魔法少女あま☆マギカ〜親戚のお兄さんがヴィランじゃなくて魔女を追っかけていた〜 作:紡縁永遠
Side星夜
色々と問題があった翌日の日曜日、また風見野に来ていた。19時には帰るようにしないと確実に引っかかる。本来は20時だが、それでも子供が夜間に歩いているのは外聞が悪いのだ。
16時から19時、三時間もいらないかもしれないが、まぁ、あくまで逢魔ヶ時に対する目安だ。竹箒を、出しておきたいが流石に怪しすぎるので無しである。
とは言え、風見野に来たのなんて、昨日今日だからそこまで理解しているわけではない、隣町だからあまり変わらないしな。
「………ビンゴ」
空間を塗りつぶす様な変化があった。問題は、個性が魔女のどちらかだ。魔女なら、投げることは可能だけど………行くか、百聞は一見にしかず、見なきゃ始まらない。
「はぁ…好奇心もたまには毒だな………」
個性による結界ならまだ、視認できた。でも、目の前に現れるまで視認できなかった。空間の変化は感じ乗られるが、それでも身体が反応しなきゃ意味がない。
目玉と花………花は前回もあったな。目玉とは趣味が悪い。魔女、魔女ねぇ、花は女らしさがあるが、今これを言ったら差別だなんだと言われそうだ………それでも、女と表現するには異質すぎる。どちらかといえば、本能のままに動く獣のようだ。
「とは言え、人に対する感知能力は異次元だな」
1、2、3、4…目算しただけでこんだけか、前回も数十体いたところを考えるにそれくらいはありそうかな………取り敢えず、逃げるか。
「発動までに時間がかかるのがネックだよな、俺の個性」
竹箒に腰を掛け、空を飛ぶ。飛ぶと言うより、頭程度の高さにおいて、それに飛びのり、自分の体重に逆らいながら上に上げ続ける操作を、維持し続けるという脳筋方法だ。動けるわけじゃないし、普通に走るより神経を使う。
でも、間に合った。対象はこの結界内にいるすべての人間だ。
「星装神殿・天津甕星………これでよしと」
まぁ、この結界には問題もいくつかある。出入り口が固定されていること、そして、外の状態が分からないということだ。まぁ、俺と同じ物好きか、それとも魔法少女が入ってきたなら、ある程度は対処できるかな。
「こんにちは、
「誰だ?お前」
「俺の名前は天宮星夜、この神社の神主だよ。その格好を見るに、君も魔法少女かな?」
臙脂色のドレス姿をした少女、背丈はマミさんと同じくらいかな?槍を持っているし、戦う出で立ちは確定。マミさんとの共通点は奇抜な格好をしているくらい。
「アンタ、何者?魔法少女を知っている一般………なわけないよなぁ?」
「巴マミ言えばわかってくれるだろうか?少々気になったことがあってね、魔女について調べていたんだ。聞きたいことは二つ。一つ、君達はどうやってその力を得たのか。二つ、魔女とは何なのか。三つ、魔法少女は君以外にもいるのか?」
「それ、三つじゃない?」
「?あ、確かに、じゃぁ三つだ。それで答えてくれるかい?」
提示した二つに対して、聞いたことが三つだった、危ない危ない、契約不履行にならないといいけど。
「断る、アタシは一般人と関わるつもりはない」
「………貴方も、その線引きはしっかりしている人ですか、わかりました。では、助けてください、俺の結界は入った場所と出る場所は同じなんです。つまり、今結界を解除すると魔女の結界内に出る可能性があります。魔女が別の場所で結界を開き直したなら別ですが」
この結界の出口は、神社の前にある鳥居だ。そこをくぐれば結界の外に出られる。問題は、入った場所に出口がつながるということだ。鳥居をくぐった際に自分の家、なんて器用な真似はできない。あくまで安全地帯を作る力であって移動系の個性ではないのだ。
