Synchronization Rate---43%
Core utilization---71%
Startup sequence……
…failed---
Reconstruction sequence---
…start---
magic accuracy…48%
Restart the build system---
…Succcess
Synchronization rate increased by 49%
Synchronization Rate---64%
Core utilization---99%
----Type:α…No.K-1
Main system startup-・・・・・
Independent survival function activated
レッドフードが去ってから少しした頃
ドロシーを臨時のリーダーとした
ゴッデス部隊は一時期士気の低下を招いたが
各々奮起した為、普段と変わらない様相を見せている。
特に全員、アークガーディアン作戦の全容を知らない。
何が起こるかも知らないのだ…それは俺もであった
理由は分かっている、俺が転生した時期だ
俺はこの物語を知らなかった
話を戻そう、この臨時的な状況は平和であった
だが、その平穏は唐突に終わりを迎えた
ゴッデスの指揮官とリリーバイスが帰還したのだ
この時点で俺はとある会議室に呼ばれており
通信機越しではあるが、とある会談を受けた
それは後に綴るとしよう…
まず、指揮官とリリーバイスが帰還したと同時に
直ぐさまブリーフィングルームで作戦計画書が配られる。
伝えられた情報は以下の通りとなった
アークは5段階に分けて封鎖され
封鎖が完了すれば外側からも内側からも
アークへの通行は不可能になる。
その為、防衛戦に移る事から
勝利の翼号もアークへと回収されることになった
これは第3次封鎖時点には回収を決定されていた
そして、最終封鎖の完了まで
アークへの進入口を防衛する作戦
名を「アークガーディアン」と命された。
そして俺は別の部屋でアーク内部への移住を
人類生存権の偉い人間から直々に打診された
だが俺は断った、この作戦にて遺されるニケ
そしてアークへ移住を許可されない人間を
遺してアークに住まうなど理性が耐えられん
俺にとっては地上に遺されるニケも人間も
護るべき存在である人類に分類されるのだ
だから俺は地上に残る事を決めた
…そして、予想ではあるが、ここで彼女は…
リリーバイスは死を迎えるのだろうと感じた
ならば、俺はリリーバイスを弔う為にも残る
指揮官には、この辺りでアークに行ってもらう
あの男の事だ、ニケが人が遺されるとなれば
一人でも地上に残るという選択肢を取るだろう
それ程までに正義感に溢れた男だからな
本当ならばニケも人類も全員をアークに詰め込み
俺1人でラプチャーと"奴"を殺し切る作戦
其方をやりたいがアークは地下に有る、有限なのだ
だから、俺は文句を言わん、未来にある■の使い所を
虎視眈々と狙い続けながら…
そしてアークガーディアン作戦は決行された
まさか、コレが、俺を変わらせる場だと思わず
遠くから地響きとともに大きな音がした。
何重にも重なった扉が動く様は
音だけでも圧巻の一言に尽きる。
だが俺は、その様を見ずに宙を見る
俺の目にて発見した航空戦力…
ニケでは対処に苦労する事となる空の脅威
奴らを単独で始末する事が俺に与えられた命令
「此方、カルナ、指揮官、目視距離にして6471先にてラプチャーの大軍を発見、航空戦力も多数存在する事を伝える、そして悪いが俺は先行する、距離にして9804先に別の航空戦力を発見した、アレら全てを受け持つには先手を撃つ事が好ましい」
