ガンプラバトルがクソ雑魚でもGBNで遊びたい   作:真莉藻

24 / 24
二日間サボってしまいました…


24話

「ゲハハハ!

テメェらのポイント、まとめてこのオレがいただいてやるぜぇ!!」

「あかん!コイツ、マスダイバーや!

しかも固すぎて、インパルス砲の高出力モードでも傷一つ付かん…!」

「私のファンネルミサイルも、全然効いていないのだわ!」

 

フォースフェス『人魚の島の伝説』にカノンと行った日から数日後、わたしたちは大量に出現する敵NPD機体を次々と倒していく無双ミッションをやっていたのだが、終盤に差し掛かった頃にまたしてもマスダイバーによる乱入を受けていた。

相手のガンプラは、『ガンダムAGE』に登場するバクトを砲撃戦特化にカスタムしたらしきものなのだが、バクト持ち前の強固な電磁装甲にブレイクデカールの力が加わり、わたしたちの攻撃はほとんど通用していなかった。

 

「オラァ!

消し飛びやがれぇっ!!」

「うおっ!?」

「マリンさん、危ないのだわ…!」

 

マスダイバーのバクトが、わたしたち目掛けて胸部のビームバスターを放つ。

ブレイクブーストの影響で大幅に強化された極太のビームを間一髪で回避するものの、今度は尻尾のものと背中に増設されたビームキャノン、そして手首のビームバルカンを乱射してくる。

『水星の魔女』に登場する量産型MSで、このミッションにおいて本来倒すべきNPDのハインドリー・シュトゥルムやベギルペンデが、バクトの攻撃に巻き込まれて次々と撃墜されていく。

 

「ガハハハ!!

このブレイクデカールってやつは最高だなぁ!!

こうやって撃ちまくってるだけで相手が勝手に消し飛んで行くんだからよぉ!!」

「クソっ!カノンちゃん…!」

「マリンさん!?何を…!」

 

わたしはカノンのクスィーの前にレヴィアタンを滑り込ませ、シールドを構える。

わたしのビルダーとしての腕の都合で耐久力は心許ないが、レヴィアタンにはベースキット由来のパッシブスキル、"ナノラミネートアーマー"が付いている。

こんなことをしてもどうにもならないのはわかっているが、あんな無茶苦茶なヤツにカノンがやられてしまうのは我慢ならなかった。

 

「ハッ!

テメェのそんな薄っぺらいシールドと装甲なんざ、オレのバクトの前じゃ紙切れ同然なんだよぉ!!」

「ぐっ!

全然あかん、火力が高すぎる…!」

「マリンさん下がって!

もう良いのだわ…!」

 

あっという間にシールドは吹き飛び、ナノラミネートアーマーも剥がされ、みるみるうちにレヴィアタンが『鉄血のオルフェンズ』ラストのガンダム・グシオンリベイクフルシティのような姿にされていく。

もうこれ以上は保たない…と、思ったその時だった。

 

「他人のミッションに乱入した挙句、ブレイクデカールの力にモノを言わせて火力で押し潰す…。

マスダイバーとは、何とも愚かしいものですわね。」

「ハェ…?」

 

マスダイバー操るバクトは、何処からともなく現れた左右非対称でツギハギの、おそらくはガンダム・マルコシアスのカスタムガンプラに、頭から真っ二つにされていた。

 

ーーー

 

「ありがとうございます、助かりました…。」

「ありがとうなのだわ…!」

「いえいえ、お気になさらず。

それより、間に合って良かったですわ。」

 

わたしたちを、バクト使いのマスダイバーから助けてくれたマルコシアスのダイバー、"マリモ"と名乗った妖狐の姿をした女性はそれだけ言うと「人を待たせていますので、私はこれにて。」と、ツインテールに結えた淡い紫色の長い髪を揺らしながら足早に去って行った。

 

「…今のマリモっていう人、凄かったのだわ。」

「せやなぁ…。

わたしらの攻撃では傷一つ付けられんかったのに、それを竹でも割ったんかってくらい、綺麗に縦に真っ二つやったもんな…。」

 

本当、このGBNには同じ人間とは思えないくらい、凄い人たちがいるもんだと改めて実感した。

 

「…それより、マリンさんもありがとうなのだわ。」

「え?

わたしは何もしてへんけど…。」

「そんなことないのだわ…!

私をマスダイバーの攻撃から庇ってくれたのだわ!」

 

あぁ…、あれはほぼヤケクソというか…。

あのままカノンが、あのマスダイバーにやられてしまうのが嫌だったというだけである。

 

「私、凄く嬉しかったのだわ!」

「そ、そうか…。」

 

カノンにそう言ってもらえて、ボロボロになってしまって今はハンガーで修理中のレヴィアタンも報われたような気がした。




マリモちゃんは添えるだけ…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ガンダムビルドダイバーズ ブレイズ(作者:ランナーの切り屑)(原作:ガンダム)

ガンダムとガンプラ作りだけが生きがいな病弱な義妹のためにGBNを頑張っているだけなお姉ちゃんの話。なおマスダイバー騒動には巻き込まれるものとする。


総合評価:13/評価:-.--/連載:9話/更新日時:2026年08月21日(金) 19:04 小説情報

サカイ・マキナは蛮族の手綱を握りたくない。(作者:青いカンテラ)(原作:ガンダム)

「模型部は廃止とします」▼事実上の死刑宣告を生徒会長からされた、模型部の部長であるサカイ・マキナ。彼女は生徒会長の温情で部員をあと二人確保すれば背部は当面見送るという条件を飲み、部員探しをすることに。▼しかし学校の生徒の大半はすでに何かしらの部活に入っており、新入部員はゼロ。このままでは廃部になってしまうことから、友人のミオに頼んで何とか一人確保する。残るは…


総合評価:10/評価:-.--/連載:8話/更新日時:2026年09月09日(水) 21:50 小説情報

はーい、マユで~す! でもごめんなさい、いまマユは生体CPUになってるのでお話しできません(作者:何を書けばいいんだ)(原作:ガンダム)

CE71年、大西洋連合が実施したオーブ解放作戦によって発生した激しい戦闘の最中、マユ・アスカは流れ弾によって吹き飛ばされ絶命したかに思えた。▼だが彼女は死んでいなかった、瀕死の重傷を負いつつも生き残った彼女はブルーコスモスによって加工され、生体CPUメリー・ゴーランドとして生まれ変わったのだ。▼しかし、過去の記憶を抹消された彼女の脳内にはなぜかガンダムSEE…


総合評価:10072/評価:8.68/完結:32話/更新日時:2026年07月07日(火) 12:07 小説情報

マスター?いいえデビルサマナーです(作者:こちらメギドラオンでございます)(原作:Fate/)

怪しい機械片手に聖杯戦争を駆け巡るメガテンオタクの物語。▼なお、本人はこの世界を『真・女神転生』だと信じ切ってる模様。


総合評価:12012/評価:8.65/連載:5話/更新日時:2026年08月31日(月) 20:00 小説情報

卍解までは転生者の嗜み。(作者:点差惨敗)(原作:BLEACH)

ナチュラルボーンド畜生主人公が無双する話


総合評価:24874/評価:8.9/連載:5話/更新日時:2026年09月11日(金) 12:21 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>