流石に百合セフレを増やし過ぎたクズ女の辿る末路 作:すっごい性癖
第10話
援助交際。それは一般的に、男性が女性をお金、もしくはそれらに類するものを対価に、性交などのサービスを受け取る行為全般を指し、その中でも主に成人した男性と未成年の女子と間に生まれる淫行を世では援交などと省略して敬称している。
などと若干説明が堅苦しくなったが、要するには、アレだね。素人の売買春ってこと。女子高生なんかがお金やブランド品を貰う代わりに大人の男とエッチする、っていうヤツだ。
まぁこんなの、誰に言われるまでもなく誰だって犯罪行為であることは一目瞭然なのだけれども……。悲しいかな、日本国内での援助交際の事例は後を絶たず、比較的少額で性交まで行かない所謂パパ活も含むと、経験割合は決して少ないとは言えない数値を叩きだすのが実情である。
言っちゃなんだがね、そりゃあどんなに犯罪行為だってわかっていてもやる人はやるよ。だって、ちょっとエッチするだけで普通のバイトなんかじゃ稼ぐのも一苦労の額を手軽に手に入れられてしまうんだし。私が高校生だった頃とか、それこそ大学生になってもだが、何人かの知り合いは普通にやってるし。
私も高校生の頃こそやりはしなかったが、今のセフレとの関係の間では金銭のやり取りをしている相手だって少なくはない。それこそ昨夜の蜜姫だってそう。私は彼女から多額の金銭を受け取って、エッチをしているのだ。あれを売春と呼ばず、なんと呼ぶ。
ただ、アレに関して言えば彼女が自分からやっていることだから私が悪いって言われるのは心外だけれどもね。だってあくまであのマゾが貢ぐことに快感を覚えてしまったから投げ銭の全額を渡してくるんだし。私悪くないもん。
……と、だ。
当たり前の話だけれども、受け取るお金があるのならば、その反対に支払うお金も存在しているのは道理であるわけで。蜜姫から貰ったお金はありがたく、私の手で経済を回させていただいているのだけれども。
だなんて飾った言い方は無しにして。実は私が買い手となっている女の子が実は一人、存在している。私がお金を支払うことで、性的な関係を維持している女の子。つまりは私の援交相手。
それこそ今回のセフレドラフト、第三の採点対象はそんなセフレなのであった。
「ひっさしぶり~、伊蝶ちゃん! 元気してたかな~?」
「……別に、普通です」
「そっか、そっか。いやぁ、今日もすっごく可愛いね~」
夕方になり駅前へとやって来た私は目当ての女の子を見つけ駆け寄り話しかける。
それは近くの高校の制服をピシリと着崩れなく身にまとった、一人の少女であった。制服姿の彼女が夕方の駅前に立つ姿は、とても絵になっている。まさしく、青春の一幕のよう。
長い黒髪、切れ長の瞳、涼しげな表情、着崩しのない制服着用。どれをとっても彼女という人間の性格を示しているようである。正しく、クールでやり手な女の子。将来はきっとバリバリ仕事のできるOLにでもなるんだろうなぁ、とこちらがそう連想するような雰囲気だ。
そんな彼女はイメージに違わず学校では風紀委員長という立場にいるらしく、日々学校の弛んだ風紀を取り締まる役割を担っているという。
しかし、まぁ……
「そんな学生の模範とも言うべき女の子が、まさか援助交際をしているなんて、ねぇ? 学校のお友達が知ったら、きっとすごく驚くだろうなぁ」
「……何なの、今さら。嫌がらせのつもり?」
「んーん、別に~。なんとな~く、そう思っただけだから、さ」
キッ、とキツい睨みをこちらに向ける彼女……、
「しっかし、やっぱ制服ってのはテンション上がるよね」
「あっ……」
「私だって数年前までは普通に着てたってのにさ。不思議な話だ」
「ちょっと、こんなっ、ところで……」
駅前の、人通りの多い中で私は遠慮なく彼女の胸をまさぐる。硬い生地の制服をカッチリ着込んでいるせいで分かりにくいが、彼女は高校生乍らかなりのモノを持っている。それこそセフレの中でもトップスリーに入ってくるくらいの大きなモノを。なので服越しに、圧迫されたものであったとしてもその感触はとても素晴らしい。
もちろんそんな行動を、まじめな彼女が嫌がらないわけもなく、文句を言ってくるが……、気にしない。遠慮なく揉み込む。
壁際で私が前に立っているから、外からじゃ見えないだろうしね。他人からはほぼ私の背中しか見えていないはずだ。
そうしてしばらく。最初は抵抗していたはずの彼女も次第に受け入れ初め、形式だけの、「やめてよ……」なんて口先で言うだけになった頃。私は彼女の顔の紅潮を確認し、興奮を確かめてからにっこりと笑い、
「それじゃ、今日も可愛がってあげるから……。ホテル、行こうか?」
「……っ」
と、そう告げる。この時、私はこっそりと自身のポケットから彼女のポケットへと何枚かの紙切れを押し入れる。きっと雑に扱ったせいでぐちゃあ、と皺が付いているだろうね。
言わなくてもわかるだろう。彼女も、それが何かはわかっているから確かめようともしない。
……それは、何枚かの紙幣であった。
こうして、私たちの今夜の売春は幕を開ける。
私が彼女、三浦伊蝶ちゃんとであったのは全くの偶然であった。
偶然、家の近くのコンビニに立ち寄った私は、制服姿の彼女を発見し「可愛いなぁ、エロいなぁ」なんてボーっと遠くから眺めていたのだが。
『……あれ?』
その最中、私はとある事件を目にしてしまう。それが……
『あれ、万引きしてね?』
そう、彼女は何と、コンビニで万引きをしていたのだ。その時の衝撃は大きく、今でも昨日のことのように思い出せる。彼女は確かに、品物を隠すように自身の学生カバンの中に隠し入れていた。そしてそれは安い、ただの駄菓子であった。
私は驚いた。まさかあんな可愛くて、真面目そうな女の子が万引きをするだなんて思ってもいなかったのだ。万引きってのはもっとこう、勝手なイメージだが、ヤンキーみたいなクズがやるものだと思っていた。
……私は追いかけた。店を足早に出て、家に帰ろうとする彼女を追いかけた。
足自体は彼女の方が早く、きっとあのままでは追いつけなかっただろう。距離は時間とともに離れるだけ。
ただ、彼女は自身の中の良心に打ち勝てなかった。今すぐにでも店に戻って、謝罪をしようかと迷っていたのだ。そんな思いが彼女の足を止め、私なんかに捕まったのは不運としか言いよう長いだろう。
『ごめんなさい、商品はお返しします!』
最初、彼女は私のことを店員だと勘違いしていた。そりゃあそうだ。万引きした人間をずっと追いかけてくるのなど、普通は店員しかいない。ただの客が追いかけ続けるなんて思うはずがないのだ。
だから私はそれに乗ることにした。
『なんでこんなことを……?』
そう彼女に、あくまで自身は万引きしたコンビニの店員であり、この質問も被害者としての正当な権利であるかのようにふるまった。当然、彼女はそんな私の質問に疑問を抱くことも無く、すらすらと喋る。
『実は……』