皆様はハンターの寿命を気にしているようですけれど、その心配はありませんよ。
ハンターの指の本数は…4本ですから。
正直、自分でもご都合主義な展開がありますけど、それは次話をより凄惨にするためです…あはは…。
目が覚めた。……温かい。いつもの冷たい洞窟の床ではない。ただ狂竜ウイルスを閉じ込めるためだけに、己の身を世界の底に縛り付けていた、あの孤独で陰惨な場所ではなかった。私の身体を優しく、けれどしっかりと包み込んでいるのは、大きな、力強い翼。
「……起きたか?」
耳元から、昨日と変わらない低く穏やかな声が聞こえた。
「……ええ」
「よく眠れたか?」
「……ええ。驚くほど」
そこで私は、ハッと気がつく。私は、久しぶりに夢を見なかった。あのシャガルマガラに無惨に敗北する夢も、リオレウスたちに傷つけられ拒絶される悪夢も、昨夜は一切見なかったのだ。ただただ彼に抱きしめられている安心感のなかで、泥のように深い、穏やかな眠りについていた。
「腹、減ってないか?」
ひょっこりと顔を出した彼の問いに、私は自分の身体の声を意識する。そういえば、私は今までずっとこの暗闇で眠り続け、エネルギーの消費を最小限に抑えることしか考えていなかったわね。そんな風に冷静に考えていたら――
グゥゥゥ……
と、静かな洞窟の奥に、あまりにも正直で大きなお腹の音が鳴り響いた。
「あ……」
「ふふ、随分可愛い返事じゃないか」
恥ずかしい……! 恥ずかしすぎるわ……っ!よりによって、なんでこのタイミングでお腹が鳴るのよ! もう、私の身体のばか!
赤面して縮こまる私を置いて、彼は可笑しそうに身体を揺らすと、私の身体を覆っていた翼をゆっくりと開いた。
「食べること、それ即ち生きること。第二の竜生を歩む初日に相応しい朝だ」
そう言い残すと、彼の足音と熱気は、洞窟の入り口の方へと遠ざかっていった。きっと、私のために狩りに出かけてくれたのだろう。私が外に出てウイルスを撒き散らさないように、私の代わりに獲物を捕らえに行ってくれたに違いない。
彼の底なしの優しさに、またひとつ、胸の奥がぎゅっと惹かれていく。……けれど、惹かれてしまうが故に、彼が離れていった瞬間から、どうしようもないほどの「寂しさ」が私を襲った。
彼の熱がなくなった肌が、妙に寒く感じる。早く戻ってきてくれないかしら……まだ行って数息しか経っていないのに、もう彼のあたたかさが恋しい。恋する乙女って、こんなにも狂おしい気持ちなのね。かつてプライドに塗れていた頃の私は、こんな感情、これっぽっちも知らなかった。
……本当なら。まだ私が、あの黄金のリオレイア希少種として生きていた時に、彼と出会いたかったな……。
ハッ……!ダメよ、ダメダメ! 何を考えているのよ、私は!過去を振り返って、また悲劇のヒロインの真似事をするつもり?今の私は、死んでなんかいない。彼の言ってくれた通り、確かにここで息をして、お腹を鳴らして、生きているのよ!今日から、彼と共に第二の竜生を歩むの。
もう二度と、あんなクソ野郎の植え付けた呪いなんかに、私の未来を支配させてまるものですか……!暗闇のなかで、私はまだ不恰好な漆黒の翼を力強くバサリと広げ、最愛の番が帰ってくるその場所で、背筋を伸ばして待ち構えた。
◆
彼が帰ってきたのが、空気の振動と近づいてくる熱気で分かった。やっぱり、本当に帰ってきてくれた。ただいま、と私の元へ帰ってくる愛する番を待つ時間が、こんなにも胸を焦がすほど愛おしく、そして戻ってきた瞬間にこんなにも世界が弾けるように嬉しい気持ちになるなんて。また一つ、私の二度目の竜生に、眩しい新しい発見が加わったわ。
ずしり、ずしりと、洞窟の奥へと近づいてくる足音が大きくなるのが分かる。近づいてくるたびに、私の心臓はまたうるさいくらいに高鳴りを上げていた。私は、暗闇の向こうから歩み寄ってくる最愛の旦那様を迎えるために、あらかじめ用意していたセリフを口にしようとした。
……でも、いざ本人の気配を目の前にすると、喉がカッと熱くなって、猛烈に気恥ずかしさが押し寄せてくる。それでも、私は勇気を振り絞って、小さな声を絞り出した。
「おかえりなさい……その……『あなた』」
言っちゃった……!『あなた』だなんて、まるで本当の新婚の夫婦みたいに、新妻っぽく言っちゃったわ……っ!自分の口から出た言葉の破壊力に、顔から火が出るどころか、全身が消し炭になりそうなほど恥ずかしい……!
