村のチンチクリンがドメロイケ女になってて俺への距離が近い話する?   作:負け組カチ組

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ユーノちゃんの水着衣装来ないかなぁ。
え?普段着がもはや水着?それはそう。


生足魅惑の激美人☆

「────オーガスタ」

 

「来たか、我が友よ」

 

「ああ。……遂に来たのか、この日が」

 

「うむ。これより我らは、うわごとの町────かつてのファビアヌムを、残像どもの手から奪還する。レビヤタンの脅威を抹消した今こそ、あの地をいよいよ解放させる目途が立った。……手伝ってくれるな? エンジェルよ」

 

「フッ、返事が必要か? オーガスタ」

 

「そうか? それにしては……何やら、浮かない顔をしていると思ってな」

 

「……お前には隠せないな……。……なあ、オーガスタ。ないとは思うが……もし────」

 

「────うむ。……もしもあの人の遺体があれば、丁重に葬るまでだ」

 

「……そうだな」

 

「では征くぞ────今こそ、我らの故郷を取り戻すのだ」

 

「ああ────後ろは任せたぞ」

 

 

 

 


 

 

 

 

 俺はファビアヌムシティのヴィトン!!

 こっちはイマジナリー彼女の激エロおねえさん!!

 

 

『うっふーん♡わたしとイチャイチャしてぇ~ん♡』

 

 

 夢はイマジナリーじゃない美人でボンキュッボンなドエロカワイイお嫁さんを娶ること!!

 みんなも激マブ、ゲットだぜ!!

 

 

 

 

 ……なーんて最低最悪なサトシ的に言ってはみたものの。

 っぱダメだな。サトシさんに失礼だなコレ。

 存在から抹消されない内に過去は消しておこう。なんてったって過去は石の下からミミズのように這い出てくるってよく言うし。スーパーマサラ人が石の下から這い出てきたら怖いなんてもんじゃないしな。

 

 さて、そんなことよりこの壮観よ。

 なんてったってここはセブン・ヒルズの都市────『カンピドーノの城』!

 チンチクリンどもが憧れてた、英雄と伝説の街なんだからな!!

 

 

「テーマパークに来たみたいだぜ。テンション上がるなぁ~」

 

 

 ダズからの助言で、俺は旅の中継地点としてここへ向かうことに決めていた。

 兄弟曰く「まずはマトモな人間とコンタクトとって16年のブランクを埋めな」とのこと。

 オメーらは違うのかって聞いたら残星組織(フラクトシデス)のアーティファイサーがマトモ側なわけあるか?」ってツッコまれちまった。おっしゃる通りなんだわ。

 

 そんなこんなでただいま観光中。

 もうすでに到着してから結構時間経ってるもんで、既にアウレディウスコロッセオでやってた音骸闘技大会は観戦済みだし、酒場では特製のカクテルも楽しんだ。

 途中で美女が宣伝してたもんだからつい寄っちゃった店で買った音楽は、ダズたちから貰ったこのデバイスの中にパンパンに詰まってる。

 いや~音骸闘技大会は大迫力だし、酒も美味いのなんの。

 俺ちゃんが酒強いせいもあって、あと少しで「酒! 飲まずにはいられないッ!」状態になるところでした。

 いやぁあるのが悪いよ、あるのが。

 

 

「どう思うエロい人」

 

『うっふーん♡わたしもそう思うわぁ~ん♡』

 

 

 ……やめよう。なんか凄く虚しくなってきた。

 

 うう……俺ってホントに彼女できるのかな。なんか急に自信なくなってきた。

 結局ファビアヌムで一人も彼女できなかったし……俺って魅力ないのかなぁ。

 

 う……ううう……あんまりだぁぁ〜……!

 やばいダメだ、意味とかあんまりない空虚な涙が……!!

 だ、誰か!誰か生足魅惑の激マブレディとか、そんな感じの人が今話しかけてくれないと、俺は────!!

