【クソアニメの主人公に人格あったらどうするよ!?】魔法少女演ってます ~魔法素粒子ルミナキャスト~ …のショー!? 作:砕(サイ)
「ヨシノ、なんかえらく疲れてんね」
とある朝の登校風景。歩くのも精一杯。
震える足を辛うじて動かすヨシノ。軽やかな足取りで、
幾度となくヨシノを追い越してしまいそうになる凪。その息遣いに、
友人が行ったテスト勉強の凄まじさを、凪は漠然と理解する。
「…いや、何したらこうなんの!?」
いくらなんでもテスト勉強でここまで著しい体力の消耗をするわけがないと、
ヨシノに何があったのかを問い詰める。肩を揺すって、ポロッと溢れたのは、
ヨシノの行った勉強方法。
「ビームとか…」
「び、ビーム!?」
教室に入るヨシノの歩幅は、酒など無くとも千鳥足。
今まで見せたことのない、あまりの様子。隣の
目を見開き。机に倒れた大切な友人の背中を揺らし。そのまま手を握り。
友人を見つめるその瞳は、激しく揺らぎ。忘れてはならないが、
イーヴィルタキオンを使ってヨシノを殺しにかかったのは、賢界。その人である。
「嫌だ!死なないで!ヨシノさん!!」
「こ…殺そうとしたよねこの前」
あれはヨシノさんがルミナタキオンとして、
試練の一つくらい乗り越えられるから。
確かに賢界は、その信念を以てイーヴィルをぶつけたのだが、
命を狙われたも同然のヨシノにとっては、天秤がどっちに傾くこともない。
それとこれとは違うわと、目に涙を溜めながらヨシノを気遣う賢界だが、
当のヨシノ本人としては、力の抜けた体でもなお、脱力する他ない。
「今日は中間テストだけど、みんな勉強してきたか?」
いつの間にか始まったホームルーム。ヨシノの担任も、
生徒たちの健闘を祈るように、或いは不安を煽るように。
中間考査の開始を宣言する。ええい、やってやるわ!
先程の死に体の姿は何処へやら。震える体に思い切り力を込めて、
ヨシノは己が身体を再起動させる。
「フフフ…気合十分だな、ルミナタキオン」
「へ?」
間髪入れず。聞き覚えのある声の方向に、反射的に上体をひねったヨシノが見たもの。
学生服に、絵に描いたような瓶底眼鏡。そして白い仮面。そう、ムジカントムだ。
絶叫の代替ですと言わんばかりに、歯を食い縛り顔を歪ませるヨシノであるが、
ムジカントムは鼻と腹で笑うばかり。
「安心しろ…俺はただテストを受けにきただけだ」
確かに。ヨシノの学校に乗り込んだのであれば、
今この場で生徒たちを人質に取ったり、即座に心の闇を抽出し、
ワルターにしてしまえばいい。それを行わない以上は、
この仮面男の自己申告通り、本当に試験を受けに来たのだろう。
試験に便乗して、生徒たちの心の闇を抽出しやすいように、
という前置きは必要だろうが。
「たかがテスト一つでも…人の人生を少しずつ変えていくからな」
他の生徒の認識をコントロールしているのか。
ここまで露骨な会話を行ってもなお、本来ならば存在しない座席とともに、
教室に居座っているムジカントムに対して、誰ひとり目を向けない。
頬杖をつき、恍惚の表情を浮かべながら、
生のルミナキャストの撮影現場を眺める賢界以外は。
「せいぜいお友達の心が折れない事を祈るんだな…フフフ」
決闘を正々堂々挑む行為。人間の心を利用してワルターを作り上げる行為。
それら二つは、ムジカントムの中では矛盾しない。
自身の芸術を突き詰めて、それを誇示する事。
それこそがムジカントムの命題。この男にとっては、
自分だけが世界の主役であり、他の存在は書割なのだから。
瓶底眼鏡の鼻当て部分を人差し指で持ち上げながら、
仮面男は会話を切り上げる。己が宿敵の健闘を祈るように。
ムジカントム、悪いけど。
「その時は、万全の私がワルターを退治するまでだよ」
どこへ行ったか、虫の息。決意に満ちた目、伸びた背筋。
変身せずとも。ヨシノの顔つきは既に、ルミナタキオンそのものである。
そして次の瞬間、崩れ落ちるのもヨシノであるが。
フフフ…大丈夫か?
