東方好きの優斗と大妖精と   作:ゆう12906

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第三十二話 弾幕ごっこは続く

 ただ今弾幕ごっこ真っ最中。対戦カードは大妖精、小悪魔ペアVSアリス、パチュリーペア。審判は俺、魔理沙。ただいま魔理沙のほうきにまたがって審判してる。

 

 しばらく牽制の仕合が続いていたのだが、

 

「ん~このままだと少し興ざめね。そろそろいきますか」

 

 先に動きを見せたのはアリスだった。懐をまさぐり、結構な数の人形を取り出しスペルを告げる。

 

「呪符『ストロードールカミカゼ』」

 

 人形たちが特攻隊のように奔りだし、大妖精の元に向かう。小悪魔のほうには1体も向かっていないので、一点集中型のスペルということがわかる。

 

「速いね……」

 

 しかしそこは特訓した大妖精。素早くその場を離れ、縦横無尽に空中を駆け巡る。

 

「ふう……そろそろ終わったかな?」

 

 最後に残っていた人形を無数の小弾でたたき落とし、安堵する。

 

「あら、私を忘れないでほしいわ」

 

「!?」

 

 背後からパチュリーの声がし、大妖精の顔が一気に厳しいものに変わる。一対二に持ってかれると非常に厳しい。

 

「火符『アグニシャイン』」

 

 大妖精の背後からパチュリーのスペルが発動され、空が火に埋め尽くされる。さらに、

 

「闇符『輪廻の西蔵人形』」

 

 前からもアリスがスペルを発動し、挟み撃ちにされる。こりゃ反則レベルだな。

 

「…………」

 

 それに対し、顔面蒼白になっている大妖精。マズイ、あれは思考停止してるときの顔だ……

 

「させませんよ!」

 

 突然大きな声が大妖精の背後からした。大妖精にも当然仲間がいる。その仲間の声だ。

 

「しっかりして大ちゃん! まだこっからだよ!」

 

「あ……うん!」

 

 小悪魔の励ましに一気に活力を取り戻す大妖精。

 

「いきます!」

 

 もう一度大声を上げ、スペルを取り出す小悪魔。これが彼女が生まれて初めてのスペルカードだ。

 

「鏡符『ショットバック』!」

 

 小悪魔の周りに紫の大玉が生まれる。それがパチュリーのスペカの炎と接触し……

 

「なっ……!」

 

 反射した。火と大玉がパチュリーの元へ向かう。

 

「くっ……水符『プリンセスウンディネ』」

 

 あわてて水の弾幕で相殺するパチュリー。これこそが小悪魔が生み出した弾幕。

 

 彼女は決して弾幕の量が多いわけではない。しかし彼女は手先が器用だった。そこで俺が「反射とかできないか?」といったのが始まりで生まれたのがこのスペルである。

 

「魔符『フェアリーズマジック』!」

 

 大妖精の方も隙間の少ない全方位弾でアリスの弾幕を相殺する。フェアリーズマジック発動したのこの前の弾幕ごっこ大会以来だな。

 

「はあはあ……」

 

「これは強敵ね……」

 

 ふたたび合流したアリスとパチュリーだったが、とても疲れているように見える。しかも2人ともスペルを今まで2枚使っているので、あと1枚しか使えない。

 

「こうなったら……」

 

「こうするしかないわよね……」

 

 何かを思い立ったようにお互いを見据える2人。何か奥の手でもあるのか?

 

 次の瞬間、2人は全く同じようにある行動に出た。

 

「なっ……」

 

 俺はその行動の意味が理解できず、しばらく固まっていた。

 




第三十二話でした。弾幕ごっこって書くの難しいですね~

アリスとパチュリーが何をしたのか。結構簡単にわかるかもしれませんが、今はお楽しみということで。

ではまたお会いしましょう!
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