魔法少女あま☆マギカ〜親戚のお兄さんがヴィランじゃなくて魔女を追っかけていた〜 作:紡縁永遠
Sideまどか
「鹿目さん!」
「マミさん!」
「場所は?」
「こっちです!」
予想より早く来たマミさんに結界の場所を案内する。
「無茶をしすぎと言いたいところだけど、今回に限っては冴えた手だったわ。これなら他に被害を出す確率も……言ったはずよね、二度と会いたくないって」
「………あっ」
結界に入り、話していると、ほむらちゃんがいた。知らない間に話していたみたい。
「今回の獲物は私が狩る、貴方は手を出さないで」
「そうもいかないわ。美樹さんとキュゥべえを迎えに行かないと」
「ふたりの安全は保証するわ」
「信用すると思って?」
静かに言い争いをする二人、マミさんはほむらちゃんをリボンで拘束してしまった。
「!…バカっ…こんなことやっている場合じゃ…!」
「けがさせるつもりはないけど、暴れられたら補償しかねるわ。いきましょう鹿目さん」
「…はい」
「待ちなさい!今度の魔女はコレまでと違う!!」
ほむらちゃんの言葉を無視して進むマミさんについていく。私は、今日までのことで、自分に何ができるかを考えていた。マミさんは魔法少女として、星夜くんは結界を使ってマミさんの援護をしていた。私は無個性だし、何もできないから、でも、
「マミさん、私、今まで何もできなくて、迷惑をかける子だって思ってました。でも、マミさんに助けられて、魔法少女というものを知って、私は嬉しかった。こんな私でも誰かの役に立てるんだって、魔法少女になればそれが叶うんだって、」
「鹿目さん…大変だよ?遊んだり、恋したりできないし」
「それでもマミさんに憧れたんです」
「憧れるほどのものじゃないわよ?私。無理して、カッコつけてるだけで、怖くて誰にも相談できなくて、差し伸べられた手を一度は拒否しちゃったり、」
「それでも、一緒に戦います!」
「…本当にこれからは一緒に戦ってくれるのよね?」
「はい!」
だから、これからは一緒に、隣に立てるように、
『マミ!グリーフシードの活性化が始まった。魔女が孵化する急いできてくれ!』
「鹿目さん、行くわよ!」
「はい!」
Side星夜
「ふぅ、なんとかついたか、とは言え、一般人が来てもこじ開けることはできない、それがキュゥべえの見解だったけど、瞬間的に星装神殿をぶつければ入り口くらいは開けるんだよね、言ってないけど」
あいつはあまり信用したくないからな、で、はいれたらいいんだが。
「何してんだ?暁美」
「巴マミに拘束されたのよ、今回の敵は何時もと違うってのに…」
「なるほどね、動くなよ、怪我するぞ」
「何言って…?」
結界から、家から持ってきたユーティリティナイフでリボンを斬れないか模索する。無理だった。さすがに親父の私物でも斬れないようだ。
「貸しなさい、魔力を込めれば変わるわ」
「そうか、」
暁美が魔力を込めたものでリボンを斬り裂く。
「なんで使用したの?」
「なんでか?キュゥべえよりかは信用できそうだから、それよりも早く行かなきゃな、マミさんあれで焦ること多いし」
「よく見ているのね、」
暁美とは一時共闘というカタチで、共に結界の奥へと進む。魔女の使い魔がいるが、生まれたばかりで統率が取れていない。竹箒を振るうだけで蹴散らせる。ダメージはない。それでも道を作れるだけ御の字だ。
「この先よ、うまくいけば、巴マミを…!まずい!」
「マミさん!」
俺は少し高い位置から、マミさんに飛びつく。俺と暁美が到着した時、人形の様な魔女の口からヘビの様な魔女が現れてマミさんに噛み付こうとしているところだった。
火事場の馬鹿力と言うのは本当にあるようで、魔女の牙がマミさんに届く前に俺の体はマミさんを抱えてもう一度加速することができた。
ただ、俺の足は魔女の牙の餌食となって鮮血が舞った。
「グッがぁっ!」
「星夜くん?!」
まだ気絶するわけには行かない、マミさんの上にのしかかる形になってしまったけど暁美がいるからそこはなんとかなるはずだ。それよりも、この空間にいるすべての存在を指定、星装神殿・天津甕星起動!
このあと、俺の記憶はなかったが、暁美似より魔女は退治されたようだった。俺の足は、マミが治してくれた。ただ、ずっと泣いて謝られていたのでそれをあやすほうが大変だった。
Sideマミ
魔女は小さな人形の様だった。まどかさんに励まされたし、私はすぐに終わるだろうと高を括っていた。そう、実際に人形の様な魔女は動きも鈍かった。生まれたばかりというのもあるが、人任せにする魔女だろうか?それとも、何か別の糸でもあるのかしら?
そう考えながら魔女を、リボンで拘束して、必殺技を放つ。
「ティロ・フィナーレ!!」
弾が当たったと同時に、魔女の口から、別の魔女が出てきた。予想打にしない出来事に動けない私に、横から衝撃が加わった。
「星夜くん?!」
星夜くんが私を抱えて横に飛んだのだ。それでも足を軽く噛まれて鮮血が舞った。
真っ白になる頭、助けられると思っていた。だって、私は先輩で助けなきゃいけなくて、鹿目さんや美樹さんと違って魔法少女みたいに魔女には勝てないのに………
「早く足を治療しないさい!巴マミ!」
「え?あ、」
視界がいつもの神社に変わったのと、暁美さんの言葉で我に返り治療を始める。回復魔法は私の願いの影響もあってかなり得意だ。千切れていないからなんとか治療が完了した。
あの時、暁美さんの言うことを聞いていればこんなことになら中牟田のかもしれない。私は守れなかったのだから。