【クソアニメ攻略系バトルコメディ】魔法少女演ってます ~魔法素粒子ルミナキャスト~ …のショー!?   作:砕(サイ)

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‭ヨシノさんの正体は実は怪人であり、
その異形の体では本質的な意味で人の社会と相容れないコンプレックスを抱えながらも、‬
‭それに呑まれず生きています。そして、本当に誰かがピンチになったら、‬
‭躊躇なくその姿を衆目に晒し、異形の姿でも勇ましく戦い夢を守る様が美しく、尊いのです。‬

(とある配信サイトのコメント)


第11話「ヨシノは実は死んでいた!?勝手に過去を捏造しないで!」 Bパート

「ヨシノさん!!」

 

 屋上が開いていることに気づき、飛び出し、駆けつけてきたのは賢界(のりか)。

しかし、そこにいたのは人間大の黒い影。厳密に言えば、ヨシノの姿を保ったまま、

影の外骨格を纏ったような、戦士とも怪物ともつかない、

モノクロの姿の異様な少女である。

 

「ヨシノさんに何をしたの!?こんなもの望んでいないわ!!」

 

 ルミナストーンを携えるプラティノを見て状況を理解したのか。

いつになく、賢界も思わず声を荒げる。ヨシノさんなら、あらゆる困難を乗り越えられる。

しかし、乗り越えられるからと言って、大事な友人を誰かが傷付けてもいいわけではない。

一方、怒る賢界も眼中にないのか。友人の姿を見ても表情ひとつ変えない、

無機質な姿のヨシノ。イーヴィルタキオンと戦わせたのはどこのどいつだと、

ツッコむような気配すら今の彼女には存在しない。

 

「ノリカが脚本に圧力かけたんだろ!」

「ゲッシーちゃん!?」

 

 遅れて飛び出して来たのは、プラティノの後輩・ゲッシー。

実際は不幸なすれ違いによるものだが、ゲッシーがこう認識するのも無理はない。

ヨシノの仲間たちが集まりつつある中、それでも役者は揃っていない。

そのことにゲッシーと賢界が気付いたのは、屋上目がけて暗い巨人が飛び込んできた瞬間。

まさしくワルター。プラティノはあくまでヨシノに害を及ぼしているだけで、

決してペルソナクスの味方ではないのである。

 

「丁度いい。オリジン!その模造品を倒してみせろ!」

 

  プラティノは目の前の怪物にも動じない。その自信の根拠たる戦士(ヨシノ)は、

その号令から息継ぎも瞬きも挟めないわずかな時間ののち、ことを成す。

ゲッシー・賢界・プラティノの三者が、気付いた瞬間にあったもの。

直径2メートルほどの腹部の風穴。握りしめた拳。ヨシノと背中合わせのまま、

掻き消えるワルターのその姿。黒いヨシノがワルターとのすれ違い様に、

その一撃を以って粉砕したことをこの場の全員がワンテンポ遅れて理解した。

 

「ルミナキャストォォォ!!!」

 

 ワルターは陽動。黒い影を煙幕として、正面から飛び込んできた怒号。

モノクロのゴシックドレスと浮世離れした容貌に似つかわしくない心(いかり)を帯びた、

エゴシックその人である。その右手には、紫電の球体。

 

「ホリゾントライト!!」

 

 エネルギーで形成された球体はそのまま光線へと形を変え、

ヨシノの元へ突き進む。一方のヨシノも、その口から禍々しい光の球体を形成し、

咆哮のように叩き込む。ルミナライトアップとは似ても似つかない、暴力的な光。

衝突する二つの光に吹き飛ばされそうになりながらも、

必死に鉄柵にしがみつくゲッシーと賢界の様子がその威力を物語る。

 

「よくも、こんな形で……!」

 

 カーテンの幕が開くように、虚空から姿を現すはエゴシック。

背中を向けた眼前のヨシノに対して、そのまま踏み込み、貫手(ぬきて)を伸ばす。

今のヨシノに意識があるかも定かではないが、少なくともその体は確かに反応し、

その一撃を不意打ちにすらさせず、そのままエゴシックの手刀を弾き返す。

 