「………佐倉杏子だ。その様子だとマミもお前を拒絶したのか?」
「プライベートなら、かかわると言ったのは嘘なのか、プライベートが作れないのか………それとも、魔法少女であることを重要視しすぎていると言ったところですかね」
「マミらしいな………男は魔法少女なれない」
「でしょうね、わざわざ少女と言っているのだから、だからこそ魔女と呼ぶのも違和感を感じますけどね」
童話の魔女ではないし、魔女を作り出す存在がいるわけでもない、科学で説明がつくなら、攻撃系個性で殴り倒せるはずだから。
「魔女は、絶望から生まれるんだよ、あと魔女と呼んでいるのは、この力をくれたやつがそう言ってたからだ」
「そうですか………きな臭い話ですね。魔物のほうがよっぽど似合っているのに、」
「なにが言いたいんだ?」
「憶測の域をでないのに、変に不安になるようなことは喋りませんよ………さて、鳥居をくぐれば、結界の外です、」
魔法少女、魔法を扱う少女。魔女、魔を扱う女。関連性がないわけないよな。
「わかった。魔女はアタシに任せろ」
「お願いします、俺の武器はこの竹箒だけなんで」
「しょぼいな」
「はい、だからこそ、ナイトはほしいんですよ、まぁ、ここは神社ですが」
「それじゃあ、ちょっと待ってろ」
あっという間に倒してしまった。マミさんと違い、近接だからが重みがある。銃は音は重いけど、攻撃があたったときは軽い、まぁそこはいい。
「終わったぞ、それでアンタは何をくれるんだ?」
「きっちりしてますね、温泉が地下にあります、それと、甘酒もありますが」
「もらった。魔法少女について知りたいな風見野に来れば教えてやるよ、温泉と甘酒、あとは、飯があればうれしかいな」
温泉と甘酒はいいとして、飯か。わざわざ頼むってことはご飯を食べられないのか?それにしては肉付きはいいが、腕も普通にあるし、胸は個人差があるとして、まぁ小学生じゃなさそうだし、まだいいか。
「わかりました、」
「それと、敬語は気持ち悪いから辞めろ」
「そうか、わかった。それじゃあ、ゆっくりしていってくれ、あと、温泉の名前を考えてくれ、決まっていないんだ」
「それくらい自分で考えろ」
魂沸く音の泉は、まんまパクリになるしなぁ…駄目だ、あのサークルさんが出てくるから名前が決まらない………ゆっくり決めるしかないか………。
Side杏子
魔女の結界があったから立ち寄ったが、急に場所が変わった。湖の上に神社がある。石畳以外は水に沈んでいる。どうなってるんだ?
「こんにちは、天星神社へようこそ」
「誰だ?お前」
「俺の名前は天宮星夜、この神社の神主だよ。その格好を見るに、君も魔法少女かな?」
魔法少女を知っている?なんなんだコイツは、魔力は感じない一般人、この空間も魔力を感じない、つまり個性の一種か?アタシは個性を持っていないから分からないな。
「アンタ、何者?魔法少女を知っている一般………なわけないよなぁ?」
魔法少女を知っているなら、個性として特殊な能力があるこの世界で、犯罪になる可能性が高いことはこいつも理解しているはずだ。一家心中したことになっているアタシが警察に会うのはまずいってのに。
「巴マミ言えばわかってくれるだろうか?少々気になったことがあってね、魔女について調べていたんだ。聞きたいことは二つ。一つ、君達はどうやってその力を得たのか。二つ、魔女とは何なのか。三つ、魔法少女は君以外にもいるのか?」
マミが話したのか?いや、マミのことだ。多分結界に巻き込まれた奴を助けたんだろうな、記憶も消せるはずなのになんでわざわざ残してあるんだ?
