前回のあらすじ
ドラゴン娘を知る男、赤城信夫とのデュエマ。
俺は今、片側のポケットがアクリルになっているいわゆる推し活バッグと呼ばれるものを身に着けている。
あれ以降、俺は信夫に推しについて熱弁された。それによって俺は、自分が地封院ギャイという女性を推していることが発覚したのだ。
鋼牙「そうか…俺は彼女を推していたのか…」
信夫「多分そうだ!だからそのバッグのアクリルポケットにギャイちゃんのカード沢山詰めるんだ!」
鋼牙「分かった!」
この奇々怪々とした状況にツッコむ者が誰一人としていない。カオスだった。
こうして俺は、推し活の世界へとどっぷり浸かったのだった。
鋼牙「…そうだ。お前にこれを。」
信夫「こ、これは…!?」
鋼牙「ヒーロー着、いや…正式名称はボーソー着か…吃驚・カ・エールだ。」
信夫「そうなのか。ありがとうな!にしても結構ネタ寄りな見た目してるな…」
鋼牙「お前もネタキャラみたいなとこがあるし、ちょうどいいだろ。」
信夫「なんで急に刺した!?」
その後、俺は家にて皆にギャイの推し活バッグを見せびらかした。
なぜかみんなからは白い目で見られた。解せぬ。
◇
俺が推し活バッグを手に入れた次の日、俺はセイバーオルタと共に夜道を歩いていた。
今日ははぐれ悪魔もいたので倒したが、あまり強いとは思えなかった。
鋼牙「はぐれ悪魔にもランクなどがあると聞くが、やはり高ランクの奴とは中々巡り合えないものなんだな。」
セイバーオルタ「相変わらずこの町は魑魅魍魎が跋扈してるのだな…」
今夜もいつものように大したことはないと思っていたその時だった。
「カスキャノン!」
突如目の前に大きなビームが飛んできたのだ。
鋼牙「何だ!?」
セイバーオルタ「ッ!」
俺とセイバーオルタは瞬時に左右に飛んで回避する。
鋼牙「…誰だ。」
「不意打ちで撃ったカスキャノンを回避するとは…予想外だけど嬉しいねぇ。」
ビームを撃った本人であろう男が拍手をしながら姿を現す。
その男の背中には身の丈ほどの大きなキャノン砲が着いていた。
メテオ「俺は白簿メテオ。デュエルマスターズのボルメテウス系の力を持ってる…まぁ俺の持ち味を殺すようなクソデカキャノンまで付けたのはカスだと思ってるが…」
鋼牙「お前の持ち味だと?」
メテオ「俺は元々ボクシングやってて軽いフットワークが武器だったんだけどよ、こんなキャノンつけられたらそのおフットワークも意味がないだろ?だから俺はカスキャノンって呼んでる。」
鋼牙「カスキャノン…」
不覚にもちょっと笑ってしまう自分がいた。
メテオ「あ、そうそう。俺以外にももう1人来ててさぁ…ほら。」
メテオが指さす方では、日本刀を持った黒衣の男とセイバーオルタが斬り合っていた。
互いの刃がぶつかるたびに高い金切り音が鳴り響く。
鋼牙「いつの間に…」
メテオ「アイツは無恐ガラム。俺の友達で…友達ってことぐらいしか紹介することないわ。」
鋼牙「友達なんだろ!?他にないのか!?」
メテオ「あ、こいつは『無双恐皇ガラムタ』の力持ってる。剣豪の癖に使用デッキがデスパペットによるハンデスとかなりウザったい。以上。」
鋼牙「ちょっと私怨混じってないか?」
メテオ「まぁ俺も『天使と悪魔の墳墓』でアイツの盤面ボロボロにしてやるんだけどね。」
鋼牙「どっちもどっちじゃないか!」
俺は思わずツッコんでしまう。
セイバーオルタとガラムの斬り合いは、少しづつだがセイバーオルタの方が押している。
鋼牙「で、なぜお前は俺達に喧嘩を吹っ掛けるようなマネをしたんだ?」
メテオ「俺たちのいる世界って、聞いた話によると強さのインフレとか結構すごいらしいし?だったら強い奴と戦って鍛えたいな~ってだけだよ。」
鋼牙「…そうか。俺も強さを追い求める故、理解するぞ。」
俺は構えを取る。
鋼牙「さぁ、来い。」
メテオ「ッシャ!全力で行くぜ!」
メテオは笑みを浮かべると人間とは思えないほどのスピードで接近してきた。
そして俺の顔面目掛けてジャブを放つ。
メテオ「シュッ!」
俺はジャブを腕でガードすると返しに正拳突きを放つ。
だがメテオは軽やかなステップで回避する。
鋼牙「意外とちょこまかしてるな…ならば…!」
俺はあえてスキをさらすことにした。
メテオ「急にスキなんて見せて、どうしたんだよ!」
メテオは警戒しながらも無防備な背中に向かって接近してくる。
だが俺はまだ動かない。ゼロ距離になるまでは引きつける必要がある。
メテオ「おらよ!」
そしてメテオが俺の後頭部を目掛けて殴りかかり、今にもその拳がぶつかりそうになった瞬間。
ドガァァン!
