メカゴジラのコクピット内には、 シイコだけが居た。
ガイガンとの戦いで、装甲にも内部にもダメージが大きく
危険の有ったメカゴジラから、
パイロット全員は、一度降りた。
生きていた3号機パイロットたち3人との再会も有った。
しかし、本部との通信で戦況を聞いていたシイコは、
モスラが斃れれば、キングギドラの必殺が復活し、怪獣たちは蹂躙され、
もう、地球にキングギドラを倒すすべは無くなる。と判断し、
咄嗟にメカゴジラを動かしていた。
シイコ「くっ、高機動ユニットが爆発...無茶させすぎちゃったか...」
ガイガンとの戦いでの無茶苦茶な機動、
そこからの最大推力での移動…と、
無茶をさせ過ぎた高機動ユニットが、
メカゴジラの背中で爆発している。
本来、メンテ要員がユニットを切り離す場面だが、
一人で発進させてしまったシイコには、それも出来ない。
シイコ「…はあ、ゲルググと言い、
こういう使い方しちゃう性分なのかしら…」
キングギドラは、メカゴジラのあまりの勢いに、
咄嗟に、ゴジラに当てようとしていた引力光線を
メカゴジラに向ける…だがメカゴジラの勢いは止まらない。
更に、2本目の引力光線を束ねる。
シイコ「この状態のメカゴジラに3本目を当てると
どうなるか分からないの?
肉弾戦で処理すれば良いのに…よっぽどその必殺技が好きなのね
…私には、得意技への執着を責める資格は無いか…
信華ちゃん、悠乃ちゃん、今まで楽しかった。元気に過ごしてね」
ボロボロのメカゴジラは、三本束ねた引力光線を喰らた事で
巨大な爆弾と化しながら、キングギドラに体当たりする。
シイコ「坊や…ちゃんと帰る方法を探せなかった私を赦して…」
メカゴジラの爆発でキングギドラは、ところどころ鱗が剥がれ、
翼なんかは膜がなくなったボロボロの姿で仰け反る。
そこに、ゴジラが余力を振り絞った全力の熱線を浴びせた。
キングギドラは耐えきれずに爆散し、その地球侵攻は終わった。
勝った怪獣たち、ゴジラ、アンギラス、ラドン、モスラ
元々は互いに仲が良い訳ではなく、
キングギドラの脅威に協力していただけ…
しかし、互いにボロボロな彼らは、静かに視線を交わし合うと、
ゆっくり各々の帰路についた。
メカゴジラパイロット達は、神妙な顔でシイコの犠牲を悼んでいる。
そして信華は、寺の庭でわんわん泣いていた。
そこにモスラのテレパシーが響く 目を瞑りなさい……と
目を瞑った信華達は、
早送り気味にガンダム世界のシイコを見る。
•赤いガンダムに相方を殺されたところ
•戦後家族を手に入れたところ
•再び現れた赤いガンダムを認識したところ
•赤いガンダムとの戦い
•執着は解消されたが、ビームに焼かれ、 機体は爆散し、
肉体を失ったところ
早送りが落ち着く
•死体の無いシイコの葬式、
わんわん泣く坊やと、悲しむ旦那さん
•夜、眠る坊やの傍に、
メカゴジラパイロットスーツ姿のシイコの霊が現れ、
優しく坊やを抱きしめる
そこでモスラの見せた映像は終わる
信華「ふふっ、私たち…直ぐに坊やの元に行けた筈のシイコさんに、
とんだ寄り道をさせちゃってたのね…
でも、一緒に過ごせて嬉しかった。
ありがとうシイコさん。
私たちも坊やの幸せを祈ってるわ」
~完~
怪獣パートは95%くらいが、2023年には出来ていた。
でも、人間パートが無かった。
オリキャラを描くようになって、
多少、人間の居る世界に居る怪獣。を描ける可能性が出てきた。
しかし、オリキャラはメカゴジラに乗せるのに向いていなかった。
シイコさんには、とても感謝している。