キヴォトスにウォーハンマー40kの世界の武器がやってきた!   作:eriza7170

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第二十七話 「Shoota」

 

翌日。

 

シャーレ。

 

朝。

 

先生は。

 

机に座っていた。

 

書類。

 

コーヒー。

 

そして。

 

昨日の報告書。

 

先生。

 

「…………」

 

そこには。

 

簡潔に。

 

こう書かれていた。

 

地下第四区画

 

新規発見武器庫。

 

所属勢力:不明。

 

確認兵器:一基。

 

名称:Shoota。

 

先生。

 

「…………」

 

もう一度。

 

読む。

 

所属勢力:不明。

 

先生。

 

「……」

 

昨日。

 

ネルが。

 

「オルクじゃない?」

 

と言った。

 

そして。

 

ヒナ。

 

ウタハ。

 

全員が。

 

可能性を認めた。

 

先生。

 

「…………」

 

先生は。

 

ペンを置く。

 

「……」

 

「やっぱり」

 

「調べないとダメだよな」

 

その瞬間。

 

コンコン。

 

先生。

 

「どうぞ」

 

扉が開く。

 

ヒナ。

 

「失礼します」

 

先生。

 

「ヒナ」

 

ヒナ。

 

「昨日の件ですが」

 

先生。

 

「うん」

 

ヒナ。

 

「地下第四区画について」

 

「もう少し調査したいと思います」

 

先生。

 

「やっぱり?」

 

ヒナ。

 

「はい」

 

先生。

 

「危険性は?」

 

ヒナ。

 

「現時点では不明です」

 

先生。

 

「……」

 

ヒナ。

 

「ですが」

 

少し。

 

間。

 

「昨日確認したShootaについて」

 

先生。

 

「うん」

 

ヒナ。

 

「一つ」

 

「分かったことがあります」

 

先生。

 

「何?」

 

ヒナ。

 

「弾薬が」

 

一拍。

 

「残っています」

 

先生。

 

「…………」

 

先生。

 

「それは」

 

「昨日のうちに言ってほしかったな」

 

ヒナ。

 

「……」

 

ヒナ。

 

「すみません」

 

先生。

 

「いや」

 

先生。

 

「いいよ」

 

先生は。

 

立ち上がる。

 

「行こう」

 

ヒナ。

 

「はい」

 

その時。

 

廊下。

 

ドタドタドタッ!!

 

先生。

 

「…………」

 

ヒナ。

 

「…………」

 

ネル。

 

「先生ーー!!」

 

ドア。

 

勢いよく開く。

 

ネル。

 

「地下行くんだろ!?」

 

先生。

 

「なんで知ってるの?」

 

ネル。

 

「ヒナが行くって聞いた!」

 

ヒナ。

 

「…………」

 

先生。

 

「……」

 

ネル。

 

「行こうぜ!」

 

先生。

 

「うん」

 

ネル。

 

「よし!」

 

先生。

 

「ただし」

 

ネル。

 

「?」

 

先生。

 

「今日は」

 

一拍。

 

「絶対に勝手に撃たないこと」

 

ネル。

 

「…………」

 

ネル。

 

「分かった!」

 

先生。

 

「本当に?」

 

ネル。

 

「本当に!」

 

ヒナ。

 

「……」

 

ヒナ。

 

「少し不安ですね」

 

地下第四区画

 

エレベーター。

 

B3。

 

B4。

 

扉。

 

開く。

 

昨日と同じ。

 

暗い通路。

 

そして。

 

緑色。

 

先生。

 

「……」

 

ネル。

 

「やっぱり緑だな」

 

ヒナ。

 

「昨日より」

 

「少し明るいですね」

 

先生。

 

「電源が」

 

「一部入ったのかな」

 

通路を。

 

進む。

 

昨日の武器。

 

Shoota。

 

その前で。

 

ウタハが。

 

待っていた。

 

ウタハ。

 

「先生」

 

先生。

 

「ウタハ」

 

ウタハ。

 

「準備はできています」

 

先生。

 

「安全確認は?」

 

ウタハ。

 

「しました」

 

先生。

 

「どうだった?」

 

ウタハ。

 

「弾薬が装填されています」

 

先生。

 

「……」

 

ウタハ。

 

「ただし」

 

先生。

 

「うん」

 

ウタハ。

 

「発射機構については」

 

「かなり特殊です」

 

先生。

 

「特殊?」

 

ウタハ。

 

「はい」

 

ウタハ。

 

Shootaを。

 

机の上に置く。

 

先生。

 

「見せてもらえる?」

 

ウタハ。

 

「はい」

 

銃を。

 

分解する。

 

ガチャ。

 

外装。

 

外れる。

 

