イカれたゲーマーが銃社会に来ちゃったよ・・・   作:晴謡

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6話!お友達!

あぁ、体が痛い。

 

俺、よく生きてるな。

 

足はもう機能することはないぐらいにぐちゃぐちゃだ。

 

「ヒュー、ヒュー、ゴポっ」

 

血を吐いた。

 

なんか前世の事思い出してきたなぁ。

 

2匹のペット。

犬が2匹

片方の犬の名前がモチでもう片方の犬がムギだ。

可愛かったなぁ。俺が小さいときに死んじゃったけどな。

 

「寒くなってきた」

 

寒い時はアイツらにくっ付いてたなぁ。

 

アイツらに会いたいなぁ。

 

「う、あ?、ま、て?どこに、いく、つもりだ?」

 

鯨が向かう先、それはアビドス自治区がある方角だ。

 

止めなきゃ、でも、動けない。

 

もう、なんにもできないや。

 

音が聞こえなくなってきた。

 

意識も、これ目閉じたらダメなや、つ、だ。

 

意識が途切れた。

 

家の中にいる。

 

ワン! ワン!

 

「モチ?ムギ?どうしたの?」

 

「あぁ!お腹空いたのか!待ってて、今持ってくるからね」

 

ワン! ワン!

 

「違うの?」

 

「あれ?おかしいなぁ、なんか、モチとムギを見てたら涙が」

 

なんでだろう?どうして涙が出てくるのかな?

 

「なんでぇ?どうして僕泣いてるの?」

 

目を閉じた。

 

目を開けた。

 

「ここどこだろ?おーい!モチ!ムギ!どこにいるのー!」

 

僕は叫ぶ。大事な家族の名前を。

 

「おーい!どこにいるのぉ!」

 

走る。

 

「あ!居た!モチ!ムギ!」

 

走る。

 

「もぉ、置いていくなよな」

 

走る。

 

僕は、いや、俺は走る。

 

大事な家族を追いかけて。

 

「あぁ、そっか」

 

思い出した。

 

「もう、居ないんだったな、モチとムギ」

 

俺は走るのを辞めた。

 

「俺、また死んだのかな?」

 

歩く。

 

「案外早い終わりだったなぁ」

 

歩く。

 

そこには鏡があった。

 

「ここにもあんのかよ」

 

「いるんだろ?黒いモヤ」

 

鏡の中から奴は現れた。

 

「何も話さないんだな」

 

目を閉じた。

 

目を開けた。

 

「また、別の場所か」

 

黒いモヤは何も話さない。

 

「俺は何がしたかったんだろうな」

 

また、別の場所に変わる。

 

湖が見える。そして真っ黒な鳥居が見える

 

「俺には何ができるんだろうな」

 

黒いモヤは何も話さない。

 

俺の体が変化を始めた。

 

腕が5本になり、黒いスーツを着ていた。

 

黒いモヤが動きだす。

 

黒い仮面が張り付いた。

 

黒いモヤは二つに分かれる。

 

「俺には何にもないんだろうな」

 

ワン! ワン!

 

黒いモヤは二つに分かれ2匹の犬の姿をしていた。

 

「あぁ、お前は、お前らだったんだな」

 

黒い姿だが俺には分かる。

 

モチとムギだ。

 

「ずっと、居たんだな」

 

「ありがとうなぁ」

 

涙が溢れてくる。

 

「そうだな、もう、行かなきゃな」

 

「心配すんなって」

 

「すぐに呼ぶからさ」

 

目が覚めた。

 

どんぐらい寝ていた?

 

「あークッソ痛えな」

 

でも、いいや。

 

足はもう使えない。それなら。

 

来ておくれ死した友たちよ(おいでよ、僕のお友達)

 

「さっき振りだな!」

 

ワン! ワン!

 

「すまないが俺の足を噛みちぎってくれ」

 

ワン! ワン!

 

痛みはない。

 

「後は左手」

 

俺は右手に力を入れ左手を引きちぎろうとする。

 

邪魔なもんは取らなきゃな?ブチッ!