「どうだ?これがいわばワルターの原液だ」

「そんなところまで……」

 

 もはや人間の体の動かし方ではない。二足歩行の猛獣のように、

その無機質な姿で前足を振り回すワルター・オリジ。それに対し、つま先を軸にした回転──

バレエで言うピルエットの動作でエゴシックは攻撃を受け流し続ける。

その喉元で、プラティノに対しての嫌悪を示しながら。

 

 

「私が見たかったのは、ヨシノさんが困難を乗り越える姿……困難に呑まれる姿じゃないわ」

 

 今のヨシノに、自我があるか否かも分からない中、呟くの賢界の表情はどこか重い。

ゲッシーも、脚本の勘違いであることを理解し、彼女に対して怒るよりも先に、

ヨシノを正気に戻す方法をタブレットの画面をスライドさせ、探し続ける。

 

「何がワルター・オリジンよ……!」

 

その間にも、ワルター・オリジンとエゴシックの激闘は続く。

ヨシノの頭部を掴み、そのまま握り潰すように力を込めるが、

そこにあったはずの握力ごと、エゴシックの体は宙に浮く。

その膂力と敏捷性でエゴシックの拘束を振り解き、その左脚を掴み、

スイングのように遥か遠くへ投げ捨てる。いっそ滑稽なまでの速度で吹き飛ぶエゴシックが、

無傷でワルター・オリジンとの戦いへ戻れるのかは定かではない。ところで、

この件が魔法素粒子界にバレたら当然大問題だ……。

 

「ゲッシー、お前は『不幸な事故』に遭ってもらおう」

「ゲェッ!?」

 

 プラティノが言い放つは、処刑宣告も同然。相棒(ヨシノ)を処刑器具に使うという、

世にも悪辣な発想。嘆く暇すら与えない。恐怖も感傷も介入しないほどのわずかな秒数。

ゲッシー目がけて飛び込んできたヨシノから身を挺し庇い、

その攻撃を躱したのは、三鳥賢界。

 

「奥義・ノリカドリフト……なんてね」

 

 ヨシノさんに誰かを不当に傷つけるなんて行為をやらせるのは許せない。

悪のタキオンと戦わせ、怪人の姿を背負う妄想をする彼女が持つ、

数多くある想いのうちのひとつである。しかし、賢界はただの中学生。

ワルター・オリジンはおろか、ゲッシーよりも素早く動くことは叶わない。

そんな少女がゲッシーを助けられた理由。

 

「三鳥さん……?」

 

 奇跡か、必然か。蘇ったヨシノの意思が、その攻撃を確かに制したのである。

目を見開き、汗を流すプラティノの様子こそ、本来あり得ない事態であることを物語る。

ルミナストーンで引き出した、ワルター・オリジンの力。

その呪縛を僅かにでも解くということは、ルミナキャストに外的要因で介入するようなもの。

ムジカントムなどのペルソナクスが未だ実行しない程度には、容易にできるものではない。

 

「あの女か……!」

 

 最初に気付いたのは、やはりプラティノ。エゴシックの持つ、ワルターの生成能力。

先程ヨシノの頭を握り締めた際、その組成を乱し、

元のヨシノの意思の介入を許したのである。

 

 言葉を話せない猿に格闘技を学ばせろ──と言われたらおそらく不可能だろう。

複雑な技を理解できるほどに賢くはないからだ。動く体系を身につける。意外にもこれは、

身体能力で勝る動物をも凌駕する、知的生命体に許された特権と言える。

似たような話で、人間が今より賢くなれば、出来ることも増えることもあるのではないか。

例えば、動かせないと思っていたものが動かせるように。

 

「己が影を、日差しなど無視して動かしたりな!」

「何それ!?ありえるの!?」

 