 

 

「ねぇ、ちょっといいかしら? 急に悪いのだけれど、あなた一体────」

 

「HEEEEYYYY!!!! 生足魅惑の激マブレディィィィーーッッ!!!!」

 

「きゃああああああ!?!?!?!?」

 

「あべしっ」

 

 

 おっと……俺のほっぺに、真っ赤な紅葉が……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 蒼い長髪を二つに結んだ、まるで月の女神みたいな美女。

 そんな美人に俺ちゃんは今、浮遊するバカデカい弓で脳天を狙われています。

 

 

「マジですんませんでしたどうかしてたんですホントにもうしませんのでどうか許して頂けませんでしょうか」

 

「う~んどうしようかしら~?」

 

 

 クッソこんな状況じゃなければ『HOT LIMIT』歌い踊るところだったんだが……!流石に警戒心マシマシなのにそんなことできるほど俺はバーサーカーではない。

 ってか絶対プレイアブルキャラだろこの子!?マジで可愛いんだが????ええい尋問するなら弓構えるんじゃなくてそのおみ足で踏み踏みしてくれればいいのに!!!!

 

 

「キモ」

 

「モノローグへの罵倒は条約で禁止────って待て待て待て待て弓をそれ以上強く引くんじゃあないヤメロォ!!!!

 

 

 そんな冷たい目で見られても困るって!俺はマゾじゃねえって何度言ったらわかるんだってばよ!?!?

 え?この場合相手が美人だからいいのではって?ほなじゃあ今の俺マゾか……。

 うわぁ今度は全身で弓を引き始めたんですけど!

 それどうなってんの!?それで狙い定められんのスゴすぎないか!?

 

 

「……ばんっ」

 

おんぎゃああああ!?!? ……って、アレ?」

 

 

 およよ……?

 生足魅惑ちゃんが弓を下ろした……?

 俺のこと射貫くんじゃないの??俺のハートはもう射貫かれてるけど????

 

 

「今回はこれで許してあげる。……まあでも、女性に向けていきなり飛び掛かってくるのはホントにどうかと思うわよ? こういう怖い目に遭いたくないなら、もうやめておきなさい」

 

 

 えっ……や、優しい……ヤダ惚れちゃう……!

 さっきのは本意じゃないって伝えなくてもいいやって思えるぐらいにはこの子、素敵だわ!!

 

 

「ユーノよ。……ま、とりあえず来なさい。もともと聞きたいことがあってあなたに話しかけたの。怖がらせたお詫びってわけではないけど────何か奢るわ」

 

「ありがとう、素敵なレディ。俺は────ワムウと言います」

 

 

 ……いや違うのよ。

 偽名なのはアレよ。俺一応残像どもの前でそうやって名乗っちゃってたし?

 後々回りまわってそれが偽名だって奴らにバレたらヤバそうだし。

 

 え?これもしかして俺、これからずっとワムウとして生きて行かなきゃいけない感じ……?

 き、筋トレした方がいいかしら……?

 

 

 

 

 ────さて、そんな素敵な生足魅惑の激マブレディであるユーノちゃんに案内され、何やら穴場っぽいお店に入った俺たち。

 グラディエーターの街であるセブン・ヒルズにしてはシャレオツなお店の中を歩くユーノちゃんはなんとも絵になり、無いはずの心臓がドキドキしてしまった。

 そうして奥の方の個室────恐らくユーノちゃんお気に入りの席────に、俺たちは腰を下ろした。

 

 

「……ちょっと何ソワソワしてるのよ。しゃんとしなさい」

 

(そんな恰好でよく言うぜ……)

 

 

 もうちょっと暖かくしてほしい感じのユーノちゃんは、そんな俺の老婆心をよそに早速届いた旬の果物盛り合わせセットをもっきゅもっきゅ。めっちゃ可愛い。

 うーん俺は何頼もうかな……。おや、このオークハニーケーキって美味そうだな。これにしよ。

 

 俺が注文し終わると、早速と言わんばかりにユーノちゃんは食べる手を止め、俺に真面目な顔で向き直る。

 

 

「それじゃ質問してもいいかしら? パンケーキ食べるまで待って欲しいってなら待つけど」

 

「いやいいよ。パンケーキって作るのに時間かかるじゃん? 待ってる間に話しちゃおうぜ」

 

 

 うっ……前世で行ったファミレスでパンケーキ頼んだ時、混み具合も相まって結局数時間待たされた記憶が……ッ!

