東方欲罪録   作:OROGUDO

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第一話

神々に愛された土地、幻想郷。忘れ去られたものの最後の楽園。人間、妖怪、鬼、果ては神までもが共存している土地。いや、共存していた土地。種族を問わず、すべての生物には欲が存在する。そしてその欲は、必ずぶつかってしまう。

かくして、その欲は争いという形で現れてしまった…。

 

「はぁ…どうしたものか」

 

この土地で1人、頭を抱えていた商人がいる。

彼の名前は、榊原樂(さらきばら がく)。

かの幻想郷大戦から10年、一介の弱小商人から一気にこの幻想郷の三大商家まで上り詰めた立役者である。

幻想郷での復興事業、金融や両替商などで規模を広げた榊原家は、人里では絶大な影響力を振るっていた。

しかし、他の矢上家や間宮家などとは、新興の商家であることもあり、関係は芳しくない。

 

「そろそろ金融業が儲からなくなってきた… しかし自警団がらみの案件はリスクがある… 新事業を始めようにも、矢上や間宮が面倒すぎる…」

 

榊原家を三大商家まで拡大し、若くして大金を持った彼である。人並み以上の幸福を知っていれば、それ以上の悩みを抱えているものである。

 

「樂〜、来たわよ〜」

 

「なんだ、霊夢じゃないか」

 

彼女の名は、博麗霊夢。幻想郷大戦の後、また大戦を起こす勢力があらわれても歯止めが効くように、結界の維持のみだった役割の博麗の巫女を、幻想郷の治安維持もその役割に加えた。彼女はその14代目巫女である。

 

「ほら〜また奢ってもらわないと」

 

「…わかったよ また小倉庵か?」

 

「ん〜そうね、今度はまた別の店がいいわ」

 

「…じゃあ鈴鹿屋でいいか」

 

「いいわ、行きましょう」

 

霊夢は鈴鹿屋に着いた途端、片端から高いものを食べ始めた。榊原家が彼女に払う食費や接待費は、軽く町人の月収を超える。

 

「…よくそんなに食べれるな」

 

「他人の奢りだからね 食べれるだけ食べないと」

 

ではなぜそんな金を払うのか。

それはひとえに、彼女の幻想郷における影響力が絶大だからである。

博麗の巫女というその性質から、各所からあらゆる相談が舞い込んでくる。

それは、一つ一つがそれなりの利益を生み出してくれるため、美味しい商売になる。それにもう一つ…

 

「そうだ樂、また賢者会議の召集がかけられたわよ」

 

「…詳しく聞かせてくれないか」

 

これである。 

賢者会議、各勢力の代表が一堂に会する重要な会議。

ここで決まることは、幻想郷全体に影響する定書、自警団の管理維持、 

そのほか重要な事案が、この会議で決まる。

 

「議案は… 自警団の増強案 その他のことはこの紙にまとめられてあるから」

 

「ありがとう… それで、この案で通りそうか?」

 

「さあ?わからないわねぇ」

 

そうやって彼女がニヤニヤとした時は、情報量をよこせとのサインだ。

 

「そうか?コレで思い出してくれるといいんだが…」

 

そうやって私が取り出した銭袋を、彼女は迷うことなく受け取った。

 

「んん… 基本的に天狗どもはいつも通り反対しているけど、そうたいしたことじゃないわね まあそれよりも、気になるのは矢上家がどうやら相当な額を一部の票にばら撒いているみたいね」

 

「目的は?」

 

「さあそこまではわからないわねぇ 調べましょうか?」

 

「…本当に?」

 

「情報量は取るけどね」

 

「是非よろしく」

 

「いいわよ、調べてあげる」

 

そうしてその後も霊夢は数品を食べた後

2人はその店で別れれた。




読んでいただきありがのうございました!
小説を最近描き始めました

まだ投稿に不慣れなため、何か不備があるかもしれません。
その際はご指摘いただけると幸いです。

この物語を楽しんでいただければ幸いです。

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pixivでもOROGUDOという名前で投稿しています。
作者本人による投稿です
この作品は、東方Projectの二次創作物です
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