「…カノンちゃん、そう言えばダイバーランクってどうなったん?」
「あ…、すっかり忘れていたのだわ…!」
マスダイバーのことやクーロウさんたち"ヴァイスガード"の人たちと出会ったりで肝心なことを忘れていたが、あの連戦ミッションをやった目的はカノンのダイバーランクをDにすることだったというのをふと思い出した。
「今確認するのだわ!
ええっと…。あ、ちゃんとDランクに上がっているのだわ!」
「そっか、なら良かった…。
あの連戦ミッション、散々な目にあったけどちゃんとクリア扱いになってたんやな。」
「そうみたいなのだわ。」
さっきの一件もあって、流石に今もう一回同じミッションをやり直せと言われると正直キツいものがあるので、無事に達成出来ていたようで本当に良かった。
それにしてもDランクといえば、フォースが組めるようになるランクである。
カノンも、誰かとフォースを組んだりするのだろうか。
「さーて、カノンちゃんのダイバーランクも無事に上がったことやし、今日のところはお開きにしよか。」
「マリンさん、ちょっと待って欲しいのだわ!」
やりたかったことも出来たし、今日も色々あったしでそろそろ切り上げようかというその時、カノンに呼び止められた。
「マリンさん、お願いがあるのだわ!」
「…どしたん、急に改まって…。」
「私と、フォースを組んで欲しいのだわ…!」
「…えっ?」
カノンはわたしを真っ直ぐに見ながらそう言った。
フォースを組む…?このわたしと…?
「…私がDランクに上がったら、言おうと思っていたのだわ。
初めて会った時から、まだそんなに時間は経ってないかもしれないけど、マリンさんと一緒にGBNでミッションとかバトルとかするのすごく楽しかったし、これからも一緒にやりたい。
だから、私とフォースを組んで欲しいのだわ!」
"一緒にやっていて楽しい"なんて、面と向かって言われたのは初めてだった。
カノンの気持ちは、正直めちゃくちゃ嬉しい。
でもわたしは…。
「…カノンちゃん。
気持ちは嬉しいけど、わたし知っての通り、ガンプラバトル弱いで?
わたしと一緒におっても、他のダイバーの人らとのガンプラバトルとかフォース戦とかはあんまり出来ひんよ…?」
「さっきも言ったのだわ。
私はマリンさんと一緒にGBNをやりたいって…!」
わたしと一緒にやりたい、か。
そんなこと、学生の時から一緒にいたゲッカにも言われたこと無かったのに。
「…本間にわたしでええの?」
「私はマリンさんが良いのだわ!」
「…しゃ、しゃーないなぁ…!
そこまで言うんやったらかまへんよ…?」
「本当なのだわ!?
やった…!ありがとう、マリンさん!」
それはこっちのセリフなんよ。
わたしなんかと、一緒にGBNをやりたいなんて言ってくれて本当に嬉しい。
「そうと決まれば、早速フォースを結成するのだわ!」
「ちょ、ちょっと!引っ張らんといてぇな…!
…ありがとうな、カノンちゃん。」
「?何か言ったのだわ?」
「何でもあらへんよー!」
またしても、カノンに手を引かれてカウンターへと連れて行かれる。
これからもこういうのが続くだろうか。
「…ところで、フォース名とかは考えてるん?」
「もちろん!
ふふん。その名も"レヴィウス"なのだわ!」
「…"レヴィウス"?」
「そうなのだわ!
マリンさんのレヴィアタンの由来と、私のクスィーと縁のある"Möbius"を組み合わせてみたのだわ!
…どうかしら?」
「ほえー…。
カノンちゃん凄いなぁ…。
いや、めっちゃ良いと思うよ?」
「ありがとう、嬉しいのだわ!」
何だか、思っていたものよりも凄いのが来て、わたしは面食らってしまった。
カノンとのフォース、"レヴィウス"。
わたしには、それが凄く良い響きに聞こえた。
マリカノ、フォース結成!