あと思ってたよりめちゃくちゃ長くなっちゃった
「ラミィちゃん! クロヱちゃん!」
「ありがと!」 「あざまーす!」
ルーナがお菓子を投げ渡し、ラミィとクロヱがそれぞれお菓子を口にするとラミィは力がクロヱは速さが増し、左右に別れながらかなたに迫る。
「「はぁああああああああっ!!!」」
「ぱりぃ! ほい! きゅ! やっ! さっきまでボクを取り合ってた仲なのに! 随分息ピッタリじゃない! っとと!」
上から振り下ろされるスノーフレイクセイバーを側面から殴り、荒ぶる波の様に連続で振るわれるオルカスロットエッジを流し、弾き、その空いた隙間を狙い両手で同時に放たれた突きを握り止めながらかなたが話す。
ラミィがずらされた勢いのまま身体を回転させ、横薙ぎに振るうと流石にそれは止められなかったのか、オルカスロットエッジから手を離しその場でしゃがんで避け、クロヱに蹴りを放つ。
クロヱは放たれた蹴りを後ろに飛びながら、オルカスロットエッジで受け
「伊達に何年もプロレスやってないんで! ラミィ先輩!」
「あいよ!」
ラミネートフォール!
雪の結晶が壁のようにせりあがり、かなたの背後と足元を氷で固める。
「おお!? これちょっとまずいかも……!」
「またまた〜! そんな事言って〜! はい、沙花叉からも! スロットスタート!」
オルカスロットエッジの持ち手のスイッチを押し、スロットが回り出す。
クロヱはスロットを確認する事なく駆け出し、右手を振りかぶったと同時にスロットが止まりサイコロの絵柄が3つ揃う。
1 1 1 ピンゾロパワー!
クロヱの右手に込められたホロがシャチの如く力を生み出し、かなたに振るわれ当たったかのように見えたが左手に受け止められていた。
かなたの左手にあるガーディアンアームが青い炎を纏うと、万力の様な力が込められ思わずクロヱが顔を顰める。
「ぎゅ♡ぎゅ♡握り潰しちゃうぞ!」
「先に潰れるのはどっちなんすかね〜……!」
「え? 何ィ!?」
2人の頭上に影が入りこみかなたが上を見た時、クロヱが右手を振り払い後ろに離脱すると同時に巨大なたこ焼きが落ちた。
「ん〜〜〜なっしょい!!!」
「ナイスタイミングっすよ、ルーナ先輩!」
「全く! んなたんを忘れるなんて、天音ちゃもやれやれなのらね〜」
「これで倒せてればいいんだけど……そう上手くはいかないよね」
氷の壁が消えラミィが2人と並び立つと、たこ焼きがゆっくりと持ち上がり始めそのまま3人に向けて投げ返される。
「うおりゃあああああ────!!! あっ、いっけぇぇぇぇぇ! の方がいい?」
「かなたと違っていちいち煽り性能高いのなんなのマジで!? ムカつくんだけど!?」
「分かっててやってるのもイラッとくるのらね」
「文句はさっさとボコボコにしてかなた先輩に全部言ってやりまっ……しょ!」
クロヱが飛び出し巨大たこ焼きを一刀両断し、ラミィとルーナが雪の結晶とビームを放つ。
迫り来るそれらを弾きながら歩くかなた。その身体に傷はあれどホロの輝きは変わらず、どころか更に強くなっているようだった。
「だめだよ〜いくらボクに攻撃しても、ここにいるへい民達がボクの夢を見続ける限りホロを通してボクの力が強くなるだけなんだから〜! もしかしたら、ホロウィッチ同士の戦いを見たいって夢を見てる人もいたりしてね? そんな夢を見ちゃうなんてへい民も人が悪いな〜?」
「たとえそうだとしても! へい民さんがかなたに会いたいって気持ちは本物だよ! 悪いのはそれを利用してるあんただよ!」
「天音ちゃはんなたん達に天音ちゃの事を話さないように言ったけど、へい民達を悲しませすぎちゃったって落ち込んじゃうくらいずっと気にしてるのら!」
「かなた先輩が誰かの為に頑張りすぎちゃう姿を知ってるから! かなた先輩が不安や恐れに潰れそうなら! 沙花叉達が手を伸ばして支えるしかないじゃん!」