 まあこの店はそこまで混んでるわけじゃなかったし、数時間も待たないだろうけどね。

 

 うんうんと納得する俺に、ユーノちゃんは「そう?」と眉を上げる。いちいち可愛いなコノヤロー。

 

 

「それじゃ聞くわ。あなた、どうしてそこまで色濃い黒潮の気配を漂わせてるの?」

 

「え゛っ」

 

 

 マジ?

 そういうのって意外とバレるモンなの??

 俺てっきり言わなきゃバレないだろって思って高括ってたんですけど?

 

 

「……え、そういうのってわかるの?」

 

「普通は無理ね。生憎、私は経験上そういうのに敏感なの。だからビックリしちゃったわ。ぶらぶら歩いてたら、街中で遠慮なく黒潮の気配を撒き散らす輩がいるんだもの」

 

「ひょ、ひょえ~……それは大変なご迷惑を……」

 

「しかも話しかけたら泣きながら飛び掛かられるし」

 

「……か、重ねてご迷惑を……」

 

 

 マジかぁ〜……気が付かなかったな……。

 ってことは俺、ここまで順調だったのってただ単に結構運良かっただけなんだなぁ……。もしも途中で対黒潮戦に慣れたグラディエーターとかとカチ合ってたら目も当てられなかったのね……。

 

 背骨につららを差し込まれた気分になりながらユーノちゃんに頭を下げれば、彼女は途端に噴き出して「いいのいいの」と笑って手を振った。カワイイ。

 

 

「飛び掛かってきた時に何言ってるかは正直わからなかったけど、あの時も害意とか敵意は感じなかったし、あなた多分、黒潮の造物とか代行者とかではないのよね?」

 

「え、いやまあそうなんスけど……そんな簡単に判断しちゃって大丈夫なんスか?」

 

「まあね……前まではともかく、今は似たようなタイプの人に会った後だから」

 

「似たような人?」

 

「えーっと……デビルハンターって知ってる? ガルブレーナって人なんだけど」

 

 

 デビルハンター……?

 

 

「え、その人もしかして滅茶苦茶スタイリッシュに二丁拳銃とか剣とかいろんな武器で戦ったり偏った甘い物しか食べなかったりする?

 

「み、妙に具体的だけど……まあ二丁拳銃を使ってるのは確かだし、いっつもアイスばっかり食べてはいるわね」

 

 

 ウッソマジでぇ!?

 ワンチャン胸のヒモ引いてチェンソーとかが頭から飛び出す方かなとか思ってたけど俺はそっちのが大好物です!!

 会いたい!!俺ダンテと会いたいッス!!!!

 

 

「どこ!? どこに行けば会える!? 事務所どこ!?!? Devil May Cry!!!!

 

いやうるさっ……そもそも彼女事務所とか持ってないと思うけど……っていうかやけに喰い付くわね。あと言っておくけど、多分彼女にいきなり会いに行ってもスルーされるだけだと思うわよ。結構気難しいタイプだから、彼女」

 

 

 むぅ……バージルの方だったか……。

 それはちょっと怖いな。会って早々ダァーイとか勘弁してほしいし。

 しょうがねぇ……諦めるかぁ。

 

 

「……そんなに会いたいなら、私から話通してあげましょうか? いつになるかわからないけど……」

 

「マジすか!?」

 

 

 やべぇ……ユーノちゃんに後光が差してる……。

 可愛くて優しいとか、何それ完璧で究極なんですけど????

 

 

「ありがたやありがたや……ユーノちゃん様マジ(まんじ)……」

 

「何言ってるのよ……っていうか、私本当ならそこまで親切じゃないわよ? 今だって、あなたが放っておいたら何しでかすかわかったもんじゃないから言ってるだけ!」

 

「俺がクロクロの黒潮人間だから?」

 

何語よそれ……それもあるけど、あなた本人を見てってこと。流石に黒潮の気配だけじゃ、もう下手に疑えないのよ」

 

 

 わぁ優しい。

 でもちょっぴりお兄ちゃんは心配です。

 ユーノちゃんみたいな美人さんがそんなに親切だと、私はどうしても彼女の身を案じてしまうのです……。

 

