チェンジ! ガンマリナー!
「おらおらおらー! 船長に撃ち抜かれたいやつからかかってきなー?」
マリンが『鳥』のコラプサーの翼を撃ち、『バイク』のコラプサーを撃ち続け動きが止まった所をシオンがトリモチ魔法を放ち地面に固定する。
チェンジ! ブルーミングブルーム!
「動けないっしょ〜? あれからもちゃんと魔法の勉強してたんだからっ!」
箒に乗って魔法陣を刻み2体のコラプサーを結界で囲い、固定する。もがけばもがく程トリモチが身体に纏わりつき動きが鈍くなっていく。
「船長〜! 派手なやつよろしく!」
「あいよー! やっぱりシオンたんのお宝最っ高に輝いてるよ!」
「当然っしょ! ……だって魔法が大好きな気持ちだけは誰にも負けたくないないからさっ!!」
マリンがホロを込めると、ホロの輝きから大きな大砲が現れその砲身にこれでもかと詰め込まれたホロが砲弾となる。
撃たせまいと泡のコラプサーが射線に並び列を作り壁となるも
「Ahoy!」
解き放たれた砲弾はコラプサーを貫き続け『鳥』と『バイク』のコラプサーまで到達すると大きく爆発し、2体のコラプサーを完全に消滅させる。
「それじゃあ次は……!」
「前は倒せなかったけど今回こそは! やるよシオンたん!」
「先輩ホロウィッチとしていいとこ見せてあげないとね!」
シオンとマリンが正面に待ち構える『海賊と天使』のコラプサーへそれぞれの武器を向け走り出す。
チェンジ! キャンディパラソル!
チェンジ! ミコベルロッド!
セイクリッドスフィア!
「みこっこっこっこ! みこがいつまでもやられてばっかだと思ったら大間違いだにぇ!」
バリアを貼り『熊』のコラプサーの攻撃がバリアに当たるも割れず、鼻を伸ばし
「前の時はかなたんとんなたんとみこの3人でやっとだったけど、今ならみこ1人でも……」
「みこみこ先輩! もう一体そっち行ったのら!」
「えっ!? それはちょっと聞いてなぁぁぁ!? 挟まれたんですけど!?」
『スノボー』のコラプサーの相手をするルーナの横をすり抜け『格闘家』のコラプサーがバリアの反対側から殴り出し、バリアにヒビが入り始める。それを見たルーナが思いつき
「んっ! ん〜〜〜なっしょい!! からの〜おりゃりゃりゃ〜!」
キャンディーを舐めパワーアップし押し潰そうとしていたコラプサーを上に跳ね上げ後ろをビームで撃ち続ける。勢いが付いたコラプサーはバリアの元まで加速し、前に居る『格闘家』のコラプサーを避けられずバリアに激突し潰してしまう。
その衝撃でバリアも割れてしまったが、勢いが止められず前のめりになったコラプサーが宙を舞い、背中からみこの方へ倒れ
「おお! んなたんあったま良い……じゃない!? みこやばいって!!」
「エリートのみこみこ先輩ならやれるはずなのら!」
「お!? や、やってやろうじゃんかよぉ!」
サイバーサクラリウムセイヴァー!!
「てぇぇやぁぁぁあっ!!!」
ミコベルロッドの先端にホロを込め刃を作り、薙刀のようにすると潰された『格闘家』のコラプサーを両断し駆け抜ける。
「ふんなっ!!!」
プリンセスフェイバー!!
大きく飛び上がったルーナがキャンディパラソルにホロを込め、巨大なハンマーに変化させると『スノボー』のコラプサーのお腹目掛けて振り下ろし消滅させる。
「ふ〜危うくみこみこ先輩まで潰しちゃうとこだったぜっ!」
「んなたん!?」
「あ、違う違う。ん! みこみこ先輩ならやってくれるって信じてたのら!」
「あ、赤たんみたいな笑顔が真っ黒に見えてくるにぇ……!」
『熊』のコラプサーが先程のハンマーを見て動かずに警戒していると『アーチェリー』のコラプサーが現れ背中に跨り、泡のコラプサーが集まって身体が大きくなっていく。
「ねぇ、んなたん……あれやばくね?」
「どうみてもやばいのらね……」
チェンジ! フブキリマル!
