今回は「これからどうしよう…」を話し合う回。
地味回です。
「いやぁ、どうしましょうね…」
「どうしようねぇ…」
「情報量が多過ぎんだよ…クソッ!」
「まぁまぁ、お茶が入ったわよ」
「ネロさんは相変わらずですねぇ」
宇宙戦艦クタニド、会議室に集まるのは先程ネロさんにアカシック・レコードをインストールされた僕たち3人、後は事情を話したブラックロッジのメンバーで現在、手が空いている人達である。
なお、クタニドの会議室を選んだのは防諜を鑑みてだ………だって、アカシック・レコードの中のオールマイトってば「普通の住宅街のど真ん中」で国家機密級の爆弾をドカーンさせてたからね!
アレは「友達(手先)が多い」事を公言する良い歳こいて魔王になりたいエンブリヲ以下の小物には悪手どころじゃない、むしろ目の前で金玉ポロリしながら切腹するレベル。
オールマイトに対して「防諜意識とかないんか?」ってつい禪院直哉になってしまった僕とかっちゃんは悪くない筈だ。
(オールマイトは自分のやらかしに泣いた、そしてめっちゃ吐血した)
気配り上手のおネエ、テイベリウスさんが美味しいお茶とお菓子を各自に配ってくれる中、アンチクロスの敏腕副リーダーことアウグストゥスさんはホワイトボードに「今わかっている事」の要点をまとめてくれている。
「つまりは、このままだと其処の万能を名乗っておきながらヒーロー以外の仕事がポンコツ野郎に長年社会がおんぶにだっこだったツケを大導師が支払う羽目になると…」
「緑谷少年!?君のサイドキック辛辣じゃない?」
「事実であろう。貴様という象徴が一人で抱え込み過ぎた結果と貴様に依存した脆弱なる社会………醜いものよな」
「というか、アンタ自分の後継者はおろかサイドキックやアメリカ時代の相棒ともすらホウレンソウ出来てないし、そのせいで事件起きて出久クンが苦労する羽目になってるし………それでも良い歳こいた社会人?平和の象徴さっさと辞めたら?」
「この劣等種ガ…」
「嗚呼!ナンバーワンはポンコツ!ナンバーツーは毒親!これでは破綻も已む無し!!」
「ゲファッ!!!」
オールマイトはまた吐血して泣いた、ヴィランに罵倒される事は慣れっこでも「教師や社会人として駄目人間」として酷評される事は殆ど無かったからショックもひとしおだ………と僕とかっちゃんは後に聞くことになる。
そこで、オールマイトが可哀想になったのか、かっちゃんが「オールマイト虐めはそこまでにしろォ、肝心なのはこれからどうするかだろうが!」と真っ当な意見を投じた、虐めっ子だったかっちゃんが言うと色々アレだね。
「そうだな………我が大導師(グランドマスター)、貴方様はこの宇宙に進出すらしていない未熟なる世界に於いて世界を滅ぼす悪魔にも、世界を救う英雄にも、いえ…象徴ではなく神にすら成れてしまう力とその力に溺れぬ高潔なる精神性を既にお持ちです。貴方がどの様な道を歩もうとも、我らブラックロッジ一同は貴方の力になりましょう」
そう僕に向かって告げながら恭しく礼をとるアウグストゥスさん、テイベリウスさんはウィンクし、カリグラさんは「フン…」と鼻を鳴らした、クラウデイウスさんとウェスパシアヌスさんはグッとサムズアップして来る、ティトゥスさんは静かに目を閉じている。
ここに居ないメンバー…ドクターウェストやカエサルさんやナハブさんといった他のメンバーも今回のアンチクロス会議で「僕の意見に従う」と多数決で決まった以上、不和を起こすタイプではない、ネロさん?あの人は全ての時空に偏在しているため除外。
だから、大導師たる僕の答えは…!!