クロヱがかなたの背後からオルカスロットエッジを振り下ろすも、翼に止められ弾かれる。
続いてラミィとルーナが近づき左右に別れ同時に切り掛かるも両手で受けとめ、その場で回転し後ろに流しながら2人の無防備な背中に向けて翼をぶつける。
「はぁ!?」 「んなっ!?」
「言ったでしょ? まだ力が上手く混ざってないって。時間が経てば経つほど天音かなたの力をボクが使えるようになるし、不安や恐れが増えるほどへい民がボクにくれるホロは多くなるんだから〜ほら、早く!」
「やってんなぁ……マジで!」
「ほらほら〜ホロウィッチの力もいよいよ使えるようになってきた、よっと!」
かなたが翼を拡げクロヱに向かって飛んでくるのを見てクロヱが構えるも、一瞬で姿が消え、後ろから殴られそのままの勢いで壁にぶつかり思わぬ衝撃に声が出る。
「がっ!?」
「お・か・え・し♡」
「ッ沙花叉! はぁぁぁあああああ!」
ラミィがスノーフレイクセイバーを下から上へ振り上げ、剣筋に添うように地面が凍りつきながらかなたに辿り着く。
全身が凍りつきかなたが驚いた表情をするも、にへらっと口を歪ませると氷が割れかなたが飛び出しラミィに向かう。
ラミィが迎え撃つべく構えると、かなたはガーディアンアームをホロステッキに戻し右手の薬指を差し
「大好きだよっ! ラミィ!」
「ッ!!?」
「壊すところだった、危ねぇ危ねぇ〜チェンジっと」
ホロステッキをラミィのガラ空きになった脇に振るい観客席まで叩き落とす。その後、再びガーディアンアームに戻しながらかなたが両手の付け心地を確かめるかのように握ったり開いたりすると
「あっちゃ〜壊れちゃった! ……これじゃもう手も掴めやしないじゃないか〜」
ガーディアンアームのヒビが更に大きくなり、手のひら側から青い炎が溢れだす。
ぷらぷら〜っと手を振るわせ迫るキャンディパラソルを避けながら、続く連撃を飛び回避しながら距離をとる。
「天音ちゃは! 誰かのためって自分のことは考えずにすぐ飛び込んで助けに手をつかめるの! そんな天音ちゃのすごくていいところが! それくらいでできなくなるわけねぇのらよぉ!」
プリンセスフェイバー!!
キャンディパラソルが大きなハンマーに変わり、大きく振りかぶるのを見てかなたの拳にホロが集まる。
セレスティアルリンギング!!
「んなぁぁぁぁぁっ!!!」
「ふん!」
「んなたん!」 「ルーナ先輩!」
拮抗したのは一瞬で両者共に弾かれるように飛ばされ、かなたは翼を拡げ空中に浮かび上がり、ルーナをラミィとクロヱが支え衝撃を抑える。
「どうする? 3人共もうキツイんじゃない?」
「はぁ〜ん!? まだまだ余裕なんだけど!?」
「って言ってもこのままじゃ埒が明かないのらね……」
「も〜! あったまきた! かなた先輩だってんならそのうっすい胸後輩に貸してみろー!」
「オイ、サカマタ……ん?」
「よそ見なんて、余裕じゃないのっよ!」
ユニーリアラミネーション!!
ラミィがスノーフレイクセイバーにホロを込めると、巨大なツウィルの花が現れ、更に強い冷気がかなたを含む一帯を丸ごと世界から切り取ったように固める。
「ッ!!?」
さっきの氷とは比べものにならない密度にかなたが驚き、破壊しようと力を込めるも割れず、視界に映るクロヱとルーナを見て何をするか察し力を込め続ける。
「クロヱちゃん! はい、はい、はい!」
「ばっくばっくばく〜ん!! こんくらい集まれば大丈夫そうです!」
ルーナがホロを込めて作ったお菓子をクロヱがシャチの口にした両手で食べるように集め、2人のホロが混ざり合い大きな輝きを放つ。
「スロットスタート!!!」
クロヱがオルカスロットエッジのスイッチを押すと、スロットが1つ止まる度にクロヱの身体を覆うホロが大きくなり、3つ全てが止まると大きな風が吹き荒れ音が鳴り響く。
7 7 7
ジャックポットフォース!!!
