東方好きの優斗と大妖精と   作:ゆう12906

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今回から夢月剣夢様とのコラボです!この話だけでも分かると思いますが、夢月剣夢様の東方自然壊録を見てから読むとさらに面白くなると思います!


優斗、異世界へ行く  ~夢月剣夢様とのコラボ~
第二十二話 二つの幻想郷


「きつ過ぎるだろ……」

 

あの月世界での出来事からしばらくたって、テストの時期になった。そしたら先生たちが「優斗暇でしょ?テストの採点よろしくね!」とか言ってきて、ただ今残業中というわけだ。もう8時回ってるぞ。

 

今計算してみたところ、テストの38.3パーセントを採点しなければならないらしい。先生たち,俺の職員内でのヒエラルキーが低いからって俺に仕事押しつけ過ぎだろ……

 

「はあ……」

 

大妖精心配しているだろうなぁ。なんて言おう。俺は背伸びをしながらそんなことを考えていた。俺の体の問題もあるんですよ。大妖精をブチ切れさせた日なんて俺の頭と体がつながってるかなんてわからんからな。

 

「ちょっと紫様!どういう事ですか!」

 

隣で藍の声が聞こえてきた。どうやら紫に小言を言ってるらしい。

 

「授業はしない、事務作業はしない、採点はしない、残業はしない……このままでいいんですか」

 

「そ、そのためにあなたがいるのであって……」

 

「それはそうですが!このままだと引きこもりのダメダメ妖怪になりますよ!」

 

藍先生も大変だなぁ。てか、立場逆転してるぞ。

 

「と、とりあえず今日は疲れたし帰りましょ」

 

「だめです!仕事が山程あるんですよ!」

 

ところがその時、紫は本当に疲れたらしく、

 

「いいの!私が帰るといったら帰るの!」

 

小学生モードになって、駄々をこね始めた。これが本当に最強の妖怪ですか?

 

「だめです!」

 

「いやだ!」

 

「何といってもだめです!」

 

「いいえ!帰る!……うわー!」

 

紫の周りにスキマがランダムに何か所も現れ、また消え、現れる。あーあ、紫が暴走しちゃった。って、このままだと俺もまずいんじゃ……―――そう思った瞬間、

 

「へっ?」

 

俺の真下にスキマが現れ、ふわりとした浮遊感を感じた。

 

「うわっ!」

 

手を懸命に伸ばしたがむなしく宙を切り、俺はスキマへと吸い込まれていった。

 

 

 

「痛てて……」

 

「起きたか?」

 

気が付くと、布団に寝ていた。あれ?確かスキマに落とされて……

 

「気を失っていたから運んで置いた。一体どうしたんだ?」

 

ああ、この人に助けてもらったのか。

 

「どうもありがとう。俺は朝霧優斗だ。よろしく」

 

「火竜葉だ。よろしく」

 

まずここがどこかがわからないと話にならないな。

 

「いきなりで悪いんだが……ここはいったいどこなんだ?」

 

「え?どこって……ここは幻想郷っていうんだ」

 

…………幻想郷?でも葉なんて名前聞いたこともないし……とするとあれか?

 

「なあ、幻想高校っていう学校って知ってるか?」

 

「おや?聞いたこともないが」

 

ビンゴだ。ここは俺の知っている幻想郷ではない。要するにパラレルワールドってことだ。

 

「実は俺はな……」

 

ここに来た経緯と、俺の世界の幻想郷について話しているとき、葉は終始驚いていた。

 

「えっ?じゃあ優斗は別の世界の幻想郷から来たってことか?!」

 

「まあ、そういうことだ」

 

しっかしこれからどうするかな~。まあそのうち紫が助けに来てくれるだろうが。

 

「そうか……そっちの世界はそんな平和なのか……」

 

突然葉が悲しそうな顔をした。

 

「平和な世界って……そっちは違うのか?」

 

「まあな……」

 

そういうと、この幻想郷のことを教えてくれた。―――それは、俺の想像をはるかに超えるものだった。

 

 

 

 

「そうなのか……」

 

ここの幻想郷では、謎の人物によってさまざまな人物が操られていること。それによって多くの犠牲者が出てるらしい。

 

「ルーミアや空神籃空が操られたって本当だよな……」

 

「ああ」

 

何より一番驚いたのは、

 

「大妖精が操られてチルノを刀で刺したってのは……」

 

「全部本当のことだ」

 

俺の世界ではみんな学校で楽しく過ごしているのに……あまりのギャップに声も出なくなっていた。

 

「……こんなの幻想郷じゃない……もっと幻想郷は明るくて……楽しくて……みんなが笑える場所であるべきなんだ……」

 

大妖精とチルノは一番の大親友なんだ。それを引き裂いて悲しませるなんて……

 

プッツン

 

あ、頭の糸が切れた。そして俺の心の中に謎の人物への憎悪が一気に押し寄せてきた。こんなふざけた世界、俺がすぐに変えてやる。心の中にはそんな思いしかなかった。

 

「よし、さっさと行くぞ」

 

「行くって……どこにだ?」

 

「決まってるだろ」

 

俺は一呼吸おいてから続けた。

 

「大妖精たちを助け出しにだ」

 

 

 

 

 

―――一方、優斗の世界の大妖精は優斗の帰りを今か今かと待っていた。

 

「おそいなあ……ご飯が冷めちゃうよ……」

 

一人で夕食を食べようとせず、ずっと待っていたのである。

 

ガチャ

 

「来た!」

 

顔がパッと明るくなり、駆け足で玄関へ向かう。

 

「おかえり!―――って、紫先生に藍先生!?それに橙?」

 

「実はね……ちょっと話があるのよ」

 

そういって、紫は優斗が異世界へ行ったことを説明した。

 

 

 

「えっ?じゃあ優斗はどうなるの!?」

 

とても不安そうな顔で大妖精が訪ねる。

 

「位置は追尾してあるから心配ないわ」

 

大妖精の顔に安堵の色が浮かんだ。

 

「ただ移転先でトラブルに巻き込まれていてね……今こっちへ戻すわけにはいかないのよ」

 

「……わかりました」

 

「と、いうわけで!優斗の分のご飯!私たちが頂くわよ!」

 

「はい!橙、いっぱい食べるぞ!」

 

「はい!」

 

(ここで大妖精が焦って優斗に探しに家を飛び出して倒れたなんてなったら大参事よね。見張っとかなくちゃ)

 

紫はそんなことを考えていた。

 

「えっ?!ど、どうぞ……」

 

そんなことはつゆ知らず、一緒にご飯を食べる大妖精と藍。こちらの二人は楽しそうだ。

 




というわけで第二十二話です。

初めてのコラボ……大変でした。でも……すごい楽しいです!

次回は葉君の世界での大妖精救出ですね!今から楽しみです!そして夢月剣夢様の方もぜひご覧ください!

では!

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