元人差し指、現ゲヘナ風紀委員会、副委員長です 作:あーるひと
鋼と鋼がぶつかる音、紫の斬撃と青い斬撃が何度もぶつかり合う剣撃が聞こえる、
ここキヴォトスではあまり聞き慣れない音であるが
誰かと誰かがかち合っているのが誰でもわかるだろう、
1つの人影が高速でビルに叩きつけられ発生し土煙から
白い外套に身を包んだ少年が吹き飛ばされるが、
包帯が巻きついている大剣を地面に差しなんとか道路で踏みとどまったようだ、
その少年は耳につけているインカムを抑え何かを聞いている
インカムから聞いた指令を聴き取った少年は指令を遂行するために土煙に向き直る、
すると、土煙の中から紫色の斬撃が自分の体をかすめる、
アスファルトに手をつけながら、下手人の剣の面の部分を蹴り右に飛ぶことで2撃目を避けながら距離を取り、
大剣を背中に背負った後に懐から2丁のマスケット銃、ホーネットとレティシアを取り出し、下手人に向けて乱射する
「思ったよりも粘るね、」
そう言いながら自分に当たる銃弾だけを弾きゆっくりと近づいてくる女性は、少年をこんなボロボロにした当人
特色フィクサー紫の涙こと、イオリだった
現実では数秒だろうが自分には何時間にも感じる、何とも言えない間が両者にはあった、
「まあ別に目的は達成してるんだけどねぇ」
「?!」
沈黙を破ったのはイオリだった、
イオリは少年の耳元にあった、土煙の応酬の時に奪ったのであろうインカムを所持しており、
話し始めた時にはそのインカムを握り潰していたのだ、
「私の目的はこのインカムを破壊し、貴方がこの世界で指令を受け取れなくするようにするだけ、
本当はもうちょっと早く終わる予定だったのだけれど抵抗されたから意外と遅くなってしまったわ、
私はこれ以上ここにいる必要はないのだけれど………そっちにはあるのね、
いいわ付き合ってあげる、」
少年のタダでは返さないという強い意志が伝わったのかどうか定かではないが、イオリは打撃態勢になり構える。
対する少年も大剣の包帯を引きちぎり大剣の刀身を露出させ地面に突き刺し構える、
その大剣は黄色い目がいくつも生えた禍々しい黒い大剣だった、
スタートのないまま両者は同時に相手に突進し………
そこで連邦生徒会長の言葉が聞こえたような聞こえなかったような…………それが俺の一番古い記憶、ゲヘナ風紀委員会に入る前の、俺であって俺じゃない名前も知らない少年の記憶だった
これは俺ことフレイアがキヴォトスで失った自分の記憶を探したり探さなかったりする話、
とりあえずゲヘナの不良の数、減らないかなぁ