 爺臭いって?やかましいわ。

 

 

「いやいやでもよ? それでもちょっち警戒心薄いんじゃなぁい? ホラ、俺残星組織(フラクトシデス)のデバイス持ってるんだぜ? 怪しくない? 怪しいよね??」

 

「それについては後々ね……っていうか本当に怪しい奴は自分のこと怪しいって言わないのよ」

 

「その逆もまた然りよ!? 俺ちゃん心配です!!」

 

「じゃあ一応尋問する?」

 

「勘弁して下さい! せめておみ足で踏み踏みするぐらいでご勘弁を!!

 

「キモ」

 

「ヤメロ冷たい目で俺を見るなぁ!!」

 

 

 ぐおおおお、と唸る俺に、ユーノちゃんは溜息を一つ吐いた後、どことなく楽しそうに身を乗り出してくる。

 ちょ、それだと君のたわわがもっちり歪んで────……スマンキモすぎるかもしれん。反省。

 

 

「とりあえず……どうしてそんな身体になってるのかだけは教えてちょうだい。嘘は吐かないでね」

 

「お、おう……」

 

 

 嘘っつってもな……もう俺の名前ワムウって偽名で名乗っちゃってるしな……。*1

 まあいいや。それ以外はできるだけそのまま語ろう。

 こんなカワイイ子と話せるチャンスなんて早々無いし────できれば楽しく話したいからな!!

 

 ……あ、一応チンチクリン二人の名前は伏せておくか。今って個人情報とかしっかりしてないとだからな〜……。

 

 

「お待たせいたしました、オークハニーパンケーキでございます」

 

 

 おお。甘そっ。

 ……あ、そういえばパンケーキ来るまでってことで話してたんだったな……。

 いやでもせっかくの話の流れ止めたくないしなぁ……。どーしよ……。

 

 ……ちらっ。

 

 

「? 何してるのよ? できたての内に食べちゃいなさい。私もコレ食べたいし。話は後でも、食べながらしてくれてもいいわよ……はむ

 

 

 ……ユーノちゃんマジ天使……。

 

 

 

 


 

 

 

 

メギッッ!!!!

 

 

うおっ……ど、どうしたのだエンジェル。急に壁など殴りおって……」*2

 

「……すまんオーガスタ。……その、何かわからないのだが、とにかく今到底看過し難い何かが起こったような気がしてな……」*3

 

「看過し難い……?」*4

 

「いや多分気のせいだ。すまない、狩りに集中しよう」*5

 

「そ、そうか。なら良いのだが────ふむ、お主が看過し難い事柄……となると……ふっ、案外あの世でヴィトンがお主以外の誰かを『天使』とでも呼んだのではないか?」*6

 

「ははは。なんだそれは。ははは」

 

「はっはっは! いやお主がとなるとそれくらいしか────」

 

オーガスタ。それはもはや『看過し難い』ではない。『絶許』*7

 

「……ま、真顔は怖いんだ()……」

 

 

 

 


 

 

 

 

「ッ!?!?」

 

「? どしたのユーノちゃん」

 

「な、なんでもないわ。ちょっと悪寒がしただけ……」

 

「悪寒? マジかよ大丈夫? 俺の話のせいだったら悪いんだけど……」

 

 

 ふーん。誰かユーノちゃんの噂でもしてるのかねぇ。

 まあこのレベルの美女だとしょっちゅうどこかで噂になってそうだけどなぁ。

 

 パンケーキ一口いる?新しいナイフとフォークで切り分けるから口ついてないやつだぜ?いらない?あっそう。

 

 

「……それよりあなたの話よ。なんというか、その……ごめんなさいね。嫌なこと思い出させちゃって……」

 

「いいっていいって。確かにあそこで死んじまって、こんなクロクロの黒潮人間になっちまったのはショックだったし、血迷って黒潮に飛び込んだりしたけどさ」

 

「飛び込んだの!?」

 

「まあ……うん。人外になっちゃったわけだし、彼女とかもうできんかもなぁって

 

「理由は果てしなく俗なのね……」

 

 

 てやんでぃ、俺にとっちゃそこは死活問題よ!?

