【クソアニメの主人公に人格あったらどうするよ!?】魔法少女演ってます ~魔法素粒子ルミナキャスト~ …のショー!? 作:砕(サイ)
「ペル……ソナクス?」
「モノリス……?」
ショッピングモールに似つかわしくない、奇怪な水晶。
異常事態を目の当たりにし、それぞれ別の名を言い放つ、
かつての囲碁部、ヨシノとあかり。
二人同時。アッと一声あげつつ、訂正するは、
先程の自分の発言。
「ペ…ペルソナクスっていうのは最近美術部が描いてる漫画の敵の組織です!」
「モモモモノリスは最近やってるスマホゲームの雑魚キャラでございます!」
二人同士、息の合った自己弁護。尋常ではない声の震えと裏返り。
転校前の学校の美術部員が描いた漫画のことなど、
さすがに興味を示さないだろうとヨシノは高を括る。
万が一にもあかりが興味を示した時は、
考えたその矢先。
「あかり!?」
ヨシノの座席の対面の、片付いたテーブル。
既にその場にあかりはいなかった。状況を察し、
今だと飛び出すゲッシー。そして、動揺からか、
全く気付いてないかのように振る舞うヨシノに対して、
第一に考えるべき事項を突きつける。
「ヨシノ!君の友達のアカリ、絶対なんか隠してるぞ!」
番組制作の都合上、
基本的な敵は、ワルターとそれを使役する幹部であり、
あのような無機質な水晶ではないと確認する。
しかし、それ以上に重要なこと。
「普通はそんな変なものを見て、咄嗟に名前なんか出るわけがないよ」
「あっ……」
そのやり取りの直後。先程の囲碁部のふたりのように、
アッと声を出しつつ、ゲッシーはハンドバッグに再び潜り込む。
体育の時間にて、サッカーゲームで一通り走り回ったかのよう。
激しく呼吸を乱しつつもヨシノのもとへ帰ってきたあかりは、
突然いなくなってごめんと、頭を下げる。
その日の夜。昼間に入った温泉とは別の、宿泊可能な温泉施設にヨシノとあかりはいた。
せっかく久しぶりに会えたんだからと、夜まで遊べるような場所を選んだ形となる。
「あんな辛いものよく食べられたね、ヨシノ」
トイレの個室中で、こっそりと会話を行うヨシノとゲッシー。
飲食コーナーでヨシノが注文した冷麺。隙を見計らいつつ、
お裾分けされたゲッシーにとっては、どうにも辛すぎたようである。
ゲッシーにはしんどかったか。コーヒーの苦味を拒絶したその味覚。
同様に、辛味に関しても敏感なんだねと振り返るヨシノ。
「ところで、何でアカリに何も聞かなかったんだい?」
自分達とは別の秘密を隠している可能性。ヨシノはこの日、
最後までその事について質問を行わなかった。
理由はふたつ。まず第一に、本当にハマっているゲームか何か、或いは友人関係。
あかりが盛岡で暮らす中で、なりふり構わず奔走する必要があったり、
思わずキャラクターの名前を口にするほど、熱狂できる何かがあるかもしれないこと。
そしてもう一つ。
「秘密を抱える大変さって、私が一番知ってるからさ」
それだけ聞いて、ゲッシーも話題を切り上げる。ヨシノならば。
あかりの秘密が何であろうと、草之根ヨシノとして。或いはルミナタキオンとして。
それぞれ乗り越えられるんじゃないかと感じつつ。そして、
ヨシノが確認するのは明日の予定。
「万代、ってところにまず寄ることになったんだ」
万代。平たく言えば、クレーンゲームで遊べる店舗である。
ヨシノの住む都道府県にも存在するものの、遠出をする羽目になるため、
普段は中々行けない。せっかく名前の知っているお店があるのならばと、