そんな私の命懸けの甘えに対して、暗闇から聞こえてきたのは、相変わらず飄々とした彼の声だった。
「ただいま。いい感じに肥えたのが見つかったよ。さあ、食べようか」
な、なんでそんなに落ち着いているのよ……っ!?私はこんなに、心臓が爆発しそうなくらい恥ずかしがっているっていうのに! 普通ならちょっとは狼狽えたり、照れたりするものでしょう!?
あまりの温度差に、私はせっかく可愛く迎えたのにと、少し唇を尖らせてツンと拗ねてみせた。すると――フワッとした感覚を感じると、私の肉体に一番欲しかった最高の、落ち着く熱がダイレクトに伝わってきた。彼が、私の背後から優しく、けれど有無を言わせない力強さで抱きついてきたのだ。
「寂しかったか?」
耳元で、すべてを見透かしたような低い声が囁かれる。
「……うん」
もう、嘘をつくのはやめた。私は彼の胸元にそっと身体を預けながら、素直にコクりと頷いた。
「ふふ、可愛い甘えん坊な奥さんだ」
彼の大きな翼が私を包み込み、頭を愛おしそうに擦り寄せてくる。やっぱり、この雄には敵わないわ。手慣れているのが少しだけ悔しいけれど、こうして「奥さん」と呼ばれて腕の中に閉じ込められているだけで、私の拗ねていた心は一瞬で溶けて、ただただ極上の幸福感で満たされてしまうのだから。
漂ってくる濃厚な血と肉の匂いで、彼が持ってきてくれたお肉がどこに置かれているのかがはっきりと分かる。
「そこにあるわね」
「分かるのか?」
「ふふ、見えなくても分かるわよ」
少しだけ得意げに私は答えた。視覚を失ってしまったからこそ、自然と嗅覚や聴覚、肌で感じる空気の振動といった、残された五感が極限まで研ぎ澄まされたのだ。生まれ変わった最初の頃は、段差に蹴躓いて無様に転んだりもしたけれど、今はもうそんなこともなくなっている。世界は暗闇だけれど、決して何も捉えられないわけじゃない。
「じゃあ――俺が見えている景色も、君に教えてやろうか?」
「……え? それって、つまり……」
外に出る、っていうことなの?でも……私は目がないから、外に出たって、かつて愛したあの美しい大空の景色を見ることも、太陽の光を目に焼き付けることもできない。そう、胸の奥が一瞬だけシュンと切なくなった。
「なら、俺が君の目になろう」
「……え?」
困惑する私を置いて、彼はまるで物語を語るかのように、大袈裟に翼を動かしながら楽しげに話し出した。
「今日の空はな、雲一つない快晴で、吸い込まれそうなくらい真っ青だったぞ」
「森の開けた場所にはアプトノスの大きな群れがいてな。そのなかでも、一番丸々と肥えていて美味そうな個体を狙い通りに狩ってきたんだ」
「そうそう、遠くの川辺ではアオアシラが必死にハチミツを舐めていたぞ。俺が獲物を抱えて通り過ぎたら、こっちに気づいて『俺の食事シーンを見るな!』って言いたそうに怒ってきたんだ。普通のアオアシラの青い毛並みじゃなくて、全身が赤黒く染まっているやつだったぞ」
少しだけ誇張が入っているような、子どもに読み聞かせをするような仰々しい言い方だった。けれど、それが目をもたない私を楽しませるための、彼なりの不器用な工夫だってことがすぐに分かって、愛しさが込み上げる。
「……あなたって、本当に不思議な竜ね」
「何が?」
「私に足りないものを……可哀想だからって、憐れんで与えようとしないのね」