チェンジ! スノーフレイクセイバー!
『音楽家』『スマホ』『猿』のコラプサーたち。タクトを振るうとオペラ調のミュージックが流れだし、合わせようとしたシンバルが一定のリズムで叩かれ、スマホが音を拾いスピーカーで拡散する不協和音を奏で、フブキとラミィの2人は耳を抑え苦戦していた。
「白上の耳がぁー!?」
「ああー!? フブにゃんがヤバい……! うっさいんだわばかぁー!」
スノーフレイクセイバーを地面に突き立て、氷を走らせ『猿』のコラプサーの腕を凍らせる。急に凍った腕に驚き力を込めて動かそうとするもギチギチと音をたて動かない。
「ないっす! ラミィちゃん!」
フブキが耳から手を離し、フブキリマルを携え駆け出す。楽譜から音符が飛び出しフブキ目掛けて飛びだすのを見てホロを込め鞘から引き抜く。
トリッキーヴィクセン!
フブキの幻影たちが『音楽家』の前に現れ視界を遮り、音符の狙いが外れたのを避け『猿』の元まで向かう。
「コン……コン……コン!」
ブラッシュストームコンクエスト!!
音符を切り刻みながら幻影にホロを込め実体化させ、触れるようになった幻影たちが『音楽家』の頭の布を引っ張り首元で結び、タクトを切って破壊し『猿』へフブキリマルを振るいフブキ本人が一刀両断する。
「よ〜しラミィだって……かなたの為ならいつだって本気出しちゃうんだから〜!」
スノーフレイクセイバーを掲げ『音楽家』に振り掛かるも直撃の瞬間姿が消え攻撃が外れる。避けられた事に驚くと少し離れた位置で再び姿が出現し、再度姿が消える。
「あいつ透明になんの!? だったら……!」
ラミィの背後に大きなツウィルの花が現れ、辺り一帯を凍らせ透明になっていた『音楽家』と隠れようとしていた『スマホ』のコラプサーが氷像となって現れる。
ユニーリアラミネーション!!
「どっっっっっせぇぇぇい!!」
2体を砕きラミィとフブキが他のみんなに合流しようと集まると『お化け』のコラプサーが現れ2人の行手を阻む。
「もう一体いたの!? しかもデカい!」
「なーに白上とラミィちゃんなら何体こようと」
『お化け』のコラプサーの足元の墓石から先程倒した『音楽家』『スマホ』『猿』が這い出てきたのを見て2人が固まり、ラミィが首をぎぎぎと回しフブキに
「フブにゃんがフラグ建てるから〜!!?」
「ご、ごめーん! でも、これ白上悪くないですよねー!?」
チェンジ! ガーディアンアーム!
「はぁぁぁぁぁ!!」
右手を握りしめ拳を振りかぶるもミスラのムラサメマルに受け止められ切り返される。後ろに飛び、薙ぎ払いを避け上段から振り下ろされる刃を両腕を交差させ受け止め刀を見る。
「その刀! フブキ先輩がフブキリマルに似てるって言ってたけどもしかして……!」
「この刀、ムラサメマルはホロアースに作られ私同様に役目を与えられなかった刀です。……もしかしたら彼女が持つかもしれない可能性があったのかもしれませんね!」
チェンジ! オルカスロットエッジX!
ミスラの後ろから切り掛かるクロヱの双剣を避け、2人に挟まれないように距離をとる。
オルカスロットエッジの刀身の色が赤く刃の部分が黒くなっており、ムラサメマルで受け押しのけようとするも先程より重くなった一撃に驚き
「そちらこそ! あなたのホロウィッチボトルは破壊されたはず……どうやって復元を?」
「さぁ〜? 沙花叉にも分かんないけど!」
スロットスタート!