「(金属の元素記号はそのまま書く…)」
珍妙な回答を自主学習で行っていたヨシノは、もういない。
そして、物質が酸素と結びつくのは酸素変化ではなく、もちろん酸化。
その足裏に圧を加えつつ、問題用紙を読み進め
腹部に力を入れながら、シャープペンシルを走らせる。
「(なんだかんだ、これもアルマゲストのおかげかも…)」
アルマゲストの光線を躱し、受け止め、
四択問題を繰り返し解いていった行為は決して無駄ではなかった。
机に座って筆記試験を受ける行為において、
間違いなく必要のない所作を交えながら、
ヨシノはその
そして、答案を完成させて、そのまま崩れ落ちるヨシノ。
実際の商品はもう少し穏便な構造になっているはずとはいえ、
このような危険極まりない玩具を販売できるのだから。
宇宙のコンプライアンスというものは、
地球人にはまだまだ未知の領域である。
「はい、答案を後ろから前へ回していってください」
チャイムと共に、積み重なる解答用紙が、バケツリレーのように教壇へ向かっていく。
その満身創痍の肉体とは裏腹に、ヨシノは順風満帆に中間テストを終わらせる。
集中的に勉強した理科は当然として、その他の科目も手ごたえあり。
「やっと終わった~…」
後は、見直し忘れが無いこと、そして、
前提知識が間違っていないことを祈るのみである。
脱力したまま、机に引っ付くように体を伸ばす。
「ムジカントムは!?」
そのまま勢いよく立ち上がる。
試験に集中して、前提が抜け落ちていたが、ムジカントムも中間テストを受けていたのだ。
試験の日程が一通り終わった今、成績不振の生徒の心の闇を吸い取って、
今すぐにでもワルターを生成可能な状況。そして、ヨシノの目に飛び込んだのは、
机に引っ付くように力の抜けたムジカントム。
そう、中間テストに撃沈したのだ。
「…ワルター!?」
そして、ムジカントムの体から、
そのまま黒い影が噴き出していく。
ワルターの仮面がムジカントムの心に呼応し、
そのまま触媒としたのだ。
いつの間にか誰もいなくなった教室。
そこに鎮座する、燕尾服をまとった巨大な黒い影。
これこそがムジカントム・ワルターである。
「フフフゥゥゥ…」
マジか。ムジカントムがワルターと化した、
まさかの状況。苦笑いをすればいいのか、驚けばいいのか。
対峙するヨシノも、いつもの笑い声を以て唸る怪人に対して、
自身の感情を言葉にすることが出来ない。
「いずれにせよ、戦うしかないよね…!」
いつまでも呆れているわけにもいかない。
窓が開いていることを確認して、そのまま一直線。
水平方向の空へ向かって走り、飛び降りる。空気の重さを感じながら、
ルミナスコープを覗き込み、ルミナタキオンへとその身を転じる。
そして、体を丸めて一回転。二階から見事着地し、体をひねって見得を切る。
「実技はテストの項目に無かったけどね」
新体操なる項目があれば間違いなく満点だったかも。
いつになくおどけるタキオンに対抗するように、
ワルターも同様、体育座りのように膝を折り曲げ、
思い切り体を回しながら、華麗に地面でポージング。
だが、分は先に降りたタキオンの方にある。所作は既に予習済み。
着地時にとった姿勢から、そのままタキオンシフトに移行し背後に回る。
それに息を合わせてワルターも体を回す。ムジカントムが見せた速さは、
この不定形の姿でも据え置きか。それでも、一手先を読んでいたのは、
ルミナタキオン。ステッキを構えて、今にも
その一手に無理矢理割り込む。どこからともなく黒い霧を集め、
不定形のナイフを模り、握りしめるムジカントム・ワルター。
その得物で光弾を受け止め、タキオンを振り払うようにそのまま薙ぎ払い、
強引なカウンターを完遂する。
「ぐっ!」
窓と窓の隙間に叩きつけられ、その筋肉と脊椎に痛みが走るも、
校舎を足場にして、そのまま三角飛びで着地。タキオンは怯まない。
そして、ワルター。前回、生身のムジカントムと戦った際は、
もう少し根拠を以て自身を攻め込んでいたはずだと、タキオンも考える。
