書いてて思ったんだけどかっちゃんのメンタルやばそう
エンデヴァーはもっとやばそう
それから、世界は軽く…いや、だいぶパニックになった。
あまりにも唐突な地球滅亡の危機を救った少年と彼の駆る白銀の巨大ロボット、彼らは高性能ドローンカメラによって国際中継されていた………の登場にすわ新しい脅威かとヒーロー達が動こうとした中、雲海を切り裂いて宇宙より更なる混乱の種が現れる。
宇宙戦艦クタニドである、指揮を取る新生ブラックロッジNo.2であるアウグストゥスがデモンベイン・ヒーローを回収しようとしたのだ。
しかし、冷静になって「やっちゃったなー!僕またやっちゃったなー!!あぁっ僕の馬鹿、ブライトさんなら殴って来る!!!」な自覚が滅茶苦茶ある出久はヒーロー達の「とりあえずお話聞かせてね?(意訳)」に応えるべくデモンベイン・ヒーローを開かれた回収口から格納庫に戻してヒーロー達をクタニド艦内の貴賓室に招いたのである。
なお、後悔する一方で出久は「うわあああ!!生オールマイトにスターアンドストライプ!!エンデヴァーまで!!!サイン貰えるかな!!?」と推しに会えてテンションが上がりっぱなしのオタクそのものであり、ヒーロー達への説明はアウグストゥスがやってくれた………甘やかしお姉さんは伊達じゃない!!!
(閑話休題 三つ子のソウルもハンドレッド!!スパロボ世界に行ったくらいでは変わらんのさ、これがな!!!)
そして、白を基調として宇宙戦艦内部でありながら品の良い調度品で飾られた貴賓室のテーブルとソファーで対面する出久率いる?ブラックロッジ組とヒーロー達なのであった。
気配り上手のおネエことティベリウスが「粗茶ですが」と言いつつも玉露を淹れて高級茶菓子も出してくれたがヒーロー達は口にしようとしない、当然である。
しかし、推しに出会えて緊張こそしていないがテンションアゲアゲとデモンベインを動かした後で喉カラカラの出久は有り難く頂く………腐っていないティベリウスは本当に人間が出来ているのだ。
「えーと、つまり君は2年前に日本に現れた正体不明のロボット事件の際に犠牲になった緑谷出久君、本人なんだね?」
「そうです、もう2年経ってたんですね…というか僕、犠牲者扱いですか?」
「で、こうして生きていた理由が『異世界に転移させられていたから』で良い訳だな?」
「そうです、ちょっと地球…いや宇宙の危機を頼もしい仲間達と一緒に救ったりしてました」
「あのロボットとこの宇宙船は異世界で手に入れたのか?」
「そうです、ロボットは一応僕じゃないと動かせないしこの船を所有するブラックロッジのリーダーが僕ですね」
もう、全部正直に答えて行く出久………まぁ、今更嘘ついてどうなるの、という段階でもあるが。
そして手札オープンからのトロワ・バートンもビックリの情報フル・オープン・アタック を喰らったトップヒーロー3人は「頭痛が痛いからバファリンをキメるブライトさん」みたいな顔で黙ってしまった、ブライトさんは更に胃薬も沢山飲んでる悲しい中間管理職である。
沈黙が落ちる一同であったが、そこに敢えて空気を読まない今時の女学生・クラウデイウスの明るい声が響いた。
「ようはさぁ!ウチの小さな大導師サマは右も左も分からない戦場で戦いながら『家族に会いたい』『地球に帰りたい』って一心でここまで遠路遥々帰って来た訳よ!この星のヒーロー様はそんな子供の願いを無碍にするっていうの!?」
「ソノ通りダ、恩知らズ共メ」
「出久の話してくれたヒーローは人を助けるのが仕事という素晴らしい職業だと聞いていたがな」
「出久クンの事は助けられないってワケ?ヒーロー様が聞いて呆れるわね〜」
「英雄の名が廃るのではないかね!?」
新生アンチクロス達にそう言われると耳が痛いのがヒーロー達であった………3人は「ひとまず、持ち帰ってから上と一緒に考える」と連絡先をブラックロッジと交換してから自国に戻って行く、文字通り「現場の一存だけでは判断のつかない状況」であるからだ。
しかし、オールマイトは出久とリトル・エイダに対して「君達のおかげで地球は救われた!この星を代表してお礼を言おう!!ありがとう!!!」と確かに言ってくれたのだ…これには出久も感激である。
(更に出久はキッチリ握手とサインを貰った………エンデヴァーも思うところがあったようだ)
地球の危機が一転して「各国の高度な政治的な判断云々」まで落ち着いた中、「やっちゃったな、でも地球の危機だったし…」とブツブツ言っている出久にリトル・エイダが声を掛けて励ます。
「主、貴方の郷愁の想いを傍らで見てきた私としては貴方のやった事は間違いではない」
「そうよ!故郷に帰ったら滅亡しました、とか洒落じゃ済まないしね」
「やっちゃったことはもうしょうがないから次を考えましょ」
「むしろ自衛手段を持たないこの星の異能者たちが脆弱なだけではないかね?」
「地球艦隊・天駆がいないのならば代わりに大導師がやった!それだけではないか!?」
「みんな…」
思わず込み上げるものがある出久、新生ブラックロッジはヌクモリティに溢れる正義のホワイト結社なのだ。
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そして、数日後。
「母さん…遅くなっちゃったけどただいま…」
