流石に百合セフレを増やし過ぎたクズ女の辿る末路 作:すっごい性癖
私が彼女、舞園蜜姫に出会ったのは約半年前の話である。
当時、ヒマつぶし相手を探すためマッチングアプリを利用していた私は、偶然彼女とマッチングした。最近のマッチングアプリは女同士でも探せるから便利なモノだ。
長い前髪に顔まで隠れていたが、ちゃんと見てみれば顔は可愛かったし、身体付きも肉付きはイイが不健康ってほどではない感じでエロかったのでとりあえず会って速攻、バーに連れ込んでバカスカ飲ませるいつものパターンにハメたのだけれども……。
『実は私……』
アルコールで軽くなった彼女の口から溢れてきたのは衝撃の事実であった。
なんでも彼女は今を時めくVTuberの幽世アダであり、実際は陰気な性格をしているのに配信では明るい女性を演じないといけないのが負担で、日々ストレスが溜まっていっているという。マッチングアプリに手を出したのもそのストレスを解消するため、だという。
まぁそこら辺のストレスとかは私的にはどうでも良かったのだけれども……。
彼女のくれた情報の中で私の興味を強く引いたのは、そう。彼女がVTuberの幽世アダである、ということである。
別に私はオタク、って言う訳ではないけれども、それでも彼女の名前は聞いたことがある。多分、駅やなんかの広告で見かけた、とかなんだろうけども、詳しくは覚えていない。けれども自分みたいな人間でも知っている、というのは彼女の知名度を何よりも証明しているわけで……。
「……へぇ」
その付加価値で、私の中で舞園蜜姫という女に対する評価はワンナイトの相手から、キープしておきたいセフレとなった。
そりゃあそうだろう。私でも知っている有名人を抱けるのだ。しかも、何度も。ファンがいくら妄想しても触れることはできず、それどこか顔すら知らない彼女を私は好きに出来る。そんな優越感、捨てられるわけがない。
つまり、数いるセフレの中でも舞園蜜姫は、『知名度がナンバーワン』のセフレであった、という訳だ。
両手で抱えきれない巨乳を揉みしだくようなほとんどの人間には味わえない快感と、同格と言っても問題はないだろう。
……と。まぁここまでは良かったのだけれども。
問題はここからであった。
『私のこと、思い切りぶってください!』
『……はぁ?』
私たちの初めての夜、彼女は服を脱いだ後、私にそう頼み込んできた。それは冗談でも何でもなく、本気のお願いであると、一目でわかるくらいには真剣な瞳。
私は叩いた。右手で思い切り振りぬいた。彼女の頬を叩き落とした。
一瞬で頬は赤く腫れあがり、叩いた私の手のひらも熱く、痛みを訴えるくらいに強く、可能な限りの全力で。
そしてその瞬間彼女は……
『あッ……、あぁッ!!』
その場に崩れ落ち、そして立ち上がれなくなった。瞳は潤み、頬は紅潮し、全身を震わせて、声は艶に満ちたのだ。それがどのような状態か……、わざわざ言う必要もないだろう。
まぁ、なんだ。ようは、アレだったのだ。蜜姫はマゾヒストであったわけなのである。甚振られることに悦びを覚えてしまう、真性のマゾヒスト。
それからの彼女のエスカレートは見ていて面白いほどであった。
『お腹をぶん殴ってください……』
『首を絞めてください……』
『とにかく何でもいいから痛めつけてください……』
会うたびに過剰になっていく欲求。私はそれに毎回応えながら、一方で有名人を抱くことに対する快感を得る。ウィンウィン、といえば聞こえはいいかもしれない。
幸いと言うべきか、彼女がマゾヒストの才能があったのと同様、私にはサディストの才能があったらしく、その増していく要求に応えるのは苦痛では無かった。むしろ、彼女の苦しむ様を見ること自体もいつしか私の快感となっていたことは否定できない事実である。
そして出会ってから二月後。その頃にはマンネリというべきか、次はどうやって蜜姫を甚振ろうと悩まないといけなかった頃、彼女はとうとうこれまでは超えなかったラインを踏み超えてしまう。
それが……
『これ、受け取ってください……。私のお金は……、桃花さまの、ものですから。へへっ……』
舞園蜜姫の貢ぎマゾ化であった。
『きょっ、今日のお金です……。こっ、これで私を……、またっ、可愛がってください……』
会うたびに、前回会った日からその日までに受け取った投げ銭の全額を私に貢ぐようになった彼女。もちろん、プラットフォームからの入金が私たちの会う頻度で受け取れるわけがないので、あくまで彼女の口座から前借りの形で貢いでいるわけだけれども。
『あぁ……。ファンの皆さんが一生懸命働いて稼いだお金を……っ。わっ、私は……っ。桃花さまに献上してっ、それで虐めてもらっている……!! なん、って、なんてサイテーなの……!! あぁッ!!』
自責の念で自身を責める快感を覚えてしまったのだ。
それからはずーっと、私は彼女と会う日はまずお金を受け取って、それから彼女とエッチをするようになっている。セフレの関係、というよりはほぼ援助交際のようであるのだけれども……。そこら辺は別に良いだろう。
大切なのは、一つだけ。
私は大人気VTuberから投げ銭を貢いでもらう代わりに、虐めあげている、ということ。
これが私と蜜姫とのセフレ関係。ただのエッチだけの関係ではない。エッチの相性、顔の良さ、身体のエロさ。そういった点ではない、別の軸からキープを続けているセフレの一角。
そんな彼女を私は、今夜、採点する。ポイントを付け、場合によっては将来、切り捨てる。
自分でもどうなるか分からない未来にぞくりとしながら、私は受け取ったお金を近くの机に投げ捨て、彼女の望むように覆いかぶさるのであった。