先生。

 

「…………」

 

内部。

 

先生。

 

「……」

 

ネル。

 

「…………」

 

ヒナ。

 

「…………」

 

ミカ。

 

いつの間にか。

 

いる。

 

ミカ。

 

「わぁ」

 

先生。

 

「ミカ」

 

ミカ。

 

「こんにちは!」

 

先生。

 

「どうしてここに?」

 

ミカ。

 

「面白そうだったから!」

 

先生。

 

「…………」

 

ウタハ。

 

「先生」

 

先生。

 

「うん」

 

ウタハ。

 

「この構造」

 

指で。

 

内部を示す。

 

「非常に単純です」

 

先生。

 

「単純?」

 

ウタハ。

 

「はい」

 

ウタハ。

 

「帝国軍の銃器と比較すると」

 

一つ。

 

部品を取り出す。

 

「部品数が少ない」

 

もう一つ。

 

「構造が粗い」

 

さらに。

 

「加工精度も」

 

「かなり低い」

 

先生。

 

「…………」

 

先生。

 

「じゃあ」

 

「どうして撃てるの?」

 

ウタハ。

 

「そこが」

 

ウタハ。

 

少し。

 

考える。

 

「不思議なんです」

 

ネル。

 

「撃てるならいいじゃん」

 

ウタハ。

 

「……」

 

ウタハ。

 

「そういう意味では」

 

「非常に合理的です」

 

先生。

 

「?」

 

ウタハ。

 

「故障しても」

 

「修理が容易です」

 

先生。

 

「なるほど」

 

ウタハ。

 

「部品が壊れても」

 

「別の金属片で代用できる可能性があります」

 

ネル。

 

「つまり」

 

ネル。

 

「殴って直せる?」

 

ウタハ。

 

「…………」

 

ウタハ。

 

「おそらく」

 

先生。

 

「おそらくなんだ」

 

ミカ。

 

「じゃあ」

 

ミカ。

 

拳を。

 

構える。

 

「こう?」

 

先生。

 

「ミカ」

 

「殴らないで」

 

ミカ。

 

「はーい」

 

Shoota

 

ウタハ。

 

組み立て直す。

 

カチャ。

 

そして。

 

机の上に。

 

置く。

 

先生。

 

「……」

 

先生。

 

「これ」

 

「どうやって撃つの?」

 

ウタハ。

 

「通常の銃と同じです」

 

先生。

 

「普通なんだ」

 

ウタハ。

 

「引き金を引きます」

 

ネル。

 

「じゃあ」

 

先生。

 

「ネル」

 

ネル。

 

「まだ何もしてないぞ!」

 

先生。

 

「顔に書いてある」

 

ネル。

 

「…………」

 

ネル。

 

「撃ちたい」

 

先生。

 

「ダメ」

 

ネル。

 

「なんで!」

 

先生。

 

「安全確認」

 

ネル。

 

「終わったんだろ?」

 

先生。

 

「終わったけど」

 

ネル。

 

「じゃあいいじゃん!」

 

先生。

 

「……」

 

ヒナ。

 

「先生」

 

先生。

 

「うん」

 

ヒナ。

 

「射撃試験を」

 

「実施した方がいいと思います」

 

先生。

 

「ヒナまで?」

 

ヒナ。

 

「はい」

 

先生。

 

「理由は?」

 

ヒナ。

 

「この武器が」

 

「どの程度の威力を持つのか」

 

「確認する必要があります」

 

先生。

 

「……」

 

確かに。

 

人類帝国の兵器も。

 

そうだった。

 

見た目。

 

重量。

 

構造。

 

それだけでは。

 

実際の威力は。

 

分からない。

 

先生。

 

「……分かった」

 

ネル。

 

「よし!」

 

先生。

 

「ただし」

 

ネル。

 

「うん?」

 

先生。

 

「固定して撃つ」

 

ネル。

 

「えー」

 

先生。

 

「絶対」

 

ネル。

 

「……」

 

ネル。

 

「分かった」

 

射撃試験場

 

武器庫の。

 

さらに奥。

 

そこには。

 

小さな。

 

射撃場が。

 

存在していた。

 

先生。

 

「…………」

 

ネル。

 

「こんなのまであるのか」

 

ヒナ。

 

「地下施設」

 

「本当に広いですね」

 

ウタハ。

 

「標的」

 

「準備完了です」

 

遠く。

 

装甲板。

 

さらに。

 

帝国軍の装甲板。

 

先生。

 

「それ」

 

「なんであるの?」

 

ウタハ。

 

「昨日の試験用です」

 

先生。

 

「……」

 

なるほど。

 

先生。

 

「じゃあ」

 

「まずは通常の銃器と比較しよう」

 