自慢の十二の剣技を使う素振りもない。一般人はともかく、
ムジカントムのような存在の心の闇を抽出したところで、
本体の劣化版にしかならないのだろう。
「でも、油断は出来ないよね…」
その速度や膂力までが劣化版、とは限らない。こうして考えている最中でも、
タキオンは影のナイフを躱し続ける以外の行動を封じられ、息継ぎをする暇もない。
予備動作が必要という根拠のもと、タキオンシフトを潰しにかかった前回と、
無造作に暴れる目下の戦い。雲泥の差ではあるが、
攻め手を封じられる状況は、奇しくも同じ。
「なら、受け止めるまで!」
ヨシノが試験中に行った「力み」。あれは本来、
ルミナタキオンとして身を守る為に行う、防御の姿勢。
守りのエネルギーを発揮する際に伴う、身体動作の一部である。
腰を落とし、その腹筋、あるいは体幹そのもので相手の攻撃を受け止める。
魔法素粒子界特有のエネルギーたる魔力、そしてタキオンの生命力を結びつけ、
守りのエンジンを回す感覚。入れた電池が、灯りの代わりに頑強さを提供する、
この感覚。家電製品においては異常事態でも、こと、
魔法の戦士・ルミナキャストの枠組みにおいては荒唐無稽なものではない。
「くっ!それでも…!」
防御の型を以てしてもなお、無傷で受け止められるほど甘い太刀筋でもない。
その鋼の質感で刃を弾き返すのは容易だが、副作用が如く。
棍棒で殴られるような重量が、タキオンの骨まで届き、震わせる。
だが、ムジカントム・ワルターも不意をつかれたが故か、体勢を崩す。
「心の速度で、光と闇を包み込む!」
光よりも速い粒子、タキオンの名を冠す意義。この瞬きほどの僅かな時間。
仰け反り、丸腰同然となった一瞬の隙に目を光らせ、
タキオンはすかさずタキオンフィールドを展開する。そのまま光に包み込み、
不定形の身体を焦がし、浄化させる。
「…ウソでしょ?」
もとい、させようと試みた。だが、ワルターはその脚に力を込め、地面を踏み締める。
それはまるで、タキオンへの意趣返しのように。質量を超越したかのような踏ん張りを以て、
そのままタキオンフィールドの領域に耐え切った。
ワルターとは、抑圧された心の影を素材とした怪人。そんなシャドウですら、
変わらず自身を誇示する。その様こそ、ムジカントムの在り方を示してると言えよう。
「タキオンフィールドが通じないだなんて…!」
事実、ワルター相手にタキオンフィールドが通用しなかった事例は皆無。
ムジカントム自身を素体に使っただけあり、その胆力は確かなもの。
特訓までして鍛え、一度は打ち勝ったはずの必殺技が受け止められたこの事態には、
流石のタキオンも不安を覚える。
「ルミナキャスト様。オ困リノヨウデスネ」
唐突に響くスピーカー。わざとらしい程の機械音声。
振り向いたタキオンが目の当たりにしたのは、メカニカルな金属球と、
衛星のように金属球を軸にする、一回り小さな四つの球体。
「アルマゲスト!」
「私ト一緒ニ、彼ニ勉強ヲサセマショウ」
落第寸前の生徒がいるならば、助けてあげるが教官のさだめ。
ムジカントムが暴走したきっかけは、元々はテストが解けずに撃沈したことにある。
そして、教え子がピンチの今。アルマゲスト-2459に、
駆けつけない理由などない。
「今度ハ、ルミナキャスト様ガ保護者トシテ私ヲ操作シテクダサイ」
タキオンと宇宙式知育玩具・アルマゲスト-2459の共闘が、今始まる。
成人してから興味関心を持つケースなどはともかく、
オモチャとは、その多くが保護者が子供に買い与えるものである。
そして、アルマゲストは知育玩具。大人がいかに活用するか、
と言うのは父母や教育者などにとっても重要事項となる。
すなわち、ルミナタキオンが今回行う視聴者へのレクチャーとは、勉強の「させ方」。
「こんなオモチャ、地球じゃ遊びにも勉強にも使えない程度には危ないけど…」
「返ス言葉モゴザイマセン」
アルマゲストあんた、自分でも存在に疑問覚えてるの…?