「足りない?」
「目よ」
目がない私を可哀想だと同情して、元の姿に戻る方法を探そうとか、そんな独りよがりの救済を押し付けない。ただ、当たり前のように「俺が君の目になる」と言って、今ある私のままで、世界を共有しようとしてくれる。
「君は、ちゃんと周りを見ているじゃないか」
「……え?」
「君は俺が近づいたことも、俺が今どこにいるのかも、肉がどこにあるのかも全部分かっている。だったら、それは君なりの『見る』ってことだろう?」
彼のその言葉が、私の胸の奥深くにストンと優しく落ちていった。ああ、この人はどこまで私の魂を救い上げれば気が済むのかしら。視覚を失った私は「不完全な化け物」なんかじゃない。私は私の方法で、この世界を確かに『見て』生きている。それを彼が認めてくれた。
「さあ、まずは腹ごしらえだ。それから、俺の目を通じて、もっとたくさんの世界を見に行こう」
「……ええ。あなた」
◆
朝食を終え、私は彼とぴったりに身体を寄り添わせながら、洞窟の入り口へと向かって歩き出した。外の景色を、彼が言ってくれたように、私なりの『見方』で、私の感覚ですべて捉えてみせよう。そう心に決めていた。
けれど――入り口が近づき、外の空気が肌を撫でた瞬間、私の足がすくんだ。
「……怖いわ」
「何が?」
私の歩みが止まったことに気づき、彼も優しく歩調を合わせてくれる。
「外へ出ることが……。また、私のせいで誰かをウイルスに感染させて、死なせてしまうんじゃないかって……。そう思ったら、どうしても足が前に出なくて」
私の存在そのものがばら撒く呪い。その恐怖が、直前になって私の心を再び強く縛りつける。しかし、私の背中に、彼の大きくてあたたかい翼がそっと重ねられた。
「一人で全部背負うな。番として、俺も一緒に背負うから。もし何かが起きても、その時は俺が君の隣で一緒に戦う」
彼はそう言って、さらにぐっと身体を寄せて私を支えてくれた。やっぱり……あなたはどこまでも私の味方なのね。私のせいで誰かの命が失われたとしても、その業さえ、あなたは平然と半分引き受けてくれると言うのだ。
「……不思議な感覚だわ。あなたといると、あんなに制御できなかったウイルスを、今ならちゃんと抑え込めるような……そんな根拠のない自信が湧き上がってくるの」
「案外、その自信が正解を引くかもしれないぞ? 君はもう、ただ暴走するだけの化け物なんかじゃないんだからさ」
そう……かしら?でも、彼がそう言うのなら、本当にそれが正解なのかもしれないと、不思議と思えてしまう。彼の言葉には、私の世界のすべてを真実に変えてしまうような、絶対的な力が宿っていた。
そして――私たちは、洞窟の外へと一歩を踏み出した。太陽の光は……私には目がないから、かつてのように「眩しい」という視覚的な感覚はわからない。
けれど、代わりに、外の空気の絶妙な温度が肌を包み、優しく吹き抜ける風が、遠くにある無数の草木のみずみずしい匂いを運んでくる。足の裏からは力強い地面の微細な振動、そしてすぐ隣からは、愛するあなたの、愛おしい心音と体温。さらにその奥からは、遠くを奔る生物たちの、確かな生命の気配を感じる……。
目は見えないのに。光は見えないのに。確かにそこに世界が居るってことが、今の私にはっきりと分かる。これが……私なりの『見る』ってことなのね……!