「出久!出久なの!?うわああああん!!!」
日本国の許可を取り自宅に1番近い港湾に停泊させていた宇宙戦艦クタニド、警察が規制を引く中、周囲にはマスコミの取材陣と宇宙戦艦を生で見たい野次馬がひしめいている…
そこからリトル・エイダと共に本人確認と、後は宇宙から来たため検疫を済ませた出久は公安の護衛と監視の元、実家まで帰り、母・引子と再会したのであった。
スパロボ時空で汚いものも醜いものも見なくてはいけなかった出久は黒富野的な展開、具体的に言ってショウ・ザマと両親的な展開も実は覚悟していたのだが、杞憂だったらしい………どうやらショウ・コハ・ザマの方だったようだ。
わんわんと虹が出る程に泣く母を前に「なんて親不孝をして罰当たりな事を考えてしまったんだ僕は!」と自省して涙を流す出久、忘れずにリトル・エイダの事も紹介する。
「地球まで帰って来るのにずっと支えてくれたパートナー」だと紹介すると、引子はリトル・エイダの手を取って「本当にありがとう…あなたのおかげでまた出久の顔を見れたわ…」と涙ながらに感謝を述べる、超・機神大戰の中でだいぶ感情が分かりやすくなったリトル・エイダは照れていた。
一通り再会が終わると引子は「そうだ!出久、ちゃんと勝己くんにも無事だったよ、って伝えて来るのよ?」と言われて思わずキョトンとしてしまう。
「かっちゃんが?何で?」
「勝己くんはね、出久が死んだのは自分のせいだって思い詰めちゃってるみたいなの。毎日、学校が終わったら台風の日でも必ず出久のお仏壇にお線香を挙げに来てくれるしお墓参りだって週に一回はしてくれてその度にお供えもお掃除もしてくれるわ。それに今お盆でしょ?「アイツが帰って来るから精霊馬を作ってオールマイトグッズを用意しておかなきゃならねぇ」ってこないだもわざわざ胡瓜と茄子と限定オールマイトグッズを持ってウチに来てくれたのよ」
「かっちゃん………」
公式で「汚物の下水煮込み」という評価がつけられた幼馴染が自分のことを完全に「もう死んだもの」と扱っていることに複雑な気持ちになりつつ、「じゃあ無事な顔を見せないとね!」と公安の人に頼んで爆豪家に向かった出久、光己さんが驚きと喜びと共に出迎えてくれたが「かっちゃんいますか?」と尋ねると「勝己はトレーニングに行ってるわ」と返される。
かっちゃんがトレーニング?登山や受験勉強じゃなくて?と思って尋ねると「勝己は自分のせいで出久くんが死んだ!ってずっと気にしているみたいで「アイツに貰った命に恥ずかしくねぇナンバーワンヒーローになって天国のデクにまで伝わるくらい活躍してやる!」って言ってるのよ」との事だ…
出久は思わず「かっちゃんってそんなキャラだったっけ?」とわりと失礼?いや、かっちゃんの方が失礼だよね?と思いつつもかっちゃんがトレーニング場にしているという海浜公園に向かうのであった…
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俺にとっての幼馴染である緑谷出久が唐突に降って来たロボットの下敷きになって死んでからもう2年が過ぎる、いや、本当は下敷きになるのは俺の筈だったんだ………アイツ、デクは俺を庇って呆気なく死にやがった。
危機に瀕した時にこそ、その人間の本性が解るというが………いつも強い個性で威張り散らしていた俺はいざって時の自分の死にブルっちまって何も出来なかった。
だけど、デク………俺が昔から散々虐めて来たアイツはあの一瞬で俺を助ける為に動いた、動けてしまったんだ。
動けてしまった結果、アイツは無個性だからなれっこないと俺がいつも馬鹿にしていた「ヒーローになる」という夢を叶えられなかったんだ。
だから、アイツに助けられた俺には「アイツの分まで立派なナンバーワンヒーローになる」という責任がある、ちっぽけな野望なんて傍に捨てて襟は正さなきゃいけねぇ。
だが、アイツは地球が滅びるかどうかの瀬戸際に盆だからってキュウリじゃなくてロボットに乗って帰って来た、そして今度は地球もあの時の俺みたいに丸ごと救っちまった。
「ハァッ!ハァッ…」
気がついたら俺はいつもトレーニング場にしていたゴミまみれの海浜公園でひたすらにゴミを爆破していた………何を勘違いしていたんだ俺は、デクが本当はすげぇ奴だなんて2年前にとっくに解っていたじゃねぇか!
すると、海浜公園の入り口に一台の高級車が止まりそこから出て来たのは………
「かっちゃん!!」
駆け寄って来る記憶の中よりも逞しく見えたその姿に俺は思わずこう叫んでしまう。
「盆だからって急に帰って来てんじゃねぇよクソデクゥ!!せめてロボットじゃなくてキュウリに乗って来やがれ!!!」
「ええっ!そっち!?」
本当に何言ってるんだろうな俺は………デクも困惑してんじゃねぇか。
盆暮れの蒸し暑い風が2人を撫でる中、周囲は何とも言えない空気になったのである………というかかっちゃん精霊馬とか知ってて作るタイプだったんだ…(失礼)
クソコテ「絶望の宇宙(ソラ)♪」
ゲッペラー「君が見た幻想(ユメ)♪」
AFO「だ、駄目だ、勝てぬ!魔王になった果てに待つのが、こいつ等では絶対に勝てぬ!!」
通りすがりのアレルヤ「ドンマイ⭐︎」
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