前回のあらすじ
自由と強さを求める男、荒崎鋼牙が転生。
俺が転生した先は普通の住宅街だった。
そして目の前にある一軒家の表札には荒崎と書かれていた。
鋼牙「まさか…ここが俺の家とでもいうのか?」
俺の疑問にケルベロスが答える。
ケルベロス「その通りだぜ!ハースは鋼牙が世界を移動するたびにその世界に拠点となる場所を用意してくれるんだってよ!」
鋼牙「なるほど…それはありがたいな。」
セイバーオルタ「ならさっさと中に入るぞ。いい加減腹が減った。」
セイバーオルタはそう言ってズカズカと家に上がって行った。
ゲームで見慣れたつもりだったが、これは中々に苦労しそうだ…
鋼牙「とりあえず…俺達も家の中に入るか。」
セイバーオルタの後に続くように俺達も家の中に入る。
家の中は特に変わったこともなく、普通だった。
鋼牙「どことなく前世で済んでいた家を彷彿とさせるな…まさかそこまで意識してないよな?」
俺は少し疑うようにケルベロスの方を向く。
ケルベロスは少し冷や汗をかいて目を反らす。
ケルベロス「そんなこと俺に言われても…」
セイバーオルタ「私は腹が減った。今すぐ何か用意しろ。」
セイバーオルタが食事を催促してくる。
幸い冷蔵庫がありある程度の食材はそろっていたので簡単な料理を作ることにした。
鋼牙「今から作るからもう少しだけ待っていろ。」
セイバーオルタ「…分かった。少しだけだぞ。」
セイバーオルタが了承してくれたところで俺は冷蔵庫から食材を取り出し並べる。
そして料理を始める。
俺が料理をしているところをデュエルズィーガーが覗いてくる。
デュエルズィーガー「何を作っているんだ?」
鋼牙「目玉焼き醤油ご飯だ。簡単に作れて腹も膨れるからおすすめだぞ。」
デュエルズィーガー「はぇ~」
そして俺は出来立ての目玉焼き醬油ご飯をセイバーオルタの前に置く。
セイバーオルタ「ほう…中々美味しそうだな。それでは早速…」
俺たちは黙々と食事するセイバーオルタを見ていた。
セイバーオルタは一瞬で目玉焼き醬油ご飯をたいらげたが、満足そうな顔をしていた。
鋼牙「とりあえず今日はもう寝るか。明日から本格的に動くことにしよう。」
ブラッディ・アイズ「っつうか、鋼牙の目的は何なんだ?」
鋼牙「今のところは…圧倒的な強さだ。」
俺はそれだけ言うと寝室に向かって寝た。
翌日、俺はこの世界の情報収取を行った。
都合がいいことに家にあったパソコンで様々な情報を調べることができ、悪魔や天使、堕天使の三大勢力。他にも妖怪や神話の神々などがいることを知った。
鋼牙「そうか…これは中々、楽しめそうじゃないか。」
俺は嬉々とした表情で外に駆り出た。
バディ達はデッキケース内に待機させ、セイバーオルタは霊体化させている。
鋼牙「はてさて、俺の糧になりうるような強者はいないものか…」
昼間だからなのか特に俺に襲い掛かってくるような奴はいなかった。
休憩がてら、俺は近くの喫茶店に入った。
「いらっしゃいませ。」
店員に案内されるがままに席に着く。
店内を見た俺は驚愕する。
FGOの斎藤一に酷似した容姿の男がいたのだ。
鋼牙(斎藤一本人か?だが俺みたいに容姿がアニメやゲームのキャラと被ってるだけだという可能性もあるな…とりあえず深くは考えないようにしよう。)
霊体化しているセイバーオルタが何か反応したようにも見えたが、俺は気にせず案内された席に座る。
そこで俺はコーヒーと店員からおすすめされたサンドイッチを注文した。
鋼牙「あ、美味し!」
セイバーオルタ「マスターばかりずるいぞ…!」
コーヒーとサンドイッチはめっちゃ美味しかった。
また来よう。
夜の方が動きやすい奴もいると考え、俺は外が暗くなってから再び動き出した。
鋼牙「悪魔でも堕天使でも何でも来い…!」
そう思っていると背中に黒い翼を生やした女が現れた。
堕天使「こんな時間に人間が出歩いてるとはな…退屈しのぎにはちょうどいい。いい悲鳴を聞かせてもらおうか!」
堕天使はそう言って手から光の槍を生成し、こっちに投げてきた。
鋼牙「展開早いなァ!」
俺はそれを回避し、バンクフォンGを取り出す。
鋼牙「ちょうどいい…白虎・ザ・ゴトシの力、お前で試してみるか!」
俺はそういうと白いスーツに白いジャケット、頭にホワイトタイガーのマスクを被り大きく開かれた口から顔をのぞかせ目に黄色いバイザーをつけたボーソー着、白虎・ザ・ゴトシにシューショックした。
堕天使「何だその姿は!?」
鋼牙「コイツぁいい…燃えるように力が溢れてくるようだ…!行くぞ堕天使ィ!」
俺はタコ焼き機型のメリケンサックのような鉄拳のようなものを拳に装着して堕天使に殴りかかる。
堕天使「人間風情が私に傷をつけられると思うな!」
堕天使は両手をクロスさせてガードするが、俺の拳はその程度じゃ防げない。
鋼牙「オラァ!」
堕天使「なぁ!?」
俺が全力で振るった拳は堕天使の腕をへし折りぶっ飛ばした。
ドガァァン!