『了解した、だが必ず無理をせず危険だと判断した場合は撤退しろ』
「承知した」
魔力放出により加速した俺は
大抵のジェット機以上であり
数秒もすれば6000mなぞ到達する…
「さぁ、小手調べと行こう」
左手に出現させた炎に向かい息を吹く
すると巨大な劫火が多数出現し
ラプチャーに向かって放たれる
尋常ではない爆音が戦場に響き渡る
地獄は、まだ始まったばかりだ
とてつもない熱を肌で感じ取る
やはり一人で戦う時の方が良いのだろう
彼の全力を出すには、リリーバイスでさえ
彼の足手まといとなる…そう、次元が違う
私は、今の熱を感じ取った時に結論付けた
ならば彼が戦いやすいように指揮する事こそ
俺の与えられた使命なのだろう。
「始まったね、相変わらず、すっごい熱」
「本当に1人だけ神話に生きてますね。ラプチャーに対してニケでも無い生身の人が兵器を使わず倒すなんて」
「試合形式とは言え、特殊な術も無しに近接戦闘で私が手も足も出ずに負けたからな純粋に次元が違い過ぎた、生きる世を間違えていたら埋もれていたかもしれんな」
「ですが、こうして私達が十全に準備を整える時間が出来ました、彼が戻ってきたら感謝を伝えましょう」
まるでクラスター爆弾でも起こったかのような
とんでもない量の連続爆破の音が響き続ける
どれだけ人間の兵器開発力があったとしても
彼には一生勝てなさそうな強さだ、本当に
さて、気合いを入れ直そう
「みんな、よく聞いてくれ。私たちは神ならざる身だ。全てを救う事はできない。だが、目の前にいる人々を救う事はできる。」
私の声に皆が一斉に振り向く
私はそのまま、後方に振り返り
アークの搬入口の周囲に密集する
ある建築物を指差した。
「見えるか?臨時シェルターだ。その名の通り、避難してきた人が一時しのぎで集まる場所だ。だがラプチャーの攻撃が壁に撃たれた場合、簡単に穴が開くほどの粗末なものにすぎん。中にどれだけ居るのかは知らないが、多くの人が身を寄せ合っている、という事は確かだ」
彼が作り出した爆発の影響か
もしくは、この雰囲気に呼び寄せられたのか
定かではないが空が黒ずみ雲が覆っていく
その光景に畏怖感を覚えながらも声を張る
「守れ」
「何があっても守り抜くんだ。余計な考えは今、捨てろ。」
「考えれば不安が生まれ、不安は常に迷いとなる。君達が何かに迷うたびに、あそこにいる無辜の人々を死なせるかもしれないということを、肝に銘じておけ」
「そして、アレのことだけを考えろ。目的も正体も分からない奴等だが、1つだけ確かなことがある。」
「奴らは私達を憎んでいる。奴らの思い通りにはさせるな」
「忌まわしき鉄屑共は、大英雄カルナが現代まで護り続け、今も尚、大英雄は前線を張り続けている人類を絶滅するまで殺さんとしている、今回は本当に付いている、なんせ大英雄直々に出撃し、そのお零れ程度が私達に降りかかるだけだ、ならば成せる筈だ、今まで私達が護り続けてきた大切な物を奪わせるな、壊させるな」
「私達がやるしかない。確かにカルナは強い、だが彼一人では無理がある、ならば、その零れてきた奴らを食い止められるのは、私達だけだ」
「そう、私達には勝つ以外の道は無く、未来は無い」
「思い知らせてやれ。私達が大切に護り続けているものに汚き手を出せばどうなるか」
目つきの変わった兵士たちが
砂ぼこりに潜むラプチャーたちを睨みつけた。
武器を握りしめ、今すぐ飛び出しそうに
力を滲ませながら。目ですら射殺そさんと
「ゴッデス部隊、レディ…」
武器を構え、脚に力を込める。
「行け!殲滅しろ!私達に手を出した恐怖を存分に味合わせてやれ!」
その言葉を合図に、戦女神は戦場へと飛び出した。
「言葉は無用、その天命に決別しろ!