スイッチを押し、スロットが回転するとそこに描かれていた出目も変わっており一つずつ止まっていく。いろはが刀を構えている絵柄が3つ揃い、オルカスロットエッジにホロが集まり光の刃へと変わり刀となる。
どんどんいくでござるよ〜!
いろはの声が聞こえクロヱがオルカスロットエッジを振るう速度が上がる。伸びた刀身を気にも止めず、重くなった連撃をいなしミスラの手が震える。
「へ〜? そういう感じね? だったら次は……!」
続けてスイッチを押し、ルイが額に手を当てオレンジ色の瞳が輝いている絵柄が3つ揃い、オルカスロットエッジの光の刃が消えクロヱの目元に仮面が現れ周囲の速度が遅くなったように視える。
スロットスタート!
みえ
ミスラが繰り出す突きを避け、続く薙ぎ払いをしゃがんでやり過ごしガラ空きとなった懐へ両手を左手を右、右手を左へと交差するように振り下ろし返しの一撃を与える。
「ぐっ!?」
「やるじゃん沙花叉!」
「だっしょ? まだまだいきますよー! そーれ!」
かなたが翼を拡げ加速したまま追撃し、更に仰け反るミスラに向けてスイッチを押すクロヱ。スロットが回りこよりが両手の人差し指を頭に向け片目を閉じた絵柄が3つ揃い音声が鳴り響く。
こよの〜ずの〜! …………
「……ん? なんも変わんないんだけど?」
ええっとぉ、こよのずの〜でも流石に見たことない物は分からなくってぇ……
「じゃあだめじゃん! 次!」
こよりのそんなー!? という声を無視し、再びスロットを回しホロを込め、ラプラスが両手を組み仁王立ちする絵柄が3つ揃う。
刮目せよ! このラプラス・ダークネスの力を!
ホロの輝きが紫の奔流となりクロヱを囲み、ラプラスの声が響き渡る。
「えっと……それだけ?」
ホロの輝きから現れたクロヱの姿は変わっておらず、力が増した感じもない為クロヱがぼやくと
や、吾輩も力封じられてるから……頑張れ!
「さっきから何やってんさ!?」
「沙花叉の方が知りたいですよ!? 何なんこれぇ!」
かなたがクロヱの元まで下がり尋ねるも、クロヱも使い方は分かるも思ったどおりのようには力を上手く使えない事に焦るもホロステッキに戻し、再び構える。
「よーく考えたら沙花叉だけのホロじゃなくて、ホロックスのみんなのホロが混ざってんならそりゃ難しいか」
「1人ではなくホロックスの力を合わせた……というわけですか」
「まぁそゆこと。でしょ? かなた先輩?」
「うっ! 悪かったってさ……!」
クロヱがかなたを見てニヤリと笑うと後ろめたさから渋い表情になるも、顔を沈め動かなくなったミスラに対して警戒する。
「協力だ友情だ信頼だの……どいつもこいつも! 私に対する当てつけですか!? ぐっ……! もういい……この世界ごと消えてしまえ──!」
ミスラを覆うホロ……いや
「コイツら……!? どんどん強くなってきてない!?」
「あの子の……ミスラの想いに共鳴してるのかもっ!」
フブキが『お化け』に突き立てた刀を引き抜き、かなたとクロヱが向かったビルの方向を見る。手に持つフブキリマルが震えるようにホロを放ち嫌な予感を拭いきれなかった。
「だったら一緒にいてあげなくちゃ……ね!」
ラミィがスノーフレイクセイバーにホロを込め『音楽家』を凍結させ『スマホ』が照らすカメラのフラッシュを大きな雪の結晶の壁で遮る。
「ひとりで気持ちを抱えなくても大丈夫だよって! 白上たちがそばに居るよって伝えなきゃ!」
幻影たちが『猿』のシンバルの間に入り、音が止まっている間に『スマホ』に飛び蹴りを当て結晶にぶつかった衝撃で画面が割れる。
2人が背中合わせになり『猿』と『スマホ』に向けてホロステッキを掲げる。
「んなたん! いまだにぇ!」
「ふ〜〜〜〜〜んなぁ!」
『アーチェリー』が撃ち続ける矢を避け『熊』の前足を巻き込むようにバリアを作り、隠れていたルーナが後ろ足をハンマーで叩きバランスを崩す。
バリアを張っている隙を狙って、泡のコラプサーがバリアを壊そうと押し寄せるのを横目にミコベルロッドへホロを込め続ける。
「期待されてたのに見向きもされないって辛さはみこにも分かる! でも、誰かの為にって頑張ろうとしてた気持ちまで忘れてどうすんのさ!?」
放たれる矢をクッキーの盾で受け流し、チョコを齧りながらキャンディパラソルでビームを撃ち矢を相殺する。
「寂しくてどうして? って気持ちが溢れてこんな事になっちゃったのなら」
バリアを解き、大きく飛び上がって『熊』の狙いを自分に向けルーナに攻撃を集中させないよう引き寄せる。
「みこが! 約束する!」
「ルーナもするのら!」
2人がホロステッキを構え、頭上に掲げホロを込め始める。
マリンシップ! 出航〜!
