東方好きの優斗と大妖精と   作:ゆう12906

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第三十三話 そしてアリスたちは……

アリスとパチュリーの行動にしばらく呆然としていた。

 

しかし俺は審判だ。公正な判断をしなければならない。

 

「えーっと……大妖精たちの勝ち。決まり手は自滅だ」

 

今、アリスはゴリアテ人形を、パチュリーは謎の真っ赤な球をお互いにぶつけ合った。2人とも全く同じタイミングだったので避けることができず、両者絶賛気絶している…………

 

「はああああああ!?」

 

「えええええええええ!?」

 

「な、何があったんですか!?」

 

大妖精たちと共に叫びをあげる。いやちょっと待て、なんで2人が同士討ちなんかしたんだ?

 

待てよ……確か2人は二次だと仲が悪かったはず。あ、恋のライバル的な意味でね。

 

そ、それでお互い相手を抹殺するためにチームを組んだっていうことか?

 

「あー……たぶん優斗の思ってることで正解だと思うよ」

 

大妖精が天を仰ぎ見ながら話しかけてくる。

 

「そういえばパチュリー様いかにも危ない薬作ってましたね。あれってアリス倒すためだったんですか……」

 

「マジかよ。じゃあチーム組んだのもお互いの策略だったのか?」

 

「たぶんそうでしょうね」

 

2人とも同じことを考えるなんて仲がいいのか悪いのからわからないな。

 

「まあ、そういうわけで2人とも、初勝利おめでとう」

 

「うん! 強敵だったけど良かった~」

 

満面の笑みで答える大妖精。小首を傾げる仕草がかわいらしい。

 

「なかなかでしたけど、まあ大ちゃんとのコンビですからね」

 

「ああ、特訓の成果だな」

 

まあちょっと特殊な例での勝利になったけどな。

 

「おめでとうございます~」

 

俺たちが喜びに浸ってる最中、頭上からいきなり現れたのは

 

「き、来たな……」

 

弾幕ごっこ大会中、俺の天敵となる射命丸文だった。

 

前回の弾幕ごっこ大会の記憶を俺は鮮明に覚えている。あいつがむちゃくちゃな記事を書いたおかけで俺は殺されかけた。

 

しかし、そんな甘っちょろい俺は前回で打ち止めだ。今回はちゃんと対策をとってきた。

 

要は俺に変わるような記事があればいいわけで……

 

「ちゃんと拝見させていただきましたよ! いいですねこれ!」

 

「だろ?」

 

俺が事前に渡していた写真。ずばり椛がもふもふされているイラストだ。ちなみに若干危ない感じ。昨日印刷してきた。

 

これで記事を書いてもらうことで死を回避するのだ。――何言ってんだろ俺。

 

「えっ? 優斗何あげたの?」

 

「ま、まあ……いいものだ」

 

まさかR-15の椛がもふもふされてるイラストなんて答えられるはずがない。

 

「えっとですね……」

 

「なっ……卑猥な写真だって!」

 

「だ、断じて違うからな……」

 

くっそ、やっぱり文は俺をからかって楽しんでやがる……あとで大量の宿題だそうか。

 

「まあ、それは置いておくとして……もう1回勝てば予選勝ちぬけですね」

 

「ああ、そうだな」

 

小悪魔ナイスフォロー。さすが大妖精の親友だ。どこかの天狗とは大違いだ。

 

「じゃ、俺30分後に審判あるから」

 

ピチュりそうになったらさっさと逃げる。これが幻想郷を生き抜く鉄則だ。なんか果てしなくどーでもいいな。

 

 

 

 

 

その後、1時間に1回のペースで審判をこなし、1日目が終わった。

 

夕焼けの中、校庭の端で大妖精たちと合流した。さて、大妖精たちの結果は……

 

「どうだったか?」

 

「やったよ!」

 

「にとりたちにも勝って決勝トーナメント進出です!」

 

全て予想通り、2戦2勝で決勝進出だ。

 




第三十三話でした。

文は優斗の天敵ですね~やはりジャーナリズムは恐ろしい……

優斗の指導力はさすがですね。あいかわらずゆるい感じですが…

ではまた!
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