狭く、冷たく、ただ絶望を閉じ込めるだけだったあの暗い洞窟。それが、ついさっきまでの私の世界のすべてだった。けれど……今は違う。
「……世界って、こんなに広かったのね」
私が感動する傍らで、彼が微笑んでいるのが分かる。
「もっと広い世界を、楽しい未来をみてみないか?」
「みたい! みてみたい!」
私の心の底からの叫びに、彼は力強く微笑む気配を見せた。
「なら……その楽しい未来を進むためのエスコートを、俺に任せてくれないか?」
ええ……お願いするわ。私を完璧にエスコートして頂戴!そう心の中で叫びながら、私は彼に応えるように、自らの翼を大きく広げた。
いつぶりだろうか。誰かを傷つける恐怖も、自分を呪う卑屈さもなく、こうして思いっきり伸び伸びと大空に向けて翼を広げたのは。
――その時だった。私の中に、ある奇妙な「静寂」が訪れた。いつもなら、私が感情を昂ぶらせ、翼を広げた瞬間に、あの悍ましい黒い霧が、周囲の空気を汚染するようにドッと溢れ出していたはずだった。けれど、今の私の肌が感じるのは、ただただ純粋な、外の世界のみずみずしい風だけ。
ウイルスが……溢れていない!
「あなた! 私、今……!」
「ああ……黒い霧は漏れていないぞ! ちゃんと抑え込めている!」
彼の弾んだ声が、私の推測を確信へと変えた。嬉しい……! 嬉しいわ……っ!彼と一緒にいることで湧き上がったあの根拠のない自信は、本物だったのだ!
愛する彼を傷つけたくない、彼に余計な業を背負わせたくないという私の強い番としての願いが、ついにあの狂暴な狂竜ウイルスをも完全に支配し、内側へと抑え込ませたのだ!
これで、私は誰の命も奪わずに済む。彼に、私の罪を半分背負わせる必要もなくなった。私も、普通の生き物と同じように、自由に空を飛んでいいんだ…!
彼の隣で、この広い世界を誇り高く見ることが出来るんだ……!私が歓喜の涙を暗闇の中で流していると、隣で大きな翼が力強く羽ばたき、激しい風が洞窟の入り口を吹き抜けた。
「さぁ! 俺とデートに行こうか!」
「ええ……! どこまでも連れて行って、あなた!」
私は、もう二度と振り返らない。漆黒の翼で、黄金のレイアだった頃よりも遥かに力強く地面を蹴り上げると、私は私の太陽が先導する眩しい大空へと、未来を『見る』ために勢いよく飛び立った。
◆
それから、私たちはたくさんのデートをした。一緒に狩りをして、引き裂いたお肉を分け合って食べ、同じ場所で丸くなって眠る。
また別の日には、煮え滾る火山や、瑞々しい生命の息吹に満ちた広大な森を巡り、そのたびに彼に世界の見え方を教えてもらう。そして一日の終わりには、彼の優しい太陽のような温もりを感じながら、世界で一番安心する彼の翼の下で、私は静かに眠りにつくのだ。
それと、分かった事があるわ。私は彼の傍にいる間だけは、ウイルスを抑え込めるようになったということが。
ある日の夕暮れ、並んで高台に腰掛けていた時、彼が不意に「今日は夕焼けが綺麗だぞ」と教えてくれた。私は、まだ自分が黄金のリオレイア希少種だった頃に見た、あの世界の果てまで染め上げる空の色を思い出しながら、今の私の感覚のなかにその色彩を思い描く。
「赤いの?」
「ああ。燃えるように真っ赤だ」
「……ふふ、あなたみたいね」
「俺?」
「ええ。あなたの身体も、きっと、その夕焼けのように綺麗な赤なのでしょう?」
「まあ……自分の色は、自分じゃよく分からないけどな」
「ふふ……そういう無頓着なところ、本当にあなたらしいわ」
こんな、なんてことのない普通の何気ない会話さえ、今の私にとっては涙が出るほど愛おしい。だからこそ、私は改めて、自分の胸の奥で暴走し続けている感情の正体を、はっきりと自覚し、理解した。
