遙かなる銀河系の片隅で…
眩い緑色の閃光が光り友軍のムルソー級駆逐艦が爆沈する
「我ガ艦隊 敵艦隊ト接敵セリ」
惑星ゲルドグ ムサカ提督率いる第一機動遊撃艦隊は敵艦隊との交戦に入った
「忌々しきガミラス共め!…」
惑星ゲルドグは長き国家間での戦乱のすえ惑星としての政府を樹立した
しかし今ガミラスと言う未知の敵との新たな戦いに身を投じることとなったのだ
当初平和的な会談から始まったがガミラスの併合要求に対して断固としてこれを拒絶した
そして今第一機動遊撃艦隊は砲火を始めて交える敵の力を測りかねていた
大宇宙に広がる星系に進出することの出来る科学力を有している
どれだけ戦えるのかは未知数であった
「敵艦隊 有効射程に入りました!」
「通信手 全艦へ通達せよ 全艦砲雷撃戦始め!」
ムサカ提督は攻撃を指示を受け通信手が打電を行う
「了解です 全艦へ通達 砲雷撃戦始め!」
数でも劣り戦力としても劣る可能性が大でありながら戦いを挑んで行く
各艦標準兵装である二連装砲が放たれた
砲弾はガミラス艦の装甲を貫き破壊していく
数隻のガミラス艦が損傷により大破爆沈又は損傷により操舵不能に陥る
ムサカ提督は此方の攻撃が通用することに安堵する
(砲が通用するならば戦える…!)
「全艦砲撃を絶やすな!」
かつての凄惨な世界統合戦争より十年の月日が過ぎても尚戦いに引き込まれてしまった兵士達の魂は戦いを求めていた
ガミラスにより何隻もの艦が堕とされても怯みもせず血に飢えた獣の如く獰猛に襲いかかっていく
そんな彼等の姿にガミラスの兵士達は恐れを抱く
遥かに文明レベルで劣るはずの敵が此方の攻撃を受け撃沈される味方を見ても撃ちかえして来るばかりか突撃してくるのである
「蛮族めが…!」
ガミラスの提督の言う言葉もあながち間違いでは無かった
数で勝るガミラスとの戦力差は第一機動遊撃艦隊と1.5倍程の差があった
「叩き潰せ!」
押されるばかりのガミラスではなく負けじと速力を活かして艦隊の頭を抑えるべく包囲する体勢に移行した
その時である
何隻もの艦がデブリ帯からの雷撃によって爆沈する
「何事だ!」
「背後より攻撃を受けた模様!伏兵です!」
「なにぃ!?」
第一機動遊撃艦隊はその名の通り遊撃戦により第三主力艦隊の潜むデブリ帯へと敵を誘導していたのだった
これで戦力差は逆転し倍以上の戦力でガミラスの艦隊を迎撃する事になる
「お見事ですな ムサカ提督」
第三主力艦隊を率いるサガラ提督である
「無事に引き込めて何よりです 我が方の攻撃が通用しなければ纏めて全滅の可能性も大いにありましたが」
「全くですな とはいえ今は敵を纏めてたたいておきましょう」
「同感です」
ガミラスの艦隊は背後と側面からの囲い込みにより包囲されていく
ゲルドグの艦は一撃で沈むもののそれはガミラスにとっても同様であった
ビームやレーザー等ではない殆ど実弾による質量を利用した攻撃であるからこそ対ビームを想定して設計しているガミラスの艦には有効であった
ビームを無効化もしくははじく事を想定している船体素材は実弾には弱かったのである
「敵の戦力を見誤ったか…」
ガミラスのアウシュタッツ提督は自分の判断を悔やんでいた
「敵を侮る事なかれ…か」
かつてドメル中将の元で働いていたときの言葉を思い出す
初心を忘れいつしか自身の軽蔑していた無能に成っていることを痛感した
(だが…ここで終わりではない)
「全艦回頭せよ!全力で離脱の後ゲシュタムジャンプ!」
今回は負けた
だが次もそうだとは限らない
ガミラスの艦隊は半数近くの被害を被りながらも離脱に成功する
ゲシュタムジャンプと共に全ての艦は消え去った
「敵艦消失 恐らくは空間転移法による消失かと」
空間転移法による移動手段は今だゲルドグには開発できていない
「各艦へ通達深追いはするな これより帰港する」
ムサカ提督率いる第二機動遊撃艦隊とサガラ提督の第三主力艦隊は回頭し母校へと進路を向けた
「いつどこで現れるか知れぬ以上警戒を怠るわけには行かぬか」
そして次に現れるときは更に大軍で来るかもしれない
ゲルドグの命運は如何に
……………
続くか不明です