「あの超・機神大戰の中でずっと思ってたんだ…たとえ、守るべき民間人から罵られて石を投げられようとも、たとえ、カッコいいヒーローチームの実態がクソッタレでも…………それでも!僕は祈りの空より来るものでありたい、切なる叫びに応えるものでありたい!!ヒーローになりたいんだ!!!」
”僕は泣いている人に手を差し伸べられるヒーローになりたい“
たったそれだけのオリジンで僕はあの超が10個並んでもまだ足りないくらい過酷でインフレした超・機神大戰を戦えた、必ず故郷に帰ろうと思えたんだ。
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そして、僕の宣言が終わった後、オールマイトは「やはり、緑谷少年はワンフォーオールを受け継ぐに相応しい存在だ」と言って髪をむしって差し出して来た。
かっちゃんも「まぁ、メリットとデメリット考えたら妥当だわな。さっさと受け取っちまえ」と言うので、僕は髪を受け取ってお茶で流し込んだ。
「これで僕もOFA…!継承した以上、歴代の個性みんな使える様になっておかないと!!」
「其処のエセ筋肉ダルマは何で使えなかったんですかぁ?」
「嗚呼!先代も完全スルーされてマジ泣きしているであろうな!!」
「グッフォ!!」
「やめて差し上げろ(真顔)」
アンチクロスの皆はオールマイト虐めに愉悦を見出したのかもしれない、かっちゃんがフォローに回るってよっぽどだぞ………そのうち激辛麻婆豆腐とか食べ出したらどうしよう。
アウグストゥスさんは話が脱線したからパンパンと手を叩いて皆の注目を集めて「では、これからやるべき事をまとめるぞ!」とホワイトボードに記入し出した。
★大導師のやるべき事
・まず雄英に合格する
「まぁ、これが大前提ですね。大学で例えると東大通り越してミスカトニック大学並みの狭き門ですが、大導師には受験戦士になって頂きます」
「私達も勉強教えたげる!!」
「残り10ヶ月………勉強は地球艦隊・天駆でもやってたけど…頑張ります!」
「しばらく私以外の本…参考書と睨めっこだな、主」
「(俺はもう模試でA出てんだよなぁ…)」
・OFAを使いこなす
「受験戦士であると同時に貴方はヒーローの卵………AFOとかいう小物を倒すためにはそこのエセ筋肉ダルマ以上の結果を出さなければなりません」
「まぁ、拙者とカリグラのしごきに着いて来れた出久ならば個性などという異能頼りの小物に負ける事は無いと思うがな」
「俺もティトゥスも小物に負けル様な柔な教エ方はしてナイぞ」
「OFAとマスター・オブ・ネクロノミコンと秘神流とクン・ヤン忍法をいかに融合させて独自のファイトスタイルを確立出来るかが鍵になりそう…(ブツブツ)」
「(さっきから巨悪が小物扱いされてる…)」
そこでオールマイトの持ってたスマホが音を立てて鳴った、(クタニド艦内は一応フリーWi-Fiにしてある)、オールマイトは「失礼するよ…」と部屋の隅に移動して「もしもし?」とスマホに出ると何やら相手とやり取りをし始めた。
それからしばらくオーバーリアクションを挟んで通話を終えた、誰からだったんだろう………
「緑谷少年!雄英の入試の心配ならしなくても良くなるかもしれないぞ!」
オールマイトの話ではどうやら相手は「ヒーロー公安委員会や国のお偉いさん」だった様で、今期のヒーロービルボードチャートJPのTOPに僕を据えようとする動きがあるらしい。
アメリカのナンバーワンはおろか国内に於いてオールマイトとエンデヴァー以上の活躍を見せた僕に対して世界では「次のナンバーワンは彼じゃないと嘘だ!」と世論は動きつつあるとの事、だから「特別待遇」として僕にヒーロー免許を発行してヒーロービルボードチャートJPの一位になる様に説得して欲しい、というのがオールマイトへの「お願い」だった様だ。
これに僕は………
「うーん、公安って良い印象無いんだよなぁ…レディ・ナガンの件とか…」
「幾つか条件を呑ませて承諾すると言うのはどうですか?」
それから話し合った結果、僕は幾つかの条件付きで呑むことにした。
雄英には特待生扱いで入学させて欲しい、というのもその一つだ………いや、僕だって仲間達と楽しい高校生活送りたいよ!
更にこの後、オールマイトは「やらなければいけない事リスト」をアウグストゥスさんに渡されて最初にまず、クタニド艦内の医務室に搬送される事となる。
いやね?再生医療で治せるならさっさと治そうと言う事になったのだ………最新のナノマシン医療ならば腹に穴が空いたくらいなら3日も有れば治る。
★緑谷出久の精神コマンド
分析 不屈 必中 努力 気合い 勇気
エースボーナス 勇気の消費SPが40
★カエサル
8人目のアンチクロス、本名はエルネスティ・エチェバルリア
ドクターウェストの良きライバル、というか同類であり彼と同じくアッチ側
でもウェストと違って外見がめっちゃ可愛い男の娘なので得してるなろう系主人公
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