船を支えるように魔法陣が展開され、空中を浮き『海賊と天使』の周りを飛び、横に取り付けられた大砲から砲弾を飛ばし攻撃する。
「空飛ぶ海賊船……! くぅ〜! マリンこういうロマンのあるお宝好きっ!」
「シオンも! ……船長のおかげで見られた景色だからかなぁ……とっても輝いて見えるんだ」
船の横にコラプサーが居て、漂う手が空を埋めていて景観なんてあったもんじゃない。けれど、失ってしまった魔法や魔法がなければ見られなかった景色をもう一度……!
それだけで心にある輝き、ホロが溢れ出しシオンの魔法が強くなる。
「だから! ホロキャス界もホロアースも! どっちも救ってみせる!」
ヴァイオレットレイ!
「大好きな魔法に答えてもらったならっ! それくらいやんないと魔法使いなんて名乗れない!」
箒に跨り魔法陣からビームを撃ちだして空を漂う手を破壊し『海賊と天使』にむけて更にホロを込め魔法陣が大きくなり魔力の塊となって撃ちだされる。
ブラッサムバースト!!
「良かった……! 魔法が大好きなシオンたんがまた見られて……本当に良かった!! ……マリンも負けてらんないっ!」
涙を拭い、マリンシップに備えられた大砲全てを「海賊と天使』に向けホロを砲弾に変え一斉に射出する。
オーバースプラッシュネル!!
雄叫びをあげながら形を保っているコラプサーに向け2人がホロステッキを握る。
「「「「「「それがホロウィッチだから!!!」」」」」」
ウィッチグラム
街に散らばったコラプサーたちが向かった方向から光の柱が6柱輝きコラプサーたちが消滅したことを悟ったミスラが距離を取って斬撃を飛ばし、かなたとクロヱの2人の足止めを狙う。
かなたが飛び続ける斬撃の隙間を潜り抜け、翼を拡げ上からミスラの元へ向かおうとするも速度や威力が増していき足の踏ん張りが効かないこともあってすぐ後ろまで戻され距離をとられてしまう。
ガーディアンアームに青い炎を迸らせ、神速の一撃を放たんと右手を握り翼を拡げ加速による残像を作りながらミスラの元まで一気に飛び立つ。
セレスティアルリンギング!!
ムラサメマルを鞘に納刀し黒い瘴気を纏わせ、ケガレが波紋となって拡がる。波紋に触れたかなたが振るう拳にぶつけるように抜刀し、世界を別つ一撃を繰り出す。
ジャッジメントアース!!
