何やら神に喧嘩を売った雪国に転生したらしい   作:てきとーでいこう

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書いててゲーム内で確認したりしてたらやりたくなったのでサブ垢始めました。
最初の10連でオデットゲットだぜ。


物語は始まる

 

 

「【博士】死亡……ね」

 

 俺は手元にある新聞を見ながらそう呟いた。

 

 今、スネージナヤは大混乱だ。

 何せ短期間で一気に執行官第一位と第二位が死亡したのだから。

 

 ま、第一位の【隊長】はともかく、第二位の【博士】には全くもって悲しく思わないが。

 なんだったらちょっと嬉しいくらいだ。

 

 ここまで嫌われるの逆にすげぇよドットーレ。

 

 つってもまだ完全に死んだわけじゃない。

 原神の詳しい内容はわからないが魔神任務で確か魂を分けてその一方がナド・クライ、つまり今回死んだ。

 要するにもう片っ方は生きているわけだ。

 

 

 これから世界樹燃やすんかな……

 

 コロンビーナは今頃サンドローネが死んだことに悲しんでいるのだろうか。

 それともすでに再会している?

 

 まぁどっちにしろ再び2人が語り合えるようになればいいか。

 

 コロンビーナといえば月感電編成。

 俺も無課金プレイヤーの時はお世話になった。

 フリンズとコロンビーナ組めば雷元素無効以外大抵なんとかなるからな。

 イネファだけ引けなくて揃えられなかったのが残念だが。

 

 フリンズも確かフェイだったはず。

 ランプだったっけ。

 フェイってことはスネージナヤとも関係あるだろうしいつかこっちに来るんかなぁ。

 

 まぁ考えても仕方ないか。

 

 そう思い、腰掛けていたベットから立ち上がる。

 

 思えばスレトモロスクに移住してから2年か。

 そんなこと思いながら窓の外を眺める。

 

 まだ暗い外では雪が降っている。

 そろそろ出発する時間だ。

 

「行くとしますかね」

 

 ショットガンとライフルを持って家をでる。

 こうして自分の家を持って生活できるようになるとは……人生何が起こるか分かったもんじゃないな。

 

 まぁ、あくまで仮住まいだけど。

 そんなここに定住するようなガッチリとした家ではない。

 つかそんな金ない。

 

 【隊長】が死んだ後、俺は狩人としての活動を始めた。

 せっかく戦う術を学んだというのにそれを生かさないのもどうかと思ったからだ。

 

 なぜ同じく戦う冒険者にならなかったのか?

 

 簡単に言えば定期的に依頼や調査が出されるからだ。

 ゲームとしては報酬として石がもらえたりするしストーリーを進める上ではありがたいがこの世界に生きている者としてわざわざ危ないところに足を踏み入れるつもりはない。

 

 いやまぁ別にやってもいいんだが未知の場所に自らの命を懸けて飛び込みたいかと言われれば話は別だ。

 

 あと元々狩人やってみたかったってのもあるしな。

 倒すことで食料も手に入るし、それを売り払えば金も手に入る。

 運ぶ手間もあるが訓練で獲得した風元素による重量軽減で問題ない。

 なんだったら時々街の人から依頼も来るしな。

 

 森の中を歩きながらライフルのこと思い出す。

 

 狩人を初めて狩りをする上でのショットガンの使い勝手の悪さに気づいたのだ。

 基本狩りをするときは相手に気づかれないようにする必要がある。

 しかしショットガンは近距離でしか使えない。

 それでも魔物や動物を殺すことはできるが静かにやった方が後発も成功率も高いのだ。

 

 ライフルの使い方についてはこの街に住んでいたアリョーシャに教えてもらった。

 ここに住む時もいろいろと手続きを手伝ってくれたいいやつだ。

 

 今でも氷元素の誤魔化しとして実弾を購入する時も用途や銃の種類からおすすめを教えてくれたし。

 

 にしてもライフル高かった……

 いや、ファデュイ特注ショットガンよりはマシだけど一応氷元素と風元素に耐えられるようにもしてるから余計に金かかったし。

 

 まぁ仕事道具だし命を守るものだから妥協するのは良くないけどさ。

 

 そんなことを考えていると、前方に今回の目的であるイノシシを見つける。

 

「……めんどくさいな」

 

 ついでに魔物も。

 邪魔だな。

 ここで先に魔物を仕留めてもいいがすると獲物が逃げちまうし……

 

 まずはイノシシからだな。

 

 照準を走っているイノシシの頭に合わせる。

 一度息を整えて、撃つ。

 

 パシュッと小さな音が鳴ると同時にイノシシが倒れる。

 

 消音機能がついているおかげで大きな音がでなくて済んだ。

 魔物は急に近くのイノシシが倒れて不審に思ってる感じだな。

 

 ここから狙ってもいいけど距離が遠いしそこまでダメージも期待できないだろう。

 ライフルは狩猟には便利だが火力面ではいささか劣る。

 

 普通の魔物ならいいがあれはおそらく合成獣。

 何発もぶち込めれば良いがそれをバカみたく受け入れるわけがない。

 

 となると、ショットガン(こいつ)の出番だ。

 

 合成獣を視界と探知で捉えながら森を迂回して回り込む。

 雪が足音を消してくれるおかげで相手に気づかれる気配がない。

 