巨大なスロットが現れコインが流れ出し、クロヱの全身が見えなくなるとコインが弾け飛びその場に銀色の輝きを纏ったクロヱの姿があった。
クロヱが一歩踏み出すとその場から姿が消え、かなたを覆う氷が粉々に砕け散る。
「ッ!? はっや!!?」
かなたが体勢を立て直そうとするも、クロヱの目に捉えられぬ程のスピード、防御しても仰け反る威力に翻弄され思うように動けない。
「ぐっ!? いいの!? そんな無茶しちゃって! またホロウィッチになれなくなっちゃうかもしれないんだよ!?」
「そうならないようにルーナ先輩のホロも借りたんですよっと!」
「くぅううう!?」
「それと! あの時使い切ったはずのホロが! またこうして輝けるなら!」
ステージ全体に銀色やピンクのシャチ達が荒波と共に現れ、かなた目掛けて押し寄せる波を乗り越え、3人同時にかなたの目の前に飛び出す。
「かなたーッ!!!」 「いっけぇー! なのらね!」
「ユメオチした人を助ける! それが! ホロウィッチの使命だぁぁぁ────っ!!」
ウィッチグラム
「…………ッ!!!」
ホロの輝きが光の柱となり、かなたを呑み込む。
光の輝きが収まると同時に地面に横たわるかなたを見て、安堵した3人が膝をついたり倒れ込むと変身が解け、どこからともなくため息がこぼれる。
「いや〜〜〜…………ないないない! もう無理!」
「天音ちゃ強すぎなのらね…………」
「流石に沙花叉達のホロも限界……さっさと帰って寝ましょ……!? ねぇ!? かなた先輩は!?」
膝をついた沙花叉がホロウィッチボトルを眺め、僅かに残った輝きを確かめ顔をあげるとかなたの姿が消えていた。
「え? かなたならそこ、に!?」
ラミィも起き上がりかなたが居た位置を確かめ、辺りを見渡すも見つからない。
「……天音ちゃが先に戻ったとしても、んなたん達が現実に戻れないのもおかしいのら」
ルーナが辺りを見渡しスマホを取り出しながら確かめるも繋がらない。
「え!? それって何か違うの!?」
「ラミィちゃんがホロウィッチとして戦ってきたのが現実の方が多かったからなのらけど、ホロキャス界で戦う時はユメオチした人の気持ちが反映されてた場所だったのら」
「だからここがかなた先輩のイメージ通りなら居なくなって保てないはず……!? へい民達の姿が戻ってない!? ってことはまさか!?」
「いやぁ〜流石ルーナと沙花叉だね! お局なだけはあるよ〜! ラミィにはちょっと難しかったかな??」
てちてちと可愛らしい拍手をする
姿はホロウィッチから堕天使衣装に戻ってはいたものの、その身体にダメージがあるようには全く見えなかった。
「どうして!? さっき倒したはずなのに!?」
「ボクはコラプサーでもあるけどナイトメアなんだよ? 夢の世界をどんな悪夢で壊したっていい。例えば……めちゃくちゃ強くて隙がなくて回復技もしてくるやつをようやく倒せたと思ったら第2形態で連戦だったり? や、あれは違うか」
「天音かなたの不安や恐れがある限り、ボクの力が強くなる。そうやって結び付きが増えれば増えるほど、天音かなたの心の中にボクがいるのが当たり前になっちゃたんだよ!」
「よーするに……遅かったんだよ」
観客席にいるへい民のローブを覗きながら言うかなたにラミィもルーナもクロヱも何も言えなかった。
全力で戦い身体だってボロボロ、ホロウィッチになるホロだってもう残ってない。
ゆっくりとステージに近づきながら、ローブを覗くかなたを見ることしかできなかった。
「このへい民はボクが居ない朝を迎える事が悪夢なんだって! 君のせいじゃないのにね〜? こっちの君は? ボクが居なくなってず〜っと泣いてるんだって。泣いても泣いても変わらないもんね?」
「み〜んなボクが悪いんだししゃーないね! でも大丈夫! どんな欲でもどんな愛でも忘れちゃうくらい、笑っちゃうくらい……ボクがキミ達を愛したげる! 永遠に!」
ステージに戻ってきたかなたがそう宣言すると、会場中から身を焦がす程の願いや愛がホロとなってかなたに集まっていく。
「……何で」
「ん? 何か言った? ラミィ?」
「何でこんな事になっちゃうまで気づけなかったんだろ……ずっと一緒にいて、離さないって、約束までしたのにぃ……!」
ラミィがへたり込みとめどなく流れる涙とともに後悔が溢れ出す。その涙を涙を嘲笑うかのように告げられた言葉は、ラミィが知りたかった答えでもあり、絶望だった。
「そもそもボクがユメオチしたのは……ラミィ、
「え……?」
「あの日ボクに見せてくれたよね? 無意識下で天音かなた自身がかけた魔法のかかった投稿を。違和感があったのかな? 自分で調べてあれが夢じゃなかった事に気づいた。それが天音かなたがユメオチしたきっかけだよ」
「ああ…………!!? あああァァァァァ!!!??」
「ラミィ、ちゃん!」 「ラミィ先輩! ダメ……ッ!?」
分かった。分かってしまった。軽率な行動だと思ったし、AZKiやころねにも咎められた。
でも、それでも、天音かなたがステージに再び立つ姿を、見たいと告げてしまったのは他ならぬラミィ自身だったから……。
ルーナとクロヱがラミィに駆け寄るも、ユメオチしそうになるラミィを止められない。
「だめ! それ以上思ったらだめなのら!」
「ユメオチしちゃったら! 誰がかなた先輩を救えるんですか!? 今ここには、沙花叉達しか居ないんですよ!?」
「だってぇ……! だってぇ……!!?」
それ以上は言葉にならなかった。
涙や不安や後悔が止まらない。諦めちゃいけない、まだ立ち向かわなくちゃいけないと、思っていても。心が折れてしまった。
「
「お前……! いい加減に……!!?」
「もちろん、ボクだってライブを見てもらいたいのにユメオチしてステージを壊されちゃ溜まったもんじゃないし……止めさせて貰うよ」
クロヱが立ち上がりホロウィッチボトルを構えるよりも、クロヱ達3人の周りを飛び交う手裏剣が集まる方が早かった。
例えホロウィッチになっていたとしても、ラミィを庇いながらではできない。そう思わせる圧力に、クロヱが止まってしまった。
ラミィを庇うようにルーナが抱きしめる。それに意味がないと分かっていてもそうする事しかできなかった。
「ごめんね……」
凄まじい音を鳴らしながら3人に向け手裏剣を飛ばす。
今度は目を逸らさない。さっきより強くなってしまった力を自分の中の天音かなたに見せつけるように。
その表情は影になって見えなかったが、目元を伝って頬を流れる光がクロヱには見えた。
「かなた先輩──ッ!」
バリア!
