流石に百合セフレを増やし過ぎたクズ女の辿る末路 作:すっごい性癖
第1話
「なんか、身体がだるい……」
もぞり、とベッドから這い出てまず初めに感じたのは……、倦怠感であった。肩とか、腰とか、というか全体的に全身が痛くて重い。
「すぅ……。すぅ……」
「おーおー、気持ち良さそうに寝やがって。こんにゃろっ」
そんなお疲れな私を横に、寝息を立てながら隣で眠りこけている全裸の女にイラっとしたので、憂さ晴らしにその豊満な胸を右手で揉みしだいた。
私の五本の指でむにゅむにゅ、もにゅもにゅと形を自由に変えていくそれを見ていると、なんだかちょっとだけストレスが発散される。スクイーズ、なんてものが流行ったのも今は昔の話だが、いつの時代も柔らかいモノを力いっぱい揉む、というのは健康に良いということだろう。
しかしまぁ、なんだ。
「ムラムラすんな……」
やっぱりこうもデカい胸を揉んでもいるとこう、滾るものがあるというか……、言葉を選ばずにはっきり言ってムラついてもくる。おまけに揉んでる胸はただの巨乳じゃない。全裸の、巨乳だ。服やブラに隠されていない、ナマチチだ。
昨晩、というかほんの数時間前までガッツリ、やることをヤっていたわけだけれども……。我がことながら、本当に底なしで困ったものだ。あんだけ楽しんだんだから、せめて一日くらいは辛抱できる身体で生まれたかったものなんだけれどもね。
「ん~、どーしよっかなぁ……」
「っ、んぅ……」
右手はそのまま揉みしだき続け、思索する。ここは、ヤるべきか、否か。進むべきか、踏みとどまるべきか。戦の前に軍のトップが行う、重要な判断だ。これを読み間違えては、勝てる戦も負けてしまう。
「脳みそ的にはゴーサインなんだけども……。身体が『ざけんなよ、脳みそのクソ野郎! 現場の辛さを知らんインテリが!!』ってストライキしてるしなぁ」
ムラムラするのは本当だ。嘘じゃない。正直、めちゃくちゃエッチしたい。今すぐにでもおっぱじめたい。ちょうど私も隣に眠っている子も全裸なんだ。ちょっと頭を揺すって眠りから起こし、私が上に覆いかぶさったらそれだけで昨夜の戦いのエクストラバトルが始まるだろう。
幸いここはホテルじゃなくて、彼女の住んでいるマンションの一室だ。滞在しすぎて延長料金を取られる、なんてことにもならない。なんなら今日、もう一泊したってお金はかからない。
ここまでなら、ヤるの選択肢一択ではある。お金もかからないし、私もその気なら万々歳だ。オールハッピーとはまさにこのこと。
けれども一方で、身体がノーを叫んでいるから私は「よし、ヤるか」と即断即決が出来ずにもいるのが現状だ。全身重たいけれども、特に足腰の疲労感がマジでヤバい。正直、ベッドから起き上がったばかりだけれども、今すぐもう一度ベッドに背中を預けたいくらいである。
別に生理ってわけでもないし、そもそも生理であっても私はそんな重いタイプじゃないからこの倦怠感は単純に身体の酷使から来ているもののはず。
「最近ずっとヤりっぱなしだったしなぁ……。流石に一日平均三人と、ってのは調子乗りすぎたか」
女の子との火遊びのメリット――妊娠もしなければ、体力が持つまでエッチもできるとかいう最高のヤツね――を知ってからは、もうとにかく目のついた子には手を出してたし。顔が可愛かったり、身体がエロかったり、性格にムラついたり、なんて感じの理由で、食指が働いたらとりあえず粉をかけていたのが仇となったか。
とりあえず一回寝てみて、そんでもって気に入ったらセフレになって、とをやり続けてもう一年とちょっとが経つけども、今ではセフレの数も手の指だけじゃ足りないくらいにまで増やしちゃったし。
そのせいでほぼ毎日、数人のセフレから「今日、どう?」と誘わることになっているがために私の身体はボロボロだしさぁ。
たまに増やし過ぎて手が回らなくなったり、変に病まれて執着されたりした時には減らしていったりもしていたのだけれども……。どうやら、ここら辺の人数が限界なのかもしれない。
だから今回も、ちょっとセフレの数を調整しないとこの身体の倦怠感は無くならないだろうとわかってはいる。わかってはいるのだけれどさ。
「でもなぁ……。今の子たちとバイバイするのはなぁ……」
一年以上かけて、たびたび調整を重ねてきた今のセフレの子たちは、言わば私にとっては少数先鋭に等しい。実際に身体の関係をもった人数に対し、今でもセフレとしてキープしている子達の人数なんて、それこそ一パーセント未満だ。この数字だけで、どれだけ厳選に励んだか、誰でも一目でわかることだろう。
「あー、でもだるい。マジだるい。身体がおっもい……」
昨日だってまず昼前にセフレの子とシたでしょ? そんでもってお昼ご飯食べてから、午後のお昼と夕方との間の時間くらいに誘われたから別のセフレの子とシたし。で当然、エッチなんてものは夜にやるものなんだから、時間を持て余していた私は適当にクラブに行って、そんでもってクラブで一番おっぱいが大きかった子……、つまりは今となりで寝ているこの子をお持ち帰りして、さっきまで散々ハッスルしていたわけで。
やっぱり昨日もトータルで三人と私はお楽しみをしていたことになる。思い返せば一昨日も、その前も、ずっと前もおんなじだ。そりゃあ、身体だって悲鳴の一つを上げる。
仕方ない。ここは腹を決めるとするか。
「しゃーない、するか。セフレドラフト」
……なんて、軽い思い付きで始めたセフレの人数調整が、後々この私、新名桃花《あたなとうか》にとっての修羅場の始まりになるということをこの時は誰も、当然私も、知る由も無いのであった。
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