 

痛みはない。

 

俺は足があった傷口と左手があった傷口を右手で触る。そこからは黒い霧が溢れてきた。

 

「よし!動けるな!」

 

「"人"をやめちゃったな」

 

俺は両手を羽に変化させ空を飛ぶ。

 

「おー便利だな」

 

鯨はこちらに気づいたようだ。

 

「やるか」

 

俺は羽を解除する。

 

俺は鯨に向かって落ちる。

 

ミサイルが向かってくる。さらにレーザーも来ている。

 

「砕いておくれ」

 

ワン! ワン!

 

「ありがとう」

 

やっぱ、必殺技って大事だよな?

 

楽しくなってきた。

 

「アハハ!」

 

「なんか楽しくなって来たァ!!」

 

頭の中で響く言葉を口にする。

 

「走り、走り、走り給え」

 

鈴の音がする。モチの鳴き声がする。

 

「其は黒く塗りつぶされたものである」

 

笑い声がする。

 

「走り、走り、走り給え」

 

襖が現れる。ムギの鳴き声がする。

 

「地獄絵図は描かれる」

 

そこからは黒い霧が出てくる。

 

「霧よ霧、一切合切穢し給え」

 

真っ黒な鳥居も現れた。

 

禍津荒河・霧隠物語(マガツアラカワ・キリガクレモノガタリ)

 

アオーン! アオーン!

 

モチとムギが鳴く。

 

「はい、お終い」

 

奴の頭がズタズタに壊れた。

 

 

 

 

「疲れた」

 

グシャァと音を立て鳥居が崩れていく。

 

「クックック、とても面白いものを見せていただきました」

 

「そうか」

 

「満足か?」

 

「えぇ!それはとても」

 

「じゃあな」

 

「また、いずれ会いましょう」

 

「そん時は雑談しようぜ」

 

ドローンが去って行った。

 

携帯がなる。

 

ワン? ワン?

 

「ありがとうな、一回戻ってくれ」

 

黒い霧となって霧散する、

 

「ホシノからか」

 

出るか。

 

「もしも「もしもし!シキ!」るっせ」

 

「なんで電話にでなかったんですか!?」

 

気づいていなかったが砂嵐が近づいてきている。

 

「やばい奴と戦っていたんだよ、まぁ勝ったから問題ないがな」

 

「ユメ先輩は!?」

 

「多分自治区の方に居るんじゃないかな」

 

「あ、あぁ!見つけました!見つけましたよ!砂嵐がやってくるので早く帰って「無理だな」え?」

 

帰れないよ。こんな姿でさ。

 

今の俺の体は手足が黒いモヤとなり黒いマントを身につけている。

マジもんの亡霊かな?

 

「どう、して?」

 

「多分死ぬ」

 

嘘だ。砂嵐が来たとしても死なない。

今の俺は"人"をやめた怪物だ。そんな奴が大切な人達の元へ行ってはいけない。

 

「なら!今助けに!「ユメ先輩はどうするんだ?」ぁ」

 

「ユメ先輩と仲直りしてくれよ?」

 

「ぃゃぁ、ダメです!お願いしますから、帰って来てくださいよぉ」

 

ホシノが泣いた。

 

「今までありがとうな、ホシノ」

 

「いや!ダメ!」

 

「ユメ先輩にも今までありがとうって伝えといてくれ」

 

電話を切った。

 

携帯を壊す。

 

「はぁ」

 

寂しい、でも失うことによって心を抉られるよりはマシなんじゃないか?

 

「2人には幸せになってほしいなぁ」

 

俺は歩き始める。

 

「どーすっかなぁ」

 

砂嵐が体に当たる。

 

「ブラックマーケットとかなら2人に会う事なんかないか」

 

「金集めて学校の借金返すか」

 

2人と会うことは無いだろう。

 

「2人の旅路に幸あれ、俺の旅路に災いあれ」

 

「さよなら、2人とも」

 

涙が溢れてきた。




やっべぇ!?ノリと勢いでやってたら主人公が人辞めちゃったァァァ!
ちなみに禍津荒河・霧隠物語《マガツアラカワ・キリガクレモノガタリ》ってほぼ即死攻撃です。
具体的には次回の話で書こうと思います。
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