私は今まで、彼に『絶望から助けられた』のだと思っていた。恩義を感じているのだと。
でも、違う。
彼が一頭で遠くへ行くと、胸が張り裂けそうに寂しい。
彼の呑気な声を聞くだけで、弾けるように嬉しい。
あの大きな翼に触れられると、どんな恐怖も消え去って安心する。
そして、彼がほんの短い狩りに出るだけで、私は洞窟の時と同じように、「……早く帰ってこないかしら」と、彼の帰巣を心待ちにしてしまう。
……ああ。私は、本当に、この規格外の雄を『愛してしまった』んだわ。だからこそ。愛が深まれば深まるほど、私の胸の奥には、贅沢で、けれどどうしても抑えきれない一つの『強欲』な願いが芽生えてしまうのだ。
「ねえ、あなた」
「なんだ?」
「……あなたは、私の今の姿を、ちゃんと見たことがあるのよね?」
「……? 何当たり前のことを言っているんだ?」
顔をこちらに向けて、彼は不思議そうに首を傾げる。
「どんな姿なの?」
「綺麗だぞ」
「……もう、またそれ? はぐらかさないでよ」
「本当だぞ。嘘なんてついてない」
「そうじゃなくて……」
私はくすくすと笑いながら、けれど、震えるほどの本音を、祈るように彼へと伝えた。
「あなたの顔を……見てみたいの」
今度は、彼が少しだけ驚いたように沈黙した。私の放ったウイルスすら愛でねじ伏せて制御してみせた、私の二度目の竜生の太陽。
その彼がどんな表情をして、どんな瞳で私を見つめてくれているのか、私はどうしても視覚で『見たい』と思ってしまったのだ。彼は少しの沈黙の後、優しく笑って答えてくれた。
「そうだな。いつか見られるようになるといいな」
「……ねえ、ウイルスを制御できるようになったみたいに、私の視力だって、いつかどうにかすることが出来ると思わない?」
「可能性は、ゼロではないと思うぞ」
「……本当に?」
「ああ。君自身がこれからどうなっていくのか、俺にも分からないからな」
「……」
「でも、一つだけ言える。君がどんな姿になっても、俺は君を君として見るよ」
彼のその言葉が、私の胸の奥の、ある「禁忌の扉」を静かに叩いた。可能性は、ゼロではない。本当に、そうね。私が彼を想う本能がウイルスを抑え込めたのなら、このゴア・マガラの肉体を、さらに『先』へと進化させることができたなら……。
(ならば……私は……『賭け』に出てみようかしら)
私の異形の身体の奥底で、シャガルマガラの残した細胞が、主の強い意志に呼応するようにして、ドクン、と不穏な脈動を上げた。
目を取り戻す方法。それはこの幼体の殻を破り、成体へと『脱皮』すること。けれど、それは元のリオレイアに戻ることではない。さらなる異形、あの私を絶望に突き落としたシャガルマガラと同じ、純白の古龍の姿へと近づくことを意味していた。
さらに言えば、この地域に「あのクソ野郎」がいる限り、脱皮の先にあるのは、肉体が崩壊する『渾沌』の死の運命。
それでも――私は、彼の顔が見たい。最愛の旦那様の温もりに抱かれながら、私は胸の内に秘めたあまりにも危うく、激しい「賭け」の決意を、暗闇の奥底にそっと隠すのだった。
眩しい未来を夢『見る』
見えない世界を『観る』
だから…レウスの顔が『視たい』という欲が生まれる。
彼女はただ、視たいだけ。
ただただ、『愛した』夫の顔が視たいだけ。
いいことが連続すれば…次もいいことが訪れる。
自分は苦しんだのだから、きっといい結果が訪れる。
それが根拠のない自信をもたらす。
皆さんはこの中ならどれが読んでみたいです?
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