レンタルショップの近くのロケーションに白羽の矢が立ったことになる。
「ヨシノ、何そんなにやけてんのさ」
締まりのない口角。単なる後付けの動機に留まらない、
ヨシノの興味関心を示しているかのようである。ハンドバッグの中のしゃくしゃくも、
物言わずともヨシノのぬいぐるみフリークに対するゲッシーの呆れに、
同意しつつも微笑んでいるかのような顔つき。
「そうだ。後でちょっと僕、こっそり屋上に行くよ」
そうそう表に出歩けない以上、カバンの中で燻る他ないゲッシーとしても、
さすがに自由が欲しい。一通りの会話を終え、静かに飛び出した先で、
見下ろすはまばらな車通り。見上げるは空と月。夜風にあたり、黄昏る宇宙ハムスター。
「地球って注目されてるしなー……別の部署でもロケ地に選ぶのか」
一応は自身の局が独占的に地球の撮影を行っているはずだと再確認しつつ、
今後、ルミナキャスト以外を巻き込んだ騒動が起こり得る事を考える。
タブレットを弄りながらも、上層部が開示しない未知の事件やサプライズに、
怯えつつ、身構えつつの武者震い。チラリと開いたSNSの画面を覗きつつ、
思い切りタブレットをぶん投げる。幸いにも、魔法素粒子界仕込──
という設定の特製タブレットは、多少の衝撃などものともしないが。
「ウソだろ…あいつココにいるの!?」
青ざめた毛並に荒ぶる呼吸。ゲッシーはSNSにて、ヨシノが見慣れた顔と、
ヨシノは決して知らない、ゲッシーが見慣れた顔の2ショットに震え上がる。
この地球にいる、もう一人の第二種特定惑星改竄処理監督資格者。
アミューズメントパーク万代盛岡盛南店。この店舗にて、
硬貨を入れるのに勤しむのは草之根ヨシノ。動じぬわ!
アームで掴み取ろうとのものなら、ぬいぐるみはそれを弾き返すかのよう。
「うお、なめるな!」
「ぬいぐるみにかける言葉じゃないでしょヨシノ」
ごもっともである。思わず込められたヨシノの邪念に怖気付き、
引っ込んでしまったぬいぐるみの替わりと言わんばかりに。
カップ麺をフックに引っ掛け、撃沈したヨシノにお裾分けしつつも、
あかりは血の気の増したヨシノの言葉を諌めるばかり。
「ちぇー、次は君たちお家に連れてくからね」
こと万代は、単純なホビーの他にも食料品の景品が数多く存在する。
普段、ぬいぐるみに一直線のヨシノとしても、これは中々に新鮮な体験と言えよう。
そして、普段はそうそう見られない、10円からでの遊技が可能な筐体すらある。
それでもなお、中学生の旅行客の予算感としては全ツッパは難しいのだが。
「ついてないようね、アンタ」
つい昨日聞いた声。ヨシノはカップ麺から声の方へ顔を動かす。
いつぞやのゴシックドレスを纏った、温泉施設の囲碁の少女。
まだ名前も知らぬ少女は、そのまま張り合うかのように。
同じくコインを入れて、ぬいぐるみを取ろうとするが、クレーンを動かす素振りはない。
初期位置から微動だにせず、いきなりアームを降ろすが、当然ターゲットには掠りもせず。
「二回もみっともないところ見せたんじゃ世話ないわね…」
ところでアンタ、せっかくだからもう一回やってみなさいよ。
ゴシックドレスの少女は自分の情けなさを自戒しつつも、
シームレスにヨシノに再プレイを促す。なんだか距離の詰めかたが独特かも……。
そんな内心の中、ヨシノは再びコインを投入しつつ、見事景品を獲得。
「すごいじゃない」
「いやいや!すごくはないよ、マグレだし」