目から放たれたビームは掠れただけで地を焼き
火柱を上げる、その威力に巻き込まれた敵は
為す術なく灰塵と化していく、だが処理が
間に合わん事だけは分かっている…
この場に弓が有れば、どれ程良かっただろうか
だが無いものに固執していれば死ぬのは俺だ
すぐさま、別の事を考える
そう離れていない扉にまで被害が往く可能性
それを考慮した場合、使用は厳禁であること
そしてコレは長期戦だ、魔力消費が大き過ぎる
つまり、広範囲を殲滅出来るが低燃費な宝具
…やはり、コレしかない
「念には念をだ…悪く思え、宝具展開、
今日は特に肉体の調子がいいのだろうか
槍を扇状に振るえばラプチャーが粉々となり
魔力放出による攻撃は威力が増していく
そして何より宝具の連発をしているとして
魔力の貯蔵量に然程、影響が無い事だ
左手を掲げ、赤雷槍を空を埋め尽くさんと
展開し、空に居るラプチャー共も纏めて
串刺しと爆発に巻き込ませていく
爆発によって発生した熱が肌を暖める
その高揚感…この満足感…
「成程…霊格が上がった様だ」
言うなればアップデートや強化
そういう事なのだろう、見た目に然程の
変化は無いが確かに俺は原典に近付いた
何が理由か分からないが、どうでもいい
自身が受け持てる範囲が広がった事だけを
考えろ、そうだ、俺は戦えばいい
優先事項を変える必要は、無い
その考えのまま、第二波に向け宝具を構える
目視であれ、俺は遠くまで見通せる目がある
そして、第二波を凌げば、第1段階は終わる
「おおおおぉっ!!!」
黄金は劫火を纏う、その槍を振り絞り投擲する
その結果、核爆発とまでは行かないが規模で言うならば
キノコ雲が発生する程度には高かったようだ
この一撃が戦場を終わらせ、場は閑散と化した。
『ゴッデス部隊へ、指揮官より通達。ラプチャーの反応なし、初戦は終了だ』
「かんぱ〜い!」
カチャンッーーーーー
ーーグラスを合わせる音が響く。
「なんだいこれは、酒ではないのか」
「いつ襲撃があるかも分からないのに酔っ払っていいワケないでしょ。それでも、とびきりいいものを皆から用意してもらったんだから、そう文句言わないの」
「ふん…祝いの席に酒がないとは……」
「祝うような戦いではなかったと思いますが」
「重傷者と死者無しでアークの封鎖が20%も進んだのですから大きな戦果だと思います」
実際、圧倒的不利な状況であるにも関わらず
ここまで成果を出しているのだ。
本当、上出来以外の何物でもないだろう。
そこを纏める様にリリスが発言する
「そのとおりね。皆、よくがんばりました。残りの4回も今回みたいにやれば大丈夫」
その言葉に紅蓮はニヤッと笑い
豪語大胆に余裕を見せつつ発言する
「この調子なら後40回はやれそうだ」
確かに、この勝利ならば40回やっても
100回やっても勝ち進む事が出来るだろう
「今回は久方ぶりの大勝利だからな。中央政府もハデに宣伝している。人類の全体的な士気もかなり向上した。皆、ご苦労だった」
「うん、みんな、本当にお疲れ様」
俺とリリスは一緒に労いの言葉をかける
「でも、私達の中で一番疲れてるのはお姉ちゃんですよ。ずっと走り回ってましたよね」
「そう言ってもね、私はそれが役目だから、それを言うなら1番疲れを見せないけど、戦場で言うなら大変なのはカルナ、彼よ。」
相変わらず、リリスの隣でスノーホワイトが
ポツリと呟く。その問いに対してリリスは
1番、死の危険を伴う場で平然とした顔で
立ち続け、単独による制圧を続けた男
カルナの名前を出す、それはそうだろう
彼が1番、戦果を挙げているのだから
「……あの、ところで、こんな時に聞くべきことじゃないかもしれないですけど」
「何か問題でもあるのか?」
「いえ、そういうわけじゃないんです。ただその…リリスお姉ちゃんが心配で」
「心配?どうして?」
「なんとなく、今日は動きがいつもと少し違うような気がしたんです」
スノーホワイトの発言に対して
一瞬リリスと目が合うが
何事もなかったかのように逸らす。
「気のせいだろう、スノーホワイト自身強くなったから、リリスの動きを細かく観察する余裕を持ちながら戦う事が出来る様になったからじゃないか?」
「そ、そうなんでしょうか?そういうことならいいんですけど。あ、おかわりお願いします」
そう言ったスノーホワイトの皿には
多量の料理が満杯になるほど盛られた
凄まじい食欲だな…
だが、そんな話をしている横でカルナは
誰とも馴れ合わず、常に1人だけ外で
監視を続けている、本人が言う為
アレコレ言えないが、食事も睡眠も休息も
何も要らないで動ける人間なんて居るのだろうか?
