グッモーニン、諸君。元気かな?俺は全く元気じゃないけど。
夜更かしなんてするもんじゃ無いネ。お陰で瞼の重いこと。プラチナ君とツインテお嬢様も同じらしい。なんか昨日より元気がない。
「3人とも、早く教室に行かないと!」
拝啓、父上母上。マイシスターは今日も元気です。
はー、なんでそんなに元気100倍アン〇ンマンなのかね?その秘訣を教えて欲しいわ。
朝から寮の周りを走ってたし。
あ~教科書おっも。なーんでこんなに量があんのかね。
貧弱ヒョロガキの俺にはキツいもんがあるわ。
ヘーイ、ミス・カルベルニア!ちょっと俺の分持ってくんない?
え、女に頼って情けなくないのか、って?知らん知らん。
プライドで飯が食えるなら苦労せんよ。
「嫌ですわよ?自分の分は自分で持ちなさいな」
あら、怒ってらっしゃる。
ごめんて。あの後挑んできたあーたをボッコボコにしたのは謝っからさ。
まーあれですわ、こっちにも兄としての体裁というものがあるわけで。不可抗力的な面もあったりなかったりするわけで。
ユーも経験あるんじゃない?年下の子に負けたくないってやつ。それと同じよ。
ちっぽけなプライドの為なら、人間ってのは何処までも強くなれるのサ。
「・・・つい先ほどの発言を思い返して欲しいですわ」
それはそれ、これはこれですわ。
誰かに頭を下げるプライドよりも兄としてのプライドの方が価値があるんじゃよ。
てなわけでほら、半分でいいから持ってちょ。
「仕方あ―――」
「駄目だよエリザ。ジン兄はすぐつけあがるんだから。コウセイも。甘やかしちゃ絶対ダメ」
なッ―――!?裏切ったなマイシスター!
この貧弱な兄に対して何たる所業!
この鬼!悪魔!
「鬼は俺様の方だが」
「それを言うならわたくしもですわ。吸血
だーまらっしゃい!
つーか筋肉ムキムキのプラチナ野郎は置いておくとして、なんでエリザベート君もそんな軽々持ててるワケ?
うちら魔術師仲間のハズだったじゃん?
「一緒に走ろう」って言った友達が、ゴール直前で悠々と追い抜いていった気分だわ。
ま、そんな友達いなかったケド。HAHAHAHA!
・・・ハンカチ頂戴。
「この国までどうやって来たと思っていますの?貧弱な身体では旅なんて許可されませんわよ」
あー、そうでした。
この世界は自動車が無い。だから国家間移動ってのは元の世界に比べてハードルが高いんよね。
でも船舶は元の世界レベルなんだよね。おかしくない?
技術のスキルツリーがやっぱ違う。異世界ってことを痛感させられるね。
あとちょくちょく魔物とかいるし。そりゃ筋肉モリモリマッチョマンの変態になるわけだわ。
「でもジン兄。ジン兄って自己評価の割には体力あるよね」
「カルベルニア嬢の魔法も回避していたではないか!」
相対評価ですぅー!
昔から周りにえげつねぇー身体能力持ちがうようよいたのよ。それと比較するとどうしても・・・ネ。
ちなその筆頭がマイシスターな。
なーんで学校の3階から飛び降りて無事なんっスかね。スパイ映画さながらのアクション披露しちゃってさ。お兄ちゃん、心臓とまるかと思っちゃったよ。もっかい転生しそうになっちゃったよ。
こっちではやらないでね、ホント。
あ、教室見えてきた。
「本当だ。番号もあってるし、ここで間違いないね」
「まさか4人とも同じクラスになるとはな!」
それなー。神様仕事し過ぎよ。大人しく図書館に引き籠ってろって。
ま、今回は寛大な心で許してやらぁ。マイシスターと同じクラスにしてくれたからね。
噂によるとクラス分けは成績順らしい(コウセイ情報)。噂ってのはあれ、学校側が公表してないから真偽不明なのよ。
本当ならこの4人の成績は近かったらしい。ま、今更1人だけ違うってのも気まずかったし、結果オーライってやつかもね。
まあそんなどーでもいい噂は関係なし。とっとと席に着いとかなきゃ授業始まっちゃうしね。
んじゃ、おじゃましまーすっと。
「・・・」
ワオ。視線が痛い。
そんなに見んでもええんちゃう?まあ正面から入ってきたうちらも悪いけどさ。
4人で座れる席は・・・あ、後ろの方まだ空いてんじゃーん。