堕天使の体は地面にめり込んでおり、立ち上がる様子もない。
鋼牙「フム、この堕天使がこの世界ではどれくらい強いかは知らないが、少なくとも白虎・ザ・ゴトシはこれほどの力を発揮することができるのか。」
俺が自分の拳をまじまじと見ていると背後から凄まじい殺気を感じ取る。
振り向くと、そこには昼に喫茶店で見た男がいた。
確か店員だったはず…
鋼牙「お前は…」
「ガブリエルから怪しい奴が駒王町に来たと連絡を受けてみれば…まさかこうも早く見つけられるとはね。」
男は既にサガークベルトを装着しており、その手にはジャコーダーが握られている。
鋼牙「やる気か…」
「当然だ。さあ、ここからは王の判決を言い渡す。貴様は死だ。」
男はそう言ってジャコーダーをサガークベルトに差し込む。
HEN SHIN
男は仮面ライダーサガに変身した。
鋼牙「サガか…ちょうどいい。あの堕天使では測れなかった分の力を試そう。」
「ハァ!」
サガはジャコーダーをムチ状にして攻撃してきた。
俺はあえてそれを受け、腕に巻きつかせて固定する。
鋼牙「捕まえたぞ…フン!」
俺はそのままジャコーダーを力いっぱいに引く。
「うおっ!?」
サガはそのままこっちに引き寄せられていくので、それに合わせるように拳を構える。
鋼牙「そこだ!」
「ウォォ!」
俺が拳を突き出したその時、サガは足を出して俺の拳にぶつけ殴られるのを防いだ。
鋼牙「マジか!?」
そのまま俺の腕からジャコーダーを離したサガは華麗に着地する。
俺は背中についてるハリセンを2つ手に取る。
鋼牙「次はコイツを使ってみるか…!」
「ハリセン…?」
鋼牙「行くぞ!」
俺はサガに向かって走り出す。
そして両方のハリセンを同時に縦に振り下ろす。
鋼牙「唐竹割りじゃあ!」
サガはハリセンをジャコーダーで防ぐが、勢いの乗った2つのハリセンを同時に受け止めるのはさすがに大変らしい。
俺がじりじりと押していく。
「まだだ!」
サガは俺の脚を蹴ってバランスを崩した。
前のめりになっていた俺は受け身を取ることもできずそのまま倒れる。
鋼牙「ぬおっ!?」
倒れた俺に向かってサガがジャコーダーを振り下ろす。
俺は地面を転がって何とか回避するが、喰らったらヤバかった。
鋼牙「はぁ…はぁ…油断できないな…」
すると背後から強烈な殺気が飛んでくる。
アサシンのサーヴァント、河上彦斎が俺の背中に斬りかかっていた。
だがその刃は、俺に届く前にセイバーオルタの手によって防がれた。
セイバーオルタ「まったく世話が焼ける…」
鋼牙「助かった…ありがとな。」
彦斎「セイバーのサーヴァント!?」
「お前もサーヴァントを従えていたのか…」
俺は呼吸を整えハリセンを杖代わりに立ち上がる。
そしてサガに疑問を投げかける。
鋼牙「俺としては構わないんだが…なぜお前は俺に襲い掛かった?」
「知り合いからこの町に怪しい奴が入り込んだと聞かされた。その矢先に堕天使を倒したお前を見つけたんだ。お前を放置していてはダメだと感じてすぐに動いた。」
俺はサガをまっすぐ見据えて言い放つ。
鋼牙「俺は確かに強者との戦いを求めてはいるが両者合意の上でしかするつもりは無い。あの堕天使に関しては向こうから襲ってきたからだし、義の無いことをするつもりもない。」
(あれ…もしかして俺が思ってたより悪い奴じゃない?)
鋼牙「まぁ信用できないなら納得するまで相手になるが…」
俺がそう言って肩を鳴らすと、サガは急に頭を下げた。
「ごめん!どうやら悪い奴だと早とちりしてたみたいだ!」
鋼牙「…そうか。」
意外とあっさりした謝罪に俺は面喰ってしまう。
もっとやることになるかと思っていたのだが…逆に困るな。
鋼牙「まぁ…誤解が解けたのならそれでいい。」
サガに変身していた男は一条寺英治といい、密かにサーヴァントの彦斎や一と共にここ駒王町に蔓延る悪を処刑しているらしい。
そして俺のこともその悪党だと勘違いしてしまい、今回のことに至ると…
英治「本当にごめんなさい。」
鋼牙「構わん。それと、お前の喫茶店のサンドイッチは美味しかった。今度はセイバーと共に食べに来よう。それではな。」
俺はそう言ってセイバーオルタと共に姿を消した。
英治「お客さんだったんだ…」