魔法少女あま☆マギカ〜親戚のお兄さんがヴィランじゃなくて魔女を追っかけていた〜   作:紡縁永遠

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第貮拾參話 優木沙々

Side????

 

 「この物語によれば、天宮星夜の母、天宮狐縁に正論で殴られた美樹さやかと上条恭介は自分なりの………おっと、これはまずい展開ですね、まぁ、狐縁さんなら大丈夫でしょうが」

 

Sideさやか

 

 「………ん?ねぇ、ちょっと」

 「何、ですか?」

 

 倒れそうな恭介を支えていると、訝しむ顔で恭介の顔に手を当てる狐縁さん。目を開かせてすこしすると、離れる。

 

 「ん〜まずいなぁ、とりあえず、ほいっ」

 「え?」

 「………」

 「やっぱりか、幸いここが病院なのがマシかな、精神科もあることだし」

 

 私たちの周りが鳥居四つに囲まれる。驚く私とは裏腹に、恭介は、何の反応も示さない。

 

 「立って。この子は私が運ぶから」

 「大丈夫です、もう、僕には何もありませんから」

 「大丈夫じゃない、それは私が見てもわかること、それとも………あんた、なんか引っ掛けた?」

 「まったく、なんで、そんなに感がいいんですかね〜」

 「え?あ、」

 

 恭介を抱えようとする狐縁さん、そこには、ヒーローの服ではない、どちらかといえば、

 

 「魔法少女?」

 「そうですよ?それでここにいていいんですか?」

 「え?」

 「ふ〜ん、これは面倒ね」

 

 景色が一瞬で変わる。魔女の結界だ。いつもと違う、魔女がたくさんいる。でも、ここにはヒーローも、魔法少女もいるから、大丈夫だよね?

 

 「きょ、恭介ぇ……」

 「さやか……良いんだ、もう。僕は………未来なんてない。死なせてくれ」

 「何を……!」

 「あっはっは! 良いんじゃないですかぁ、本人がそう言ってるんだし」

 「黙りなさい、精神干渉かしらね、千本鳥居(せんぼんとりい)鬼狐明神(きこみょうじん)秘封門(ひふうもん)

 「は?はぁ?」

 「何か、勘違いしているから言っておくよ。魔法少女以外に魔女は倒せなくても、足止めするくらいならできる人多いんだよね」

 

 空から振ってきた鳥居は、魔女を拘束するように、腕や足の様な部分を、隔てるように、地面に突き刺さる。

 

 「さて、美樹ちゃん、息子からもらった御守りあるでしょ?あれで、神社に逃げて、私もあとで向かうから」

 「え?あ!」

 

 そこで私は思い出した。今日の朝、星夜にお守りをもらっていたことを、お守りを取り出して、二度拍手する。

 

 「あれ?」

 「………これ使って、」

 「は、はい」

 

 投げられたドッグタグを、持って拍手を二回、結界に入れない、なんで?

 

 「ふむ、複数魔女がいると、端末じゃ、突破できないのか、まぁ、仕方ないかな………それじゃあ、二人とも、逃げるよ」

 「え?ちょっ?!」

 

 恭介とあたしは狐縁さんに、簡単に抱えあげられた。俵抱きだから、お腹にくるけど、そんなことも行ってられない。

 

 「おやぁ?逃げるんですか?」

 「そうだね、じゃあ、頑張って追ってきてね?千本鳥居・連装」

 

 今度は、まばらに落ちるのではなく、千本鳥居らしく、連なって、道のように鳥居が並ぶ。

 

 「揺れるからした噛まないでね!」

 

 鳥居が壁になって、魔女の攻撃が後方にしか届かない。でも、いくらこの人でも、魔法少女じゃないなら、戦えないんじゃ。

 

 「あ、あの!自分で走ります!」

 「だめ、死ぬよ」

 「………あたしが契約すれば、」

 「………馬鹿なの?忠告したよ」

 「馬鹿でいいです、恭介を助けて、ここを生きて出られるなら!」

 「1時の迷いだよ」

 「それでも、役の立ちたいんです、あたしは馬鹿だから、」

 

 必死にお願いをしても、聞き入れてくれなかった。

 

 「ギャアギャア、ギャアギャア、煩いんですよ。恵まれた人間がなんで、守られてるんですか」

 「え?」

 「いやだってムカつくじゃないですか。神童とか天才とか持て囃される奴。ムカつきません?私は大嫌いですよ。死んでほしいです」

 「それが貴方の答えなのね、なら言わせてもらうわ、子供を守るのが親で、市民を守るのがヒーローで、希望を願うのが魔法少女よ。貴方は意志を曲げないようだから、これもまた、運命の噛み合わせとして、割り切ることにするよ」

 「『恭介の腕を治して』」

 「はぁ?!」

 

 「それが君の願いだね。さやか、君の思いはエントロピーを凌駕した!さあ、受け取って」

 

 青色の、ソウルジェムが手元にあって、それを使って変身する。マントを付け、片刃の剣が腰にさしてある。あたしは魔法少女に成った。

 でも、これでアタシも戦える!

 

 「初陣だし、手伝いますか。秘封鳥居・百」

 

 また、空から振ってきた鳥居が魔女の四肢を撃ち込むように固定する。

 

 「いったい幾つあるんですか?!」

 「千本って言ったでしょ?あと、746本、頑張って壊さなきゃ勝ち目ないよ。それに、こんだけドンパチやってんだから、誰かしら気づくでしょ」

 「あっ?!」

 「おりゃぁぁあ!!」

 

 あたしが相手をしている魔女とは別の魔女に赤い魔法少女、今日転校してきた佐倉杏子が突っ込む。話し合いに参加してたけど、アイツも魔法少女だったの?!

 

 「ちょっとちょっと、私にも残しときなさいよ」

 「うるせぇ!速いもの勝ちだ!」

 「新人さん?契約したんだ。私は浅古小巻、よろしく。あっちは佐倉杏子。で、相手の魔法少女は優木沙々。一人で行ける?」

 「多分!」

 「そう、なら任せるよ」

 

 援軍が来たことで、魔女は倒されて、優木沙々は逃げていった。

 

 「さてと、話し合いもしたいからね、天星神社にいくよ、」

 「え?でもあそこって、確か今は」

 「いいの、いいの、なんか言ってきても黙らせるだけだから」

 

 援軍に来た魔法少女も強かったけど、狐縁さんの方が強く感じた。

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