東方好きの優斗と大妖精と   作:ゆう12906

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第七十七話 キャラかぶり?

「えっと、ここが南都の入り口か?」

 

 しばらく走っていると検問所のようなところが見えてきた。もちろん、今は全く機能していないが。

 

『そうだ、正面から突っ込むか?』

 

「それは愚策だ、って普段ならツッコむんだけどな……このメンツならその必要はない」

 

「ちょっと、なによその私たちが脳筋みたいな言い方」

 

「詮索しすぎだ。チームワークがなってないと勝てないぞ」

 

 個々の能力で何とかなってるけどさ。

 

 その後ろでは大妖精とサグメがすでに打ち解けたのか、2人で喋っている。

 

「サグメさん、友達のドレミーさんってどんな人なの?」

 

『そうね……捉えどころがないっていうか、不思議な雰囲気な人ね。けど面白いからすぐに打ち解けれると思うわ』

 

「ふーん、どんなお話するの?」

 

『彼女夢の世界の住人でね、いろんな夢の話が聞けるわよ。おまけに敬語と普通の言葉が入り混じってるせいで、なんだか独特の雰囲気が出るのよね』

 

「すごいね!」

 

 ……敬語かあ。いい印象が思いつかないんだが。

 

「そうよねえ……やっぱり距離を感じちゃうわよね」

 

「普段100%敬語のかたは黙っていただけますか」

 

「ええー、私だって砕けた口調になることくらいありますよー」

 

「それはそれでろくでもないこと画策してるって疑うだけ」

 

「うう、針圧な……」

 

「うわー、優斗先生が泣かせた。どう思う映姫?」

 

「え、どう考えても……――、そういうことですか。優斗先生がすべて悪いかと」

 

「空気読まなくていいから」

 

 さとりと紫の話なんて八割でたらめって思った方がいい。

 

「すみません、そろそろ助けて頂けるとありがたいんですが。すでに南都の部隊壊滅中なんですよ」

 

「ああ、ごめんなさい……え、スキマ?」

 

 唐突に真上から声が聞こえたと思いきや、空間がゆがんでいて中から誰かが顔を出していた。

 

「いや、スキマとはちょっと概念が違うのだけど……、まあ、いいわ。サグメさん、この方たちが幻想郷から来た助っ人たちですね?」

 

『そうよ、南都のケガ人は全員撤退できた?』

 

「もちろん、みなさん気持ちいい夢を見てらっしゃいますよ」

 

 青い髪と青い瞳。頭には赤いナイトキャップ。そして夢がどうたらという話。つまり彼女が、

 

『ドレミー、自己紹介を頼む』

 

「ええ、みなさんこんにちは、ドレミー・スイートと申します。普段は夢世界でのんびりしている獏ですが、月世界防衛のため狩り出されました」

 

「夢の世界……ってことはさっきのスキマみたいのも、」

 

「その通り、夢空間は便利ですよ」

 

 確かに物理的な空間を無視できるな。

 

「ぐっ、何よあの能力……」

 

 だが、ここに歯噛みしてる妖怪が1人。

 

「完全にキャラ被りじゃない……!」

 

「危惧してるのそこか」

 

 スキマがいらない子になってしまうけど。ただドレミーは夢だが、紫のやつは今だ得体が知れないけど。

 

『ドレミーには月住人の避難を手伝ってもらってるの。ついでに南都防衛にも参加してもらってる』

 

「夢世界には『広さ』という概念はありませんからね」

 

「マズイマズイ、出番がとられるわよさとり」

 

「紫さんの能力に私ばりの敬語能力ですか……早々に対処しなければいけない案件のようですね」

 

「こらこら、物騒すぎるだろ」

 

 あと敬語は能力じゃないから。

 

「あれ、その奥の方は妖精ですか?」

 

 ドレミーの興味が大妖精に移ったようだ。

 

「はい、大妖精っていいます!」

 

「綺麗な羽ですね。――いえ、別に疑ってるわけではありませんが、こんな激戦地にいて平気かと興味を持ったので」

 

「その点に関して言えば何の問題もない。俺が保証しよう」

 

「ほうほう、あなたが言うなら大丈夫でしょうね」

 

「そんな信用されてるのか」

 

「ただの人間がここへ来れるわけ無いでしょう? 見たところ別に腕っぷしが強そうでもないし。――ってことは切れ者ってことよね」

 

「優斗は弾幕ごっこも強いんだよ!」

 

 後ろから大妖精の援護射撃が入る。

 

「ほお、ずいぶんと信用されているようですね。――後で夢を覗いてみるとしますか」

 

「ちょっと待て」

 

 ドヤ顔とジト目が入り混じった奇妙な笑いに危機感を覚える。やっぱり敬語は信用ならない……のか⁉

 

 まあこれを突っ込んでいる暇もあるまいが。

 

 「…………」

 

 けど面白い顔だな。ドレ顔とでも名付けるか。




第七十七話でした。ああ~ドレ顔がぴょんぴょんするんじゃ~(意味不明)

話が全然進まなかったです。ドレミーさんの雰囲気にやられてしまった。訴訟。

では!
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