音が聞こえると同時3人を守るように緑色の半透明のバリアが壁のように現れ、手裏剣を弾く。
「何これ……?」 「守ってくれたのら……?」
「後は任せろ」
バリアが消え、その場に現れたのは白のシャツをハーネスとベルトで止め、黒のズボンに無骨なブーツ。ホルスターに収められた拳銃といい、いかにもエージェントといった姿の好青年だった。
その右手に握られている緑のカプセルのようなものが発光しているのを見てかなたが問う。
「ここにはへい民しか入れないはずなんだけど……ご新規さんかな?」
「どうやら今夜ここで世界で一番のライブが開かれるみたいなんでね……遅ればせながら参戦させてもらいにきたのさ」
「チケットは持ってる? ないなら今夜はお帰り願おうかな……!」
「チケットならあるさ……ここに」
青年がバックルのような物を取り出し、胸に当て、懐から飛び出した黒いドローンが窪みに当てはまる。
オルデルム!
メッツァメロ! メッツァメロ!
「I'm on it……変身」
右手を銃の様にし顔前を過らせながら左から右へ握り締めると、掛け声と共に指を添えるようにしたバックル上部のスイッチが押され、胸元に嵌めたカプセルが回転し力を解放する!
アナトマイズ! ライダー!
ゼッツ・ゼッツ・ゼッツ!
オルデルム!
青年を大きな鎧が身体を覆い被さるように現れ、弾けると銀や青緑色のアーマーを身につけどこか近未来的なデザインをした姿に変わった。
その輝く姿を見てラミィが思わずと言った様子で尋ねる。
「あなたは……?」
「俺はゼッツ。夢を彷徨い夢を守るエージェントだ」
「へぇ……! だけどステージの主役のボクを差し置いて目立たないでよ、ね!」
かなたが腕を向けると再び手裏剣が放たれ、ゼッツ目掛けて飛び出すも動かない。
「俺に命じる……Protect the dream that no one else see」
オルデルム!
スイッチを押すとゼッツを中心に緑色の光が走り、宙を飛ぶ手裏剣も光ると手裏剣を構成する要素が分析、分解されゼッツに命中する瞬間光となって消えた。
「なっ!? そんなんあり!? だったら……!」
再び手裏剣を飛ばしながら距離を開け、ホロウィッチボトルを取り出すのを見てゼッツが駆け出しスイッチを押す。
オルデルム!
空中に床を作りだし、空を駆けるように近づくゼッツに対して変身が間に合わないと判断したかなたがガーディアンアームだけを出現させ、返り討ちにするべく殴りかかる。
「甘いんだっ!?」
振りかぶった右腕を外側に開くように床が積み上げられたブロックのように変形し、かなたの拳を内側から弾く。
ゼッツが掌底を繰り出し、左腕で受けたかなたがその威力に首を傾げ
「何これ? ッ!!?」
「悪いが俺は楽しむ為に戦いにきたんじゃない。夢を守る為に戦いにきたんでね……!」
かなたの身体に光が走り、堕天使衣装のかなたとPPと書かれた青いTシャツに短パンを履いているかなたの2人に別れた。
「まさか、そんな事が……!」
ゼッツはTシャツを着たかなたを受け止め、3人の元まで下がりゆっくりと下ろす。
「かなた!」 「天音ちゃ!」 「かなた先輩!」
3人の声かけにかなたがゆっくりと目を開け、起き上がろうとしてふらつき、ラミィが左をルーナが右を背中にクロヱが回り支え抱きしめる。
「みんな……ごめん。……迷惑かけて傷つけて挙げ句の果てにこんな事にまで巻き込」
「がなだ〜!!! 大丈夫なの!? どっか痛いとこない!?」
「むぐぅ!? ちょ! ラミィく、苦し……!?」
ラミィが泣きながらかなたの頭を抱きしめ胸に埋め、かなたが思わずラミィにタップしようとする右腕をルーナが手に取り
「天音ちゃ! んなたん言ったのらね……? 迷惑をかけるんじゃなくて背中を預けるって思って欲しいって! なのにまた〜!!」
「〜!!? (待って!? 今まさに預ける背中にやられそう!)」
足をバッタバタしながら抜け出そうとするも、クロヱが背中をしっかり抱きしめ離さない。
「かなた先輩〜! 沙花叉だって頑張ったんですよ! だから正面から抱きしめられるのが恥ずかしいからって暴れないで下さいよ〜!!」
「〜〜〜!!! っぷは! はぁ……! はぁ……! おめぇは分かってやってんだろぼけなしゅ! あと背中な! 前こっち!」
