「優斗が手伝ってくれるのか?だけど相手が正直悪くないか……?」
葉はそんな心配をしてくれた。
「……ああ、分かってるよ。この世界とは言え、大妖精を倒さなければいけない。正直相当辛いや。だけど、こっちの大妖精だからと言って見捨てて、大妖精に辛い重いさせたまま引いたらただの腰抜けだ。絶対にもとに戻して見せる」
なんかさっきから調子がおかしいな。俺ってこんなこと言うやつだっけ?
「ああ、なら宜しくな。そろそろ時止めも限界だし、大妖精の所に行くか」
え?時間止めてたの?すげえな。咲夜さんみたいなことできるんだ。
「ところで、大妖精のいる場所分かるのか?」
「ああ、命令を受けた時以外は大体霧の湖にいる。だけど真っ向勝負で勝てるのか?今の大妖精ならだいたい霊夢と同等ぐらい強いぞ」
マジか~あっちの大妖精もそのくらい強ければいいのに。―――だけど大丈夫な気がする。根拠はないがな。
「いや、正直大妖精が強くなっても、不思議と突破口が見つかる気がするんだよな。何でだろ?」
こんな根拠もなしに動いたことあったか?う~ん、どうしてだろう。
「(それは親友、いや、恋人?だからじゃないか?言わないでおくか。)うーん、分からないや」
「まあいいや、……じゃあ早速大妖精の所に行って、助けに行こう。」
俺は一気に集中力を高めた。一気に視界が広がり、明るく見えるようになる。幻想郷に来てからというもの、ここぞという時に集中できるようになった。
「……じゃあ行くか。」
霧の湖に行くと、緑の髪に青いワンピースが見えた。間違いない、大妖精だ。
大妖精は湖の近くの原っぱに悲しげな顔をしながら座っていたが、俺たちに気づいたらしく、少し離れた場所から話しかけて来た。
「一人には人には見覚えありますね。火竜さんじゃないですか。またやられに来ました?しかし、もう一人の方は誰ですか?」
とりあえず話しかけてみよう。全然操られているようには見えないが……
「俺は優斗だ。お前が操られていると火竜から聞いたので、助けに来たんだ」
「助ける?何を馬鹿なことを。私は正常ですよ」
なっ……本当に操られている。大妖精はこんなやつじゃないのは俺が一番よく知ってる。
「じゃあどうしてチルノを傷つけたんだ」
心の中の嵐を押さえつけながら俺が質問する。落ち着けよ……俺……
「そんなのあの方に命令されたからに決まってるじゃないですか。あの方の命令遂行の為なら手段なんて選びませんよ。例え友達でもしょうがないです」
これは……だめだ。一回正気に戻さないとらちが明かない。
「……悪いけど一回本気で気絶させる。そんなことを言っている大妖精を俺は見たくない。」
「……そうですか。では、こちら側に来てもらうために一回痛い目に合って貰います。
くっそ、やるしかないのか……―――見ると、葉も表情が引き締まっていた。
「そうかよ……じゃあ……弾幕ごっこで勝負だ!」
気づくと、2人で同時に叫んでいた。って、今日はほんとにどうしたんだ俺?
「……貴方達馬鹿ですか?弾幕勝負なんてする気は無いですよ。殺し合いしましょうよ」
「ならそっちは殺す気でこいよ。俺たちは「弾幕ごっこ」で行くからさ」
おお、また葉とハモった。気が合うな。
「……何故本気で来ないのです?……不愉快です。やはり貴方達はここで殺します」
「殺せるなら殺してみろ。行くぞ!」
また二人同時に言葉を放ち、大妖精に向かう。くそ、やっぱり戦わなくちゃいけないのか……
俺は心の中で悪態をつきながら、パソコンを正面に向けた。
「産霊『ファーストピラミッド』」
まずは様子見……あっ、このスペルだめだ。超余裕でかわされている。本当に強いな、確かに霊夢並みかも。―――それに葉のスペルはどうも剣を使うものらしい。なので、範囲の大きいスペルは全て使えないな。
「やっぱり優斗だけでは無理か……俺も行くぞ!『ファイアー&プラントスラッシュ』!」
そういうと、葉が取り出した木刀に火がまとった。すげ、あれが葉の能力か。
「うおりゃ!」
そのまま突っ込んで、大上段から降り下ろす。―――しかし、弾かれてしまった。やっぱりそう簡単にはいかないよな。
「やっぱり1人では無理か。―――来るぞ!」
葉が叫んだのと同時に、とんでもない密度の緑の弾が襲う。
「な、なんだこれ……」
コラボ編第二話でした。
本当は一話で書こうと思ったんですが……書いてるうちに楽しくなって、長くなったので前後編となりました。もう少しお待ちください。
では次回大妖精との戦闘決着です!