 全知全能の数歩手前、「多知多能」という概念を仮に作るとしたら、

ルミナストーンに己が頭脳を接続したプラティノこそ多知多能と言えよう。

本来ならば見えない、世界の原理を知り得る視座と、

本来ならば動かせない、原理を動かす筋肉をそれぞれ得た状態。

ヨシノが思わず叫ぶ程度には、未来永劫、既知たり得ない不可解な現象であるのは間違いない。

 

「ワルター・オリジンが誕生するのは、人が死を拒むが故……」

 

 行き場を失った、確固たる生の意思が参照先を失ったことで生まれるバグ。

それこそがワルター・オリジン。ワルターはそのバグを参考にして、

替わりに人の心の闇を抽出することで安定性を増した、ペルソナクスの兵士である。

 

「いくらか劣るが……今の私が己の影を動かすのは、オリジンの力に近い」

 

 プラティノは制御から外れたワルター・オリジンの手綱を再び握るべく、

自律した影をフリッカージャブのようにヨシノに伸ばし、叩き込もうと試みる。

もっとも、ワルターをも一撃で屠るこの姿において、

廉価版の影(オリジン)など敵ではない。ヨシノは躊躇なく、

飛んできた泥を拒絶するように、その手で影を払いのける。

 

「そう簡単にコントロールされてたまるもんですか!」

 

 ヨシノも自身が暴走していたことは把握していたのか、

プラティノに対しての戦意は十分。問題は、今もなおその心を黒い影が蝕むことだが。

間髪入れず。膝をつき、頭を抱え、歯を食い縛る。

 

「ヨシノさん!」

 

 今にでも暴走が再開しそうな状況においてもなお、

思わず駆け寄るのが賢界と言う少女である。湿った掌(てのひら)。

賢界が触れた汗こそ、ヨシノの必死の抵抗の証である。

 

「そんなに心配するなら怪人体の妄想なんかぶち込むんじゃないわ!」

 

 辛そうに寄り添う賢界に対して、思わず叫ぶヨシノだが、

意外にもその瞳に曇りはない。アルマゲスト。モノリス。裏生徒会。

様々な困難に直面してきた彼女にとって、今回の異常事態も、同じく乗り越えられる壁。

安心して、三鳥さん。

 

「私が本当に死んでいたって、こうしていたはず!」

 

 黒いノイズを振り払い、その思考はプラティノの影に向かって突き進む。

目も心も追いつけないほどの速度。ゲッシーと賢界も勝利を確信するが、

影を掴もうとする、その一歩手前。ヨシノの体は一時停止ボタンを押したように静止する。

 

「意思の力で奇跡を起こせるほど甘くはない。オリジンよ、再び我が軍門に降(くだ)れ」

 

 魂の代替として入った影の経年劣化を無理矢理起こし、人格を焼き切る。そこから、

純然たるワルター・オリジンとしてヨシノを再起動させる。

更に、ルミナストーンを用いて影の操作を行う力を得て、

オリジンを私兵とすることこそ、プラティノの計画である。

 

「草之根ヨシノはきっかけにすぎない……ここから更に、オリジンを研究してみせよう」

 

 実質的な勝利宣言。項垂(うなだ)れるゲッシーを見下ろすように、

プラティノの高笑いは天を仰ぐ。まだ何も終わってはいない中で。

 

「ゲッシー……ルミナスコープでプラティノと同じことはできる?」

 

 その心ごと起き上がるように、ゲッシーは思い切り顔を上げざるを得ない。

ヨシノは意思が焼き切れそうなこの状態でもなお、諦めてはいないのである。

その唐突な提案に頭が追いつかない中、何かに気づいたように、賢界は叫ぶ。

 

「ゲッシーちゃん!あのプラティノって人は、ルミナストーンで何をしているの!?」

「たぶん、頭脳と魔法の力を強化したんだ……」

 

 タキオンフィールドなどの魔法の力は、実はルミナタキオンの専売特許ではない。

魔法素粒子界の一部の住民は、タキオンほど強力ではなくとも、

ヨシノやゲッシー役のハムスターたちにとって未知のエネルギー──

魔法を自ら行使できるのである。ムジカントムやエゴシックが好例といえよう。

特に研究者たるプラティノは、ルミナストーンを用いた思考補助による、

超常現象の認識を可能にしたのだと言う。

 