 後は風元素を足元に圧縮して解放。

 一気に魔物に近づき、ショットガンを魔物のド頭に合わせる。

 

「さいなら」

 

 銃から飛び出した氷の弾丸は風の力を受けて超スピードで飛んでいく。

 そして魔物に氷元素と風元素が付着し、星の楔により星拡散反応が起こる。

 

 その一撃によって魔物は消滅した。

 

 さすが最新の元素反応。

 通常の拡散とは威力が段違いだ。

 

 他に敵がいないのを確認して、イノシシを解体する。

 作業を終えた頃には少し降っていた雪も止んでいた。

 

「ふぅ、終わった」

 

 額の汗を拭きながら持ってきた容器に解体して手に入れた諸々の素材を入れる。

 肉だけでなく毛皮なども手に入るからな。

 雪国であるスネージナヤで防寒は大切だ。

 

 さて、仕事は終わったしさっさと帰るか。

 そう思って帰路につこうとした時だった。

 

「ん? レール?」

 

 先ほどまでは降雪で視界が悪く見えなかったが何やらレールがあった。

 

 こんなところにレール。

 列車が走ってるのか?

 見たことがないぞ。

 

 よく見ると奥まで続いている。

 時間には余裕があるし家に帰っても特段やることがない。

 スマホなんてものがないこの世界では退屈が最大の敵なのだ。

 

 好奇心は猫をも殺すというが好奇心こそ人類が決して治すことのできない病である。

 

 気になった俺は手元にショットガンを構えながらレールに沿って進むことにした。

 

 とはいっても道中は全くと言っていいほどなんともなかった。

 あいも変わらず森が広がっているのみ。

 

「クルースニク晶鉱……本当に誰も来てないんだな」

 

 今となっては誰もが欲しがる必須アイテム。

 それが少ししかないとはいえ野晒しにされているだけでここが放棄されていることがわかる。

 

 レールに沿って進んでいくと何やら小屋があった。

 見てくれはボロボロ。

 一体何年放置されているのだろう。

 

 中に入ってみると多少はまだ使えそうだった。

 まぁ部屋の中にも雪は積もっているためあくまで使えそうというだけだが。

 とはいえ突然の吹雪から身を守るには十分だろう。

 

 レールも目の前まで走っているしもしかしたらここはかつて駅だったのかもしれない。

 それが一体いつのことなのかはわからないが。

 

「ま、収穫はあったな」

 

 吹雪が来たらレールを辿っていけば避難場所に辿り着く。

 もし万が一があっても安全な場所があると知っていればそれだけで精神に余裕が生まれるのだ。

 

 とはいえ流石にここで過ごしたいかと言われれば答えはNOだ。

 今後のためにも多少は改善しておく必要があるな。

 

 つってもそう簡単にできる話でもないしゆっくりとやろう。

 

(そういえば前アリョーシャから公演のチケットをもらってたな)

 

 コロレフスキー劇場。

 

 確かアリョーシャが清掃のバイトをしている場所だ。

 つってもそんなバイト人気スターに会えるかもしれないのだから相当倍率高そうなもんだが……

 

 まぁいいか。

 

 劇場ね、行ったことないな。

 そんな金なんか無かったし時間もなかった。

 最近もバタバタしてたしな。

 

 せっかくチケット貰ったんだから今度行ってみることにするか。

 日付いつだったかな。

 

 そんなことを考えながら俺は家に帰るのだった。

 

 

 

 

 「パイモン!」

 

 1人の少女が吹雪の中を名前を叫びながら歩いている。

 その格好は雪国に住むものにしては明らかに薄着だった。

 

 少女はここ、スネージナヤへと足を向けた旅人である。

 ただ、その仲間と逸れてしまっているため探しているのだ。

 

「遠方に……生体反応を確認。お仲間の「パイモン」さまである可能性が高いでしょう」

 

 そんな少女の近くからふと声が聞こえる。

 そこには誰もおらず、何もない。

 しかし、よく見れば少女の右目の部分にメガネのようなものがあることに気づけるかもしれない、

 

 少女は近づく。

 見えた家は酷くボロボロの様だったが中からは灯りが漏れていた。

 

「目的地に接近中。二体の……生体反応を検知?」

 

 その声に警戒を深めながらもパイモンがいる可能性がある以上探さないという選択肢は少女にはない。

 ゆっくりと家の扉を開けて中を見る。

 

 どうやら中は外見ほどボロボロではないようだ。

 最近誰かが手入れしたのだろうか。

 暖かそうな絨毯や小規模な暖炉など、ここでしばらく過ごすことが可能なレベルになっている。

 

 右をみると並べてある椅子の上に仲間であるパイモンが眠っていた。

 

「パイモン!」

 

 慌てて近づくと、近くに人の気配を感じた。

 まず間違いなく〝グライアイの眼〟が言っていたもう1人の生体反応だろう。

 

「……誰?」

 

 人の気配はどんどんと近づいてき、そして姿を表す。

 その姿は豪華な服を着て、瞳にカーンルイア人特有のひし形の模様が刻まれている男性だった。

 

「案ずるな。眠っているだけだ」

 

 男は質問には答えず、そう言う。

 

 明らかに上等な服を着た男との対峙。

 それがどれだけの人物かをまだ知らない。

 

 この出会いからスネージナヤでの旅人の物語は始まった。

 

 

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