流石に百合セフレを増やし過ぎたクズ女の辿る末路   作:すっごい性癖

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第9話

「ん……」

 

 むくり、と目が覚めたので私は起き上がる。例にもれず、今日も裸だ。毎日のことだから気にしない。多分、今の私は服を着て寝る方が違和感を持つだろう。

 

「あーあー、ひっどい」

 

 ちらりと横を見ても昨夜のお相手である蜜姫が居なかったのでどうしたのだ、と周囲を見渡すと、思ったよりもすぐに見つかる。彼女はどうやらベッドの下で大文字を描きながら眠りに落ちたらしい。ありゃあ目が覚めたら身体がバキバキだぞ。ただでさえ配信業で身体がなまって仕方がない、なんて言っているのに。私、しーらない。

 

 彼女も私と同様、服や下着を一切身に着けることなく眠っているが、その全身には歯形や青痣が点在し、それ以外の場所も痣まで行かなくも赤くなっている。昨晩、調子に乗って殴ったり叩いたりしたせいだろう。

 

 特に尻の辺りを何度も叩いたから、きっと猿のように真っ赤なのだろうけれども……。残念なことに、仰向けに寝ているせいで見ることはできない。

 

 私はそんなことを若干惜しみながら、ベッド近くの机からスマホを取り例のメモを開く。

 

 採点の時間だ。

 

「とりあえず加点要素から考えよっかな」

 

 マイナスは後で引いてけばいい、とプラス思考を働かせることにする。

 

「まぁやっぱ、人気Vってことは外せないよね。彼女のイチバンの強みだし」

 

 有名人を抱くこと自体の快感から彼女をセフレとしてキープしているといっても過言ではないのだ。これを加点せねば、何を加点する、という話。

 

「あとはやっぱお金かな」

 

 生活費や他のセフレとの交友費はもちろん、彼女から貢がれているお金は主に私の大学生活の学費に使われている。当たり前っちゃ当たり前だけど、セックスばっかり毎日して学校をサボっている私が大学をストレートで卒業できる筈がない。学年こそ上がってはいるが、取得単位だって下手したらそこらの一年生よりも少ないだろう。

 

 だから、留年する時の学費用にお金をためているのだ。大学を卒業したら多かれ少なかれ、働かないとだめだしね。そんなの嫌だ。出来る限り今のように、毎日エッチをするだけの生活をしたい。そのためには大学生期間を留年で引き延ばすのが一番手っ取り早い。

 

 あと、他の支払いで言うと彼女との金銭のやり取りは額が額だから脱税やなんやと面倒になるので、実は間に税理士を挟んだりもしていて、それらの費用や税金の支払いにもまぁまぁな額ももっていかれていたりもする。夢の無い話だ。

 

 だがまぁ、エッチするだけで無限にお金が入ってくるという事実自体に変わりはないのでコレも彼女の加点要素と言って問題ないだろう。

 

 ……こう並べると彼女の良いトコロって、知名度と金なのか。そして私はそれに目をつけてセフレとしてキープしていると。終わってんな、二人して。

 

 顔や身体は別に悪くはないけど、特別良いってわけでもない。そう言った要素はそれこそ他のセフレの方が圧倒的に上だ。胸で言うと涼香ちゃんの方が圧倒的にデカい、みたいにね。

 

 どこかの記事でトップのVは大量にお金を稼げるし、顔も出さないからひっそりと整形して可愛くなる、なんて見たっけ。それが正しいかどうかはどうでもいいから置いておいて、こんな風に全額私に貢いでいる間は整形なんてとてもじゃないが彼女は出来ないだろう。というか、身体にメス入れたらエッチできない期間ができるしね。このマゾがそれを我慢できる筈がない。

 

 あと、彼女の特徴の一つとして存在するマゾ性は、私にとって十分な加点要素だ。

 

 何がいいって、エッチと同時に日々のストレス解消ができるのがいい。思い切り彼女の頬を叩けば、一週間の疲れが吹き飛ぶ、みたいなようにね。

 

 別に自分は真正のサドだ、マゾだ、とか、ネコだ、タチだ、なんて決まっている訳じゃない。ヤる相手によってそう言うのは変えていて、一番自分がしっくりくるものを選んでいる。例えば涼香ちゃん相手だとタチだけどサドにはならないし、蜜姫相手ならタチでサドになる。それぞれ、それがイチバン自分と相手に合っているからだ。

 

 そんないくつかある自身のプレイスタイルの組み合わせの中でも、一番やっていて爽快なのはタチ×サドってわけ。他がダメ、ってよりはコレはお気に入りって感じにね。

 

 他には……、いや、もうあんまり思いつかないな。彼女のセフレとしての良いトコロ。

 

 知名度と金とマゾヒズム。この三点が加点のファイナルアンサーとなるだろうか。

 

 次にマイナス要素なのだけれども……。

 

(ん~、特にマイナスっていうマイナス要素は無いんだよね)

 

 彼女とのこれまでのやり取りや、昨夜の記憶を思い返しても彼女に対してマイナスをつける理由が思い浮かばない。

 

(別に涼香ちゃんみたいに嫉妬深いわけじゃないし)

 

 マゾな彼女は基本、私の命令には絶対服従であるし、あくまで私は彼女を虐める上位者であって、その上位者が別の場所で誰と愛し合っていようが文句を言える立場でもない。それを弁えているのか、心の内まではわからないが、これまで一回も彼女が独占欲のようなモノを見せてきたことはないのだ。

 

 こういった点はVとは言え、社会人として生活しているが故、なのかもしれない。ある程度の常識を身に着けている、的な。

 

 メッセージのやり取りでの苦痛もないし、気を使わないといけない部分も無い。私と彼女との関係は、会ってからお金を受け取って、それで思いっきり虐めて私がすっきりする、といったものだけれども、こうやって振り返るとマジで私的にイヤなことが一つもないのだ。そりゃあ、マイナスポイントも思いつかないわけである。

 

 と、言う訳で、加点が三点、減点がゼロ点で合わせて……

 

「三点、ねぇ……。初っ端から同点って、マジぃ?」

 

 二人目でもう同点が出てくるとは。三分の一は縁を切ることにしているこのセフレドラフトに置いて、なかなか致命的な得点推移じゃないだろうか。やはり、点数の決め方をさらに細分化すべきだろうか。

 

 まぁ、今は無理だけども。

 

 しょうがないので、今のところは舞園蜜姫の得点も三点としてメモに追加する。

 

 さぁて、次は誰を相手に……

 

「ん?」

 

 ブーっ、と昨日のように狙ったかのようなタイミングでスマホに通知が届く。私は送られてきたメッセージに目を通して、そして笑った。

 

 ちょうどいい。ちょうど都合よく、まとまったお金も入ったところだ。

 

 経済って言うのはやはり、回さないといけない。お金は貰った分だけ使わなきゃ。

 

 ってわけで……。

 

「今夜、会おうね……。三浦伊蝶ちゃん……?」

 

 

 

【現在のセフレドラフト順位】

1位   千々波涼香 :3pt

1位タイ 舞園蜜姫  :3pt




宣伝です 完結済みで文章も短いので、良かったら読んでくれると嬉しいです

https://syosetu.org/novel/410101/
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