「くっ……! 負けて、たまるかぁ!」
「……守護を司る拳でホロアースの管理者たる私に勝てると思ったのですか!」
「かなた先輩!!」
ガーディアンアームが砕かれ、吹き飛ばされるかなたをクロヱが支え踏みとどまるもかなたの右手のガーディアンアームがホロを失い、モノクロとなって消えてしまう。
「これでも届かないなんて……!」
「これで分かったでしょう? 所詮1人では何もできない貴方たちに私を止める事はできない……」
「そんな事ない!」
「あずき先輩!? それに……!」
「1人で何も出来ない? それがどうした!? かなたが走り続けた今があるから私達はここにいる!!」
「ココ……!!」
突風と共に空から声が響き、巨大な背中にAZKiを乗せその姿を現す。
あの日、いやずっと見てきた背中は変わらず。いつものなんって事ない笑顔で楽しそうに笑い
「よう、何泣いてんだよ天使公。ひっさしぶりだってんのに相変わらず甘えん坊だなおめぇわよぅ」
「はー!? な、泣いてなんかないし! これは、その……目に風が入ったの! ココのせいだ!」
「はぁー!?」
「いや、早速2人だけの世界に入らないでもらえますぅ? ね、あずき先輩?」
「あずきだって……」
「ダメだ……こっちもだった……」
「戦いの最中にいつまでもべらべらと……! 消えろ!」
ミスラが斬撃をココへ飛ばし、かなたとクロヱが受け止めようとするよりも早くAZKiのポケットに入っていたかなたの羽根の輝きが斬撃を消滅させる。
「なっ……!? 一体何が……」
「何ですかAZKi先輩それ!? そんなんあるなら先に言っといて下さいよー!」
「あずきにも何がなんだか……羽根? これってかなたんの?」
光っているポケットを探りAZKiが取り出した羽根。
羽根に向かってホロウィッチたちの放ったウィッチグラムの輝きが集まり、形を変えていく。
それを掴んだAZKiがかなたに向けて投げ
「かなたん! さかまた! 絶対に戻ってきてね! 約束だよ!」
「おい、クロヱったっけ? かなたの事任せたぞ!」
返事をする前に飛んでいくココに懐かしく思い相変わらず慌ただしいんだからとかなたが微笑むと
「初めて見ましたけど嵐みたいな人でしたね……」
「アイツはいっつもあんな感じだよ……全く、着いてく方の身にもなれっての」
右手に感じる温もりを忘れないように大切に握る。
「僕たちは確かに1人じゃ何も出来ないのかもしれない。だから手を取りあうんだよ……君とも」
「そんなの私には必要ない!」
「僕には見えたんだ……君の誰かと手を取り合いたいって想いが! 約束する、絶対に君の手を取ってみせる!」
右手を開きAZKiに託された物、ホロエンゲージボトルを握りしめホロを込める。
エンゲージボトル インフューズ!
かなたの右手にホロの輝きが集まり、ガーディアンアームの白と青の配色が入れ替わりピンクの差し色が入った新たな武器、エクステンドアームが現れる。
『天使』の『ホロ』
X
魔法少女 かなた!!
X
『約束』の『ホロ』
『天使』と『約束』2つのホロを合わせた新たな姿となったかなた。
両手の拳を握り、閉じた瞳を開くとかなたの左の瞳に天使の羽根が、右の瞳に『天使』『巫女』『姫』『海賊』『魔女』『シャチ』『狐』『雪』全てのホロウィッチのウィッチグラムが刻まれる。
「うわっ!? かなた先輩それどうなってんの!」
「え? なに? 逆に怖いんだけど……って何じゃこりゃ!? 普通に見えてるのに!?」
クロヱがスマホのカメラで撮り自分の顔を見たかなたが慌てるも気を取り直し、新たな姿に変わったのを警戒するミスラに向き合う。
「とりあえず置いといて……今は行くよ沙花叉!」
「締まらないんだからなぁ〜はいっよ!」
クロヱが駆け、かなたが飛ぶ。先程より早くなったスピードにかなたもミスラも驚き刀と拳を交わす。打ち負けていた威力が拮抗し、弾かれた隙にクロヱが続き、オルカスロットエッジXを振り下ろし、薙ぎ、振り上げ後ろに下がる。
下がったクロヱを見てかなたが拳を連打し、刀を振るう隙を与えないように攻撃し続け見つける。
ミスラの持ち出したホロアースボトル。蓄えられてしまったミスラの不安や恐れがユメオチしたように彼女を変えてしまった。
ガーディアンアームとエクステンドアーム。2つの拳にホロを込め、ムラサメマルを押し込みミスラの体制を崩す。
スロットスタート!
