魔法少女あま☆マギカ〜親戚のお兄さんがヴィランじゃなくて魔女を追っかけていた〜 作:紡縁永遠
Side星夜
現在、テーブルにおいたホットプレートでお好み焼きを焼きながら、杏子と一緒に親父と対面している。
「理由はわかった。どんな家出人間かと思えば、一家心中から逃れた子供か」
「それで、家に住まわせられないかなってことなんだが」
「いいぞ」
「え?」
「は?」
「なんで提案した本人が驚いてんだよ。まぁ条件はあるがな。一つ、学校に通うこと。二つ、家事を手伝うこと。三つ、収入を得られるようになること。これが条件だ」
また、なんとも現実的な条件だな。まぁ親父らしいが。
「家事に関しちゃ、俺の休暇が終わったら星夜と交代でやればいい、俺の休暇はまだあるからその間に覚えろ。それと家訓は働かざる者食うべからず、だ。学生、それも義務教育が課される中学生なら、学業に専念しろ。分からないことは星夜とか、教師とか、星夜に聞けばいい」
「おい、」
「道具は、明日買いに行く、星夜は学校に伝言を頼む。それで、欲しいものはあるか?ある程度の融通は利くぞ。スマホは確実として、あとは服か、制服も必要だな」
「え、いや、」
「なんだ?不満でもあるか?」
「待遇が良すぎないか?」
「………なんだそんなことか、別に問題いぞ。子供が増えたと思えば別にそこまでかな、一番きつい第一次性徴期がない分楽かもな、」
どうやら親父は前向きに、杏子の生活保護に協力するようだ。まぁ流石に軽く話しすぎだけど。
「ともかく、これからお前の寝床はここ、天宮家だ。苗字変えるか?一家心中されたことになってるなら役者に掛け合ってくるし、身元引受人のところも、苗字変更できたりするが中学で物心ついているわけだからそのへんは任せる。部屋に関してはどうするかな、のこっている部屋は…」
「親父、」
「なんだ?」
「真面目に考えているところ悪いんだが、杏子がついていけてない」
予想とは裏腹に、前向きに考えてくれてはいるのだが、問題はその方法だ。一家心中による、佐倉杏子の死亡の取り消し、更には身元引受人としてと手続き。引き受けた後、教育を受けさせる義務による、見滝原中学への転入、それに伴う必要道具。生活必需品の確保。
「この短期間で出てくる内容じゃないぞ」
「いや、まぁ、だってなぁ、今日親を亡くした子供と会ったわけだし、それに対して俺達大人は背中を押すか、足場を作るくらいしかできないからな。いつか独り立ちする子供のためにできることをするのが俺の考えだからな、」
「流石にそこまでしてもらうのは………」
「遠慮するな、親孝行しろとも言わん。そのかわり、自立をしてくれれば構わない」
「放任主義とは言わないけどさ、期待しすぎじゃない?」
「子供に期待しない親なんていねぇよ。だから、頼ればいいし、隠したいなら隠せばいいし。お前らが問題を起こした時、ケツふいてやるから存分にやればいい。いつか自分で自分のケツふけるようになれば俺は何もいわねぇよ」
「そういうものなのかね」
普段家にいない両親だけど、しっかり考えていたみたいだ。
「あれ?母さんの許可は?」
「いま、許可が返ってきた。どうする?」
「お願いします」
「ああ、」
こうして、天宮家に佐倉杏子が加わった。
ワルプルギスの廻天が始まりますね!
残念なことに0:00の公演は私の地域にありませんが今日見てまいります!