それよりも、今の質問はどう聞いても三つだろ。
「それ、三つじゃない?」
「?あ、確かに、じゃぁ三つだ。それで答えてくれるかい?」
無意識で三種聞いていたのか、こいつ大丈夫なのか?まぁ、答えは決まっている。
「断る、アタシは一般人と関わるつもりはない」
「………貴方も、その線引きはしっかりしている人ですか、わかりました。では、助けてください、俺の結界は入った場所と出る場所は同じなんです。つまり、今結界を解除すると魔女の結界内に出る可能性があります。魔女が別の場所で結界を開き直したなら別ですが」
コイツ、図々しいのか、度胸があるのかどっちだ?そもそも、自分が戦えないことを考慮して魔女を探していたのか?なんなんだコイツは、
マミのことだこういう奴はしっかりと面倒を見る。今後関わらないように釘を指すそれなのに関わるってことは
「佐倉杏子だ。その様子だとマミもお前を拒絶したのか?」
「プライベートなら、かかわると言ったのは嘘なのか、プライベートが作れないのか………それとも、魔法少女であることを重要視しすぎていると言ったところですかね」
プライベートを考えてるのか、それで関わらないならコイツが嫌いなのか、いや、どう考えてもマミが嫌いになれるような人間じゃないな。でも最後は合っている、マミは魔法少女であることに誇りを持っていたし、それで人を助けられることを幸福と感じるような奴だ。
「マミらしいな………男は魔法少女なれないぞ」
「でしょうね、わざわざ少女と言っているのだから、だからこそ魔女と呼ぶのも違和感を感じますけどね」
魔女とよぶ?そんなモノ魔女だから魔女なんだろ、実際キュゥべえもそう言っていたし。まぁ、魔女の出生くらいならいいか、
「魔女は、絶望から生まれるんだよ、あと魔女と呼んでいるのは、この力をくれたやつがそう言ってたからだ」
「そうですか………きな臭い話ですね。魔物のほうがよっぽど似合っているのに、」
「なにが言いたいんだ?」
魔女じゃなくて魔物?確かに魔物みたいだけどさ、魔女と呼ばれたから魔女なんじゃないのか?
「憶測の域をでないのに、変に不安になるようなことは喋りませんよ………さて、鳥居をくぐれば、結界の外です、」
変な奴だな。考えなしじゃないみたいだけど、魔女の対象は魔法少女頼りか、まぁ個性じゃ倒せないのが魔女だけど。
「わかった。魔女はアタシに任せろ」
「お願いします、俺の武器はこの竹箒だけなんで」
「しょぼいな」
「はい、だからこそ、ナイトはほしいんですよ、まぁ、ここは神社ですが」
「それじゃあ、ちょっと待ってろ」
ナイト、騎士か。アタシが騎士ねぇ、そんなわけ無いのに、父から魔女と呼ばれたアタシが、騎士になれるわけがない。だから一人で、自分のために魔法を使うと決めたのだから。
魔女は簡単に倒せた。
「終わったぞ、それでアンタは何をくれるんだ?」
見返りを求めるのも、アタシが決めたことだ。マミは貰わないだろうけど、無償で助ける気にはならない、
「きっちりしてますね、温泉が地下にあります、それと、甘酒もありますが」
「もらった。魔法少女について知りたいな風見野に来れば教えてやるよ、温泉と甘酒、あとは、飯があればうれしかいな」
温泉か、ホテルの風呂よりかはくつろげそうだな、なんで甘酒なんだ?
「わかりました、」
「それと、敬語は気持ち悪いから辞めろ」
「そうか、わかった。それじゃあ、ゆっくりしていってくれ、あと、温泉の名前を考えてくれ、決まっていないんだ」
「それくらい自分で考えろ」
なんで他人の個性の施設にアタシが名前を考えなきゃならないんだよ。
久しぶりにのんびりできた。誰もいない大きな風呂は足を伸ばすのにちょうどよかった。
外に出ると、結界内は真っ暗で星が空にも地面にも輝いていた。
「………綺麗だな」
「だろ、俺の個性の胸を貼れる見どころの一つだよ。ほかは温泉と甘酒」
「そっか、じゃあ、アタシは帰る」
「ああ、またな」
「またな」
またな、か。あってもいいと言ったから当たり前だけど、1人じゃないのは、マミと戦っていたあの時以来か、