クロヱがスイッチを押し、Xの絵柄が3つ揃うとクロヱの身体にホロが溢れ紫の光となり背後にラプラス、るい、こより、いろはの4人の姿となってポーズをとる。
クロニクルエックス!!
Ⅹの形が光線となって撃ちだされミスラが崩した体制から身体を翻し、ムラサメマルを両手で持って耐え
「まだ終わるわけにはいかないんですよ……! 私は!」
「沙花叉たちだってはいそうですかって認めるわけないでしょ! かなた先輩!」
クロヱの声を聴き、両手を前へ突き出し握る。
拳を引きながら腰へ当て翼を拡げホロを輝かせると翼のはためきと共に加速する。
2つの拳から金と銀のホロが溢れ流れ星のように尾を引きながらミスラの元へ飛び、懐に収まっているホロアースボトルに向け拳を繰り出す!
エンゲージオーバーロード!!!
かなたの拳がホロアースボトルを砕き、光に包まれたミスラの姿が元に戻り倒れる。世界を包んでいた青い光が消え、ホロアースにノイズが走りホロキャスに戻っていく。
かなたとクロヱが安堵し、変身を解くとミスラを飲み込むように黒い穴が現れ、かなたが手を伸ばすも間に合わずミスラが消えてしまった。
「届かなかった……!」
地面を叩き、拳を握りしめるかなたにクロヱがそっと手を添え
「かなた先輩……帰りましょう? みんなのところへ」
「沙花叉……」
こうしてホロアース事件は幕を閉じた。
ホロキャスによる改変が元に戻ったことをホロウィッチたちが確認していると、戻ってきた沙花叉がミスラが消えてしまったことを伝えあたりを見回していたラミィが
「沙花叉……かなたは?」
「かなた先輩は…………」
────────────────────────
『沙花叉……僕、ホロアースに行ってみるよ』
『は? ……はぁ!? 今からですか!? みんなかなた先輩を待ってるんですよ?』
『うん……でも、やっぱりこのままあの子を一人ぼっちにしちゃいけないと思うんだ』
『だからって……あ~もう! わっかりましたよ! みんなには沙花叉から上手く言っときますからホロキャス界でもホロアースでも好きに行ってきたらいいじゃないんですかっ!』
『ご、ごめんって……! だからこれ沙花叉に渡しとくね……絶対戻ってくるから』
「って言ってたくせにいつまでほっつき歩いてんだか……」
クロヱがホロエンゲージボトルを手に持って眺めるも返事は帰ってこず。
ホロアース事件から2か月……すっかり街は元の喧騒を取り戻し、改変された記憶の事も忘れ普段通りの生活を送っていた。
かな建の事務所のかなたの席に座り、2か月の間に依頼された依頼書を確認しまとめているとバタバタと慌ただしく走る音と同時にドアが開かれ
「さかまた! 今こなたちゃんから連絡があって……! かなたん帰って来るって!」
「仕事が片付いたとこ見てたんじゃないかってタイミングですね全く……」
文句を言いつつ立ち上がりスマホを取り出すと、ホロキャスにメッセージを飛ばしAZKiと共に走り道中で合流したみんなと共にかなたの家に入りその時を待つ。
玄関のドアが開かれたと同時に声が重なり、少し照れくさそうな表情を見せるかなたの姿に届く。
おかえりなさい!!!
ただいま!!!
長々と続いちゃったのにここまで読んで下さってありがとうございます!
おかしいな本編より長くなったぞ・・・?って思ったけど公式から武器破壊アリとか見ちゃったら書き直したりで伸びちゃって
ゼッツ見たことない人もInto The AbyssとDreams Never Sleepだけでも聴いて見て欲しいし、ホロウィッチまだ見たことないって人は公式サイトからまだ見られるから見てみて欲しいなって