護廷の問題児   作:ニコラス―NICORUTH―

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ガールミーツフレンド

 技術開発局。先代の十二番隊隊長が研究機関の必要性を説いたことで設立された尸魂界最大の研究施設。

十二番隊との繋がりが強いことで知られるここでは日夜設備装備の類が開発され、また多くの研究者たちがその知見を広めるべく奮闘している。

戦いとは虚蔓延る死屍累々の戦場だけで起きているのではない。

 

科学者たちにとっての戦いとは、探求だった。

その中でも、あまり他の隊士の耳には入らない、いまいち影の薄い部署があった。

 

「 〜♪〜♪ 」

 

 兵装開発科。今日のほとんどの死神が、この名を耳にすることはない。何故かはお察しである。

 

 

そんなこの科に属する一室、蜘蛛に人の手がひっついたような、鋼鉄のロボットらしき物を弄る少女が一人。

 

背は並の成人女性より少し小さく、死覇装の上に局員共通の白衣に袖を通している。

その胸は重ね着して尚多少膨らみがでている。

俗に言う、トランジスタグラマーという奴だ。

 

その周りには、弄っているようなのと同じサイズの機体が二つほど。

どれもデザインは一貫性があり、蜘蛛を思わせる多脚に鋼の剛腕がついたような重厚でいて、何処か身軽そうな、蜘蛛らしい独特の雰囲気がでている。

これらは彼女の制作した物だ。並のメノスにも引けを取らない馬力装甲を誇っている。

久しぶりに会う友人の鬼道にも耐えられるように手を加えている最中であり、今しがた、それが終わるところのようだ。

 

「 ふぅ、これで機体の調整整備は万端。後は、舞台の用意だね♪ 」

 

 少女は愛機を見ながら、誇らしげな表情を浮かべた。

 

「 でもちょっと汚れちゃったな。連日シャワーも浴びてないし、浴びようかな。 」

 

 匂う身体で友人と会うのもどうかと感じた彼女は、身を清める事とした。

 

 

 

 

 シャワールームは先までいた部屋に割と近くに設けられている。この頃にしてはやたらと近代的な作りとなっていて、洗顔料も充実している。これらはいずれも、この技術開発局で研究開発されたものであり、そのうち貴族階級、それこそ大富豪として知られる大前田家などの家庭もこれを浴びる日が来るのだろうが、先ず実用性を確かめねばならないとのことで、今は製造元である技術開発局だけが実用化している。

 

「 〜♪ 」

 

 鼻唄を口ずさみながら、少女は自身の肌を洗い流す。湯気の籠る浴室の中、我が身に振り注ぐ水のなんと心地よいことか。それはそうと四ヶ月ぶりに顔を合わせることになるあの男。色々と噂として聞くが、どうなっているのかは直に会ってみねばわからない。

 

 彼女、平伽紅(ひらがべに)はかの髑髏面の男とは学友の関係だった。両親を幼い頃に亡くした彼女は叔父夫婦に大切に育てられ、霊術院に入学。科学の分野で類まれな才能を見せた彼女は、技術開発局の内定を早くに貰うのだが、余人はそんな彼女すごいすごいと口で言いよって来るが、そこには何もなかった。媚を売りたいという算段が見え隠れしているばかりで。

 

 そんな中、自分に関わる中で一人違う接し方をする者がいた。

 

「 お前、孤独なのだろう? 」

 

「 ・・・え? 」

 

「 顔に書いてある。余人どもはお前の才と家柄に肖りたいばかりで、何一つお前のことを理解していない。

煩わしいばかりだ。違うか? 」

 

「 ・・・ 」

 

 その仮面から覗く視線は、険しいながらもまっすぐに紅を見つめていた。そこらのモブとはこの時点で異なる雰囲気を見せていた。

 

 

「 何故わかったか教えてやろうか。吾輩も、同じだからだ。 」

 

「 どういうこと? 」

 

「 ・・・見ていろ。 」

 

 男は空高く虚空に手をかざした。

 

「 誰も見ていないだろうし、バレはしないだろう。 」

 

「 破道の八十八 飛竜撃賊震天雷砲。 」

 

 眩い青白色の光が、掌から天高くに放たれる。

紅は目を疑った。鬼道である。それも、八十番台。使える者など一握りの高等鬼道だ。

少なくとも、霊術院時代で会得している者も、おそらくはいない。

 

「 下手にこういうのを見せびらかせば、バカな連中が言い寄ってくる。鬱陶しいから普段の授業では手を抜いている。周りに来るのは少ない仲間くらいで十分だ。それに丁度良い隠れ蓑になってくれる者もいるしな。 」

 

「 誰、それ? 」

 

「 それは・・・ああ、アイツだ。 」

 

 彼の指差した方向には、自分よりも小さいくらいの背をした少年。神童と謳われる優等生だ。

視線に気づいたかこちらに顔を向けると、男は即座に指を下ろした。

 

「 ああそうだ。自己紹介がまだだったな。

檜佐木悟。よろしく頼む。

お前、名は? 」

 

「 紅。平伽紅。 」

 

 これが、彼との出会いである。これより紅は悟らと充実した学生時代を過ごす事となるが、彼女が彼の存在をより大きく感じた事件が、後に起きた。

 

 

 それは彼女が六年生の頃、つまるところ去年、一年生らを連れて現世に実習に赴いた時のことだ。

 

 




檜佐木悟

 霊術院時代。この頃から髑髏マスクを被っている。

 平伽紅

 中流貴族家、平伽家出身。両親を早くに亡くし、叔父夫婦に育てられた。
叔父、平伽弁次郎の言葉である、"大いなる力には大いなる責任が伴う"を座右の銘としている。
霊術院時代には既に開発局に内定をもらっていたほどの天才でもある。


 日番谷冬獅郎

 お馴染みシロちゃん。悟がなにかするとだいたい彼がやったことにする。
その為日番谷自身天才ではあるが本人も自覚するほどに評判に尾鰭がついていっている。

( 例 虚を白雷一発で斃したなど )
本人はそれを煩わしくは思っている。

これからみたい要素は?

  • 悟の同級生
  • 裏破道
  • その他
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