「当たり前だ」

 

と疲れ気味に言った

 

一通り片付け終わったクウガと邪兎屋はプロキシ(パエトーン)との通信がもどるまで安全な場所で待機することにした。

 

「時間だ、これで4回ホロウ内安全活動推奨時間が過ぎたぞ。」

 

「プロキシ、早く正気に戻らないと永遠に借金を回収できなくなるわよ!」

 

近くから大人数が歩いてくる足音が近づいてくる

 

「っ!隠れて!」

 

「な、何だ?また化け物が来たのか?」

 

「エーテリアスじゃない。ホロウの調査チームよこの前にいる」

 

「何だよ、調査員か。待て──調査員!?助かったぜニコの親分!調査協会の連中なら「キャロット」を持ってるはずだ!」

 

ビリーはニコに駆け寄る

 

「助けを求めれば奴らと一緒にホロウから出られるぞ!」

 

「何言ってんだ?俺らはホロウレイダーだぞ。調査協会に助けを求めるなんて自分から手錠をかけられにいくようなもんだ」

 

「俺たちだけじゃそうかもしれねぇが──こいつも一緒なら...」

 

「覚えてるか?治安局の政策でプロキシを突き出せば手柄として減刑してもらえるって...」

 

「ビリー、それは何の冗談だ」

 

クウガはビリーを睨みつける

 

「今の状況を考えると、ビリーの提案は実現できる可能性が高い。プロキシ先生の身柄と私たちの安全を引き換えにするか、引き続きここを彷徨いながらボンプが治るのを待つか。」

 

「アンビーまで...俺の家族を売るってのか!そんなの──」

 

ニコがイアスを地面に置いて、クウガの頭をチョップする

 

「うるさいわね...アイツらにバレるじゃない!ここは長く留まっていい場所じゃない」

 

ニコは調査員と逆の方向へと音が出ないようゆっくり歩き出す

 

「行きましょ」

 

 

 


 

 

 

「さっきはごめんなさい。」

 

移動しながらアンビーが話しかけてくる。

 

「いや、別にいいよ。確かにあの状況だとそうした方が“合理的“だったな」

 

わざと嫌味な言い方をしてしまうリョウジ。あの時に兄姉であるプロキシを売ろうとしたことを明らかに根に持っている。

 

「なぁ本当にすまねぇと思ってるんだよお...頼む!この通り!」

 

ビリーが目の前に出て両手を合わせて謝っている。それをリョウジはするりと避けてどんどん前に進んでいく

 

「あぁぁ...やっちまった...どうしようアンビー!!!もうリョウジが一緒にスターライトナイトの夏映画を見に行ってくれなくなっちまうぅ!!」

 

「これは...やっちまったわね」

 

そこからしばらくビリーとアンビーによって色々なアプローチがなされるも、全敗。

リョウジはホロウレイダーとはいえどまだまだ子供。年齢で言えば16〜18程度。繊細な時期なのである。

 

「許してくれってぇ!!新作のスターライトナイトの変身ベルト買ってやるからぁ!!頼むっ!な?」

 

「いらない」

 

「ごめんなさい。そんなに怒るとは思わなくて、もしよければハンバーガーのセットを奢ってあげるわ」

 

「別にいい」

 

「ッ!───アンタたち止まりなさい!」

 

ニコが急に立ち止まり、倉庫の上を見上げている。

そこにいる全員が、何だろうとニコの目線を追う

そこには数十体にも及ぶ怪人が立っていた。中にはグロンギと思われる怪人もいる。

全員が身構えたその時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クロックアップ」

 

【CLOCK UP】

 

何者かが目にも止まらぬ速度で怪人たちを蹴散らしていく。

まるで稲妻が目の前を走っていくような光景に全員が立って見ていることしかできなかった。

 

怪人が次々と倒れていく中、突然謎のライダー立ち止まり、

 

「うーん...どーれーにーしーよーおーかーなー...」

 

怪人に向かって指を刺し、リズムに合わせて動かしていく。

その姿はパンチホッパーやキックホッパーとよく似ており、体の色は黒く、蛍光色のイエローがところどころに稲妻のように走っていおり、両腕両足にはバッタの足を模したアンカージャッキがついている

 

「んー...君に決めた!」

 

そう言い放つとベルト部分にハマっているバッタ型ゼクターのゼクターレバーを可動させる

全身のイエローのラインがよりいっそう輝き、

 

【RIDER JUMP】

 

地上39mまでひと飛びで飛び上がり、ゼクターレバーを戻す

 

【RIDER PUNCH】

 

「ハァッ!!」

 

怪人を上から拳で捻り潰すように殴りつける。拳が当たる瞬間腕に装着されたアンカージャッキが可動し、大きな衝撃が加わる。

その衝撃に屋根が耐えきれず、屋根に大きな穴を開けて怪人ごと倉庫内に落ちていった。

 

「おい!あれ、仮面ライダーだよなぁ!もし申請を通してるライダーなら、キャロットを持ってるはずだ!」

 

「アタシってば今日はツいてるわ!」

 

何年も開けられていない重い扉を押し除け、一行は倉庫の中に入ってそのライダーと接触を試みる。

 

 

 

中では空いた穴から溢れる光が先ほどの攻撃で怪人が爆発したであろう跡と、真っ黒なライダーの姿を照らしていた。

戦闘中ににはあったイエローのラインが消え、黒くなっている。

 

「ちょっとそこのかっこいいライダーさん!アタシたち実はプロキシがおかしくなっちゃって、キャロットを持ってない?」

 

ニコがわざとらしくゴマをすりはじめた。

 

「悪いねー、俺のキャロットは渡せな───ん?」

 

黒いライダーはクウガを見て眉を顰める。

 

「お前、まさかライダー機密重要指名手配の、クウガか...!?」

 




カブトかと思っていたお前たちの顔はお笑い草だったぜ

後で調べたらゴオマは夜しか活動できないらしい。痛恨のミス!

ここまで読んでいただきありがとうございます!感想などありましたら書いていただけると活動の励みになります!

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