ぬいぐるみを抱きしめつつも、申し訳なさそうに少女の言葉に謙遜するばかり。
どこか無機質な容貌に対して、ゴシックドレスの少女は何処か感心するような仕草を取る。
頷きつつも、今度また会ったらよろしくねと、ゴシックドレスの少女は再会を誓う。
自らの名前、エゴシックの名前は出さずとも。そして、レンタルショップを背にし、
パチンと指を鳴らし、合図を出す。エゴシックの技術、ワルターもどきの生成。
人間の感情そのものではなく、漠然と蓄積された澱みの抽出。
以前、河川敷で利用した小型の使い魔と比較して、
今回のエゴシックが生成したワルターもどきは、盛岡市内に漂う広域の負の感情の集合体。
「これくらい倒せないようじゃ、私の敵たる資格なんか無いわ」
少なくともその外見は、人間を素体としたワルターと比較しても遜色はない。
不定形の影の巨人が形を成そうと、本来、存在しないはずの質量を以て、
地面を踏み締めようとしたその瞬間。水晶の物体が、人間で言う心臓部に組み込まれる。
「…は?」
ヨシノとあかりが目撃した、デカイジャスコを漂う不気味なクリスタル。
唐突に入った横槍は、そのままワルターもどきと一体化した。
その不可解は、店内にいたゲッシーのタブレットにも通知として鳴り響く。
「ヨシノ!ワルター反応だ!」
「あかり!モノリスエフェクトだ!」
そのまま左腕に、腕時計の如く巻くコンパクト型顕微鏡──
ルミナスコープを何処からともなくさせるヨシノと、
懐からメカニカルな防犯ブザーといった体の、サイバーチックなガジェットを、
印籠のようにかざすあかり。そのまま店外へ向けて走り出すが、
それぞれ双方。最大の秘密を間近にいる友人に開示したことに、
互いに大嫌いな献立が並べられた時のような苦い顔をする。
「ルミナスコープ!!」
「アンタレス──アルタイル──プロキオン──サーペント…イコライジング」
最早気にしている暇もない。ヨシノはそのままスコープに吸い込まれ、
ルミナタキオンとしての姿を示す。その隣には、ボディスーツのインナーに、
スカート状のメカを腰回りに浮遊させ、胸部や前腕部も同様、
まるでフリルのようにサイバーチックなフォルムの機械を漂わせた、
現時点での地球人では、到底再現出来なさそうな奇怪な格好をしたあかりが立つ。
「その…なんと言うかさ、あかり」
「何にせよ、やることは一緒でしょ。だよね、ハニエル」
ハニエル。以前、ゲッシーがその名を述べた、大学時代の同期である。
何処からともなく飛び出し、あかりの隣を漂うその姿。
星型のフォルムと、大きく丸い目つき。確かに、ヨシノに以前話した特徴と合致する。
その横で、何処までも調子の悪そうな顔をしているのは、勿論ゲッシー。
「ゲッシーじゃないか!いたのなら、色々話が出来たのに」
「お……お前がいると調子狂うんだよ」
この二人、知り合いだったの?あかりは不思議そうにヨシノの顔を覗き込むが、
ヨシノとしてもハニエルが何者なのかはさっぱり分からない。
強いて言うならば、そのフォルム。ヨシノ好みの可愛らしさに、
なりふり構わず触りたくはあるのだが。
「その子、ゲッシーって言うの?あのモノリスをやっつけたら、私、だっこしていい?」
「え……いいけど」
普段散々ゲッシーに振り回されているヨシノとしては、
ゲッシーを愛玩する感情は抱きにくい。それ故、盲点とでも言うべき反応だったが、
相棒が評価されるのならば本望。ついでにこちらはハニエルを抱きしめようと、
ルミナタキオンとして、ルミナステッキを構える。一方のあかりも、
