作戦決行の当日、みな緊張した面持ちだった。(ルーミアとかはいつも通りだったが)
「じゃあみんな、別れたか」
この作戦を行うにはクラスのみんなをいくつかのグループに分ける必要がある。俺が率いるのはバカルテット+雛だ。えっ?なんでこんなメンバーかって?それは後でのお楽しみってことで。
「よしいくぞ!」
最初に3つのグループがスキマに入る。―――瞬間、月の世界に着いた。非常に壮麗な光景だ。しかし、そんな月に待ち構えていたのは、
「来ましたね」
予想通り。いきなりラスボス級の相手をぶつけてきた。そう、依姫だ。
さすがというべきか、強そうなオーラがビシビシ伝わってくる。少し気を抜いただけで気絶してしまいそうだ。
「1人も通しませんよ」
霊夢達の時と同じく、ここでストップさせる作戦だろう。―――しかし、今回は人数が違う。
「頼むぞ第1グループ」
「「よし!」」
ここはフラン、お空、お燐、大妖精、小悪魔に抑えていてもらう。大妖精と小悪魔を入れたのは、フランとお空が暴走したときに止めるためと、もう一つある。
「爆符『ギガフレア』!」
「いくよー! 禁忌『レーヴァテイン』!」
「私も! 猫符『キャッツウォーク』!」
「全力で行くよ! 魔符『フェアリーズマジック』!」
「スペルないけど……えいっ!」
誤認の弾幕が依姫めがけ襲う。とてもきれいだが、見ている暇はない。依姫の動きが一瞬止まった今、中へと入る。
月世界の中は、SFで出てきそうな雰囲気だった。まさに未来都市、表の世界よりも科学が進歩してそうだ。
「よし、別れるぞ」
ここで2つのグループに分かれる。一つは俺と一緒に行くグループ。もう一つは椛とアリス。二人には別れてこっそりと移動してもらう。
俺たちに目を向けさせ、その間に捜してもらうという作戦だ。
「いくぞみんな」
俺たちが進むときに活躍するのがミスティアとリグルだ。ミスティアの声で惑わせ、リグルの虫で驚かす。その間にこっそりと通り抜けるのだ。
今いるのが2面ボス3人、1面ボス2人、そして2面ボス並みの実力の俺。これでは正面から戦うのは無理だ。下っ端らしい兎一人でもうどんげ並の実力だし。
そんなわけで隠密行動だ。以前幽々子がしたように。
そんなわけで大都市のほぼ中心部まできた。これから俺たちも探すのだ。でもおそらくここには……
「あら、よく来たわね」
やっぱりいたよ……もう一人のラスボス……そう、豊姫だ。
「まあ、ここまで来たことは褒めてあげるわ。―――でもね、」
次に放たれた言葉は、俺たちの作戦が壊滅的であることを知らせるものだった。
「あなたのお仲間。アリスと椛といったかしら? ばっちりカメラに映ってたわよ」
さすがは月世界。高性能なカメラはいたるところにはりめぐらされている。
俺たちは手分けしてカメラを探し、よけてきた。しかし個人行動の2人では……
「あなたたちはうまく死角に入ったのだろうけど……もう2人とも捕まえておいたわ」
「い、いやしかしフランたちがまだ……」
「そーだそーだ! それにここにはあたいがいるもん!」
いや、それはあんまり関係ない。
「ああ、それももうすぐ決着がつくわ」
そしてとどめの一言。
「この勝負、私たちの勝ちよ」
「いいや!まだ終わってない!」
いや、もういいよチルノ……―――しっかし、永琳先生に情報を挙げたの間違いだったな。だって……、
「―――こうあっさり引っかかってくれるとは思わなかったからな」
第十八話でした。
次回、いよいよ決着です。優斗の最後の言葉の意味とは!?少しだけ期待してお待ちください!
ではまた!