魔法少女あま☆マギカ〜親戚のお兄さんがヴィランじゃなくて魔女を追っかけていた〜 作:紡縁永遠
Side星夜
「それじゃあ、今後についてですけど、」
「うん、魔法少女体験コーナーを開こうかなって、」
「「体験コーナー?」」
「そう、私が星夜くんと関わることを渋っていたくらいには危険が伴うの、だから今すぐ決める必要はなくとも、客観的に見るのは重要だと思うのよね、今回の薔薇の魔女も逃がしちゃったし」
「なるほど、それなら、俺も結界展開をすぐにできるようにしとかないなどですね」
「それは助かるわね、いざとなったときに退避できる場所があるのは………ねぇ、その結界って星夜くんがわざわざ展開しなきゃならないの?」
「え?」
ん?どういうことだ?
今回の話は、魔法少女の契約に対して、まどかとさやかが判断するために体験をするということで、それに伴い、戦えない二人が退避できるように俺が結界を展開できるようにしておくということだよな?
「だから、星夜くんがこの結界から外に出た場合、この結界は無くなるの?」
「ああ、そういうことはないですよ、あくまて、別の空間が存在していて、任意で好きな場所にねじ込むと言えばいいんですかね、そういう感じです。俺が結界外に出ても空間はそのままですよ」
まぁ、これには一つ問題がある。例えば俺が結界を出たときに、aさんがまだなかにいたとしよう。X地点から結界を開き、結界を出るときは勿論X地点にでる。だが、そからY地点に移動した場合、X地点で結界内にいたaさんはX地点に出るわけではなく、Y地点に出ることになる。
あくまで結界内に誰か人を残した時に、俺が別の場所に行った時に起こることだ。
「じゃあ、私達が星夜くんの力を借りずに結界に入ることはできないの?」
「ふむ、」
「個性には詳しくないけど、難しいんじゃないかい?」
「そうなの?キュゥべえ、」
「個性はあくまで、人間の細胞に刻まれた力だろう?それなのに、本人がいない場所で個性を発動させようなんてそんな無茶なことできるはずが、」
「いや、できるぞ」
「え?」
「親父が似たような個性を持っていてな、親父の場合は自分の髪の毛と一緒に紐を作ってもらい、ドッグタグに結ぶことで、別の人間が結界に入れるようにしてあるんだ。だから、俺の場合は、神社らしくお守りでも作ればつながるはずだぞ」
これは親父の仮説ではあるが、俺の個性は空間を作るのではなく、星装神殿・天津甕星という結界空間と自分の居場所を繋げる個性であるということだ。それなら、俺がこの空間にあるものの操作ができない理由がつく。まぁ、個性は人間の一部、空間を作るだけで許容量がいっぱいということでもあるかもしれないけどな。
「まぁ、今すぐにと言うのは無理だけど、挑戦はしてみるよ、魔法少女には休息が引くのだしね」
「ありがとう星夜くん」
こうして、マミさんと再会して、契約という問題はできたが何とか話も終わった。
三人はしっかり温泉を使ってから帰っていった。ちゃっかりしてるな………あ、キャベツ買わせるの忘れてた!仕方ないか…いろいろあったし、そのかわり次のキャベツ特売には逃さなければいいだけだからな。
翌朝、登校していると。混乱したような表情の志筑と何も喋らないが表情がコロコロと変わるまどかとさやかの三人と合流する。さやかの肩にはキュゥべえがいた。
「どうかしたのか?」
「あ、星夜さん、二人が急に黙ってしまって………」
「そ、そうか、」
対する俺も、乾いた反応しか返せない。理由は一つ、昨日親父から悲報が届いたのだ。「有給ついでに休暇取れたから帰る」たった一言だったけど、その言葉の裏には、体訛ってないよな?という脅しが含まれている気がした。また投げられるのかと思うと憂うつになる。
「大丈夫ですか?」
「え、あ、うん、大丈夫。ちょっと三途の川を見る覚悟を決めていただけだよ、」
乾いた返事をすると、頭の中に直接言葉が投げかけられる。
『星夜くん!』
『???』
『いま、アンタの頭の中に直接語りかけてるんだけどさ!』
『君も、魔法少女とは無関係とは言えないからね、念話という技術だよ』
なるほど、さっきから、目配せと表情だけで意思疎通ができていたのはこれが理由か、あれ?ということは今頭の中除かれてるのか?
『ああ、御免、魔法少女以外にやるのは慣れてなくてね。まぁ男か女かの違いなんんだけど、これで会話しようと思わなければ覗かれないよ』
『あ、聞こえてたのね』
『星夜くん、お父さん帰ってくるの?』
『そうだな』
『毎回、父親の話をされると苦笑いするけどなんなの?』
『その前に志筑を混ぜてやれ、わざわざ念話する必要ないだろ今は』
『あ、たしかに』
というわけで、音で会話をすることに戻ってきた。
「お父様が帰ってくるのですか?」
「そう、休暇が取れたからってね。あの、第一狂ってる団の人間が帰ってくるんだよ」
「第一狂ってる団?」
「ん?ああ、志筑はこのネタ知らないのか、第一空挺団だよ、位は1等陸曹だったかな、俺を鍛える為にぶん投げる人だ。個性もほぼ同じ」
そう、親父は第一狂ってる団こと、第一空挺団の団員だ。
個性は
十八万平方メートルの円形の睡蓮が浮かぶ湖に桟橋が蜘蛛の巣のようにかけられており、分岐点には桜の木が存在する。
中心には、巨大な桜の木と小さな一軒家くらいの島がある。島と桟橋をつなぐ場所には鳥居がある。
俺と同じく攻撃性能はなし、
正しいちゃんとした武器がある。まぁ武器は桜の木でできた木刀、マジで普通の木刀、特殊能力は結界外でも展開できる、半径五メートル以内なら操作可能、動かすと桜の花びらが散る。
普通の木刀、本当に強度も威力も普通の木刀だ。俺の竹箒とさほど変わらない。
「すごい方なんですね!」
「まぁ、うん、任意でゾーン状態に入れるイカれた人だよ………」
昨日、キュゥべえから、個性ではダメージ入るけどかすり傷程度と聞いて、オールマイトと親父なら魔女を倒せるんじゃないかと思ったことがある。攻撃性能はない、勿論無い。でも、桜という存在を拡大解釈しすぎて、親父は結界を2種類持つにいたったチートだ。
ちなみに俺もまだ個性の拡張性はあると言われている。
「上がらない気分がさらに沈んだよ………」
「が、頑張れ」
「おう、」
今回、魔法少女についてあまり書きませんでしたが、星夜くんについて、かなり重要な家族関連の問題ですからね、そっちを書きました。まぁ、ワルプルギス戦のあとでも良かったんですけどね、自衛隊なので。