スカートを発光させ、不可思議な力の空間を展開させる。
「届ける想いは光を超える。ルミナキャスト――ルミナタキオン!」
「スターゲイザー──ジンギュラリゼーション」
スターゲイザーが何たる存在なのか。ルミナタキオンとしては全く存じ得ぬこと。
しかし、眼前の黒影の巨人を倒すと言う条件が一緒であることのみ分かれば、それで十分。
何も言わずとも、鏡合わせのように構える両者の姿がそれを物語る。
「あんなモノリス、見たことないけど……あれがヨシノの戦う怪物だね」
「ペルソナクスって悪者集団の作る怪物だよ。私たちはワルターって呼んでる」
モノリス。ワルターの胸部に埋め込まれた水晶を指すのだろう。
間髪いれず。あかりの纏ったドレス状の機械から放たれるのは破壊光線。
複数方向のレーザーが曲線軌道を描き、そのまま四肢を攻撃する。
タキオンたるヨシノとしても、友達に攻撃を任せきりには出来ないと、
胸部めがけてルミナライトアップを放ち、ワンテンポ遅れて素手状態からのタキオンシフト。
そのまま眼前の水晶を思い切り殴り抜けるが、ワルターはサッカーのトラップのように、
その水晶でそのままタキオンを受け止め、更には弾き返す。
「ヨシノ!大丈夫!?」
飛行機で言うジェット噴射のように、スカートから激しい光を放ちながら、
空中でタキオンを受け止めるスターゲイザー・あかり。ありがとうと一言礼を言い、
バレーボールにおけるトスの要領で構えたあかりの掌を足場とし、
ワルターの顔面目掛けて力強く踏み込み、再接近。その速度のまま、
槍投げのような鋭い蹴りを叩き込めばと思えば、ワルターはたまらず顔を抑える。
「効いてる!?もしかして…」
気付いた以上は実行しないとウソになる。そう主張するかの如く、
あかりのメカ部分が発光し、光線の行列を射出する。
そのまま一点に束ねられた光が、モノリス部分に激突。
顔のダメージに悶えるのに精一杯だったワルターの体が、
浴びせられたエネルギーに耐えきれず。そのまま錐揉み回転で思い切り吹き飛ぶ。
「ヨシノ!多分、私たちは普段戦ってる相手にしかダメージを与えられない!」
「じゃあ、私がワルターの部分を攻撃して」
「そう!私がモノリスを攻撃する!!」
呼吸を通り越して、雄叫びのような阿吽の応答。
タキオンシフトによる高速移動を交えつつ、不時着する直前のワルターを先回り。
のしかかる瞬間のその影の体躯に目掛けて放つは、
攻防一体のドーム状の領域・タキオンフィールド。
そのままワルターも耐えきれずに掻き消えるかと思ったが、モノリスがそれをさせない。
心臓部を起点に碧色の光を展開し、タキオンフィールドを押し返す。
唐突に放たれた未知の力。予想外の展開に困惑しつつも、
今度はそれに割り込むように、スターゲイザーがスカートの一部を飛ばす。
「アルタイル──デネブ──ベガ」
モノリスの破壊的な力場の周囲に展開されたのは、星を冠した名に違わず、
三角形のエネルギー体。展開された光は徐々にモノリスの光に接近し、
「おしくらまんじゅう」のようにねじ込まれたメカとエネルギーは、
そのままモノリスのバリアを掻き消し、ワルターはそのまま丸裸。
停滞していたタキオンフィールドが、そのまま拡がり、突き抜ける。
「気をつけてヨシノ!寄生対象から抜け出したモノリスは、第二形態に変化する!」
「え、まだ何かあるの!?」
ワルターの肉体が霧散し、水晶だけになったその姿。我が体を鉱物だと思ったか?