3人が同時に離し、かなたが跳ね起き息を整えながら前を向く。
まだ終わったわけじゃない。今はまだ、
ユメオチした僕自身が生み出してしまった存在なら
「……えっと、そのみんなッ!? いっつ!? まだ何も言ってないじゃん!」
背中を思いっきり叩かれ、振り返ろうとしたかなただったが今もなお背中に置かれた手に押されて振り返ることができない。
「確かにあのかなたのした事は許せないし、今でもムカついてるけどかなたが決めた事ならラミィは止めないよ。心配しかないけどね!」
「んなたんは天音ちゃの良いところも悪いところもぜ〜んぶ含めて大好きだから、気にしてねぇのらよ」
「あ!? んなたんそれラミィの後に言うのずるくない!? ラミィがせこいみたいじゃん!」
「ふふーん! あ、天音ちゃが気にするなら、今度んなたんのお願い聞いてくれればいいのらよ」
「ん〜な〜た〜ん!? ラミィがかなたの彼女なんだからね!?」
「もうお2人で付き合ったらいいんじゃないですか〜? 余ったかなた先輩は仕方ないから沙花叉が貰っときますし」
「「よくない!」」
「まぁ、冗談はさておき……かなた先輩がやろうとする事、沙花叉には分かんないけど、また無茶するんじゃないの……? 帰って来てくれるって信じていいの……?」
「……うん。だから、待っててよ。みんなが守ってくれたここが僕の帰ってこられる居場所だから」
かなたが1歩踏み出しクロヱの手が離れる。叩かれた痛みと温もりを忘れないまま進みゼッツと向き合うナイトメアと目が合う。
「やぁ、おやすみ。目覚めはどうだった? ボク?」
「最悪だよ……よくもって言いたいところだけど僕にはその資格はない……へい民やホロメンのみんなを傷つけたのは僕も同じだから」
「そうだね……だからナイトメアのボクが力を増し、不安や恐れを抑えられずユメオチしてしまった。ラミィがきっかけなんて言ったけど、それはただのきっかけであっていつ爆発してもおかしくなかった」
「うん……僕が卒業してからもみんなに忘れて欲しくなくて、たまに思い出して欲しいとも書いたけど、みんな全然忘れないで、ずっと僕を応援してくれて、愛してくれてる……それが本当に嬉しくて、切なくて、悲しくなる」
1歩ずつ2人の距離が縮まる。ゼッツが動こうとするのをかなたが手で制し、ついに2人のかなたの距離が0になる。
「ソロライブの時だってみんなが一生懸命応援してくれてるのに、僕は、もう卒業を決めててみんなをずっと裏切ってた……! それなのに、誰も、僕を責めてくれなくて! ……だから、僕は僕自身を許せなかった」
「その思いがある限り、ボクは何度でも現れてしまうし、止められない。そんな自分を壊そうとする夢を破壊するには思い出に残り続けるしかない。だから、誰も見てない夢を見せ続けようって思ったんだ」
天音かなたを壊そうとしたのが本人で残そうとしたのが
その告げられた真実にラミィもルーナもクロヱもゼッツでさえも口を開けなかった。
「だけど今は違うんでしょう?」
「うん、僕が僕を許せないのは変わらないと思う。でも、それに君を巻き込み続けるわけにはいかない」
「できるの? ボクの力はもうボクの手にも負えないくらいなんだよ?」
かなたがホロウィッチボトルを取り出すとその輝きは小さくホロウィッチに変身できるかどうかも怪しい物だった。
「やっぱり……今の君のホロの輝きじゃボクは止められないよ……ん?」
肩を落とし、再びかなたの握るボトルを見ると先程より光が多くなっているように見えた。
「そうだよ……僕だけの力じゃ今は変身することもできない。でも、そんな僕にでもあったんだよ。ずっと抱え込んで、相談することもできなくて、助けてって……そんな一言が出せない僕を見つけて愛してくれるみんながいたんだって……!」
ホロウィッチボトルの輝きが少しずつ強くなり、小さな光が集まり続け、まるで暗い夜のようだったステージを照らし出す。
『地図』の『ホロ』 『ころね』の『ホロ』
『3人ともどこ行ったの……!? 見つけたらもう絶対にハナサナイ……』
『あずちゃん怖っ!? かなた〜! ラミィ〜! 姫〜! 早く戻ってこいよ〜!!』
『ころさん! あの扉のところ見て!』
