「ふう……よっし、こんなもんですかね」
「…………」
「気絶するほど満足されたようで何よりです」
その理論3割くらいしかあってないような……。
けれどまあ、俺の被害を被ってくれた依姫には感謝だ。後でヤツメウナギでも送ろうかと思うくらいには。合掌。
「まあ、これで安心ですね。依姫さん、後頼みますよ」
「事後処理は任せておいて」
会話がとても不穏なのですが……二人とも不安な笑いをしているし。
「おや、もしかして私たちを信用していないのですか? 心外です」
「今までやってきたことを胸に手を当てて良く考えてみな?」
「いえいえ、不純な意味でなく。依姫さんに快楽堕ちして頂いたのもちゃんと理由があるのですよ」
「言葉を選べ」
面白外人のようにそんなに肩竦められても……
「いいですか、おそらくこれから敵はまた攻勢をかけるでしょう。そしてきっと依姫さんは戦いたがるでしょうね。その重たすぎる責任感ゆえにね。これは依姫さんの身を守るための、致し方ない処置なのです」
「もうちょっと別の方法があっただろうが。――ちなみに、なんでこのやり方を?」
「面白いからですけど?」
「斬られてしまえ」
さとりがやりたいことがたまたま依姫を助けてるだけのような……考えると恐ろしい。
「そうね~まだ依姫には眠ってもらわないといけないかしら。そのかわり私がバリバリ働くから許してね?」
「いや、依姫に無理をさせないことには賛成なんだ。あと豊姫は依姫のそばにいてもらえるか」
「あら、そんな楽な仕事でいいの?」
「隣に姉がいると安心するぞ。俺も昔風邪ひいたとき、姉さんがいるとなぜか心強かったし」
「それならそうしたほうがよさそうね」
ただ、今の姉の脳内に俺の情報は何一つないんだろうけど。
「依姫さんは寝てしまいましたし、王様ゲームもお開きにしますか」
「そうだな。で、これからどうする。この中で待つか。それとも外にでるか」
地獄の終わりに心の中で快哉を叫ぶ。同時にさとりが変な気を起こさないように矢継早に畳み掛けた。
「ふむむ……どうしましょう」
「さとり先生、私に提案があるのですが」
「は、はいっ! なんでしょう⁉」
手を挙げたのはさとりの天敵、映姫校長。頼りにしてます。
「もう一度見回りをしませんか? また新しい敵が湧いているかもしれませんし」
「そうですね。なら、2人1組がいいですかね。皆さんもそれでよろしいですか?」
即座に全員の首が縦に振られる。警戒をするに越したことは無い。
「じゃあ適当にペアを組んでください。――優斗さん、一緒にどうです?」
「断る」
ライフが抉り取られそう。
「なにおーっ! そんなに大妖精さんがいいのですか!」
「お前に比べたら数百倍」
「さっきから辛辣過ぎません⁉」
王様ゲームで疲れたんだよ……。
「大妖精、もしよかったらどうだ」
「あ、うん!」
嬉しそうに、屈託なく笑ってくれた。やはりさとりとは正反対だ。
「じゃっ、お先に」
「そんな殺生なー‼」
これ以上相手するのも時間がかかるだけなので、さっさと走り去ってしまった。
第八十四話でした。久しぶりに書いてたらめっちゃ優斗がさとりに厳しくなってた。
今回正月休みのリハビリも兼ねてるので少し短めです。明日投稿できれば……いいな。
最近バーチャルyoutuberにはまっております。もしかしたら短編を書くかもしれない。もう構想は立っていて、「バーチャルyoutuber If物語」ってタイトルです。バーチャルユーチューバーが異世界行ったり学園ラブコメしたりします。
では!