TSロリババァ百合ハーレム騎士団   作:三丈夕六

20 / 21
第18話 幼女とママと妹と。

「ひはははははは!!」

 

 突如奇声をあげ、長い爪で斬撃を繰り出すイモータル・シスター。その連続斬撃を両手のダガーでいなしていく。

 

 キンキンキンッ!!

 

「ほらほらぁ!! 可愛い可愛いロリババァちゃんは私の妹になりましょうねぇ!!」

 

「何故そこまでに妹を求める? 罪もない子供達を攫う?」

 

「そんなの決まってるでしょぉ!? 妹こそが至高!! 妹こそがこの世で最も美しい存在だからよぉ!!」

 

「全く意味が分からん!!」

 

 斬撃の隙をぬってイモータル・シスターへと飛び込む。その卑猥な体に2連撃を放つ。

 

 

 スパンスパンァンッ!!

 

 

 放った斬撃がイモータルの体に深々と傷を刻み込む。

 

「く……っ!? ふふっ。無駄よぉ〜!!」

 

 一瞬にして再生する傷。やはり不死属性。一筋縄では行かないか。

 

「今度はこっちの番ね!!」

 

 シャキンシャキンキンキンキンッ!!

 

 放たれた斬撃をダガーで受け止める。しかし、その時、ビシリとダガーに亀裂が入った。

 

「どこまで耐えられるかしら!?」

 

 イモータルは話しながらも連続で斬撃を繰り出していく。ダガーで受け止めるが、徐々に押されていく。

 

 シャキンキンキン!!

 

「私の妹になったら毎日添い寝してあげるわ!!」

 

 

 シャキンキン!!

 

 

 チラリとガーラ達を見る。ガーラが捕まっていた子供達を連れ、扉を出て行く姿が見える。

 

 ……もう少しか。

 

「お風呂も一緒! その綺麗な髪も綺麗にとかしてあげる!!」

 

 

 シャキンキンキンキン!!

 

 

「その可愛い顔におやすみのキスもしてあげるわ!!」

 

 

 シャキンシャキンキンキンキン!!

 

 

「逃げ出したらどうなる?」

 

「決まってるじゃない……死、あるのみよ!!」

 

 

「やはり貴様は邪悪な存在だな」

 

 

 イモータルが振りかぶったタイミングで腹部を蹴り飛ばす。

 

 

「ぐっ……!? そこまでして私を拒否するのぉ!?」

 

「貴様のような偏執的な姉はいらん」

 

 

「綺麗だけどムカつく子ねぇ!!」

 

 

 襲いかかるイモータル。その爪の斬撃を避け、両手のダガーをヤツへと投げつける。

 

 シュッ!!

 

 

 タンタンッ!!

 

 

 イモータルの体に2本のダガーが突き刺さる。

 

「かはっ……!? でもバカね。武器を捨てちゃったんだからぁ!!」

 

 

 イモータルが私の両腕を掴む。

 

 

 扉の方に視線向けると、予定通り彼女(・・・・・・)が来ていた。皮袋に何かモゾモゾ動く物体を持って。

 

 

 よし。作戦通りだな。

 

 

「私の妹になりなさい!!」

 

「断る」

 

 イモータルの顔がスッと笑みを消す。そして冷たい言葉で私へと言い放った。

 

 

「そう……ならここで殺す」

 

 

「人の話を聞かないヤツだ……お前はここで倒す」

 

 

不死(・・)の私を倒すことはできないわよ? 諦めて死になさい……ロリババァ」

 

 

 イモータルがその両腕に力を込める。勝利を確信した顔をする。

 

 

「じゃあね。私の心の中で永遠に姉と慕ってね?」

 

 

 その邪悪な目を真っ直ぐに見つめ、声を上げる。

 

 

 イモータルへと絶望を叩き付ける為に。

 

 

「違うな。お前はママになるんだよ」

 

 

「は? 何を……」

 

 

 イモータルがそう言った直後。

 

 

 ヤツの背後に迫っていたゼフィーが、あるもの(・・・・)を投げ付けた。

 

 

「オラァ!! くらいやがれ!!」

 

 

 ブォン!!

 

 

「ママ〜!!」

 

 

 それは、彼女が捕まえて来た「バブみスライム」。ゼフィーに屈辱を与えた魔物。それが、イモータル・シスターの顔をブチュリと取り込んだ。

 

 

「がぼっ……!? な"、な"んなの"、これ"……!?」

 

 

「バブみスライム。その水分を摂取したものは催眠効果により、強制的にバブみスライムのママとなる」

 

 

「な"、な"ん"です"って"ぇ……」

 

 

「貴様の永遠の命。スライムのママとして過ごすのだな」

 

 ニュルリとイモータル・シスターから離れるバブみスライム。プルプルと震えたスライムは、愛を求めるようにイモータルの豊満な胸へと飛び込んだ。

 

 

「ママ〜!!」

 

 

「よしよし♡ スライムちゃんは今日はママと寝ましょうね〜?」

「ママぁ……ママァぁぁぁ……っ!」

 

 

 イモータルがバブみスライムに口付けをする。慈しむように。母のように。

 

 

「しゃっ! これで俺様もスライムに仕返しできたいしぃ? イモータルも倒せて一石二鳥だな!」

 

 ゼフィーが気持ちの良い笑みを浮かべた。

 

 

「ゼフィー」

 

 

「ん? なんだよ?」

 

 

「信じていたぞ」

 

 

 そう言った瞬間。ゼフィーの頬が赤く染まる。

 

 

「へへっ。まーな! アレックスの背中を守るのは俺様だからよ!」

 

「よし。では助けた子供達を村に送り届けるか」

 

 

 ゼフィーと共に部屋を出る。ふと振り返ると抱き合う魔物の姿が目に入った。

 

 

「よしよし♡」

「ママぁ〜♡」

 

 

 ママを求める者と妹を求める者。

 

 

 愛を確かめ合う2体の悲しき魔物。その姿は、本当の母子のようだった。

 

 




モンスター図鑑

イモータル・ママ

 イモータルがバブみスライムの洗脳によりママとなった姿。不死の彼女は永遠にスライムのママとなる。悲しき定めを背負った魔物。

 しかし、その姿を見た者は言った。

 例え偽りの絆でも、その親子はとても幸せそうであった……と。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。