『うっわ何だあれ!? 今にも出てきそうだしあずちゃん離れよ!』
「あずあずとこぉね!? 何で2人が見えんの!?」
『兎』の『ホロ』 『団長』の『ホロ』 『エルフ』の『ホロ』
『かなたちゃ〜ん! 早くこねぇとぺこら帰っちまうぺこよ〜!』
『あれ? そういえばマリンは?』
『マリンならさっきスマホ見て急に持病の腰痛がー! って走って行ったよ?』
『元気じゃん! 何か久しぶりにそうやって居なくなるの聞いた気がするね〜』
「ぺこちゃんに団長やふーたんも見えるのら……!」
『魔女』の『ホロ』 『海賊』の『ホロ』
『船長! 有明アリーナでコラプサーが湧いてこっちに出てきてるみたい! 何やってんのさ沙花叉……! 大丈夫なの……!?』
『マリンも今ラグと一緒に向かってる! シオンたんは危ないから逃げてて!』
『ううん、ホロウィッチに変身できなくても……! 手伝える事があると思うから!』
『シオンたん! ああっもう! ラグ!? 急いでみこちとフブちゃんにも伝えて!』
「…………っ〜〜〜!!!」
クロヱが涙を流し、悶えてる間にも光は続く
『虫』の『ホロ』 『ピエロ』の『ホロ』 『ライオン』の『ホロ』
『あっ! もしかしてアレ持ってきてないから見つからないんじゃない!?』
『アレって? ……あ〜! アレね……よいしょっと』
『何であるんだよ……! はい、ねねち。せぇーの……!』
『『『隠れるのやめろ!!!』』』
ねねち、ポルカ、ぼたんの3人がプラカードを掲げながら再び歩き出す姿が
『ロボ』の『ホロ』 『総帥』の『ホロ』 『侍』の『ホロ』
『かなた〜! 僕もう足くたくたで歩けないよぉ〜!』
よちよち歩くロボ子にふと天啓が降りたかのように電流が走る。
『って事は今こなたちゃん1人だけって事!? ぼ、僕が守らなきゃ……!』
よちよちだった歩きがまるで嘘のように、駆動音を出しながら駆ける姿が
『かなたさ〜ん! どこぉ〜! ……はぁ〜もう疲れたし吾輩帰っちゃいますよ〜!』
ラプラスが地面に座り込んで拾った枝で落書きを始め気づく
『はっ! でもここで帰ったらこなたさんに抱きしめてラプ君♡って呼んで貰う吾輩の夢が……ッ! うっひょ〜〜〜!!!』
『かなた先輩……! 早くこないと風真がやつを切るしか……!』
探しながらそれぞれの欲望を抱える者も居たりもしたが
『自由』の『ホロ』 『チア』の『ホロ』 『メイド』の『ホロ』
『アヒル』の『ホロ』 『猫又』の『ホロ』 『悪魔』の『ホロ』
『社長』の『ホロ』 『音楽家』の『ホロ』 『乗り手』の『ホロ』
『メイク』の『ホロ』 『魔人』の『ホロ』 『武器』の『ホロ』
『エージェント』の『ホロ』 『双子』の『ホロ』 『幻想』の『ホロ』
止めどなく次々とホロが集まりかなたのホロウィッチボトルの形が変わり、2つの翼が大きく包み込むような意匠がついたボトルに変わっていく。
ゼッツの持つエクスドリームカプセムが同調するかのように輝き、思わず呟く。
「現実の思いが夢に……! いや、違う!」
「そうだね……現実が夢を変えたんじゃない! この輝きは! 諦めなかった夢が! 現実の僕を変えてくれた光なんだ!!」
『雪』の『ホロ』 『姫』の『ホロ』 『シャチ』の『ホロ』
「あれってラミィ達のホロ!?』
「持ってけ天音ちゃ〜!」
「届いてたんですね……沙花叉達の輝きもちゃんと……!」
『オメーはいっつも慌ただしいんだよなぁ! 天使公! そんなんだからいつまで経っても心配で見に来ちまうじゃねぇか!』
空から雲を掻き分け自由に降りてくる龍。大地に降り立ち人の姿になると、その人物……ココが叫ぶ。
『かなた──ッ!!! 会いにきたぞ──ッ!!!』
『
ホロウィッチボトル、いやホロドリームウィッチボトルを握る!
「この手を伸ばして! 掴んで! 握る!」
ガーディアンアームが輝き、かなたの身の丈をゆうに超えた巨大なガーディアンアームが現れかなたの動きに連動し動き出す。
「みんなの夢を! 翼に乗せて! 彼方まで!」
ガーディアンアームを胸の前で合わせ、手を上から下ろす動きに合わせかなたの背中の翼が大きくなり、大きくなった翼が虹のように輝き伸びていく。遥か彼方まで飛べるように。
魔法少女 かなた!!
ホロドリームフォーム!!!