 はき違えて貰っちゃあ困るなぁ……俺はいつだってカワイイ彼女募集中なんだヨォォーーッ!!

 

 

「どお? 立候補してみない??」

 

「遠慮するわ。今そういう感じじゃないもの」

 

「くぅーっ! 流石だぜユーノちゃん……!」

 

「何に感激してるのよ……」

 

 

 何ってそりゃあ……ユーノちゃんみたいな美人が、俺みたいなポッと出の男とすぐお付き合いしちゃうような子だったらなんか解釈違いだなぁって。

 

 

「結構めんどくさいのねあなた……」

 

「今更ぁ? ……と、まあとにかく俺についてはこんなとこなんだけど……こんなんでダイジョブ?」

 

「ええ、十分よ。……まさか、黒潮に侵されずに蘇生する人間がいるだなんてね……」

 

「何か医療に活かせたりしない?」

 

「活かせたらそれこそ世紀の大発見だけれど、私じゃ判断つかないわ。ラハイロイのスタートーチ学園とかならまだしも……でも素人目で見ても多分無理じゃないかしら? あなたの共鳴能力が絡んでる以上、限定的すぎるもの」

 

 

 あ~まあそっかぁ。

 しかも俺の共鳴能力がオーバークロック状態かつ、火事場の馬鹿力的な状況だったからこそこうなったわけだし。

 もう一回やってって言われても絶対できねぇもんなぁ。

 

 

「まさに奇跡! 聖文字(シュリフト) "M"【奇跡】(ザ・ミラクル)!! 我はジェラルド・ヴァルキリー!!!!」

 

「声が大きい……まあ、確かに奇跡って言いたくなるのもわからなくはないわ。だってあなたの共鳴能力、もうボロボロなんじゃない?」

 

「えっ?」

 

 

 オデノカラダハボドボドダ!?

 

 

「考えてもみなさい。黒潮に浸かってたのよ? しかも16年間……いくら精神的防御が効いてたとはいえ、肉体的には浸食されてたんでしょ? なら共鳴能力だって無事じゃないはずよ」

 

「ま、まあ……だからこそこんな体になってるわけですしお寿司? でもほれ、俺の共鳴能力全然前と変わってないけど?」

 

「ん~……でも一瞬、ほんの一瞬だけあなたが共鳴能力を発動する瞬間、違和感があるのよね……」

 

「違和感……」

 

 

 勘違いなんじゃねぇの?

 っていう空気の読めない一言は飲み込んでおく。ユーノちゃん頑張って考えてくれてるし。

 

 

「……もしかして、オーバークロックに何か変化が……?」

 

「え?」

 

「ただの推測だけど……あなたもしかして、オーバークロックそのものが、黒潮の影響で変わってるってことはない?」

 

 

 オーバークロックが黒潮で変わるぅ?

 そんなことありえるんスかユーノちゃんさん??

 

 

「一応、似たケースはあるのよ……さっき挙げたガルブレーナって人も、オーバークロックすると昔黒潮に汚染されて失った共鳴能力を取り戻すの」

 

「わお。それ展開として熱いね」

 

「あのねぇ……はぁ、まあこれはただの私の推測に過ぎないけど────一応、気を付けた方がいいわよ。オーバークロック状態なんてならないこと!」

 

「言われなくてももうならないよ。アレ全身痛いし辛いし、生き地獄だぜアレ」

 

「……わかってればいいのよ」

 

さあ────地獄を楽しみな!!

 

楽しむんかい。やりたいのかやりたくないのかどっちなのかハッキリしなさいよ」

 

 

 いや、なんか地獄ってワード聞いたら言わないとかなって思って……。

 そーいや今風都探偵どうなってんだろ。あーあ、どうせなら完結見届けたかったなぁ~……。いやそれ言ったら他にも読みたかった漫画あるけど。GALAXIAS(ガラクシアス)とか。ちな俺は激つよでヨコチチが眩しいアンタレスちゃんが推しでした。

 

 

「ホントあなたって時々意味の分からないこと言うわよね……黒潮の影響?」

 

 

 だーれが黒潮であたまおかしくなったって!?