ふと、自分が漏らした軽口。それをも律儀に返した相方に対して、
タキオンは思わず、猜疑に満ちた目を向ける。
「自分の立場に困ってるのは、私も一緒か…行こう!アルマゲスト」
ルミナキャストとして、その在り方に振り回されてるヨシノ。
置かれてる立場に文句を言えないのは、ある意味似たもの同士。
気を取り直して、困惑から共感に心のカートリッジを差し替え、
タキオンはアルマゲスト本体からリモコンを取り出し、その操作に映る。
「アルマゲスト、地球・日本の中学2年生、春の中間テスト相当の問題を出して!」
「承知イタシマシタ」
なにぶん、宇宙の広域に対応している装置であるが故、
ここまで指示を明確にしないと問題ひとつ絞ることが困難となる。
アルマゲストとその衛星はフォーメーションを組み、
ムジカントム・ワルターを囲む。スピーカーから響く問題は、
水の電気分解。具体的には、電気分解をする際、
マイナスの極に発生する元素は何か、と言うもの。
「ワルター様。オ答エクダサイ」
A.炭素
B.水素
C.酸素
D.フラワージョニー
Dはないでしょ!?思わず内心で叫ぶものの、
タキオンの予想に反して、ムジカントムの心の影が攻撃したのは、
Dを司る衛星。しかし、当然の如く不正解。
折檻としてA・B・Cの衛星から放たれるは、3色の光線。
それにも関わらず。剥き出しの心、ワルターとなってもなお、
いつもの調子で笑うムジカントム。
「ワルター様。アナタ、ワザト間違エマシタネ」
「……!」
息を呑んだのはタキオンではない。
薄ら笑いを止めた、ムジカントム・ワルターである。
この一瞬。タキオンは、自らの宿敵が四択問題を答えられず、
一番あり得ない答えを率先して選び、
自身に然るべき知識が備わっていなかった事を誤魔化したのだと悟る。
この凍りついた空気のまま、アルマゲストの光線が直撃。
光に焦がれつつも、ワルターは怯まない。
「本気デ問題ト向キ合ワナケレバ、分カルモノモ分カリマセン」
そして、アルマゲストも怯まない。
衛星の砲撃を阻止しようと本体に突き進むワルターに対し、
更なる問題を出題する。「燃焼」とは何たるか。
それも虚しく。四択問題を放棄するかのように、
距離を詰めていく。が、
「いつものムジカントムなら、これくらい避けてたよ!」
やはりワルター。不意に割り込んだ、
タキオンの刃のようなスライディングにも気付かず、
足元を掬われるその姿。本来持ち得た注意力は、
確かに喪われてると言っていい。
そのまま地面から僅かに距離を置き、宙に浮かんだワルター。
影のフォルムに叩き込まれるは、ペナルティたる破壊光線。
「四択問題ニオ答エクダサイ」
アルマゲストは、あくまで問題に向き合う事を望むのみ。
いつの間に。かの玩具が出題する問題に、ワルターも耳を傾け、
光線を浴び続けながらも、自分なりに答えを導き、
衛星へ一直線。そのナイフを振りかざす。それでもなお、
ひとつの正解への足取りはまだ遠い。
「私ノ行為ハ、アクマデ勉強ノアリ方ノ一ツデス」
タキオンに対してか、ムジカントム・ワルターに対してか。
アルマゲストは、子機に光線を撃たせながら、自身の存在について語る。
自分のスパルタは、決して最適解ではないのかもしれない。
他に効率的なやり方もある。だが、どんな方法であれ、必要なものはある。
「諦メナイコトデス」
必死に学習内容に喰らいつき、物事を理解するという小さな目標を放棄しないこと。
その意思が無ければ。勉強を行い、知識や技能を習得すること。
小さな目標を積み上げて、大きな目標を達成すること。
それらは決して叶わないのである。どんなに効率化が進んでも、