ルミナタキオンにそう訴えかけるように、モノリスは粘土のように激しく、
絶えずフォルムをグニャグニャと歪ませ、人間大の体格、人型のフォルムに変化する。
「この素体。中々悪くない……」
タキオンフィールドをそのまま身に纏い、ゼロ距離状態となったタキオン。
強化された身体能力で、着地するモノリスに殴りかかろうとするも、
スウェーで身を逸らし、そのまま
黙って友達にだけ戦わせるあかりではない。蹴りを放ったルミナタキオンと、
空間の隙間に潜り込み、そのまま突き抜ける光線の群体。
あかりの援護射撃がモノリスをザクザクと刺し続けるものの、その突き抜けるような足取りが、
ノーダメージを主張しながら突き進んでいく。
「あかりに手を出すな!ワルター…モノリス?どっちでもいい!!」
まだ自分との戦いは終わっていない。追い風のように、
背後からタキオンフィールドを帯びた頭突きを浴びせ、
モノリスを転倒させたタキオンが頭を抑える。一方のモノリスも、
背部に受けた鈍痛を処理しきれないのか、中々立ちあがろうとしない。
先程、タキオンの打撃を受け止めた時とは正反対である。
「今のモノリスは性質が混ざり合ってるんだ!」
相棒のスターゲイザー。初対面のルミナタキオン。星の子・ハニエルは、
それぞれに発破をかける。おい、どこ行ったんだゲッシー。
だが、そんなタキオンの心配は杞憂に終わる。四足歩行で駆け抜ける宇宙ハムスターが、
その口に咥えているのは摩訶不思議な輝きを放つトレーディングカード。
先日、ヨシノの地元で抑え損ねた賢者の石。カード型ルミナストーンである。
「隣のレンタル屋さんで見つけてきたよ!タキオン!!」
ルミナボックスに挿入された光り輝くカードが、奇跡の力を帯びて、
二人の少女に力を与える。アイコンタクトで十分。
友人であるヨシノがもたらした、原理も理屈も知り得ない活力を以て、
スターゲイザーは合図もなく最大出力の攻撃を放つ。
「全てを突き抜けるは、光を超えた通り道!貫け!タキオンレーン!!」
「ミルキーウェイ・オーバードライブ!!」
赤く細い、大地を踏み締めるように突き進む光の線。白く太い、海のような光の円柱。
二つの光線が混ざり合い、モノリスを貫こうとするが、相手もタダでは負けはしない。
両者の合体攻撃を受けてもなお、
押し返そうとするだけの余裕はある。その一瞬。
「最初に水を差したのはアンタよ。モノリス」
タキオンとスターゲイザーは聞き取れなかった、ひとりの少女の呟き。
一方のモノリスは確かに、その一言をありもしない耳で拾う。
声の主が浴びせた紫ががった光。横目で見た先にいたのは、歌劇令嬢・エゴシック。
彼女の崩れた表情に乗るのは、間違いなく嫌悪の感情。
「今だ!貫けええ!!」
エゴシックの放った光の比ではない、束ねられた光の質量。
決して片手間で受け止められる威力ではない。モノリスはそのまま、
異界の力の詰まった宇宙の海に溶けていく。
「ええ!?ウソだろゲッシー!現地人に事情を伝えないまま撮影させようとしたって!」
「う……うちの方の上の意向だから……」
私の環境がブラックなだけだったの!?地獄はむしろ戦いが終わった後である。
気まずそうに旧友に弁解をするゲッシーに、困惑するハニエル。
その傍らにいるのは、苦笑いをする他ない囲碁仲間のふたり。
「ヨシノも大変だね……その、私以上に」
「スターゲイザー:イーハトーブ」を撮影するにあたり、
地球と宇宙との通貨レートの兼ね合いで、金銭報酬の替わりに知的体験、
すなわち地球外生命との交流や宇宙のエンタメコンテンツを提供してもらうなど、
撮影に協力するあかりとハニエルの間で交わされた契約。
「ウチはウチで、パパの社内システム改善したりしてもらったけど……」
秘密を共有出来る仲間が増えて、ルミナストーンも回収し、おみやげももちろん購入。
損はしていないはずなのだが、ヨシノとしては全くやりきれない。
まあいいか。ハニエルを抱きしめるヨシノと、ゲッシーを抱きしめるあかり。
双方、普段触れ合えない不思議な生き物の可愛らしさに、触覚の舌鼓を打つ。
「ちょっと歩くけど、この辺、パンケーキおいしいお店あるんだよね。寄ってく?」
「せっかくだし」
帰りのバスまで、まだまだ時間はある。せっかくの盛岡。
秘密の
我ラ裏生徒会ガ
コノ学校ヲ手ニ入レル
世界ヲモ掴ミ得ル力
「えくすてんど」ヲ用イテ
挑ムハ世界
駆動セシ巨人ハ
護国神像・大和
次回、魔法素粒子ルミナキャスト、第10話。
「我ラ裏生徒会ナリ 其之壱 護国神像・大和」