魔法少女あま☆マギカ〜親戚のお兄さんがヴィランじゃなくて魔女を追っかけていた〜 作:紡縁永遠
Side????
「この物語によれば、天宮星夜の母、天宮狐縁に正論で殴られた美樹さやかと上条恭介は自分なりの………おっと、これはまずい展開ですね、まぁ、狐縁さんなら大丈夫でしょうが」
Sideさやか
「………ん?ねぇ、ちょっと」
「何、ですか?」
倒れそうな恭介を支えていると、訝しむ顔で恭介の顔に手を当てる狐縁さん。目を開かせてすこしすると、離れる。
「ん〜まずいなぁ、とりあえず、ほいっ」
「え?」
「………」
「やっぱりか、幸いここが病院なのがマシかな、精神科もあることだし」
私たちの周りが鳥居四つに囲まれる。驚く私とは裏腹に、恭介は、何の反応も示さない。
「立って。この子は私が運ぶから」
「大丈夫です、もう、僕には何もありませんから」
「大丈夫じゃない、それは私が見てもわかること、それとも………あんた、なんか引っ掛けた?」
「まったく、なんで、そんなに感がいいんですかね〜」
「え?あ、」
恭介を抱えようとする狐縁さん、そこには、ヒーローの服ではない、どちらかといえば、
「魔法少女?」
「そうですよ?それでここにいていいんですか?」
「え?」
「ふ〜ん、これは面倒ね」
景色が一瞬で変わる。魔女の結界だ。いつもと違う、魔女がたくさんいる。でも、ここにはヒーローも、魔法少女もいるから、大丈夫だよね?
「きょ、恭介ぇ……」
「さやか……良いんだ、もう。僕は………未来なんてない。死なせてくれ」
「何を……!」
「あっはっは! 良いんじゃないですかぁ、本人がそう言ってるんだし」
「黙りなさい、精神干渉かしらね、
「は?はぁ?」
「何か、勘違いしているから言っておくよ。魔法少女以外に魔女は倒せなくても、足止めするくらいならできる人多いんだよね」
空から振ってきた鳥居は、魔女を拘束するように、腕や足の様な部分を、隔てるように、地面に突き刺さる。
「さて、美樹ちゃん、息子からもらった御守りあるでしょ?あれで、神社に逃げて、私もあとで向かうから」
「え?あ!」
そこで私は思い出した。今日の朝、星夜にお守りをもらっていたことを、お守りを取り出して、二度拍手する。
「あれ?」
「………これ使って、」
「は、はい」
投げられたドッグタグを、持って拍手を二回、結界に入れない、なんで?
「ふむ、複数魔女がいると、端末じゃ、突破できないのか、まぁ、仕方ないかな………それじゃあ、二人とも、逃げるよ」
「え?ちょっ?!」
恭介とあたしは狐縁さんに、簡単に抱えあげられた。俵抱きだから、お腹にくるけど、そんなことも行ってられない。
「おやぁ?逃げるんですか?」
「そうだね、じゃあ、頑張って追ってきてね?千本鳥居・連装」
今度は、まばらに落ちるのではなく、千本鳥居らしく、連なって、道のように鳥居が並ぶ。
「揺れるからした噛まないでね!」
鳥居が壁になって、魔女の攻撃が後方にしか届かない。でも、いくらこの人でも、魔法少女じゃないなら、戦えないんじゃ。
「あ、あの!自分で走ります!」
「だめ、死ぬよ」
「………あたしが契約すれば、」
「………馬鹿なの?忠告したよ」
「馬鹿でいいです、恭介を助けて、ここを生きて出られるなら!」
「1時の迷いだよ」
「それでも、役の立ちたいんです、あたしは馬鹿だから、」
必死にお願いをしても、聞き入れてくれなかった。
「ギャアギャア、ギャアギャア、煩いんですよ。恵まれた人間がなんで、守られてるんですか」
「え?」
「いやだってムカつくじゃないですか。神童とか天才とか持て囃される奴。ムカつきません?私は大嫌いですよ。死んでほしいです」
「それが貴方の答えなのね、なら言わせてもらうわ、子供を守るのが親で、市民を守るのがヒーローで、希望を願うのが魔法少女よ。貴方は意志を曲げないようだから、これもまた、運命の噛み合わせとして、割り切ることにするよ」
「『恭介の腕を治して』」
「はぁ?!」
「それが君の願いだね。さやか、君の思いはエントロピーを凌駕した!さあ、受け取って」
青色の、ソウルジェムが手元にあって、それを使って変身する。マントを付け、片刃の剣が腰にさしてある。あたしは魔法少女に成った。
でも、これでアタシも戦える!
「初陣だし、手伝いますか。秘封鳥居・百」
また、空から振ってきた鳥居が魔女の四肢を撃ち込むように固定する。
「いったい幾つあるんですか?!」
「千本って言ったでしょ?あと、746本、頑張って壊さなきゃ勝ち目ないよ。それに、こんだけドンパチやってんだから、誰かしら気づくでしょ」
「あっ?!」
「おりゃぁぁあ!!」
あたしが相手をしている魔女とは別の魔女に赤い魔法少女、今日転校してきた佐倉杏子が突っ込む。話し合いに参加してたけど、アイツも魔法少女だったの?!
「ちょっとちょっと、私にも残しときなさいよ」
「うるせぇ!速いもの勝ちだ!」
「新人さん?契約したんだ。私は浅古小巻、よろしく。あっちは佐倉杏子。で、相手の魔法少女は優木沙々。一人で行ける?」
「多分!」
「そう、なら任せるよ」
援軍が来たことで、魔女は倒されて、優木沙々は逃げていった。
「さてと、話し合いもしたいからね、天星神社にいくよ、」
「え?でもあそこって、確か今は」
「いいの、いいの、なんか言ってきても黙らせるだけだから」
援軍に来た魔法少女も強かったけど、狐縁さんの方が強く感じた。