…いや、目の前に居るのだから、そう言えないな
さて、第二次封鎖が始まった。
『前回と同じだ。大勝利を目指す』
「よーし、皆!準備はいい?」
「はい!」
スノーホワイトが張り切った声を出す。
その声を切るように無線から声が響く
『此方カルナ、既にラプチャーの大軍を補足した、前回の約4倍は居ると思ってくれ、タイラント級100は存在する。今回は撃ち漏らしが多くなるだろう、俺は先に出る、後ろは頼んだ』
その報告に軽く乾いた笑いを出してしまった
あぁ、彼は、その光景を見たとしても
無理だとは言わずに独りで戦うのだろう
『だそうだ。全員気を付けるように』
「…すさまじい数ですね」
「あっちもここで何かしてるって、勘づいたんでしょうね」
ここから恐らく、ラプチャーの進軍がより
激しいものに変わると予測されている。
さて、発破をかけてやるのも指揮官の務めか
『なに、タイラント級が少し増えたぐらいだ。心配は必要ない』
「思うに、大物は100体分として撃破数を数えるべきではないかね?」
「それでもよいぐらいかもしれません。ですがカルナさんが居る場は、それ以上だと思いますが」
「よし。面白くなってきたぞ」
「紅蓮?カルナが戦っている場所は貴方じゃ、一瞬で溶けちゃうから駄目よ?」
「ふん…つまらんな」
紅蓮の落胆した言葉と共に先日より遥かに
大きく尚且つ、耳を劈く落雷のような音が
戦場に鳴り響く、っと…やはりか
「凄い…綺麗だけど、終末世界さながら…です」
「とてつもない規模感です…!」
「彼が人類の味方であった事が本当に良かったと思いますわ」
『今、カルナから通信が入ったタイラント級の中にウルトラが確認された。優先的に破壊していくが既にラプチャーの漏れが出ている為、侵食には、くれぐれも気をつけてくれ、との事だ』
「「「「「了解!」」」」」
全員の返事と共にラプチャーの反応を感知した
やはりカルナ1人で抑えるには無理があるな
前回より遥かに早く第一防衛戦を突破された
とは言え、総量で言えば遥かな少ないがな
あの絶え間ない爆発や雷撃は私達へ
負担が行かない様に考えているのだろう
「さっ、みんな。第二戦目に張り切っていきましょう?」
リリーバイスの言葉を皮切りとして
ゴッデス部隊による戦いの火蓋が切られた。
『状況終了』
結果的に言えば、ゴッデス部隊には
大きな被害を被ることはなかった。
「ラプンツェル、被害は?」
「…死者7名、重傷者21名、軽傷者6名となりました、内、死者7名は量産型ニケの皆さんです…」
本当なら死者も負傷者も出したくは無かった
だが、それでも出てしまった物は仕方が無い
それにココまで被害が軽微なのはゴッデス部隊の
活躍もあるが前線で、どれだけのラプチャーかは
本人が言わない為、分からないが私達が考えるより
遥かに多いだろう数を相手取るカルナが居るからこそ
だから何とも言えないわね…そんなカルナも流石に
今回は堪えたのか、少し遠い場にある滝に水浴び
本人が言うには沐浴をしに行くと言っていたわ
確か、清めた身体で演武を舞うことで魔力を大きく
回復するとか何とか言っていたわね。
「そう…分かったわ」
「えぇ…遺体の回収に───」
『待て!何か来r─』
「えっ…?」
私は直ぐさま反応しラプンツェルを抱き寄せた
だけど、間に合わなかった、彼女に弾が当たり
腕が右肩と一緒に消し飛んでいる。
「狙撃よ!全員、ハイド!」
たて続けに空から光が雨のように降り注いだ。
『チッ! 爆撃か!』
「ビーム兵器…まさかっ!?」
「ラプンツェル!無事!?無事なら自分に応急処置をして!」
「は、はい!傷口は塞ぎました!私は無事です!」
爆撃が止み、上を見上げると
そこには黒い装甲を身にまとった
ニケらしき影が宙に浮かびながら
こちらを見下ろしている。
それはゆったりと地上に降り立ち
私達を見据えていた…!