Shoota。

 

固定。

 

弾薬。

 

装填。

 

ガチャッ。

 

ネル。

 

「…………」

 

ネル。

 

目を輝かせている。

 

先生。

 

「ネル」

 

ネル。

 

「何?」

 

先生。

 

「絶対に触らないで」

 

ネル。

 

「分かってるって!」

 

先生。

 

「本当に?」

 

ネル。

 

「本当に!」

 

ヒナ。

 

射撃位置。

 

確認。

 

「安全」

 

ウタハ。

 

「準備完了」

 

先生。

 

「じゃあ」

 

「撃ってみよう」

 

一瞬。

 

静寂。

 

ウタハ。

 

引き金。

 

――バンッ!!

 

地下施設。

 

轟音。

 

ガァン!!

 

反響。

 

ネル。

 

「おおっ!」

 

ミカ。

 

「すごい!」

 

先生。

 

「…………」

 

煙。

 

銃口。

 

そして。

 

標的。

 

先生。

 

「……」

 

標的を見る。

 

装甲板。

 

中央。

 

大きな穴。

 

先生。

 

「…………」

 

ヒナ。

 

「……」

 

ウタハ。

 

「……」

 

ネル。

 

「…………」

 

先生。

 

「これ」

 

ウタハ。

 

「はい」

 

先生。

 

「普通に強くない?」

 

ウタハ。

 

「そうですね」

 

ヒナ。

 

「かなりの威力です」

 

ネル。

 

「じゃあ」

 

ネル。

 

笑う。

 

「いい銃じゃん!」

 

先生。

 

「…………」

 

先生。

 

「そこだけ聞くと」

 

「すごく普通なんだよな」

 

しかし

 

ウタハ。

 

射撃データを見る。

 

「先生」

 

先生。

 

「何?」

 

ウタハ。

 

「もう一度」

 

「撃ってもいいですか?」

 

先生。

 

「うん」

 

ウタハ。

 

再装填。

 

ガチャッ。

 

引き金。

 

バンッ!!

 

今度は。

 

ガンッ!

 

標的。

 

さらに。

 

穴。

 

ウタハ。

 

「……」

 

先生。

 

「?」

 

ウタハ。

 

「……」

 

ネル。

 

「どうした?」

 

ウタハ。

 

「少し」

 

「おかしいです」

 

先生。

 

「何が?」

 

ウタハ。

 

「一発目と」

 

「二発目」

 

データを見る。

 

「弾道が」

 

「ほとんど変わっていません」

 

先生。

 

「それが?」

 

ウタハ。

 

「この構造なら」

 

「もっとばらつくはずです」

 

先生。

 

「……」

 

ウタハ。

 

「ですが」

 

データ。

 

「かなり安定しています」

 

ヒナ。

 

「つまり」

 

ウタハ。

 

「外見や内部構造だけでは」

 

「この銃の性能を」

 

「説明できません」

 

先生。

 

「…………」

 

ネル。

 

「じゃあ」

 

ネル。

 

銃を見る。

 

「これ」

 

「なんでちゃんと撃てるんだ?」

 

誰も。

 

答えられなかった。

 

その時。

 

ガタン。

 

武器庫の奥。

 

また。

 

音。

 

全員。

 

振り返る。

 

先生。

 

「…………」

 

ネル。

 

「また?」

 

ヒナ。

 

「……」

 

ウタハ。

 

「先生」

 

先生。

 

「うん」

 

ウタハ。

 

「今の音」

 

少し。

 

間。

 

「この部屋からではありません」

 

先生。

 

「…………」

 

「じゃあ」

 

ウタハ。

 

奥を見る。

 

「さらに奥です」

 

先生。

 

「……」

 

ネル。

 

「行こうぜ」

 

先生。

 

「…………」

 

ネル。

 

「先生?」

 

先生。

 

「……」

 

先生。

 

「一応」

 

「行ってみよう」

 

三人。

 

歩き出す。

 

そして。

 

武器庫の。

 

さらに奥。

 

そこには。

 

昨日。

 

見つけたものより。

 

はるかに。

 

巨大な影が。

 

静かに。

 

眠っていた。

 

緑色の金属。

 

巨大な銃身。

 

大量の弾薬。

 

そして。

 

壁に。

 

書かれた文字。

 

BIG SHOOTA

 

先生。

 

「…………」

 

ネル。

 

「…………」

 

ヒナ。

 

「…………」

 

先生。

 

ゆっくり。

 

「……」

 

「これ」

 

「絶対」

 

一拍。

 

「普通の銃じゃないよね?」

 

ネル。

 

満面の笑み。

 

「先生」

 

「次これだ!」

 

――第二十七話・終。

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