魔法少女あま☆マギカ〜親戚のお兄さんがヴィランじゃなくて魔女を追っかけていた〜 作:紡縁永遠
Side星夜
さて、俺は学生だ。そして今日は月曜日だ。つまり学校がある。避けられない学校がある。なぜなら中学は義務教育だからだ。
「また来た………」
「いや、何回言ってんのさ」
「そうですよ、あまり言いすぎると気分も落ちますよ」
「そうだよ星夜くん」
「これ以上落ちることはない、月曜日にそんなテンションでいられる君たちが異常なんだ」
いつもの通り、鹿目まどか、美樹さやか、志筑仁美と登校しているのだが、月曜日というこの忌々しい日に気分は憂鬱だ。
「ところでさ」
「なんだ、馬鹿1号」
「アタシは馬鹿じゃない!」
「前回の小テストで赤点を取ったのは?」
「アタシです」
「つまりは馬鹿だ。それで何だ?」
「まどかのことだよ」
「?何か変わったか?」
「………」
ジト目で見てくる三人、悪いが俺は人の表情から感情を読み取ることはできるが、化粧や装飾品について問われても何もわからないぞ。あくまで人の付属品だからな。
「はぁ………まどかのリボンが黄色から赤になってるんだよ」
「え?あ、本当だ」
「星夜さん本当にそういうのは鈍感ですよね」
「表情とかならわかるんだけどな、髪型とか見てないからなぁ、あ、でも髪色は覚えるぞ。お前ら三人は分かりやすい、どんな色素してるんだ?………無個性だろ?」
少しためらったが、聞いてみる、これは差別には含まれないはずだ。
「なんでだろ、お父さんもお母さんも普通の髪なんだけどね」
「………考えても仕方ないか、行くぞ、遅刻はごめんだ」
「あ、本当ですね」
「早く言ってよ!」
「この程度なら走って間に合う」
「アンタみたいに走れるか!」
俺の個性はとにかく広い空間を作る。そこを走っていれば体力もつくというものだ。まぁ、魔女から逃げるのには役に立たないけど、アイツラ早いというより、姑息なんだよな。まぁ閉じ込めてから攻撃してくるんだから逃げるも何もないんだけど。
なんとか遅刻せずに済んだ俺たちはホームルームにて担任の早乙女先生の、何度目かもわからない失恋理由の二択問題を受けていた。
「皆さん、目玉焼きは堅焼きですか?それとも半熟ですか?はい!中沢くん!」
「えぇ!?えっと...どっちでもいいんじゃ」
「そう!その通り!どっちでもいいんです!」
どっちでもいいし、くだらないし、いい加減独身を貫けばいいものを………こんなことを言ったら怒られそうだな。
「女子の皆さんは目玉焼きの焼き加減にケチをつける男性を選ばないように!そして男子の皆さんは決して目玉焼きの焼き加減にケチをつけないように!」
自分で作ればいいだろそんなモノ。他人に任せて文句言う奴の気がしれないがまぁいいか。
「あと転校生を紹介します」
そっちが本命だろ、なんでついでみたいにに言ってるんだ。転校生も理不尽だな。
「暁美さん、」
黒髪ロングの少女か、関わることはまぁ、ないのか?ないのかな、ラノベとかじゃ一匹狼みたいな転校生は多いけど、この子はどうなんだろ。
暁美は病気で闘病生活が続いていたがやっと学校にこれるようになって今に至るらしい
昼休みにはみんなこぞって質問しに行っている。
俺は質問することもないので弁当を鞄から出す以外にやることはない。今日は海老天だ。油で弁当がギトギトになるからあまり入れたくはないが、機能暇つぶしに天ぷらを作ってしまったのだからしょうがない。余り物は翌日までに消費するのが、冷蔵庫を圧迫しないコツだ。
「すみません、体調が悪くなってきました」
「ん?そうか、このクラスの保健委員は...」
「鹿目まどか」
「あ、うん」
聞き耳立ててるけどいいのかな?まぁ、いいか。どうせある程度のことはまどかが話すんだろうし。
「星夜くんは?」
「俺はパス、そもそも男女別での対応するための二人耐性だろ、俺が暁美についていく必要はないだろ」
「そうだね、行ってくる」
………とは言ったものの、睨まれた。どうやらまどかを指名したのは目的があってのことらしい、それはいいのだが、俺を睨む必要はないだろう、来るなと言うなら言葉にしてほしい、俺が鈍感じゃなくてよかったな。睨むだけじゃ相手に伝わらないこともあるんだぞ。
「………なんかあるのかね、無個性らしいけど………」
授業も終わり、学校帰りにフードコートに寄る
「なにその電波系な反応!?萌えか!ギャップ萌えってやつか!!」
あの後、まどかは、ほむらにとある質問をされたらしい。
「鹿目まどか、あなたは自分の人生が大事?家族や友達は大切と思う?」とのこと、これから何か失うとでも言うのか、それとも他に何があるのか。個性以外での特殊なことなら、魔法少女の可能性もある。でも、俺は現状その見分け方がわからない。現状会った魔法少女も2人だけそれじゃあ判断材料もないというものだ。
「はぁ…」
「あ、そうだ、今日も付き合ってくんない?」
「またか?俺はクラシックとかは聴かないんだぞ」
さやかは、入院している幼馴染の為にCDを買っているのだが、その幼馴染、上条恭介と俺は聴く曲の趣味が違う、俺は大抵がボカロだ。対して上条はバイオリンをやっているからと、それに関係する曲だ。俺には全く理解できない。
「どうせ荷物持ちだろ?行くよ、後で奢れよ、キャベツを」
「専業主婦かアンタは」
「一人暮らしだからあながち間違いじゃないな」