倫理が変わっても、知的生命体にとって必要不可欠な価値観なのだ。
「でも、ビームはどうかと思うよビームは…」
「左様デスカ」
機械音声においても、アルマゲストの申し訳なさそうなトーンが窺える。
そして、このやり取りの最中でも息継ぎなしで行われるのは、
アルマゲストの破壊光線と、タキオンの拳の連携攻撃。ワルターが問題に突き進み、
誤答の際に身を守ろうと両腕を交差させようとしたものなら、
すかさずタキオンが足元から潜り込む。その死角から突き上げる掌底に、
ムジカントム・ワルターも構えを崩す。人間で言う鳩尾部分をめがけて、
そのまま叩き込まれるはトゥーキック。攻撃を受け続け、
ムジカントム・ワルターもひとたまりがないのか。
めり込んだ爪先をその体が拒絶するかのように、
不定形の肉体が水に溶けるように綻びつつある。
放り出されたワルターの四肢。タキオンはそのまま腕を握り締め、
背負い投げの動作で放り込む。そして、この一瞬のやり取りにおいて、
アルマゲストの光線はいまだ射出されていない。すかさず、
正中線にステッキをかざし、タキオンフィールドの構えに移る。
「ムジカントム!しっかりノートを取ってから、またアルマゲストと勉強しよう!」
タキオンフィールドと破壊光線の挟み撃ち。
ムジカントムの心の影は、衝突し合う
その仮面ごと光に溶けていく。
アルマゲストとの共闘を終え、ムジカントム・ワルターを撃退した、
中間テストから幾日か経ったあと。ヨシノが覗き込むのは、
両手に広げた、二つ折りの紙切れ。
「さ、30位上がったよ…!」
「すごいわ!ヨシノさん!」
傍で喜んでいる賢界は賢界で、1ケタ台の順位を維持しているようなのだが。
いずれにせよ、アルマゲストを併用した学習効果は確かなもの。
続いて向かうは、盛岡である。私も一緒について行っていいかしら?
と微笑みながら顔を近づける賢界だが、ヨシノは拒絶のモーションで腕を伸ばす。
転校した友人と再会する、せっかくの機会。爆弾を投げ込んできそうな賢界が割り込まれたら、
ヨシノとしてもさすがに困る。
「ヨシノさんのケチ!」
唇を「3」の形にして拗ねる賢界であるが、ヨシノがこのような態度を取るのも、
元はと言えば彼女が番組をジャックしてきたからであり、擁護の余地はない。
何かいいお土産があったらよろしくね。そう最後に付け加え、
送り出せるのもまた、賢界という少女ではあるのだが。
「ムジカントム…何をそんなに必死に」
ガルニエの舞台の上。机に向かって、問題集を解くのはムジカントム。
呆れたように遠間から視線を向けるエゴシックと、
ムジカントムの横に漂っている機械の球体、アルマゲスト。
何処から調達したのかは計り知れぬが、勉強のお供として、
ペルソナクスのアジトに腰をおろしているようである。
「アッ、ムジカントム様サボラナイデクダサイ」
「サボってはいないぞ?愛しい者への言葉を綴っているだけだ」
勉強に集中しろ。そして、この作品を視聴している皆様も、
子供の勉強にアルマゲストを用いては如何でしょうか。
地球は販売していない商品なので、宇宙の量販店でご購入してくださいね!
「私が直接出ないといけないかもしれないわね」
標的はルミナキャスト。騒がしい勉強風景には目もくれず。
エゴシックはただ一言呟く。
私、草之根ヨシノ!
えっ!?盛岡って銀河鉄道が通っ…
違うんだ…
岩手県盛岡市に、ルミナストーンを回収しに来た私とゲッシー。
そこで再会した囲碁部の友達、
だけど、なんだか様子が変というか…何か秘密があったりしない?
次回、「盛岡旅行!再会と出会い」
届ける想いは光を超える!