ガンプラバトルがクソ雑魚でもGBNで遊びたい   作:真莉藻

28 / 28
28話

クリエイトミッション『月ノ御狐・梅』にて、おそらくは前座として出現した薄紫色のグレイズ2体を倒したわたしたちのコクピットには、一息つく暇もなく次の敵の接近を知らせるアラートが鳴り響いていた。

 

「…さて、本命がお出ましみたいやで…!」

「さっき倒したガンプラと似てるけど、見るからに強そうなのだわ!」

「見た感じ、ベースはシュヴァルべ・カスタム…いや、本体のパーツを見るにシュヴァルべ・グレイズの方か?

どっちにしろ、かなり手を加えられてそうやな…。」

 

最初に戦った2体のグレイズとはまた違う色味の紫のツートンカラーを纏った"ギャラルホルン"のエースパイロット向けMS、シュヴァルべ・グレイズがベースと思われるカスタムガンプラーーコクピットのコンソールに表示された情報によると、"フクス・グレイズ"というらしいーーが、リアアーマーに装備された3対のスラスターを噴かし、真っ直ぐこちらへ向かって来る。

 

「さっきのグレイズに手こずった所為で残弾が心許ないけど、そんなこと言うてられん…。

盛大に行くで!」

「了解なのだわ!

行け、ファンネルミサイル!

おまけに普通のミサイルも発射なのだわ!」

 

あのブレイクデカールで強化されたマスダイバーのガンプラを、一刀両断するような人が作ったガンプラを相手に出し惜しみなどしていられるわけがない。

接近してくるフクス・グレイズに対して、わたしはレヴィアタンの一斉射、カノンもファンネルミサイルに通常タイプのミサイルを混ぜる形で斉射する。

しかし、フクス・グレイズはミサイルを両手に装備したライフルの速射モードで撃ち落とし、ビームやファンネルミサイルは最低限の動きで回避しながら距離を詰めてくる。

 

「全然あかんわ、掠りもせえへん…!

これでほんまに難易度一番下なんかいな…!」

「マリンさん、私が前に出るのだわ!」

「なっ、カノンちゃん!?」

 

カノンはそう言うと、持っていたビームライフルを腰のリアアーマーにマウントしてビームサーベルを引き抜くと、わたしのレヴィアタンの前に飛び出る。

そして目前まで迫ったフクス・グレイズに斬りかかるが、相手はそれをひらりと躱すとクスィーの懐へと入り込み、胴体ブロックへ蹴りを入れた。

 

「きゃあぁぁぁ!」

「カノンちゃん!

クソ、これ以上やらせへんで!」

 

わたしは蹴り飛ばされたカノンのクスィーを援護するべく、ロングブレードライフルを撃ちながら突撃するが、フクス・グレイズはまるで背中にも目が付いていると言わんばかりにノールックで避けて見せた。

そして、右手のライフルを投棄して背中にマウントされた刃の部分が紫色に染められたバトルブレードを抜刀し、そのままカノンのクスィーへ袈裟斬りを見舞う。

何とか立て直したカノンは咄嗟にシールドを構えたものの、シールドごと左腕を叩き斬られてしまった。

 

「ぐぅっ…!

腕の一本くらい、あげるのだわ…!」

 

フクス・グレイズがバトルブレードを振り下ろした刹那、カノンはクスィーの残った右手でフクス・グレイズをバトルブレードを持った方の腕ごと掴んでわたしに叫ぶ。

 

「マリンさん、今なのだわ!!」

「…り、了解!

何とかなれぇぇぇぇ!!」

 

カノンのクスィーに掴まれて動けなくなったフクス・グレイズ目掛けて、わたしはヒートブレードを起動したロングブレードライフルを『SEED Destiny』に登場するデスティニーガンダムのアロンダンイトよろしく構えると、スラスターを全開にして突っ込む。

フクス・グレイズは何とか抜け出そうとしたが間に合わず、そのままわたしのロングブレードライフルに背中から深々と貫かれた。

 

【Mission Complete!】

 

ミッションの成功を告げる音声が、わたしたちのコクピットに響いた。




【祝】マリカノ、クリエイトミッション『月ノ御狐・梅』を無事クリア…!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

サカイ・マキナは蛮族の手綱を握りたくない。(作者:青いカンテラ)(原作:ガンダム)

「模型部は廃止とします」▼事実上の死刑宣告を生徒会長からされた、模型部の部長であるサカイ・マキナ。彼女は生徒会長の温情で部員をあと二人確保すれば背部は当面見送るという条件を飲み、部員探しをすることに。▼しかし学校の生徒の大半はすでに何かしらの部活に入っており、新入部員はゼロ。このままでは廃部になってしまうことから、友人のミオに頼んで何とか一人確保する。残るは…


総合評価:16/評価:-.--/連載:19話/更新日時:2026年09月26日(土) 16:15 小説情報

ガンダムビルドダイバーズ ブレイズ(作者:ランナーの切り屑)(原作:ガンダム)

ガンダムとガンプラ作りだけが生きがいな病弱な義妹のためにGBNを頑張っているだけなお姉ちゃんの話。なおマスダイバー騒動には巻き込まれるものとする。


総合評価:14/評価:-.--/連載:9話/更新日時:2026年08月21日(金) 19:04 小説情報

TS転生おせいそアラサー女教師がチャンプの夢女になる話(作者:(・8・))(原作:ガンダム)

ビルドダイバーズの世界にTS転生したおせいそ系女教師がチャンプの脳を無意識に焼いたりチャンプに無意識に脳を焼かれたりして夢女になるお話。なおおせいそ系なだけで実力はガチなものとする。


総合評価:309/評価:8.67/連載:12話/更新日時:2026年10月06日(火) 19:02 小説情報

TS転生して合法ロリになったので、ヒロイヴHappyEndのために頑張ります!(作者:青いカンテラ)(原作:ガンダム)

なお合法ロリは猫を被っているものとする。


総合評価:346/評価:8.89/連載:9話/更新日時:2026年10月06日(火) 19:30 小説情報

ラスボス機体の癖に、スーパーロボット系の主人公機を気取っているんですけど?(作者:げげるげ)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

やめろぉ! 邪悪系の力で敵を洗脳するのは絆の力じゃない!!▼違う! 愛とエロを混合するんじゃあない!!▼ええい、貸せっ! 僕がやってやるよぉーっ!!!▼※カクヨムにも投稿しています。


総合評価:9455/評価:8.6/連載:16話/更新日時:2026年10月07日(水) 21:44 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>