ガンプラバトルがクソ雑魚でもGBNで遊びたい   作:真莉藻

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今回ちょっとだけ長いです。


15話

インターミッションエリアでの応急修理と補給を終え、わたしたちは最後のステージであるスペースデブリの浮かぶ宇宙空間のエリアへと足を踏み入れた。

 

「早速出てきたのだわ!

あのグレーの機体が、ガンダム作品の中でも最強クラスの量産機って言われているジンクスって機体なのだわ?」

「そうそう、『OO』の主人公サイドを壊滅にまで追いやった機体やで。

それにしても9機て…。

ボス戦の前座にしては結構ハードやね…。」

 

手近にあったデブリに身を隠しながら、敵の様子を伺う。

これでもまだ、難易度的には真ん中くらいだというのだから頭が痛くなってくる。

 

「…そろそろおっ始めますかぁ。

まずはレヴィアタンのフルバーストと、クスィーのファンネルミサイルで相手の足並みを崩すで?」

「了解なのだわ!」

「よし…。

じゃあ、行くで…!」

 

勢いよくデブリの影から飛び出したわたしたちは、それぞれ事前に決めたように敵のジンクス部隊へと攻撃を始める。

完全に不意をついたつもりだったが、流石にボス前の敵ということだけあり、こちらの先制攻撃は数機を損傷させた程度にとどまった。

 

「…やっぱりそう簡単にはやらせてくれへんか…!

カノンちゃん!」

「了解、こっちにいる分は任せてほしいのだわ!」

 

それぞれ各個撃破に移ろうとしたその時、コクピットにアラートが響き、無数の胞子状のビームがわたしとカノン、そしてジンクスたちに降り注いだ。

 

「ぐっ…!?なんやいきなり…!!」

「な、何なのだわこれ…!

きゃあぁ!」

 

わたしもカノンも反応が遅れてしまい、あっという間に機体をボロボロにされてしまう。

本来の相手である9機いたジンクスたちも、穴だらけになって全て撃墜されていた。

 

「…マリンさん!大丈夫なのだわ!?」

「う、うん…。何とかな…。

随分派手にやられてしもたみたいやけど…。」

「一体、何が起こったのだわ…?」

「…フン。目標のジンクスと一緒に始末してしまうつもりだったのだが、僕としたことが墜とし損ねてしまったようだな。」

「…えっ?」

 

突然声が聞こえたかと思ったら、いつの間にかわたしたちの前、さっきまでジンクスたちがいたところに一体のガンプラが佇んでいた。

そして、そのガンプラは見覚えのある禍々しい紫色のオーラを纏っていた。

 

「む、紫色のガンダムレギルス…!?

いつの間に…!」

「…マリンさん、あのガンプラが纏ってるオーラって…!」

 

わたしたちの前にいる、趣味の悪いド派手な紫色で染められたガンダムレギルスが纏っている紫色のオーラは、ブレイクデカールを使っている証である。

どうやらいつの間にか、マスダイバーにこの連戦ミッションに乱入されてしまったようだった。

 

「連戦ミッションを最初からやるなど、美しくないからね。

途中のフェイズなど、他のダイバーにやらせて最後の美味しいところだけを僕が頂いていく…。

最高に美しくてスマートだとは思わないかい?」

「…はぁ!?

ブレイクデカールなんか使ってる上に、人のミッションの邪魔しといてよくもまぁぬけぬけと…!!」

「どこの誰か知らないけど、あなた最低なのだわ!」

 

レギルスのダイバーの自分勝手な物言いに流石に頭にきたので、わたしは今使える武装のフルバーストを目の前の紫色のレギルスに叩き込む。

カノンも残っていたファンネルミサイルを斉射するが、相手の展開した、ブレイクデカールの力で強化されているであろうレギルスビットに全て阻まれてしまった。

 

「ハハハ、無様だな!

そんな攻撃、ブレイクデカールで強化された僕のレギルスには届かない!

さて、このステージのボスは僕が倒しておいてあげるよ。

チナ、サナ。この2人を片付けておいてくれ。」

「「かしこまりました、ご主人様。」」

 

紫色のレギルスのダイバーがパチンッと指を鳴らすと、どこからともなく黒をメインに、ピンクと緑がそれぞれワンポイントであしらわれた2機のゼイドラが現れた。

そしてレギルスと同じようにブレイクデカール由来の紫色のオーラを纏うと、腰の後ろからゼイドラソードを抜き放ち、わたしたちにトドメを刺すべくこちらへ向かってくる。

カノンの方はわからないが、わたしのレヴィアタンにはもう使える武装が残っていない。

 

わたし、またマスダイバーにやられるんか…。

 

そんなことを考えた時だった。

 

「…まだ諦めるには早いぜ?」

「えっ?」

 

わたしのレヴィアタンに迫っていたゼイドラのコクピットを、一筋のビームが貫いていた。

 

「チナっ!」

「おっと、よそ見はいけねぇなぁ!」

「なっ、何処から…!」

 

そしてもう1機のゼイドラも、仲間が撃墜されたことに気を取られた隙に、突然現れたガンダムデスサイズヘルのツインビームサイズに斬り裂かれた。

 

「…ど、どいうことだ!何が起こっている…!?」

「目的の奴らでは無かったが、マスダイバーはマスダイバーだ。

殲滅する!」

「そ、そんな…、この僕が、こんなヤツらに…!

ぐわぁぁぁぁ!!」

 

今度はわたしたちの後ろから飛んできた極太のビームが、紫色のレギルスを飲み込んで跡形もなく消し去った。

 

「た、助かった…?」

「凄いのだわ…。

マスダイバーをあっという間に…。」

 

わたしとカノンが軽く放心していると、わたしたちを助けてくれたであろうガンプラ、ガンダムデュナメスとデスサイズヘル、そしてヘビーガンダムのカスタム機がこちらへやって来た。

 

「救援が遅れてすまない。

間一髪、間に合って良かった。」

「あなた達は…?」

「俺はフォース"ヴァイスガード"所属のクーロウ。そして、フォースメンバーのルーニーとドゥーエだ。」

「ど、どうも、マリンです…。」

「初めまして、私はカノンなのだわ。」

 

お互いに軽く自己紹介をし合ったところで、デュナメスのダイバーであるルーニーさんが口を開く。

 

「挨拶が終わったところで申し訳ないが、クーロウさんよ。

奴さん、来ちまったみたいだぜ?」

 

突如、ステージの空間に大きなひび割れが出来た。

そして、そのひび割れから巨大な機体が這い出すように姿を現した。

 

「これが、このミッションのボス機体…?」

「いや、違う…。

こんなんわたしの知ってる"アルヴァトーレ"と違うわ…。」

「…こんなところにまでブレイクデカールの影響が出ていたとはな…。

2人ともすまない、詳しい話はこの化け物を倒してからさせてもらう。」

 

空間のひび割れから現れた機体。

それは本来よりも大きく、禍々しい見た目に変わり果てたこの連戦ミッションのボス、アルヴァトーレだった。




ブレイクデカールの脅威再び。
※フォース「ヴァイスガード」とクーロウさん、ルーニーさん、ドゥーエさん及びお三方のガンプラは、ランナーの切り屑様作『ガンダムビルドダイバーズ ブレイズ』よりお借りさせていただきました。
ありがとうございます!
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