護廷の問題児   作:ニコラス―NICORUTH―

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ミナヅキアンドジジイキャンフライ

 

 護廷十三隊四番隊。同組織において、医療を専門とする隊であり、常日頃に、傷ついた隊士たちを回道で癒している。

しかしそれでいてぱっとしないが為に、特に十一番隊からはぞんざいに扱われることも多い。

 

 

 そんな四番隊隊舎の道場にて。

 

「 あ、あの、隊長・・・ 」

 

「 勇音、今日貴女をここに呼んだ理由、分かりますね? 」

 

「 うぅ・・・ 」

 

 虎徹勇音。同隊副隊長。並の男よりも大柄な彼女はこの日、上司である隊長卯ノ花烈に呼び出しを受けて、ここにいた。

その理由は彼女の言う通り、ある程度自覚があった。

すべては三ヶ月前の、あの出来事からの悪因が元である。

 

「 この頃の貴女は何処か不甲斐ない。新人の隊士におっぱいを揉まれてしまったことを日切に、それが元で他の隊の隊士から舐め腐られることが多くなったように感じられます。侮られるのは何時ものことですが、これではよろしくありませんね。 」

 

 

「 あ、あれは事故でして・・・卯ノ花隊長だって見てらしてたじゃないですか! 」

 

「 そうですがそれ以来、貴女は業務に力が入らなくなることが多くなった。どこか色気づいたようになり、上の空。

彼、檜佐木四席のことを考えてたのでしょう?

あれから相手にもされないのに。 」

 

「 うぅ・・・ 」

 

「 これでは四番隊の名は勿論、貴女自身の名も廃ります。故に・・・ 」

 

 卯ノ花は斬魄刀を構える。その顔はいつもの柔和なそれではなかった。

 

 

       「 卍解(ばぁんかぁい)・・・ 」

 

「 ・・・! 」

 

 ドロリとした血に濡れる刃。そこから溢れる赤。外から差し込む日差しも、何人もの隊士が鍛錬を積んでいる道場の光景をも呑み込む黒に、悍ましく煌めく赤。

 

その中に二人、いうまでもなく勇音と卯ノ花。

 

 卍解。彼女のみならず、死神ならば知らぬものはない概念。始解を会得し、斬魄刀の具象体を屈服させ、初めて至る、名実ともに死神の奥義。

本来ならば瀞霊廷内での使用は禁じられているのだが、それをおしてまで己の前で発動するということは、よほど今の自分が不甲斐なく見えていて卯ノ花はそんな自分をどうにかしようとしてくれているということが、勇音には嫌というほど感じられた。

だが、それを踏まえても、彼女のこんな顔をみるのは初めてのことであり、背筋が凍るような心持ちである。

 

 

 

            「 皆尽。 」

 

 

 

 血に満たされる床。赤く滴る刃を携え、目を細め勇音を見つめる四番隊隊長。

 

これは、そんな彼女の、切っても切れない、幾多もの敵対者と斬り合ってきたあり様そのもの。

血染めの世界に立つその姿は、十一番隊に舐め腐られる部隊の長とは間違っても呼べない。

彼らが、卯ノ花にだけは横暴な態度を取らない、最大の理由であろう。

 

檜佐木悟の戦い、それに彼と朽木ルキアの修練を影から見つめていた彼女は、かつての過ちを恥じて封じていた卍解を、今この場はほかでもない勇音を鍛えなおす為に発動したのだ。

 

 今でこそ優しい卯ノ花であるが、かつては尸魂界空前絶後の大罪人と恐れられていたという事実は、副官である勇音も聞き及んでいたつもりでいた。

だが、その知っていたつもりになっていたに過ぎなかったことを、勇音は思い知らされる。

 

「 刀を抜きなさい、勇音・・・ 」

 

 その地からでているような、おどろおどろしい声色に、戦慄しながらも同じく斬魄刀を構える。

 

「 奔れ、凍雲。 」

 

 浅打から、三つの刃が虎の爪のように束ねられた特殊な形状に変化する。

虎徹勇音の始解、凍雲。尸魂界で最も美しいと謳われる朽木ルキアの袖白雪や、後の十番隊隊長である天才、日番谷冬獅郎の氷輪丸の影に隠れがちではあるが、氷雪系の刀である。

そしてそれらとの差別点として、彼女のこの修練を耐えるに適した能力を持つ。

 

 己の魂の写し身たる始解を構える勇音は、もうどうにかなってしまいそうだった。

百聞は一見にしかずとは云うが、まさしくそれだ。彼女は今、卯ノ花烈の普段目にする生粋の優とは別の、生粋の暴に、一見を超えて一触していた。

彼女にその気は無いのだろうが、気を抜けばあっさりと己の生命は絶たれてしまう。そんな気さえしている。

 

 

「 ・・・来なさい。 」

 

 

「 うわぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!! 」

 

 勇音の恐怖の混じった猿叫が響いた。

 

 

 その頃、一番隊舎。

 

「 この霊圧、卯ノ花か・・・! 」

 

「 久方ぶりですな。彼女の卍解。

一応瀞霊廷内での卍解を禁じられてはおりますが、どうしますかな?元柳斎殿。 」

 

「 どうしますかなと言われてもの、長次郎よ。 」

 

 自身の斬魄刀、流刃若火で焼き芋を五つも焼きながら、元柳斎は己に降りかかるその悍ましい霊圧を前に、尻込みしていた。

 

「 あやつ、昔からおっかなかったからの。護廷に就いてからも更木がでて来るまで儂に鬼みたいな視線向けとったし。一度火がついてしもうたらもう手がつけられん。

収まるまで待つか・・・?

でもそうしたら護廷の威信に関わりそうじゃし・・・! 」

 

「 元柳斎殿、この霊圧・・・! 」

 

「 お、これは更木のじゃ。丁度ええ時に餌付きおったの。長次郎、抑えに行く故留守は任せる。 」

 

「 御意に御座います。 」

 

「 では参るか。 」

 

 元柳斎の尻から、凄まじいガスが放出され、これまで凄まじい勢いで、その老体が空へ、そして更木剣八らしき霊圧向かって飛んでいく。

その速度は、計り知れない。

 

「 狛村隊長!なんですかいありゃあ!? 」

 

「 元柳斎殿だ!屁で空を飛んでおられる!! 」

 

すべては卯ノ花の卍解の是非への丁度良い言い訳の為である。

 

 

 





 卯ノ花烈

 悟とルッキャさんの斬り会いを見て、ハッスルしてしまい、その矛先は勇音に向けられた。
実に千年ぶりの卍解であり、このことは、後の更木の修練にも活かされることとなる。


 虎徹勇音

 お◯ぱい揉まれて三ヶ月後、今度は上司の特訓につき合わされる羽目に。

 更木剣八

 卯ノ花さんが卍解使ったのを感じて、凄まじいハッスルをしているらしい。

 山爺

 屁で空を飛んだ。

これからみたい要素は?

  • 悟の同級生
  • 裏破道
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