 俺はもともとこんな感じですぅーっ!

 

 

「もっとダメじゃないの……はぁ、悪い奴じゃなさそうだけど、喋ると疲れるわねこの人……」

 

「ふふふ……ユーノちゃんみたいな美人と一緒にご飯食べれてテンション上がってるのさ」

 

「はいはい、ありがと」

 

 

 めんどくさそうにあしらう姿もよきかな……。

 

 

「で? あなたはこれからどうするつもり? 結局旅の目的はまだ聞いてないんだけど」

 

「ん? ああ言ってなかったっけ。ちょっと漂泊者に会いにラグーナまで行こうと思っててさ」

 

「漂泊者に?」

 

 

 お。この反応はもう会ってるな。

 まあ当然か。マジメくんによると漂ちゃんもう既にリナシータの鳴式倒してるらしいし。

 そしたら明らかにプレイアブルっぽいユーノちゃんとは関わってないとむしろおかしいよな。

 

 おっと漂ちゃんの名前聞いた瞬間にユーノちゃんの顔が少し緩んだ!!

 おのれあの人たらし主人公め!!割と本気で憎いぜチクショー!!

 

 

「……確かに彼女に会うなら、今はラグーナにいるしそれがいいとは思うけど……大丈夫なの?」

 

「? 何が??」

 

 

 

 

「クリフポートから出るラグーナ行きの船、確か今日あと一本しか無かったはずだけど」

 

「えっ」

 

「うーんと……あと3分で船出るわね。確かこれが出たら数日は無いわよ。今はまだ復興中で安定してないのよ」

 

「え゛っ」

 

 

 そっ……そそっっ……────、

 

 そういうことはもっと早く言ってくれなァァァァ!?!?!?!?

 

 

「こうしちゃいれらねぇ!! ごちそうさまでしたお勘定────ッ!!!!

 

「ちょ、だから私の奢りだってば」

 

「いいんだよちょっとだけでも俺の印象良くさせておきたいから!!!!」

 

「少しは下心隠しなさいよ!?」

 

 

 ぬおおおおおあああああ道中バイトして稼いだ俺の財布が火を噴くぜ!!

 うっ……高い……ええいこの際どうでもよいわァ!!

 

 ソアーなら多分間に合うやろ!よっしゃ行くぞーッ!!!!

 

 

「ちょっ、待って待って! なんで漂泊者に会いに行くのかまだ聞いてないわよ!?」

 

「人生相談!! チンチクリンどもに会うか会わないか迷ってて!!!!」

 

「それは会った方が良いと思うけど!?!?」

 

兄弟(ブラザー)にも同じこと言われた!!」

 

「えっあなた兄弟(きょうだい)いるの!?」

 

 

 なんかユーノちゃんにあらぬ誤解をされている気がするがこの際どうでもいい!!

 今はとにかく急ぐしかねぇ!!

 そうこうしてる内に漂ちゃんがブラックショアに帰ったりしたらもう会えなくなっちまう!!それだけは避けなくては────っ!!!!

 

 

「それじゃあねユーノちゃん!! 今度また会ったら、その時は本気で口説かせてくれ!!」

 

「はぁ……普通にご飯食べるくらいならいいわよ?」

 

「つまりデートってこと!? うれピー!!

 

 

 ちょいと(せわ)しないが、さらばだセブン・ヒルズ!かつてチンチクリンどもの憧れた街!!

 夢に違わぬ良い街であった!!

 

 それはそうと頼むからまだ行かないで船────ッ!!!!

 

 

 

 

「……まったく。(せわ)しないったら……ま、悪い奴ではなかったけど!」

 

 

*1
注:彼はもうダズたちに本名を名乗っていることを忘れています

*2
残像キル数+4

*3
残像キル数+2

*4
残像キル数+5

*5
残像キル数+2

*6
残像キル数+5

*7
残像キル数+10




ガルブレーナさん英語版鳴潮だと普通に「Jack Pot!!」って言うらしいね。
そういうのダイスキだからもっとやって。

楽しすぎて狂っちまいそうな方は評価、並びに感想・質問など盛大に歓迎致します。
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