あぁ、本当に運が悪い…彼の疲労を
狙って襲撃してくるなんてね…!
「全員、聞いて!単独でのビーム兵器による爆撃と、浮遊能力。ニケの外見に、補助・治療要員を優先して狙撃する戦術理解力…間違いなくヘレティックよ!」
私は分析した結果を全員に通達する
アナキオールとの闘いが最近だった為
全員の警戒が高まる。
「うわあああッ───!!」
スノーホワイトが手当たり次第に
効きそうな武装をありったけ叩き込んだ。
爆風に飲まれ、ヘレティックのボディが踊る。
ヘレティックの内部フレームが折り曲がり
外装が攻撃の熱によって焼け剥がれたはずだった。
しかし、そう思った瞬間にボディは元通りになっていた。
「───…え?」
「おまけに、自己修復能力か…これじゃ、インチキされてる気分ね」
「それがどうした!八つ裂きにすればいいだけだ!」
紅蓮が距離を詰め、剣を振るった
普通ならば停められる事なく容易に腕を切断したが
ヘレティックはその剣を受け止め
刃は腕を落とせずに───止まった。
「斬れぬだと──!?」
ヘレティックは斬れかけの
腕の修復を始め、紅蓮の剣をくわえ込んだ。
「しまった…!」
紅蓮は直ぐさま素早く剣を引き抜いた、だが
瞬間、ヘレティックのボディが光を放った。
しかし、飛び込んできたドロシーが
紅蓮の足を引っ掛け体勢を崩した直後
放たれた光が虚空を切り裂いた。
「紅蓮!下がってください!今は邪魔です!」
ヘレティックは標的をドロシーに変え
光を放ったが、ドロシーはそれをかわし
ヘレティックのボディに無数の穴を開けた。
だが、それもたちまち修復されてしまった。
「!?──こんなことが……!」
「うん。分かった」
私は直ぐさまヘレティックの懐に潜り込み
ドカン!と鋼鉄を打ち付けるような音を出しながら
ヘレティックの脇腹を抉るように殴り飛ばす
状況を把握できないヘレティックの顔面に対し
更にもう一発、拳が突き刺してあげたまま
何度も殴り続け立ち上がらせないようにする
そして粗方、肉体が無くなるまで殴った結果
ヘレティックの挽肉が完成したわ
「お約束でしょ?相手がどんどん再生するならそれより早く壊せばいいって」
しかし、それで終わりではなかった。
もう一体、キャンプの方にヘレティックが向かって行く。
あっちには指揮官が居る為、素早く動こうとしたけど
いきなり呼吸が乱れ、視界が真っ赤に染まってしまった
血が目、鼻、口から流れ落ちて地面を赤色に汚し
流れ出る血は止まる気配を見せず私の視界を塞ぎ
そのまま、地面に倒れ込んでしまった
あぁ…もう…!
「よりによって……こんな時に……!」
私は何とか動こうとしたが倒れてしまった肉体は
何も言う事を聞かず、意識を遠のかせてしまった…
「お姉ちゃん……!?お、お姉ちゃん!リリスお姉ちゃん!?」
「─…ッ!ドロシーッ!紅蓮を連れてキャンプに急いでください!スノーとリリスは私が受け持ち護ります!」
「わかりました!紅蓮ッ!!!」
「ッ!あぁ、分かっている!ラプンツェル!スノーホワイト!死ぬなッ!」
私は残った左腕で身体を叩き状況を最適化しました
今を思えば、この指示は半分正解で半分不正解でした
ですが、最適な指示を出せた事は間違いない事です。
直ぐさま、残った左腕に持つ杖から放たれた
ディストーションリングがヘレティックの侵入を妨害
そのままリリーバイスの治療に専念しました
「スノー!リリスに声を掛け続けて下さいッ!彼女の意識を繋いでください!彼女はまだ生きています!」
「──は、はい!だ、ダメです!まだダメ……!お姉ちゃん……!」
スノーの呼び掛けに対して
リリーバイスは身動き一つしない。
ヘレティックの攻撃は苛烈を極め
リリーバイスの治療が終わる前に破られる!
