魔法少女あま☆マギカ〜親戚のお兄さんがヴィランじゃなくて魔女を追っかけていた〜 作:紡縁永遠
Side星夜
「星夜くん?!」
昨日、休んだマミさんは、俺の腕を見るなり悲鳴をあげた。
「治したほうが…」
「大丈夫ですよ、それよりも黒髪の魔法少女について知っていますか?」
「暁美さん?」
「いえ、黒髪ショート、武器は斧にも似た爪、蛇腹剣のように伸び縮みします。現在、その魔法少女と敵対関係にあった別の魔法少女と話を通して協力関係を作りました。問題は相手に対して心当たりがないことです」
「何やってるの?!」
また叫ばれるが、これに関しては偶然だ。そう、親父に特攻してできた骨折とは違い、ただ歩いていたら遭遇しただけだ。
「それで、何か知っていることは?」
「呉キリカ、」
「「!」」
「どこに通っているかは知らないけど、そういう名前よ」
「知ってるのか?!暁美………」
「名前はね、どこの魔法少女かはしらないわ」
「いや、十分だ。そこまで分かれば、キュゥべえに聞けばいい」
「随分と都合がいいね」
暁美が名前を出してくれたので、キュゥべえに聞けば嘘がつけないのでべらべらしゃべってくれるはずだ。
「呉キリカについて聞きたいんだが」
「プライバシーというものがあるからね、話せないよ」
「………学校は?もしくは、願いの内容」
「どちらも無理だよ、まぁマミが強かったから、今まで触れる必要すらなかった程度だ。別にそこまで警戒する必要はないよ」
「…ふ〜ん。なら、魔法少女狩りは?」
「なんだい、もう知っていたのか。それなら風見野にいた魔法少女の行動だよ、詳しくは知らないけどね」
「役立たず」
「酷いなあ、嘘をついていないだろう」
「嘘はつかなくても、役に立っていないんだ、マイナスじゃないだけマシかな」
嘘ならマイナス、無言はゼロ、仕方ない、小巻さんに聞くか。
「あ、そういやこの辺の中学っていくつあるっけ?」
「二つよ見滝原中学校と白羽女学院」
「小巻さんは白羽女学院の方だから、仕方ないローラー作戦といきますか。マミさんは三年生を。俺とほむらは二年生をやります。小巻さんには白羽女学院全体をかな」
「小巻?」
「昨日あった魔法少女ですよ、また話す機会を作るので、会合はまた今度に、あとは風見野か…無理じゃね?」
「無理でもやるしかないわよ、それに見滝原中学も一年が抜けてるわ」
「え?あ?本当だ」
「鹿目さんや美樹さんがいないとは言え、魔法少女狩りなんてあった今、そんなに悠長にしてられないわね。とにかく探しましょう!」
一般人を巻き込んでしまったことによりできた傷は、それを上回る俺の骨折と、魔法少女狩りによって見えなくなったようだ。完全に治ったわけじゃないからそこは注意しないとな。