【奈落家】自由を求めて色々やる神楽
■キャプション
元々は奈落家姉弟三人をすごい幸せにしてあげようと思って書き始めたのですが…
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■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回の高級ホテル屋上の露天風呂「天空スパ」は、
周りに壁とガラスはありますが、天井は無いです)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆生存していて
人見蔭刀に仕えて
皆一緒に人見城に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
(季節感はあまり無いですが、
小雨降ってるので梅雨くらいの設定です)
ストーリーのジャンル:少しコミカル・少しほのぼの・少しシリアス
(pixivにも同時に投稿)
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
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完全な自由は無い。
人見家の姉弟たちはなんとなくわかっていた。
しかし奈落の束縛はそこまで強固な縛りではない。
隙があると言うより緩いものだった。
少なくとも現在は。
だが、束縛は確かに存在している。
そこで姉弟たち神楽、神無、白夜は考えた。
完全な自由にはなれなくても
一時でも自由な、良い想い出があれば
それは生きる心の支えになるのでは?と。
だが、どうすれば良いものか
三人は悩み、実行に移せていなかった。
*
「面白いことでもあればいいけどねえ」
いつものように神楽は
休日に暇つぶしになりそうな
楽しいことを求めていた。
そして自室で寝転がって
スマホでグーグルマップを見ていて気づいた。
高級ホテルのビルの屋上の露天風呂に入ったら
最高に幸せで究極の自由なのではないかと。
さらに公式サイトを見て調べていくと
宿泊しなくても利用料を払えば
屋上の露天風呂「天空スパ」には
入れるらしい。
さっそく神楽、神無、白夜の三人で
人見城外の仕事に出る際に寄ることにした。
天空スパのある高級ホテルは、
人見城と目的地の
ちょうど中間くらいの所に位置する。
奈落には仕事に手間取って遅くなりそうだと
連絡を入れてある。
高貴な香水の匂いがする
ホテルの高層のフロントで受付を済ませ、
エレベーターで屋上階の天空スパへ。
風呂は男女で分かれてしまうが、
白夜も連れて来たところが
絶対に皆で自由になるんだという
神楽の覚悟のような意志である。
しかし、他の者を連れて来ないところは
人間関係の複雑さというものである。
そして男女に分かれ、天空スパへ。
100円を使わない鍵だけのロッカー、
紙コップで飲む給水機、
普通のスパ銭とは違うボディソープ類。
浴室は暗めでナイトプールのような
ロマンティックな照明、
変にBGMは流れていない。
塩素臭もしない。
何もかもが高級要素だった。
しかし目当ての夜景はよく見えなかった。
屋上階の露天風呂とは言え、
覗きを防ぐために周りはほぼ曇りガラスなのだ。
浴槽に入って目線の高さ20cm分くらいが
外が見える透き通ったガラスなのだった。
しかも見える夜景は隣のショッピングモールの
商業要素が彷彿とされる粗雑なビルである。
「がっかりだよ!w」
「…桜塚やっくん?w」
神楽にちゃんとツッコんでくれる神無。
しかし、ナイトプールのようにロマンチックで
全体的に広い天空スパはとても心地良かった。
1時間程度リラックスして
着替えを済ませ、髪を乾かし、
女湯の更衣室を出る。
ラウンジのソファには白夜がすでに座って待っていた。
「姉さんたち、あれ」
ラウンジから見えるガラスの外は、
神楽たちの見たかった青く輝く美しい夜景が広がっていた。
白夜も男湯からは良い夜景が見えなかったらしい。
「そうそう、これが見たかったんだよ」
「…☆」
納得する姉妹。
「でも小雨が降ってなけりゃなぁ」
白夜が愚痴る。
夜景は綺麗だが、小雨が降っているため
窓ガラスに雨粒のしずくが多数あり、
スマホで良い写真は撮れそうにない。
決して悪くはなかったが
そこまで絶対的な良い想い出とは
ならなかった人見家の姉弟たち。
果たして束縛されていても
それでもなお幸せと思えるような
絶対的な想い出は作れるのだろうか?
そんな究極の自由は存在するのだろうか?
姉弟たちは奈落にバレぬよう
究極の自由を追求していくことにした。
夜22時。三人は人見城に帰還。
奈落には何も言われなかった。
おわり
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。