「それよ!」

 

 指をさす賢界の笑顔こそが、ヨシノの示した解決策を物語る。

普段、ルミナタキオンに変身するためのルミナストーンを、

喪われる理性の担保に使う。通常、あり得ない用法なのは間違いないが、

ゲッシーも魔法素粒子界の錬金術師の弟子。それを可能にする方法はあるのではないかと。

 

「ルミナストーンのOSを変身に特化したのがルミナスコープなんだ」

 

 ゲームセンターに設置されるゲームの多くは市販のパソコンと同じOSが搭載されている。

飲食店の注文用タブレットも同様、見た目としては分かりづらいが、

必ずしも専用機とは限らず、市販のタブレットを流用したものも多い。

理屈としては、ルミナスコープもそれと同様である。

 

「つまり、出来るのね!ゲッシーちゃん!」

 

 何処からともなく取り出したキーボードをひたすら打ち込み、

ヨシノのルミナスコープに命令を送るゲッシー。その発想の転換に、

呆気に取られるプラティノも黙って見過ごしはしない。

ハッと気を取り直し、そのまま噛みつきにかかる蛇のように、

己の影をゲッシーに思い切りけしかける。

 

「奇跡が起きないのなら、必然にしてみせる!」

 

 だが、もう遅い。ヨシノは確かに、ルミナストーンの助けを以て、

その心を取り戻したのだから。

 

 ルミナスコープの力を借りて、確固たる自我を取り戻したヨシノ。

しかし、単に正気なだけでは視聴者(みんな)は喜ばない。

ならば、ヨシノがやるべきことはただ一つ。思考と接続したルミナストーンを使い、

ルミナスコープを動かす。すなわち、ワルター・オリジンのまま、

ルミナタキオンに変身する行為。

 

「光と影を抱きしめる気か……!!」

 

 ワルター・オリジンをも超えた何かに至る。その力に酔いしれていたはずのプラティノも、

予想だに出来ない、未知の変身に恐れ慄くしかない。

この場にいる誰もが息を呑む中、現れたのはルミナキャストとワルターの融合体。

普段のルミナタキオンの姿とは打って変わって、黒い意匠のフリルドレス。

インナーカラーにタキオンの色彩を加味したその姿を照らすように、

賢界(のりか)はその眼を輝かす。

 

「あらゆる困難を乗り越えられる……それでこそヨシノさんだわ!」

 

 プラティノは慌てて自身の影を飛ばすものの、今のタキオンにとっては敵にすらならない。

払いのけるまでもなく。その激しい鞭打(べんだ)──すなわち、

鞭のような猛攻撃すら意に介さず、歩き続ける。

 

「わ……私がただ単に草之根ヨシノを駒にしようとしただけだと思うな!」

 

 その言葉に違わず。先程、ワルター・オリジンとして暴走したヨシノのように、

プラティノは己が影を身に纏い、外骨格の鎧とする。

魔法素粒子界の研究者として、ヨシノが影の戦士へと変貌した際のデータを、

この短時間で採取し、ルミナストーンで強化した頭脳でそのパターンを再現したのである。

 

「生きた人間の生命力と永遠の死たる影の力の融合!勝負はまだ終わってはいないぞ」

 

 その言葉に反して、戦いを長引かせる気はないのか。

プラティノはその掌から、破壊光線を間髪入れずに叩き込む。

一方のタキオンは、ルミナステッキをかざしたと思えば、

そのままプラティノの放った破壊的な光を掻き消した。

 

「ならば……プラティノドリフト!」

 

 その掛け声とともにタキオンの背後に回るプラティノ。

ゲッシーの特技(ゲッシードリフト)のように、血を吐くような負荷は既に見受けられず。

純粋な高速移動により背後からの不意打ちを果たそうとしたとともに、

意趣返しのようにプラティノの背後に回るのは、やはりタキオン。

 

「タキオンシフト!!」

 

