フウカさんたちとガンプラバトルをした日、わたしたちは結局カノンのダイバーランクを上げきれなかったので、日を改めて集まっていた。
「連戦ミッション?」
「そうなのだわ!
このミッションなら沢山戦えて楽しそうだし、ダイバーポイントもランクアップに必要な分がちょうど貰えるのだわ!」
少しカスタムして来たクスィーの試運転にもなるし、とカノンは続ける。
連戦ミッションは、フェイズ1から順番に幾つかのステージをクリアしていき、途中のインターミッションエリアで休憩を挟んで最後のステージでボスを倒したらクリアというものである。
カノンの言う通り、複数のステージで色んなMSと戦えるし、ダイバーポイントの不足分もこれ一回で足りるのならちょうど良いだろう。
ていうかこの子、今サラッとクスィー調整して来たって言ってたな。
「なるほどね、全然構わんよ。」
「ありがとうなのだわ!
それじゃ、早速ミッションカウンターに行くのだわ!」
「ちょ、ちょっと!
そんな引っ張らんでも…!」
わたしはまた、何時ぞやと同じようにカノンに手を引かれる形でミッションカウンターへと向かう。
今日も今日とて、カノンが楽しそうでなによりである。
ーーー
連戦ミッションのフェイズ1、荒野のステージ。
目の前に軍事施設らしきものがある以外は、特に遮蔽物の無いだだっ広いステージの、わたしは地上を、カノンは空中を進んでいた。
「お。カノンちゃんのクスィー、確かに変わってるなぁ。
武装をちょっと増やした感じか。」
「ええ、そうなのだわ!
今の私にはこれが精一杯だったのだけど。」
カノンのクスィーは、これまでキットオリジナルの状態からカラーリング変更した程度だったのだが、腕部や脚部にアリュゼウスの物であろうファンネルミサイルコンテナ付きの追加装甲が増設され、ビームライフルのバレル下の部分にはグスタフ・カール等が装備しているバズーカが、短く加工されて取り付けられていた。
「そういうマリンさんのレヴィアタンも、少し変わっているのだわ。」
「ん?まぁね。
時間無くてインパルス砲の横にミサイルランチャーくっ付けて来ただけやけどね。
さて。敵さん出てくるとしたらあそこかな。」
結構ステージ内を進んだが、まだ敵機の反応はない。
ということは、あの施設に潜んでいると見て間違いないはずである。
もう少し近づけば、攻撃も飛んでくるだろう。
「マリンさん、私が先に行ってあぶり出して来るのだわ!」
「了解、難易度自体はそんなに高くないとはいえ気ぃつけてなー。」
「わかったのだわ!」
カノンはそう言うと、目の前の施設に向けてスピードを上げる。
程なくすると、思っていた通り施設内からこちらを迎撃するために無数の砲弾が飛んで来た。
「まずはご挨拶なのだわ!」
敵の攻撃を掻い潜り施設の敷地内へと入ったカノンは、迎撃のために出現した『ガンダムOO』に登場する量産型MS、ティエレン地上型を通常のミサイルとビームライフルで次々と撃破していく。
「よーし、あともう少しなのだわ!」
「カノンちゃん、後ろのやつはこっちで貰うで?」
「わわっ!」
敵もあと数機といったところで、カノンを背後から攻撃しようとしていたティエレン高機動型を、わたしはインパルス砲とロングブレードライフルで仕留めた。
「もう、マリンさん!
驚かさないで欲しいのだわ!」
「ごめんごめん。
それにしても、だいぶカノンちゃんに取られてしもたなぁ。」
「ふふん。
このままマリンさんよりも沢山倒してみせるのだわ!」
「言うてくれるなぁ…。
まぁええわ。さぁ、次に出てくる敵でこのフェイズは最後みたいやし、もうひと頑張りやな。」
そんなことを言っていると、前方からティエレン高機動型2機とティエレン・タオツーが接近して来た。
あの3機を倒せばフェイズ1クリアとなり、次のフェイズ2へと進むことが出来る。
「お先に、なのだわ!」
「あ、こら!
もう、しゃーないなぁ…。」
先に飛び出したカノンのクスィーに少し遅れて、わたしもレヴィアタンのスラスターに火を入れた。
カノンちゃん、クスィーを調整してきたの巻。