「みんなの声が! 夢が! 天音かなたを諦めさせないでくれた!!」
かなたの叫びがステージを照らし、観客席のへい民の姿を元に戻す程のホロが夢の世界を飛び越え現実まで届き、扉から溢れそうになっていたコラプサーが浄化され消えていく。
「今は離れているかもしれない! 見えないかもしれない! それでも!」
「同じ夢を見続けていれば! 絶対にまた逢える!!!」
ウィッチグラム エクスドリーム!!!
両手を拡げるナイトメアを抱きしめ翼で包み込む。その身体はゆっくり光となって消え始めていた。
「ずるいなぁ……そんな夢を見せられちゃ、信じるしかないじゃないか……」
「君に誓うよ……! 悲しい悪夢はもう見せないって!」
「ナイトメアに悪夢を見せないって……可笑しな事言うんだからなぁ……。うん……任せたよ、天音かなた」
「おやすみ……僕の夢」
ナイトメアが消滅し、へい民達が目を覚ましていく。それを確認したかなたがようやく息をつくとラミィが飛びつき抱きしめる。
「がなだぁ〜〜〜!!! ばかばかばかああぁ〜〜〜!」
「ご、ごめんってラミィ……! ちょ、ルーナか沙花叉助けて!」
「ラミィちゃんの次はんなたんの番なのよ! 天音ちゃ!」
「沙花叉も〜! って言いたいとこですけど……まず、沙花叉達やへい民達に言うことがあるんじゃないですか〜?」
「うん……ただいま。みんなのおかげで今度はちゃんと約束守れたよ」
ラミィ、ルーナ、クロヱの目を見てかなたが照れ臭そうにしながらもしっかりと伝えた。それを合図にルーナと沙花叉も抱きつきみんなが泣く姿を見て、へい民達も事情は分からないが目の前の光景に涙を流し出す。
「てぇてぇ……」「かなたそが居る……!」「ここってソロライブの?」
「ラミィちゃんも?」「かなたん大好き」「沙花叉〜っ!」「姫様!」「誰よその仮面のやつ!?」「夢でもいい……! 今だけは覚めないでくれ……!」
「なんかみんな平気そうじゃない……?」
「うわー……起きていきなり沙花叉達が居ても平常運転なの引くわー」
様々な声が聞こえる中小さな足音が脇目も振らず、観客席からステージに向かって必死に走り、登ろうと涙を流しながら叫んでいる。
その声は小さく、周りの困惑する声や涙を流し嗚咽する声に掻き消され届かなかった声にゼッツが気づく。
オルデルム!
スイッチを押しステージの一部が光ると、小さな階段に書き換えられ、ステージの上に登る事ができた小さな2つの影がかなた目掛けて飛び出す。
「ぱっ!!!」 「きゅっ!!!」
「うぱお!? かなたそちゃんも!? どうしてここに……?」
かなたの腕に飛び込んだ2人に尋ねるも、2人とも必死に抱きつき離さないように泣きながら首を振るばかり。
困惑するかなたをよそに、2人を追うように現れた人物もステージに上がり、かなたを見ると涙を流し飛び出す。
「おねぇちゃん!!! も〜! おばか! 何でいつも黙って行っちゃうの!」
「こなたまで!? どうやって……」
「おねぇちゃんを探して、見つけられなくて、おうちに帰ったら知らない扉があったの! 開いた先におねぇちゃんが居るのに進めなくて、困ってたらさっきのすごい光の後通れるようになったんだよぉ!」
ぽかぽかとかなたの胸を叩くこなたを見て、戦闘力の差は歴然だと判断したラミィがこなたに疑問を投げる。
「あの白い扉の事? ラミィ達には開けられなかったやつだよねぇ?」
「あの扉は夢主の深層心理を守る為の扉だよ。どうして通る事ができたのかは分からないが……」
「みんな、僕の大事な家族……だからかな?」
「家族だから……か」
ゼッツが物思いにふけるのをよそにこなたに向き合うと、こなただけじゃなくうぱおやかなたそちゃん。みんなずっと探してくれていたのか、髪がパサついていたり、擦りむいた跡や貼られている絆創膏に気づいてしまった。
「ダメなお姉ちゃんで……ごめんね」
「「〜〜〜っ!!!」」
「だめじゃないよ! おねぇちゃんがいたからこなた達だって頑張れたんだよ……! おねぇちゃんが居なきゃだめなんだよぉ! 家族なんだから、お姉ちゃんがつらい時はこなた達にも助けさせてよ……!」
「うん……! うん……!!」
「天音ちゃがいっつもスパダリやってる理由が分かったのら」
「こ〜んな可愛くて頼りにされてる妹ちゃんがいるんだから、姉としちゃ頼られたいもんすよね〜……おほん! こなた……ちゃんでいっか! どもども沙花叉でーす! しくよろー」
クロヱがルーナの言葉にうなづき近づくとこなたが溢れた涙を袖でぬぐい、まだ少し目元を潤ませながらクロヱの手を両手で握り
「んっ……! 天音こなたですっ! かなたちゃんがいっつもお世話になってます! クロヱさん!」
「おっほ! こなたちゃ〜ん? ちょいとこっちおいで〜?」
「行くなこなた! あの目見てみ!? セクハラおやじそのものやぞ!?」
ラミィがこなたの手を引き、
「そういえばまだ、ちゃんと言ってなかったね……助けてくれてありがとう! 仮面ライダー? ゼッツさん」
「ゼッツでいい……ん? 仮面ライダーって?」
「やっぱり違うのかな? でも、そのベルトとか仮面がそうかなぁって。いやでもベルトは胸じゃなくて腰に巻いてたような……?」
記憶の中にある姿を思い浮かべかなたが尋ねると、ゼッツは大仰にポーズを取りながら
「ゼッツだけだと少し物足りなさを感じてたとこだったんだ……うん、いいな! これからはゼッツ改め、仮面ライダーゼッツと名乗らせてもらうよ。それと」
オルデルム!