 放たれた声が響いた瞬間。プラティノの辺り一面、無数の閃光が押し寄せ、

絶え間なき衝撃がその外骨格に伝わり続ける。タキオンシフト。

元のルミナタキオンの技と同じ名前を持つが、その性質は似て非なる。

本来ならば、タキオンシフト状態を解除したのち攻撃に移行する必要があるが、

ワルター・オリジンとの融合を果たしたタキオンによる瞬(またた)く閃光は、

その制約をも必要としない、ノーモーションの攻撃をも可能とする。

 

「ワルター・オリジンは魔法素粒子界では現れない現象……甘く見ていた!」

 

 ルミナキャストの適性は、ワルター・オリジンの適性とイコールである。

本来、本体たる肉体と干渉しないその影が、本体の強烈な生の渇望を受け取り、

人格をコピーした後その体に入り込むことがオリジンの成立条件となる。

その肉体を維持するために、無限に近いエネルギーが生じること。

それがワルター・オリジンの強さであり、ルミナキャストの適性となる。

そしてこれは、物質界──すなわちヨシノの世界でのみ確認できる現象なのだ。

 

「よくもまあ突然こんな設定生やしたもんだよ!!」

 

 勝手に死んだことにされたヨシノがこう言うのもごもっともである。

呆れ返る中でも繰り返される、嵐のような光の攻撃の連打。

このタキオンシフトのラッシュを浴びても、プラティノは致命傷には至らない。

プラティノとの決着を付けるため、タキオンが放つは力の筋道。

 

「終わりをも超えた先の未来へ!光と闇を束ねて進め!タキオンレーン・スーパーノヴァ!!」

 

 通常のタキオンレーンとは比べ物にならない太さの破壊光線が、

プラティノに向かって突き進む。その力は影の外骨格を剥がし、

悪しき野望ごと粉砕する。

 

「これが私の新しい力……タキオン・スーパーノヴァ」

 

 死と言う名の終焉をも乗り越えた、未来へと突き進むためのその姿。

故に、星の終わり。すなわち超新星爆発(スーパーノヴァ)の名を冠す。

 

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「やべー夢見たわ……腹に思い切り穴が空くっつーか」

 

 ヨシノと賢界がクラスに戻ったのは、自習が終わる頃。

余程退屈だったのか。クラスメイトはなんと全員、居眠りをしていたようである。

皆揃って、理性を失ったヨシノに大打撃を受ける夢を見ながら。

 

「なんにせよ……ヨシノさんが無事で良かったわ」

「無事なの、私……?」

 

 呆れた顔つきながら、ノイズに苦しんだ面影はどこにもない。

すっかり元気を取り戻したヨシノの姿に、賢界は思わず笑みをこぼす。

一方のヨシノは、魔法素粒子界の司法による処分を受けるであろう、

プラティノのことについて考える。

 

「あの人だけが悪者、ってわけじゃなさそうなんだよね……」

 

 ペルソナクスとは性質の違う悪人も、ルミナキャストの戦いに参入するかもしれない。

蛙の骨董屋や、ゲッシーが述べてきた懸念事項である。

賢界はそれでも、大丈夫だと確信している。どんな過去があったとしても、

どんな現在が待ち受けようとも、ヨシノさんなら立ち向かえるなら。

 

「今度、私がもっとすごい強化フォームを考えてみるわ」

「いらんわ!!」

 

 なんだかんだ、賢界はまだまだルミナキャストの戦いに自身の夢を投入したいようである。

もう少しマシな設定を用意してよねと、傍(かたわら)のヨシノは戦々恐々とするばかり。




僕、ゲッシー!
ヨシノが山田空港で好きな配信者のイベントに行くことに!
だけど、そこでもワルターが!
色々な戦いを乗り越えてきたヨシノ。
今のルミナタキオンなら、
ワルターだって敵じゃないよ!

え……なんでそんなワルターにやられそうになるんだ!?
タキオンは、もっと戦えるはず!

次回、「がんばれ、ルミナタキオン」

届けるパワー……いや想いは光よりも速……いや光を超える!
ヨシノに怒られるよこれ……
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