激しい音と共にメテオが吹っ飛ばされる。
俺は背中を向けたままだ。
メテオ「な、なんだ今の…!?」
鋼牙「八極拳の技、鉄山靠だ。簡単に言えば、背中で体当たりだな。」
メテオ「体当たりとは思えない威力だったぞ…」
その時、俺とメテオの間に炎柱が噴き出る。
炎柱がおさまると、そこには金髪のホストみたいな男がいた。
「貴様ら…この俺に向かってあのような攻撃を飛ばしてくるとは…死にたいようだな?」
鋼牙「は?何言ってんだ。そもそもお前の事なんて知らんな。」
メテオ「もしかして…不意打ちでぶっ放したカスキャノンが交わされたのがそのままこの胡散臭い男に当たったのか?」
鋼牙「なるほどそれか…」
ライザー「フェニックス家の三男であるこのライザー様に向かって胡散臭いだと?死にたいようだな人間。」
鋼牙「お前が誰かなんて興味ないな。失せろ。ぶっ飛ばされんうちにな。」
ライザー「人間の分際で俺にそんな口を利くとはいい度胸だな。ならばお望み通り燃やし尽くしてやる!」
メテオ「誰も望んでねぇよバーカ!」
メテオはそう言いながらライザーの顔面に右ストレートを放つ。
その拳はまっすぐライザーの顔面を捉えた。
ライザ「がぁっ!?」
メテオ「どっちが悪いかなんて知るか!向かってくるようならぶっ飛ばす。」
鋼牙「それでいいのか…」
メテオの開き直ったような発言に俺はあっけらかんとする。
ライザー「上等だァ!」
ライザーは右手に火球を出現させるが、俺達に放つ前に再びメテオの拳を顔面に放たれ地面を転がる。
そしてライザーが立ち上がろうとした瞬間に容赦なくその顔面を蹴りぬく。
ライザー「グガッ!?」
メテオ「どうした、俺達を焼き尽くすんだろ?立てよ。」
ライザー「グ…オ…」
ライザーは蹴られたところを再生で治癒しながら立ち上がる。
鋼牙「しかしフェニックスというだけあって再生能力があるのか…メテオ、お前どうする気だ?」
メテオ「何度でもボコって心を折る。」
鋼牙「そうか。じゃあ…そこらへんに座ってるから終わったら言ってくれ。」
メテオ「おう。」
そして俺がセイバーオルタの方に向かうと向こうの戦いは既に終わっており、なぜかお茶を飲んでいた。
ガラムの方だけ切り傷が多かった。
鋼牙「終わってたのか…」
セイバーオルタ「あぁ。今まで戦った中では骨のある方だったな。」
ガラム「強かった…」
その頃メテオとライザーはというと…
メテオに手も足も出ずライザーは殴られては再生するを繰り返していた。
ライザー「まだだ…人間…」
メテオ「お前いい加減しつこいし、そろそろ終わらせたいな…」
ライザー「やれるものならやってみろ人間!」
ライザーが両手に炎を出してメテオに襲い掛かる。
だがメテオは待ち構えていたかのように、体を屈ませて背中にキャノン砲を出現させる。
メテオ「くたばりやがれ、カスキャノン!」
ズゴォォォォン!
キャノン砲から放たれたビームがライザーを吹き飛ばしていった。
恐らく不死だとしても完全な再生には時間がかかるだろう。
メテオ「終わった~というかカスキャノン2発も撃って今日はもう疲れたから終わりにしていい?」
鋼牙「え?あぁ…分かった。」
メテオ「んじゃ帰るべ。ガラム、行くぞ~」
ガラム「…あぁ。」
これが、俺とメテオ達の出会いだった。
オリキャラ紹介
名前:白簿メテオ
性別:男
年齢:16
容姿:青みがかった白髪のショートに琥珀色の目が特徴。
出身世界:ハイスクールD×D
能力:ボルメテウス系の力
能力概要:デュエルマスターズのボルメテウス系のカードの力を使える。普段使いしてるのは『ドリーム・ボルメテウス・ホワイトドラゴン』
概要
ハイスクールD×Dの世界にボルメテウス系のカードの力を与えられて転生した男。
ドラゴン娘という自身に似た力を持つ存在のことは認識しているが、特に関わるつもりは無い。ハイランダーボルコン使い。
名前:無恐ガラム
性別:男
年齢:16
容姿:金のメッシュをした黒髪。いつも龍の模様があるマフラーをしている。
出身世界:ハイスクールD×D
能力:無双恐皇ガラムタ
能力概要:デュエルマスターズの無双恐皇ガラムタの力を使える。いつも使ってる日本刀は、相手の持つ力を時時たま封じることができる。
概要
メテオと同じくハイスクールD×Dの世界に転生した男。
駒王学園の剣道部に所属しており、すでに全国大会で優勝を果たしている。
ドラゴン娘に関しては、メテオ同様に自分からは関わるつもりは無い。
デュエマではガラムタを入れたアナカラーデスパペットを使用する。