再びスイッチを押すとステージに光が走り、戦いの余波で破損した箇所が修復されライブ会場がかなた達の記憶の中の景色を取り戻し、ゼッツやラミィ達、へい民の手元に青色のペンライトが現れる。
「世界で一番のライブってやつを見せてもらわないと」
「え!? や、あれはナイトメアの僕が言ってた事だから僕は……!?」
「ラミィ達もかなたのライブ見たいな〜? ね、沙花叉?」
「そうですよ! こなたちゃんに触れないなら、かなた先輩のライブくらい見せてくれても痛っ!? ぽえぽえ〜。こなたちゃんラミィ先輩に叩かれたとこよしよしして……?」
沙花叉があざとくこなたに頭を向けると
「おねぇちゃんのライブ……! うぱおさん! かなたそちゃん! 一緒に応援がんばろうね……!」
「ぱっ!!」 「きゅ! きゅ! きゅ〜!!」
「あ、ごめんなさい沙花叉が悪かったです……」
「こうも眼中にないって状況見ちまうと流石のんなたんもなんも言えねぇ」
こなたがうぱおとかなたそちゃんの2人に合わせてペンライトを振ったり、手拍子をするのを見て思わず、かなたがやる気になるも首を振り
「……でもやっぱり」
「んもー! ……みんなー! 天音ちゃが今から歌うから応援よろしくー!!」
「ちょ!? ルーナ! 僕まだやるって」
ルーナが身を乗り出し、へい民に伝えるとかなたが訂正するより早く歓声湧き、ステージが熱気に包まれる。
「なになに〜? 久しぶりだから声が出ないかもだって〜!?」
「え〜!? それじゃあへい民さん達〜! どうすればいいか……分かるよね?」
「沙花叉!? ラミィまで!?」
2人が大袈裟にへい民達に伝えると青いペンライトが少しづつ動き出し、始めは小さな声だった。
1人、2人、次から次へと伝染するように全力だったり涙声が混じっていたり、それでも言葉は同じで隣に立つ知らない者同士でも、手を取り合い、うなづきあって大きな声になっていく。
何度も続く言葉、5分10分いや、もしかしたらまだ続いたのかもしれない。それでも会えない日々を思えばあっという間だった。
どんどん大きくなる声が、想いが、願いが、かなたに届く。
「アンコール! アンコール! アンコール! アンコール! アンコール!」
「ッ〜〜〜〜〜!!! ずるいよ! みんな! 僕だってみんなに会いたい! 話したいことだってたくさんあるんだよ! だって家族だもん!!!」
「僕が諦めちゃったのに、みんなを傷つけたのに! どうしておみゃえらみんな優しいんだよ……!」
かなたの想いが溢れ続けるもアンコールは止まない。
優しいあなただから諦めきれない。側にいたい。応援したい。君に会いたい。
そんな純粋な想いが込められた夢だったから。
「お姉さんの夢叶うといいな」
「かなたちゃんは絶対叶えるよ! だって、こなたの大好きなお姉ちゃんだもん!」
「うぱっ!」 「きゅーん!」
ゼッツが会場中に溢れる暖かい光に触れながらステージを見守り、こなたの笑顔にうぱおとかなたそちゃんも笑顔でサイリウムを振り続ける。
「僕は! みんなの優しさに甘えたくなるけど、まだ答える事はできない! だけど!」
「おみゃえらが諦めないで! 僕を……! 忘れないでいてくれたから!」
かなたの光輝くホロが会場にいる全員に届く!
「夢は現実を変える……! 何にもできなかった僕だけど! ホロメンのみんなやへい民のおかげで! 歌や配信を好きになれた! 天音かなたでいさせてくれた! だから!」
「世界で一番のアイドルとして! みんなに夢を届けるよ! またここで逢えるように!」
正直な事言うと前作書いた時点でもう話を書く事はないだろうって思ってた。
でも、あれから半年近く経っても君の話や思い出、色んな人が作ってくれるイラストやお話しにに触れる事ができて感動して嬉しかったんだ。
だからこの話しが誰かに響いて、また新しいお話しが1つでも増えたら嬉しいなって。