かつてこの世界に1人の転生者がいた。
モンスターがいる世界で才能があったのでなんとか生きていけたがそれでもやがて怪我で倒れた。
怪我で戦えなくなり弟子を育て後継が生まれる事を望んだが生まれなかった。
そんな転生者はある時にある術を編み出した。
自身の力や知恵を別の人に譲渡するという術だ。
完璧に継承出来ないだろうがそれでも力と知恵だけなら十分な出来だった。
沢山いた候補の中から1人を自身の後継として認めて継承の術を使った。
その後継はきちんと力と知恵を引き継ぎ次の英雄となった。
後継者もまた自身が戦えなくなった時に自身の後継者を選びまた引き継がせた。
継承は何度も行われた、男に女にそして他種族に。
継承者は様々な形でモンスターと戦った、ある継承者は術を磨き、ある継承者は技術をという風に。
継承者は様々な生き方をした、魔法を編み出す者、武器を作る者、薬を作る者という風に。
英雄のように活躍した者や活躍しなかった者と様々な人生を送った。
例えば魔法などが不得手で武術を磨いたエルフ、例えばモンスターであろうとも惑わす音色を操りし詩人にその詩人に懐きその後継者になった鳥人、例えば英雄やその子孫を殺す事に執着した復讐者、と様々な後継者がいた。
そして神が降りてきた神時代、今代の継承者はー
「流石にどうするべきか?これ以上は流石に資金がもたないぞ。」
オラリオにて無職になっていた。
オラリオで何処かのファミリアへとまだ入ってなかった。
正確には入ろうとしてたが断られてばかりだった。
今代の継承者は簡単に説明するなら前までの継承者のファンで自身が継承出来る事を知ってすぐに受け入れてくれたというある意味では変人だ。
実力に関しては身体能力や才能は低く今までの継承者と比べると間違いなく無いといえる。
まぁそれでも継承した知識や技術に力で地上のモンスターくらいなら余裕で勝てるが。
今代の継承者がファミリアに入れずに困っていると1人の女神に話しかけられた。
「ファミリアに入りたいみたいだけど良かったら僕の所はどうだい?」
これは英雄を受け継いでいく者によって紡がれる新たなる
どのような物語となるか楽しみだ。
ん?あぁ私は正確には神ではないな、だからって人でも精霊でもない。
私は残滓だ、今までに継承されていった英雄達の一部が偶然集まって意思を持った存在だ。
私だけでは何も出来ないよ、せいぜい継承を助けたり助言をするくらいしか出来ないよ。
後は今までの継承者を真似しながら分身するくらいしか出来ないよ、それをしてもただ思考がうるさくなるだけだ。
そんな私が今代の継承者が
残滓
今までの継承者達の一部が偶然集まって意思を持った存在。
人なのか精霊なのかそれとも亡霊なのかは全くわからない。
特技は歴代の継承者の物真似で元は本人だからこそ完成度は高い。
継承
最初の英雄である転生者が編み出した知識や技術に力を他者に引き継がせる術。
ちなみに意思や記憶はあまり引き継がなくそれらが集まって出来たのが残滓である。