そう結論が出た時、黄金の槍がヘレティックの
上半身を削り飛ばし吹き飛んで行った瞬間に
見慣れた白髪と赤色が私の前に躍り出た
「すまないが非礼は後にする、ラプンツェルはそのままスノーホワイトとリリーバイスを護れ、奴等は俺が受け持つ」
「っ…はいっ!どうか、お気を付けて!」
そう、休憩を取っていた筈の彼が来たのだ
だけど彼の身体からは返り血ではない血が
酷い量付着していた…つまり、彼も襲撃に合った
そう瞬時に結論付けましたが、言われた通り
2人を護る事に全力をかけました
あぁ、また想定外によって皆が死にかけた
だから俺は駄目なのだ、魔力回復なぞ
後に回し、警戒に回した方が良かった
結果論でしかないが、俺は本当に愚者だ
これが英雄?笑わせるな、こんなもの
英雄な訳があるか…だが、今は思うな
そんな事を考えていれば誰かが死ぬのだ
「貴様らを殺す、考えるのは後だ」
沐浴中に襲ってきたニケモドキ
つまり、ヘレティックだろう存在が4機も
到来し、回避後の俺の隙を狙った攻撃にて
肉体に傷を付けられたが本気の魔力放出にて
灰塵以下の塵芥へと化させた為良いだろう
そして、目の前に居る此奴も殺し切る
槍を回収し、反応出来ない速度で
粉微塵に切り飛ばしてやるが再生する為
即座に魔力放出によって燃やし尽くす
「ラプンツェル、俺はキャンプに向かう…リリーバイス、2人を頼んだ」
振り返ると、そこには仰向けになっているが
確かに目を開けているリリーバイスが居た
その横でラプンツェルは汗を多量に流しながら
片手で有るのに治療を続けていた
「えぇ、任せて…スノーホワイト」
「お、ねぇちゃ…んっぅ!」
「スノーホワイト、…心配しないで。私…ッが守るから」
俺はそれを見て、直ぐさま走り出した
早く行かなければ全員が死ぬのだ
悪いが、リリーバイスに構う暇は少ない
「指揮官!生きているな!」
俺が到着した時点では全員が倒れていた。
指揮官はわき腹から血を流していたが
何とか生きているならば何とかなる
悪いがドロシーと紅蓮は放置させてもらう
指揮官を脇に抱え即座に退避してやり
避難キャンプの方向、つまり俺の後ろに隠す
そしてヘレティックへと双眼を向けるが
既にビームを貯めきって居たのか放ってきた
それを黄金の鎧にて完全に相殺し切る
あぁ、どんどんと心にナニカが溜まっていく
何もかも卑怯な戦術を使い続けるまでは
俺に使うという行為だけだった為、許容した
だが挙句の果てには俺以外に手を出すと言う行為
それは許されざる行為だ
「今…理解した、俺には、この感情を使う用途が薄かった為、忘れかけていたぞ…これが怒りなのだろう、感謝する、ヘレティック、貴様らのお陰で俺は本気で貴様らに憎悪を燃やせる」
魔力放出で瞬間的に亜音速を超えた突撃に
ヘレティックは反応する事が出来ずなすがまま
肉体を貫かれたまま上空に弾き出された
さぁ、お前達に壮絶なる死を遂げさせてやる
「ありったけだ…貴様らに呵責無し!
全力全開の宝具展開は壮絶だった
空に向けて放たれたソレは空を赤色に染め上げ
雲すら吹き飛ばし完全に蒸発させ切ったのだ…
それは勝利と言うには余りにも後味悪く
そして、大きな被害を遺した