東方好きの優斗と大妖精と   作:ゆう12906

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題名思いっきり関係ありませんが、弾幕ごっこ大会編スタートです!


大妖精の弾幕ごっこ大会~タッグ編~
第二十九話 魔がさすのはよくあること


 幻想郷にも雪がちらほら降り始めた。すなわち十二月の始まりである。エアコンなんて便利なものは当然あるはずもなく冬が嫌いになりそうだ。

 

 十二月、ということは幻想高校の学期末。そう、弾幕ごっこ大会の季節である。式にすると、十二月=学期末=弾幕ごっこ大会という感じか。

 

 そんなわけで今日から大妖精と練習することになっている。そろそろ買い物から戻ってくるはずだ。

 

 にしても前回はレミリアにボロクソにやられたよな……やっぱり絶対的な弾幕の量を何とかしないとな。

 

 そんなことを考えてるとコンコンとドアが鳴った。帰ってきたな。

 

「お帰り――家違いです」

 

 失礼、家を間違えた人だった。あんまりこの近く住宅街じゃないんだけど……また扉が鳴った。今度こそ帰ってきたかな?

 

「お帰り――違いますよ?」

 

 速攻でドアを閉める。二回も連続して間違えるなんてよっぽど家の形状が似ているのか?少なくとも真っ赤なロングヘアに全身黒の滑降なんてコスプレでもしない限り大妖精じゃないし。

 

 そんなことを考えているとまたノックされた。今度こそ……

 

「お帰り――だから違いますよ?」

 

「ふえ……」

 

「ごめんごめん、冗談だ」

 

 すみません、ずっと知ってました、小悪魔ですよね。ちょっとからかいたくなったんだよね。

 

「も~!なんてことするんですか!」

 

 さっきは半泣きだったが、今はぷんすかという効果音が付きそうな感じで怒っている。ごめん、全く怖くないです。

 

「優斗……?」

 

 後ろからひょこっと大妖精が現れた。やべ、今のやり取り全部聞かれてた?

 

「どういうつもりかな?」

 

「いや、その、これはだな……」

 

 こっちを笑顔でにらんできて本当に怖い。いや、ちょっと魔が差しただけで……

 

「もういいよ、優斗も反省したみたいだし」

 

「まーこあちゃんがそこまで言うなら許してあげる」

 

 慈悲をありがとう小悪魔。おかけで生き延びることができた。

 

 よっし、話をちゃんとしたほうにしよう。このまま続けるといつ大妖精の機嫌が悪くなるか分からんからな。

 

 

 

「それで何でまた小悪魔なんて連れてきたんだ」

 

 玄関でのやり取り後、ぬくぬくとしたこたつに入った俺はまずこれを質問した。

 

 ただ遊びに来ただけなら小悪魔だけ呼んだ、というはずがない。俺の疑問に対して口を開いたのは大妖精だった。

 

「実はね……私たち一緒に弾幕ごっこ大会に出るの!」

 

 …………え?――2人で出る?だって大会は個人戦なんじゃあ……

 

「それがですね、ある先生の気まぐれで今回は2対2のチームバトルになったんですよ」

 

 へえ~、まったく聞いてなかったぞそんな話。ついでに言うとその気まぐれ先生は間違いなく妖々夢のラスボスだろうな。

 

「なるほど。それで2人がタッグを組んだ、というわけか」

 

「はい、大ちゃんが誘ってくれたんです」

 

「前にこあちゃんとは一緒に戦ったからね。とっても楽しかったんだ」

 

 そういえば月世界の一件で2人には依姫を罠に落とす役割をしてもらったな。それで仲良くなったのか。

 

「要するに、2人で連係をとるためにここで練習すると」

 

「察しがいいですね。その通りです」

 

「優斗なら大丈夫だよね!」

 

 たぶん俺がレクチャーするんだろう。なんか俺の実力が過信されているような気がする。しっかしタッグマッチかあ……一回だけ経験あるんだよな。ほら、魔理沙とチルノ相手にやったあれだ。俺も小悪魔も大妖精も強い弾幕を出せるわけではないから、あれに似た感じの戦い方でやればいいかな。

 

「よっし、早速やろうか」

 

「はい。がんばろうね」

 

「うん!」

 

 大妖精が顔を輝かせる。もともと大妖精は努力家だけど、2人でやるとモチベーションが上がるんだな。さてと、さっそく連係の練習を……

 

「おろ?」

 

 なんだ、誰かいるぞ。えーっと、手にネタ帳を持っていて真っ黒な髪と翼。も、もしかして……

 

「お久しぶりです優斗さん!」

 

「帰れ」

 

 取材モードに入っている伝統の幻想ブン屋、射命丸文だった。まさか今度も……

 

「今回もぜひ取材させてください!」

 

「お断りだ!」

 

 思わず声を荒げてしまった。あることないこと新聞に書かれて再度取材うけるバカがどこにいるか。

 

「え~せっかく記者らしく元気な感じでいったのに」

 

「いやそれ関係ないから」

 

「では決定という方向で」

 

「なんでそうなる!」

 

 なんだか文としゃべるとすごく疲れるのは気のせいだろうか、いや絶対違う。

 

「分かりました。なら……」

 

 そのまま不敵な笑みを浮かべつつ、今玄関から出てきた大妖精に何か耳打ちする文。何か脅迫して強引に許可を取ろうという作戦か。甘いな、大妖精がそんなものに屈しないことくらい知っている。

 

「大妖精さーん!――――――…………これで取材受けてもらえますか?」

 

「……いいよ」

 

 いや、何したの文。なんかもうツッコむの馬鹿らしいからいいけど。

 

「よっし、じゃあ始めるぞ」

 

「優斗の……写真……」

 

 あの~大妖精?さっき文になんて言われたの?この後いくら聞いても教えてくれなかった。




第二十九話でした。何してんの優斗。

なんだかんだでひと月半ぶりの更新なんですね。お待たせいたしました。これからは隔週くらいで出せれば……と、考えています(あくまで考えてるだけ)

では!

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