なーに止まってんのさ。とっとと行きましょーぜ。
は~、やっと教科書の重みから解放される~ゥ↑
「貴様、図太すぎでは・・・もしや心臓に毛が生えているのか?」
なんやミスター・プラチナ。小声で話してきちゃって、らしくないじゃん。
あと俺そんな異界生物じゃないから。ナチュラルだから。モビル〇ーツも操縦できないから。
「モビ・・・なんだそれは」
まあ俺の妄言は捨てといてええねん。
先生来るだろうし、とっとと座りましょうや。
ってあれ、気が付けば目の前に人影が。
「異世界人がなぜここにいる!」
うるっさ。何?急に大声出すなよ。メーワクだろーが。
全く、どこの世界にも空気読めないやつは一定数いるのね。
はー、邪魔邪魔。退いてくださいな。
「無視をするな!あの難関な試験を異世界人如きが突破できるわけないだろう!」
うーっわ、主義者かよ。だっる。
こーいうのには魔法の1発2発ぶつけりゃ大人しくなるんだけどなー。喧嘩はご法度なのよね、
あっちから手ェ出してくれないかな。そうすりゃやり返せるのによ。
あ、試験?まーまー難しかったよ。範囲も広大だったし、問題数もかなりあったし。万全で挑むなら異世界生活10年は欲しかったね。
ま、相手が悪かったってことで。受験始まって結構月日重ねてたし、試験問題全部公開されてたし。範囲絞るんはかなり楽勝だったわ。
あと選択問題多かったのもよろしくない。あれが無けりゃマイシスターはちょっと厳しかったかも。
そんなわけないだろ(唐突な過激派)!例え全部記述問題でも受かってたに決まってるだるぅぅぅお!?
あ、周りのやつらがウンウン頷いてる。
はー、テメーらまでこの坊ちゃんの味方ですか、と。
ま、いいけどね。とりまそこ退いてちょ。
「フン、どうせ不正を行ったんだろ?身体でも売ったか?」
ふーん。おっけ、コイツ殺すわ。
ひとまず八つ裂きは決定な。そっから拷問。生まれてきたことを後悔させてやら。
「何バカなことしてますの!?」
「ジン兄ステイ!お願いだから止まって!」
「杖は奪ったぞ!」
「ナイス、コウセイ!」
えーい、離せぃ!
コイツ、ハイナを罵倒しやがったんだぞ!
生きてここから帰れると思うなよ!タコスの具材(優しい表現)にしてやるからな!
だからコウセイ、杖返せ!
「今の貴様にやれるか!」
チッ、駄目か。
つか変な時に常識力発揮してんじゃねーよ!
「貴方も貴方ですわ。公共の場で人を貶めることはなくって?」
そーだそーだ、もっと言ってやれ!
お、コウセイの奴エリザベートに集中してんな。この隙に杖を・・・チッ、駄目か。
あ、鼻で笑いやがった。スカしてんな。やっぱ一発かましとくか。
「薄汚い
あ、飛んでった。
見事なドロップキック。プロも真っ青だわ。
てかどうすんだよ。俺の出番ねーじゃん。
◇◇◇
はい、やってしまいました。やってしまいましたとも。
ちなみに後悔や反省は全くない。むしろ清々しいね。
だってさ、人の友達貶しやがったんだよ!?これで済んでありがたいと思ってほしいね。
貴族がなんぼのもんじゃ!
「き、貴様・・・異世界人の分際で・・・」
おっと、頑丈じゃん。KOするつもりだったのにさ。
ま、いいや。立ちなよ。
気絶するまで痛めつけてやるからさ。
「貴様、このお方を誰と心得るか!」
「これほどの暴挙・・・許さん!」
おうおう、ぎょーさんきはりましたわ。
取り巻きAに取り巻きBね。主従合わせて3人とも、誰に喧嘩売ったかたっぷり思い知らせてやる!
「フゥン。ならばその喧嘩、俺様も加わって構わんな?」
え、手伝ってくれるの?
じゃあ今ジン兄はフリーに・・・あ、エリザが抑えてくれてる。
ジン兄はマジで冗談通じないからね。ここは私に任せて大人しくしてて、ホント。
てかいいの?
「ハッハー!構わん!俺様が認めた相手共をここまでコケにされたのだ。すなわち!俺様がコケにされたと同義!売られた喧嘩は買わねばなるまい!」
その理論はぶっちゃけよく分からないけど・・・助けてくれるならヨシ!
「やれ、貴様ら!その愚か者どもを私の目の前から今すぐ排除しろ!」
お、相手さんもやる気だね。
さーて、異世界仕込みの喧嘩術をとくと見よ!